10の質問+1に答えよう―― インターネット老人会ネタとともに!
皆さんこんにちは。id:iwasiman のいわしまんといいます。このブログでは今はITエンジニア関係の記事を主に書いています。
はてなブログが10周年とのこと。おめでとうございます! あちこちのブログで拝見するのでなんだろうと思っていたら10の質問のお題が出ているのですね。
う~ん懐かしい。個人ホームページ全盛期やブログが広まった頃の「XX好きに聞くXXの質問」系とか、ミクシィ全盛期によく回ってきたバトン類などを思い出します。(いろんな方のエントリで同ネタ多数!)
記念に様々なブロガーの方々の回答を拝見して回りました。さてこういう機会がないと意外とブログ紹介をすることも少ない気がするので、せっかくなのでこのエントリでお題に答えてみようと思います。
- 10の質問+1に答えよう―― インターネット老人会ネタとともに!
- ブログ名もしくはハンドルネームの由来は?
- はてなブログを始めたきっかけは?
- 自分で書いたお気に入りの1記事はある?あるならどんな記事?
- ブログを書きたくなるのはどんなとき?
- 下書きに保存された記事は何記事? あるならどんなテーマの記事?
- 自分の記事を読み返すことはある?
- 好きなはてなブロガーは?
- はてなブログに一言メッセージを伝えるなら?
- この10年を一言でまとめると?
- この10年を10文字でまとめると?
- 10年前は何してた?
ブログ名もしくはハンドルネームの由来は?
ブログ名のほう
ワタクシ以前は趣味ジャンルの方でボードゲームの親戚筋にあたるテーブルトークRPG(TRPG)というジャンルで、1998年~2012年ごろまで約14年ほどネットで個人Webサイトをベースに活動していました。この時のサイト名が『RI財団』で、これも昔TRPGの冗談で思いついたオリジナル設定のオーガニゼーション名かなんかをネタに適当に使ったら、その後ずっと使う羽目になってしまったという経緯があります。
まあ長く続いた老舗サイトの一つだったのでその界隈では「財団といえばいわしまんさんのあそこ!」みたいな感じで知名度はあり、僕もオフ会などで交友関係は広かったのでそれなりに顔の広い方でした。(初っ端からドヤ~~~~w)
その後2000年代に入りブログというものが誕生し、はてなさんでもはてなブログの前身の「はてなダイアリー」というサービスが開始されてユーザーも増えていきます。僕も手でHTMLを書いてCSSを書いて画像を作ってFTPで手動でアップロードする時代の人(インターネット老人会)だったので最初は抵抗があったのですが、そうだWebサイトの更新履歴はリンクを張りつつブログに書いて、ちょっとした雑記とか、継続的に増えていくテキスト情報メインのプレイレポートやイベントレポートもブログを併用しようか、と思い立ちました。
メインの大きなサイトがどどーんとあって、その手前の入口にブログがあるという構成です。ということではてなダイアリーの方は名前を『Rのつく財団入り口』としました。GoFデザインパターンだとFacade
パターン、マイクロサービスパターンだとAPI Gateway
パターン的な、今学習しているクラウドのAWS構成だとメインのEC2
やS3
上にでかいコンテンツがあって手前のCloudFront
でアクセスをさばくようなもんです。(無理やり技術ネタにいちおう繋げるスタイル...)
このブログでアーカイブを辿ると2003-01-01から1年間の記事一覧が最古なので、この頃はてなダイアリーを開始していますね。テキストが先頭以外うまく移行できてない記事がけっこうありますがそのままになっています。
その後2000年代が続いていくとSNSが流行りだしてFacebook上陸、日本ではミクシィが全盛期になりました。この頃はプレイレポート類をミクシィとはてなダイアリーに両方載せたり、TRPGネタ以外の好きな洋画とか本の感想の話なんかもはてなダイアリーに書いたりしていました。
その後このエントリの後半で語る色々があってほぼ休眠状態だった後に、2017年にこの「はてなダイアリー」から移行して「はてなブログ」として完全リブート完了。
ブログ名を変えてもよかったんですがGoogleに捕捉されているし、これまでもたくさんの活動を積み重ねてきたんだし、作ってきたものにも愛着が残っているのでこのままでいいか、と思ってブログ名は『Rのつく財団入り口』のまま再起動しています。
なおかつての主なテーマであったTRPGの方は完全引退してしまったのでWebサイトの方は更新停止状態になっています。奥の本丸のほうが完全に時が止まって朽ち果て、入り口だったはずのブログが本体になっているという、本末転倒を地で行く展開となっております。
このブログのページ右側の「カテゴリ」を順に見ていくとIT系のキーワード以外に一番下の方にもう使われていないTRPG関係の謎ワードが幾つかかありますが、これがかつての名残です。
ハンドルネームのほう
以前テック系Podcastの『しがないラジオ』や『aozora.fm』にゲスト出演させて頂いた時もこの話もしてましたが、いわしまんというのは小学生の頃一時期呼ばれていたあだ名のひとつです。はてなID始めサービスによっては id:iwasiman とアルファベット表記にしている時もあります。メアドやTwitter、SNS類、GitHub、基本全部これにしてます。
shiganai.org fortegp05.github.io
僕がインターネットを始めて同時ホームページを開設したのは忘れもしない1998/1/1、Google誕生と同じ年なのですが、この時はインターネッツの住人はハンドルというものを使うというのは聞いていたのですがまだあまり詳しく知らず、これも適当に決めました。そして例によって20年以上使うことに...(笑)
まあリアルネームとも繋がりあるのですが、IT系のイベントでリアルでご挨拶して記念に仕事の名刺とイベント用の名刺を交換したりすると、お相手に腑に落ちて納得した顔をされることが割とあります。(直球だと意外と結びつかなくて分からないんですよねこれが~!)
以前活動していたTRPGの領域でもオフ会などはかなり行ったしいろんな人と親交があり、こちらの文化圏では本名でなくハンドルで呼び合うことの方が多かったです。
いろんなハンドルを物理で発声したりWebコンテンツのテキストで書いたり読んだりしてきました。ハンドルもたくさんあると中には、読みにくいハンドル、書きにくいハンドル、リアルで会った時に発音しにくいハンドル、読み間違え/書き間違えやすいハンドル、人と被りやすいハンドル、かっこよすぎなハンドル...などなどありました。やっぱり母数が多いと色々あるんですよね。
「いわしまん」はひらがな5文字でまず間違えようがないし、まあこういうのは別にカッコつけすぎないぐらいでイイよね、という感じでやっています。
ちなみにアイコン画像に使っている緑色のサムシングは恐竜でなくドラゴンで、こちらも昔やっていたTRPGのキャラクターのものです。名前はダンテさんといいます。マイキャラではなくてシナリオのNPC(ノンプレイヤーキャラクター)です。
はてなブログを始めたきっかけは?
前身のはてなダイアリーの方は『ブログ名もしくはハンドルネームの由来は?』に書いたように、運営していたWebサイトの入口に設置しようとしたことでした。
はてなブログの方は...趣味の世界から完全引退の後は結婚という大きい生活の変化があったのでしばらくアウトプットはお休みしていました。夫婦共働きで二人だけだと意外に時間も金もあるもので、しばらくは奥様氏に付き合って旅行に行ったり映画を見たり漫画読んだりネットを受動的に見たり、インプット中心の生活をしていたのですが、だんだんなんだか物足りない気がしてきました。
ブログという形態が生まれる前のインターネット黎明期の個人Webサイトの時代から情報発信を続けてきた、ネット民としての魂が疼く的なナニカがやっぱり消えていなかったような感じです。そんな時に、はてなダイアリーからはてなブログへの移行のお勧めみたいなお知らせを受け取ったような気がします。
そして2017年に待望の子供が無事生まれて落ち着いたので、この年にブログを再起動してゆるくアウトプット活動を復活させることにしました。
再起動後は趣味の方はもうあまり語れないし、本業とも紐付けたいし、スキルアップも続けたいし、技術書なんかの感想も残していきたいということで、ITやエンジニアリングの方をターゲットにして今に至ります。
自分で書いたお気に入りの1記事はある?あるならどんな記事?
日々のアクセス数をメインで支えてくれているのは定期的に追加している本の感想記事ではなくて、たまに書いているググられやすい技術記事なんですね。現状このへんですね。
- 【PHP】VSCodeでPHP開発環境を整えてみよう(2020年夏)【おすすめ拡張機能】 - Rのつく財団入り口
- 【C#】System.Net.Http.HttpClientを使ってWeb APIとHTTP通信してみよう - Rのつく財団入り口
- 【C#】System.Text.Json でJSONを扱ってみよう - Rのつく財団入り口
- 【JavaScript】3大フレームワーク Angular, React, Vue.jsを比べてみよう (2018年4月) - Rのつく財団入り口
- 【AWS】日本語で読めるAWS認定の資格対策本まとめ (2021年10月更新) - Rのつく財団入り口
お気に入りを一つということなので...では2018年の年の瀬に書いた、ITエンジニア界隈によくみられる退職エントリと見せかけて現在ではなく大昔、1997年に転職した時の実体験の思い出話をエモめに書いたものです。
ちょうどテック系Podcast『しがないラジオ』へのゲスト出演が控えていて、SIerからWeb系への転職とかキャリア周りの話題をよく扱っていたので、2010年代とは状況が全く違うけど昔も同じような時代があったんですよ、と書いたもの。ご縁のある界隈のエンジニアの皆さんにかなり反響をいただいたりして、うまくヒットしました。
ブログを書きたくなるのはどんなとき?
読んだ本の読書記録をつけるのはまあ習慣になっているので、定期的にやっています。
「このネタでエントリにするのもイイかも...」と思いついた時はまずToDo管理に使っているMicrosoft To-Doにシュッと残して、たまに後で見返してブログにする時もあります。だいたい机でPCを前にしているときではなく、何かまったく別のことをしている時や何もしていない時にふと思いつくことが多いですね。
毎日の日記をブログに書くようなスタイルではやっていないし常に予約投稿なので、日々の生活で今書こう!と即座に書き始めるようなシーンというのは自分的にはないです。
下書きに保存された記事は何記事? あるならどんなテーマの記事?
このエントリを書いている時点で5記事ぐらい。どれもIT系の技術書の読書記録の記事です。2021年はけっこう記事の貯金ができたので、読んだのはだいぶ前だったりします。最近は資格試験の準備に注力しているので、この貯金がもうすぐ底を尽きそうです(笑)。
また、記事を書こうと思い立ったらまずはプレーンテキストで作業してローカルもしくはSimplenoteで保存→そのあとはてなブログの下書きへ→予約投稿 というパイプラインをたどるので、下書きに保存したけどやっぱり削除というパスは自分の場合はありません。
僕は技術書を読む時はだいたい読書記録をつけて後でブログ記事にするようにしています。本や技術同人誌の作者さんへのお礼の意味もあり、コンテンツとしての意味もあり、自分の外部記憶装置としての備忘録の意味もあります。何か後で要約なり感想なり書こう!と思いながら読むと、漫然と読むよりだいぶ理解度が上がるんですよね。
勉強会イベントにただ参加するより、Twitterで実況したり後でブログにイベントレポートを書いたりと、何かアウトプットした方が実りがあるのと同じ理屈です。とゆことでITエンジニアやエンジニア志望の方には読書記録は割とお勧めです。
というかイベントレポートとか学びの記録とか、なんでもブログにアウトプットすること自体お勧めです! 未来の自分にいつか役に立つ日が来ることと思います。
自分の記事を読み返すことはある?
これは日記系・雑記系ブログだと読み返さないというブロガーさんもいて、やっぱり人によって様々なんですね。
自分は割と読み返す人です。「あの難しい本はけっこう忘れてるけどこんな内容だったね」とか「あのとき自分はこんなこと思ったんだね」とか「この話は自分でブログ記事にしたから探せば出てくるはず...!」という感じです。
「この記事よく仕上がってるじゃないか...さすがだぜ過去のワイ...」みたいに自分で自分を励ましたい時に振り返ることもあります。(笑)
自分は今AWS認定という資格試験にチャレンジしているのですが、これも過去に自分が書いた合格記録を自分で読み返して参考にしています。
好きなはてなブロガーは?
特定のというのはないのですが、様々な方のブログを気ままに覗いてます。読者になってくれた方やスターを付けてくれた方、何かのきっかけで繋がりができてご自身もはてなブログをやっている方など、主にエンジニア関係の方を中心にたいてい読者登録していくスタイルでやっています。特に読者登録したブログは、時々拝見しに行っています。
「なんでこの方こんなに凄いんだ...インターネッツに生息している社外のエンジニアはみんな化け物か?」とか、
「なんでこの方お若いのにこんなに凄いんだ...インターネッツに生息している若手エンジニアは(以下同文」とか、
「この会社さんのブログいつも気合入ってるなあ」とか「その気持ちわかる!」「ナカーマ!」「この方いつも平常運転でブレないな~」「なんて初々しいんだ...眩しい...これが駆け出しエンジニアの光...」
とか、様々な感想を感じつつ、はてなスターをシュバッと投下して飛び去っていっています。
感想エントリを上げた商業本や技術同人誌の作者さん、イベントの主催の方にお礼を言われたりしたこともありますし、ブログを通して繋がりが増えたこともあります。
少しでもいい、こうしたフィードバックの繰り返しで世界がより良くなっていけばと思っています。
はてなブログに一言メッセージを伝えるなら?
「10周年おめでとうございます&いつもありがとうございます!」
はてなブログやはてなブックマークももう老舗サービスですが、株式会社はてなさんはインターネットサービス系企業の老舗、先鋭として以前から存じておりました。『「へんな会社」のつくり方』という本も読んで、すげー会社だなあと思った記憶があります。(ていうかこの本2006年だ...懐かしすぎる...)
社員の方でイベントなどで登壇して発表している方もおり、また社員の方で自らはてなブログで情報を発信している方もおり、さぞかし技術力の高い精鋭エンジニアが昔も今も集結してるんだろうなあと思っています。
あと昔は、プログラム言語はPerl
を主に使ってる会社なのかと思っていました。時代に合わせて技術スタックは変えていきますよねスンマセン...
なおワイのPerl
レベルは、簡単なCGI掲示板のメンテならできる程度であります。(インターネット老人会乙)
この10年を一言でまとめると?
「人生の優先度を変えて新たな生活を始めた10年」
一言になってなーい。
この10年を10文字でまとめると?
'Next Step!'
で半角スペース1文字を含めるとlengthが10ちょうどでしょうか。
ところで様々なブロガーさんによるこの10の質問のエントリを拝見して、最後の方にある10年前の話がバラエティに富んでいて面白かったです。しかしこのエントリを書こうと『「はてなブロガーに10の質問」に応募する』をクリックしたら、自動挿入されるお題の中にないんですよね。
確認すると、最初の頃は9番目の質問が「10年前は何してた?」で10番目は「この10年を一言でまとめると?」だったようですね。後から修正が入ったのか、自動で時間でローテーションしたりしてるのでしょうか。ということで11番めの質問としてこっちも答えちゃいましょう。
10年前は何してた?
うーん2011年か、何もかもみな懐かしい...。何はともあれ大震災の記憶が鮮烈ですね。アニメ界隈だとちょうど『魔法少女まどか☆マギカ』が大ヒットしていました。
仕事:
地震の日はよく覚えています。都内の自社オフィスにいたんですが階数が上の方だったのでけっこう横に揺れて気持ち悪くなりました。僕の机の上に置いていた技術書が全部落っこちたなあ。夜の大渋滞で道路に並んだままの車のテールランプが、赤く河のように流れていたのが綺麗でした。Twitterやネットのニュースで様子を見ながら徹夜して、朝になって主な電車が復旧してから帰りました。
この2011年は大きな転機の年でした。当時社内のパッケージ製品の部署にいたのですが、自分のキャリアの方向性とどうしても合わず悩んでいました。働きかけて後押ししてくれた人もおり、同じ事業部内なんですが異動に成功。こうしたことは思ったよりよくあるケースであること、抱え込まずに誰かに相談した方がよいこと、自分だけ無理やり我慢する必要はないことを学びました。
人間の心は正直なもので、異動に成功した途端に道が開けて、モチベーションもパフォーマンスも超回復。新しい部署にシュッと馴染んで、当時メインで取り扱っていた社内の開発用フレームワークの技術もシュッとマスター。既に歴戦のJavaエンジニアであった自分にかかればシュッてな感じでした。TOEICも800点突破の最高記録をシュッと出して、この調子でプライベートの大きな残件も片付けようと流れに乗った時期でした。
ついでに世の中のIT技術:
プログラミング言語でいうと2000年代のJava
全盛期の後、進んでる会社さんだと軽量高速開発の動的型付け言語がどんどん広まった頃でしたね。まだデファクトのフレームワークは定まってませんでしたがPHP
もよく聞いたし、インターネット系企業を中心にこの頃もRuby on Rails
は勢いがありました。Matzさんはこの頃もよくWebメディアに登場していましたね。
JVM系言語だとScala
とか。Perl
はどんどん身を引いていく所でした。スクリプト系言語の流行りに乗ってJava
系でもGroovy
という言語が登場しましたが、結局ビルドツールのGradle
周りに留まっていました。
Python
は歴史が古いのでこの頃もすでに存在していましたが、AIと機械学習ブームで一躍脚光を浴びるのはもうしばらく先です。2021年は遂にトップになりましたね。
Node.js
登場後にJavaScript
の復権も徐々に続いていましたがまだまだIE
の壁は厚く、「フロントエンド」という言葉はまだまだこれからの頃ですね。jQuery
は定番、FWだとAngular
が唯一存在して当時はデファクトと言われ、僕もそのうち本を読もうと思ってました。React
とTypeScript
の登場前夜のころですね。
モバイルからのインターネット利用がパソコンからを上回ったのもこの前年の2010年で、僕は追ってなかったのですがiOS/Android
のネイティブアプリ開発もよく見かけました。
DBではRDB
のほかにNoSQL
が登場、「RDB不要論」みたいな極端な言説がネットの一部では出たりしていました。
クラウドプラットフォームだとGCP
はまだ前身のGAE
、Microsoft Azure
はまだ前身のWindows Azure
、AWS
は元からAWS
で、クラウドという言葉も徐々に広がっていく時代でした。
一方、僕が生息していたエンタープライズ界隈では社内や社外の大きなシステムのリプレース案件もまだまだあり、2桁単位の人を投入するような大型プロジェクトもあり、WebシステムといえばJava
でがっつり...というスタイルがまだまだ主流でした。まだ社内にはJavaScript
に詳しい人がそれほどいなかったです。Java
といえばSun Microsystemsでしたが開発が停滞した上に2010年にOracleによる74億ドルの買収が完了し、有償化の噂があったりOracleのいかにも大企業的な動きから、この頃から緩やかな衰退とレガシーなイメージが徐々に進んでいくことになります。
またこの頃のネットのIT系では、技術やコードの話はあっても設計周りの話が今ほど語られていなかったように思います。半分外野からの想像ですが、この頃Rails
やPHP
あたりでリリース優先開発速度優先でガーッと作り上げて後でメンテで困ってしまったようなWebアプリはけっこうあったのではと。
これが2010年代後半〜現在での、技術的負債の話や後からの変更に強いシステム設計、より良い設計の追求、DDD
やClean Architecture
などの技法への注目に繋がっていったのではないかと思います。
世の中ではブログというワードはもう一般化していたので、はてなの新サービスで「はてなダイアリー」がリニューアルして「はてなブログ」が始まる...という発表には、「えっいまさらブログなの?」的な反応も当時ネットには若干ありました。それでも機能を改善しつつ使いやすく改良しつつ、10年ここまで続いてきたのですから大したものです。
プライベート:
僕は趣味ジャンルのTRPGで30代でもまだまだ活動的だったこともあり、仕事も忙しかったこともあり、結婚願望が低かったこともあり、独身貴族(真に優雅な方じゃなくてかっこわらいが付く的な方ですw)が長く続いておりました。男性でも市場価値が落ちる40代になる前に結婚をなんとかしないとな、とはずっと思っていました。
自分のポリシー的に会社繋がりの人と結婚するのは絶対イヤ、趣味ジャンルでも女性の知り合いは比較的いたのですが年が離れてたり遠方だったりとか趣味繋がりと男女の交際はまた別だよなあという気持ちがあり、ならば婚活だということでそれまでもダラダラとやってはいました。
この辺も仕切り直そうと決意して、本気度の高い人向けの結婚情報サービスに切り替えて優先度を上げて取り組み直したのがこの2011年でした。
ちなみにこの頃は今ほどAIや機械学習が発展していないので、高精度のマッチングサービスが売りの婚活Webサービスが出てくるのはまだまだ先です。条件に合うお相手を毎月紹介します~みたいなマッチングは当時のどの会社もやっていましたが、おそらく内部のロジックは大したことはなかったんでしょうね。
会員制のセキュアなWebシステムで男女のプロファイルを検索できるぐらいでした。よく検索条件を各種変えて結果の変動を見て遊んだりしていました...(ITエンジニアの性というやつです)。
趣味:
趣味ジャンルのTRPGをずっと活動してきたのですが、自分的にはこの頃行き詰まりも感じていました。
オフラインで人集めに準備と手間がかかる遊びなので、仕事を持った社会人がやるにはコストパフォーマンスが悪すぎること。ニッチなジャンルなので若い世代もなかなか増えないし、自分も世代的には上のほうなのでもう刺激を受けるような人が周りにいないこと。自分のサイトに来てくれたビジターの方中心にやっていた頃は貴重な出会いも数多くあったのですが、関東は人が多いのでSNS中心のコミュニティで人がどんどん増えると玉石混合集まって色々あること。
(エンジニア界隈のコミュニティでもこういった話は見聞きするので、ジャンルは違えど共通点はあるのだなと思います。)
自分の時間とエネルギーを費やして為せる物事は他にもあるし、もうすぐ去る時が来るだろうな...とこの頃考えていました。
記念にGoogleカレンダーを調べたら、2011年の頃はまだまだ週末のオフ会などにも顔を出していましたね。馴染みの面子に会うのは楽しくありつつも、婚活に集中して突破したらこれまで築いた人間関係も一度リセットすることになるだろう...と来たるべき終わりの時を予感していました。
その翌年だったか、名古屋で東西のTRPGゲーマーが集結する大きなイベントがあって、僕も遠征で遊びに行っていました。あれです、IT系のビッグイベントがあって遠方のエンジニア同士で会えて盛り上がっちゃうのと同じノリです。
ちょうど婚活を成功させて婚約までキメたところだったので、イベント直前にネタとしてミクシィに投下したらたくさん反応があり、現地に着いてからもたくさんの方にお祝いの言葉をいただきました。特に女性陣の反応が大きかったですね。
普段リアルで会えない人も多かったので、「プレイレポートでよく見るあのキャラクターを見たかったです!」「あのオリジナルシナリオを遊びたかったです!」「いつか卓を囲んでご一緒したかったです!」なんて声も多く聞きました。
なんてこった、やり残したことまだまだあるじゃないか、もっと時間があればな...と、後ろ髪を引かれるとはまさにこのことでした。
架空世界に創り出した分身ともいえるキャラクター達、様々なストーリー、そして趣味を同じくする同士で創り上げた沢山の冒険の数々、楽しみの時間。そして自分はその記録をインターネット黎明期からWeb上にコンテンツで、ブログで、SNSで、ずっと残し続けてきた。あまりに多くのものを積み上げてきた。
でも、築いてきたものが大きいからこそ、ここまでずるずると続けてしまった。ここらで区切りをつけないとこの先10年の人生で大きなものを得られずにチャンスを失うだろう。いま人生の旅路で正しい選択をして、増えてきた荷物をいくらか捨てて、分かれ道で新たなステップに踏み出さなければならない。
そう、想いを振り切って、その後は趣味の活動は大幅縮小してもろもろの準備に集中。仕事で年末の某炎上プロジェクトをサバイブしつつ結婚式の準備をやり抜くというハードイベントを乗り越え、さらに翌年に結婚式が無事終わって新婚旅行はおフランスへ。
その後は生活が大きく切り替わってまたいろいろあって、無事子供が生まれて、アウトプット熱が再燃して休眠していたブログを再起動して...というのが、自分のこれまでの10年です。
はてなブログ誕生の2011年も、サービスとしてのはてなブログも、自分にとってのこのはてなブログも、思い返すと自分の人生の節目と大きく関わっているなと改めて思いました。
お題への回答と思い出話のエントリはこれにて終了でございます。
それではこれからも、はてなブログというプラットフォームで、たくさんの想いが紡がれていきますように......