Rのつく財団入り口

ITエンジニア界隈で本やイベント、技術系の話などを書いています。

【雑記】2018年を振り返る【活動編】

 おしごと編とも一部かぶりますが、今度はこのブログ関係やこの1年で学んだこと起こったことを振り返ってみます。

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本文と関係ないですがフランスに行った時のモン・サン=ミシェル修道院

2017年の振り返りではこんなことを書いていました。 iwasiman.hatenablog.com

活動編

実務レベルのPHP活用を広げました

 おしごと編と被っていますが、Webアプリケーション開発の採用言語としてPHPで自作フレームワークで実案件3つめまで達成、Laravelも実案件で使い、極めたとは言いませんが大体のことには対応できるようになりました。最初は2016年頃から始まった動きに結果が出てきました。
 おしごとの方の弊社周辺の世界はまだJava/.NET中心の世界線なわけですが、Java以外のいわゆるモダンな言語の選択肢でも実績を作って周囲に展開できるようにしておきたいな、という想いがありました。まあPHPにこだわる理由はなくてRubyPython、あるいはサーバサイドJSやGoあたりもやりたいのですが、まずはPHPでとっかかりを作ったような形になります。
あとはSIer特有の事情としては社員を育成して対応する以外に、一時的に外部から派遣さんを雇ったりするケースがあるので、世の中的にPHP案件は多いしPHPエンジニアも探しやすいからというのもあります。

 PHPの変遷も面白くて、PHP5の頃は割と叩かれたりしたんですがPHP7で高速化して復権、群雄割拠だったフレームワーク群も新規に作るならまずはLaravelという感じになってきて勢いを増してきた感があります。
WordPressが辛いとか、過去に作られたちゃんと設計されてない古いアプリケーションだと保守案件が辛いとか、この手の話は割とよく耳にするのですが、まあ確かに適当に書いてもけっこう動いちゃうし言語仕様の洗練の度合いがいまいちというのは実際あります。そのへんは自分が仕事で使うなら、オブジェクト指向の設計術やフレームワークの活用、品質維持のあたりで持っている力と一緒にやれば他の言語同様にいけると思っています。

 最近の本だとこのすみ堂さんの『PHP中級者を目指す ~言語を使いこなすための本~』はオススメです。2019年には『レベルアップPHP〜言語を理解して中級者へ〜』とリネームして商業版も出るそうです!

※BOOTHでの販売は終了とのことです。

www.konosumi.net

ラムザさんの『絶対に挫折させないアプリ開発 はじめてのLaravel』も初心者向けに素のPHPコードとLaravelのコードの対比が丁寧に書いてあってよかったです。表紙の女の子の配色がLaravelロゴ+Vue.jsロゴの配色にちゃんとなってるのもイイ!

plumsa.booth.pm

モダンJS&フロントエンドの進化に追いつけました

 2010年台前半にJavaScript復権が始まってから遠くから見ていて、いつか学び直さないとなあとはずっと思っていました。おしごと編で触れた通り、実案件の機会に恵まれて本格的に復習し、Vue.js実案件投入まで行くことができました。
変化が激しいのでほんとの最新の最新とまでは行きませんが、2018年の抱負に書いた『JavaScript界隈、フロントエンド界隈ももうちょっと押さえる』はお釣りが来るぐらいの達成。『新しい言語にトライしてみる』もES6以降のモダンJSということで達成かなと思っています。
 読んだ本は感想のエントリを上げて作者さんから感謝されたり、フレームワークの比較記事がなんかバズっちゃったりブログとしても成果もありました。

iwasiman.hatenablog.com

 ちなみに感想エントリをちゃんと書く時間がなかったのですが、JavaScript自体の復習に使ったのはまずこの『改訂新版JavaScript本格入門 ~モダンスタイルによる基礎から現場での応用まで』。有名な本なので読んだ方も多いかと思いますがまずはオススメです。ちょっとした開発時の参照にはもうこの本で済むかと思います。

 有名なサイ本、『JavaScript 第6版』も読もうかとは思ったのですが、分厚いし電子版がないしちょい古いのでこれはパスということにしました。サイ本の感想というと、しがないラジオのgamiさんの記事が有名ですね。

jumpei-ikegami.hatenablog.com

 この記事を拝見してサイ本はだいたい分かった気になったので(ゲフンゲフン)……じゃなくて、、代わりにレベル高め本でもう1冊目を通したのは『徹底マスター JavaScriptの教科書』でした。こちらは例題に数学の問題が出てきたりけっこうガチな本です。デザインが主軸の方とかだとちょっと辛いかな……?と思います。

様々なジャンルの本を読みました

2018年に読んだ技術書関連でエモい部門ベストは、やはり『カイゼン・ジャーニー』ですねー。

iwasiman.hatenablog.com

ちゃんとした感想を書く時間がありませんでしたが、こちらもよく話題に上がる控えめに言って首もげ本な名著『エンジニアリング組織論への招待』も評判通りでした。
テック系はてなブログでもよく感想記事を見かけますね。単なるプログラミングを超えてより上位へ、組織論とかマネジメント回りに興味を持ち出した方が最近増えている感があります。年末年始のエンジニア系の振り返り記事でもよく見かけました。

HRTの三原則(謙虚、尊敬、信頼)を守るというのは仕事で人と接する際に僕はいつも心の隅に留めておくように心がけているのですが、原典の『Team Geek』も今年読みました。

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

あとはpiroさんのあのシス管系女子シリーズも読んでUnix/Linuxの基本を復習したり昔を思い出したり。転職したての黒い画面に向き合った頃にほんとこの本あったらどんなに助かっただろう……

まんがでわかるLinux シス管系女子(日経BP Next ICT選書)

まんがでわかるLinux シス管系女子(日経BP Next ICT選書)

はてなブログを続けて順調に軌道に乗りました

 こちらの記事の集計が面白いのですが、実データの分析によると1年続くはてなブログは30%、2年がたった10%だそうですね。

www.procrasist.com

 2003年頃からやってたはてなダイアリーを、エンジニア界隈に焦点を当てて2017年7月にはてなブログで再起動、お陰様で2018年も続いて1年半まで来ました。2018年に書いたエントリは44、再起動前も全部含めると1498になります。

iwasiman.hatenablog.com

 他の数字もこちらのエントリに表で書いてみましたが、登録読者様が200達成、月のPVも1万超えと、なんかもう最初の頃から10倍とかそれ以上になってるんですね。ありがたやありがたや。アクセスしてくださった皆様ありがとうございます。

Macも使うようになりました

 おしごとはほとんどWindowsなので違うOSも触れておこうということで、家の次のメインマシンをMacに。情処試験のシステムアーキテクト情報セキュリティスペシャリストの会社で出る賞金はこれに使ったという後付けの理由をつけてMacBook Proを導入しました。いえーい、これでイベントにも持っていけるじぇ〜(持ってってないけど)
 キータッチは気持ちいいしUIも綺麗なんですが、本格的な開発環境構築などにはまだ使ってないこともあり、Windowsよりの優位性はまだ正直よくわからんなぁというところです。Windowsエクスプローラに比べるとFinderが慣れるまでちょっと使いにくい感じです。

イベントに時々行くようになりました

 前からネット各所で見聞きはしていて、ブログ再起動後にはそろそろ行ってみたいなあと思っていたのですが2018年は計8回、社外の勉強会イベントに顔を出しました。
お酒が呑めて一石二鳥…じゃなくて、様々な方と触れ合うのは非常に刺激になります。きっかけは、当ブログ内の注目記事ランキングに入ったはてブ20、このエモーい飲み会がすべての始まりでした……

iwasiman.hatenablog.com

エンジニア関連の知り合いがかなり増えました

 上と関連するのですがこれは本当にありがたい限り。2018年の1年間で社外の知り合いがぐんと増えてより楽しくなりました。2019年もよろしくお願いします。
 2018年最後にご挨拶できたのは、エンジニアの登壇を応援する会の忘年LT大会にて

  • いつもブログで圧倒的な数のアウトプットを出されているkabukawaさん(@kabukawa)
  • その時ご一緒で所属を聞いてびっくりなbeppu01さん(@beppu01)
  • 閉幕ぎりぎりで間に合ったなおとさん(@naoto_7713)

でしたー。

kabukawa.hatenablog.jp

togetter.com

Twitterフォロワーがかなり増えました

 こちらも上と関連、年末にはフォロワーが1000を超えて1100まで来ました。Twitter自体も以前よりよく活用するようになりました。

Podcastを聴くようになりました

 下のエントリでご利益を書いてみたりしましたが、技術系Podcastをあれこれ聴くようになりました。しがないラジオ、おしごとam、おしゅうかつam、マツリカFM、ものラジ、aozora.fm、EM.FM、Deploy.am、Deploy.fm、そこまでいうかねラジオ 、ほげほげFM……。耳で得るインプットというのは本とはまた違って面白いですね。

iwasiman.hatenablog.com

テック系Podcastにゲスト出演しちゃいました

 はい、しがないラジオ sp.53でございます…😇😇😇
 2018年内最後の配信は12/31(月)がsp.48のinductorsさん回、新年は1/6の週がsp.49abの三木さん回でしたので、このまま週1で行くと2019/2/4(月)か11(月)、でもしばらく配信をペースダウンするそうだし前後編を2週での回もありそうなのでもうちょっと先、2月の3−4週あたりでしょうか。おっ、inductorさん回のShow Notesに僕の好きな洋画のBTTFとマイ・インターンが載ってるぞ…?

shiganai.org

shiganai.org

人の背中を押すことができました

 TwitterでいいねしたりRTしたり、記事をはてブしたりはてなブログだったらスターを付けたり、記事エントリの中で名前を出したりリンクを張ったり…はよくやってきました。感想やフィードバックをいただくこともあり、人に影響を与えることもあり、好循環で回っているなと思います。
 年内最後の収穫としては…

iwasiman.hatenablog.com

このエントリを見て背中を押されたそうで、あちこちの勉強会でご活躍中のなおとさん(@naoto_7713)、セイチョウ・ジャーニー・チルドレン勢な感じのAizackさん(@ykokubo09)が「しがないラジオにでたいときに押すボタン」を押してくれました!

qiita.com aizack.hatenablog.com

 しかもAizackさんに至っては元記事の推奨通りツンデレ反応までしてくれました!

 
素晴らしい反応であります。Advent Calendarに記事を書いた甲斐がありました。これぞまさに、

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出典:『DEATH NOTE

 

ふりかえり&Problem&Wakattaこと的なやつ

★人との繋がりで大きな刺激があり、世界がより大きく広がる……というのは強く実感した1年でした。ご縁のあった皆さんありがとうございます。

★2017年に基礎は押さえたRuby関連は2018年は特にやれませんでした。
これも優先度を下げているというのがあって、おしごとの方の弊社の世界線では元からRubyRailsの開発案件は比率として非常に少ないし、僕とその周囲の現在の状況ではこれから目の前に出てくる可能性がいまは高くないから…というのがあります。まあ今後も状況を見ながら様子見ですね。

★こちらも2017年に学んだ、Pythonも2018年は特にやれませんでした。
これも同じような話で、おしごとの方の弊社の親の本体もAI関連のソリューションを掲げてる割に実案件はあまり見ないし、機械学習周りをやってる部隊もあるはずなんだけどあまり表に出てこないし身近にPython案件が出てくる気配がまだ薄いので…というのがあります。こちらもチャンスがあったら掴みに行く構えで様子見ですね。

キャリア関係の情報収集でWakattaこと

★転職LT会に行ったり様々な立場の方の話を聞いたり、しがないラジオを始め様々なPodcastを聴いたり、はてブでついつい気になる退職エントリというやつをあれこれ見たり、技術書典本の『完全SIer脱出マニュアル』を拝見して感想を書いたら何故かバズったり色々ありましたが、キャリア周りの様々な情報を収集することができました。
 かくいう僕もインターネット黎明期の時代に、レガシー開発を脱してより新しい技術で成長できる環境を求めて転職をしていますが、この頃はそもそもWeb系なんて言葉がないし、汎用機系対オープン系というくくりの対比の時代で今とはまた状況が違った……という背景があります。
当時オープン系に未来を掴もうと脱出を決意した僕は、2010年代後半の現在だとWeb系に未来を見て憧れる若者と大して変わらないだろうなあと思います。

iwasiman.hatenablog.com

 キャリア周りの情報を集めたかったのは、

  • もう周りにロールモデルになるような人もいないし、社内に留まっていると刺激が少ないので社外に出て情報を収集したい
  • 自分の市場価値を客観的に知っておきたい
  • 将来の世の中の情勢がもし変化しても、楽しい未来の選択肢を増やせるように今から備えておきたい

 ……などの自分的な目的があります。
 ざっと以下のような学びを得ました。

  • 転職を考える人・実行した人には様々なパターンがある。
    • 仕事が旧来の価値観に囚われていて開発が外注任せだったりマネジメントや上流工程しかできていない、エンジニアの本来の仕事がやれていない
    • 開発はできているけどレガシー技術で変えていくのが困難
    • 開発はできているけど自身が派遣やSESなど階層構造の中で弱い立場にあり辛みがある……などなど。
  • 以下のような話になるとSIerだからとかそういうくくりは実際はあまり関係ない場合も多い。
    • 会社自体の制度や文化や立場や経営者層に問題があるパターン
    • 問題の本質がプロジェクトの中にあり、マネジメントやチームビルディングや技術面にあるパターン
    • 問題の本質が回りの人にあるパターン
  • 所属組織を変えていくだけの力がまだない若手の人なら、2018−19年の売り手市場の今ならチャンスを何年もずーっと待つより、ポテンシャル採用でさっさと転職してより良い組織でリスタートした方が早いケースも多い。
  • だが30代前半より上、ゼロからの再スタートでなく実績を求められる年齢層だと話はまた変わってきそうである。
  • そして以下のあたりも含めると、まだ業界全体の歴史が浅い分、規模が小さく若いWeb系企業や事業会社では弱い場合もありそうである。
    • 収入面や年収の上限頭打ち
    • 長期的な福利厚生
    • 会社の長期的な将来性や安定性
    • 年齢層が高い人のロールモデルがいるか
    • 年をとっても安心して働けるか
  • 特に、給与面でだいたい大手SIerは強いというおかねパワーは結局のところ大きい。

 などなどなど。自分自身とその周辺に関しては次のような感じです。

  • SIer批判の文脈でよく出てきそうな以下の話は、へーしゃ界隈でもだいたい同じ。
    • 開発技術周りがモダン技術の最新からはいくらか遅れを取っている
    • マネジメントや上流工程、社内調整などに寄りがちで、技術が主軸のエンジニアがWeb系ほど多くない
  • しかしSIerという大きなくくりの中では、自分の周囲と自分が関わってきたプロジェクトは以下のあたりでかなりちゃんとしてる方であると改めて感じる。
    • リスク検知
    • アジャイルは一部導入に留まっているものの、プロジェクトマネジメント全般
    • 見積もりの精度
    • 成果物の品質維持、保守性など諸々考えた開発(炎上プロジェクト以外では、酷いコードはほぼ見ない)
    • 営業との連携
    • 法令遵守の意識の高さ
    • プロジェクトの体制作り
    • 企業体力、人が多いので人材の厚み…などなど
  • まただいたいのプロジェクトは社員+拠点に来てもらっているパートナー企業さんのメンバで完結してやっており、無責任な外注丸投げや例の多重請負構造の闇はあまり見ないのも大きい。
  • 逆に言うとそれだけうまく行ってないプロジェクトがこの2010年代でも世の中にはまだまだ多く、それらの恨み辛みがネットのSNSに溢れて溜まっている…というのを実感。

  • そして最近は働き方改革の影響で残業規制も厳しくなり、リモート勤務や定時内での作業が推奨されて良い方向に向かっている。

  • 特に自分の世代はまだプロジェクト運営が未成熟だった2000年代にたくさん残業して苦労してかつお金も貯まり、その中を脱落せず生き残ってきた人たちが多い。
     そして今はベテラン世代になってノウハウも溜まり立場も上がって仕事も進めやすくなり勤務時間も楽になる……という、ちょうど苦労した分のリターンを得ている時代である。このへんがいま新卒の人たちとはまた状況が違う。

  • ネットを見ていると世の中につよつよエンジニアやげきつよエンジニアがたくさんいるように見えるのは皆さん同じのようで、これは自分もよくガクブルしています(笑)

  • しかし自分の場合は以下のあたりがいわゆる差別化になり、総合すればまだまだついていけると思っています。
    • 単なる言語や技術だけでなく、アーキテクチャフレームワークの活用などより上位のコンテキストを含めた学びと実践
    • リーダー級及びその上のアーキテクト級の人材としての活動
    • これまで多数の泥臭い現場での実地の開発経験、多数の成功・失敗から得た知見
    • 開発周辺では設計、データベース、セキュリティの知見など幅の広さ
    • 開発以外でも英語力や文書作成能力や人材育成経験など幅の広さ
    • 新しいことを自社人材の平均より速く習得できる力
  • 時々SIerの辛みで言われるのが、新技術や開発技法の導入にあたって上位の人を説得したりして組織を変えていくのが難しいという話。自分の場合は以下のあたりが、今20代で脱出転職を考えている人たちとは立場や状況がまた違っています。
    • 経験があるので自身に実績と信用がそれなりにあり、周囲のマネージャークラスの人材にもある程度話を通しやすい
    • 所属集団の管理職陣も技術の重要性をある程度理解している
  • 自分のキャリアを振り返る機会がありましたが、自分はエンジニアとしての会社生活の中でパターンを感じとり、自分なりの生存戦略をもって大企業の中でも今まで生き残ってきました。この行動が概ね正しかったのを改めて実感しました。

などなどなど。この生存戦略の話については、しがないラジオ sp.53aでもお話しをしておりまする。
キャリア周辺についてはまた色々な方の話を見聞きしたり、知見を貯めていきたいところです。

それでは、2019年も皆様にとりよい年でありますように。