Rのつく財団入り口

ITエンジニア関連の様々な話題を書いているはずのブログです。

応用情報技術者リベンジ受験記 【おまけ】

おまけ 免許や資格を棚卸ししてみるのこと

 資格合格記念ということで、自分でも時々忘れるので数え直ししてみます。ついでにITの世界の本場の余談も入っていますよ。

〜一般の部〜

第一種普通自動車運転免許

⇒大学の頃にファミレスでバイトした金で教習所に通って取りました。家の車に友達乗せて運転してみたり原付でブイブイ飛ばしていた頃もありました...w
しかしもう10年ぐらい運転してないし、東京の郊外に住んでても今の時代だと車が必要ないですね。
 快適なな新居は庭つき車庫つきですが、車庫スペースには自転車がぽつんと2台並んでるだけで、あとは雑草や花の種が侵食してきたりありんこが遠征していたり近所で遊んでるキッズのボールが時々入ってくるだけです……笑

ワープロ技能検定 2級

⇒もう20年以上前かー。日本でノートPCが流行る前、国産機のワードプロセッサーで電子文書を作るのが普及しつつあった頃。当時大学生だったけどキータッチもそれなりに上達していたので取得しました。
 元をたどると高校の頃、当時の友人たちとTRPGの旧版ソード・ワールドのキャンペーンのセッションあらすじやリプレイやリプレイ小説をテキストに起こしたら楽しくて周りからも好評で続けていたのが発端でした。くっ、俺の黒歴史が……右目がうずくぜ…… (ノ∀`)
 高校〜大学とフロッピーディスクにかなりの量保存されていた文書データの一部はワープロの機能でMS-DOSテキストに変換が成功、無事にWindowsパソコン内に保護され、そこからさらに置換や装飾付けを繰り返してHTMLデータに生まれ変わり、【RI財団】の最初期のコンテンツのTRPGリプレイ群(GURPS妖魔/熱血専用/シャドウラン/N◎VA 2nd)になっていたりします。わはは。

高等学校教諭一種免許 (工業)

⇒ただでさえ理系は必要単位が多くて大変なところに一時期水曜や土曜も通ってさらに大変でしたが、追加単位取得、大学卒業で学士取得と同時に取得。卒業研究の研究室の友人には工業高校の先生に進んだ人もいました。
 今でも暇になったら先生とか楽しそうだし奥たまにも子供好きだから向いてそうとよく言われるし、教師関係が実は天職だったのかなあと思うことはありますね。今は人間の数も減るし、昔は表す言葉がなかったモンペもいるし、先生は先生で残業が多いらしいし、聖職も大変そうではあります。
 そういえば僕の学科は卒業時に言えば電気系の何かの資格がただでもらえたはずですが、専攻を捨ててITの世界に飛び込んじゃったので申込み忘れたなあ。


〜技量認定試験の部〜

SystemDirector Enterprise for Java(SDE)

⇒技量認定試験はNグループ内で展開している資格で、一般の資格と同じように言語やツール、営業活動から戦略や物流までいろいろあります。
上のは業務システム構築基盤・開発フレームワークの知識と実務経験を保有していることを表す資格。
 ぐぐると公式サイト諸々いろいろ出てきますが、これはNグループ本体が社外に製品として売っている開発基盤で、実物を作ったのはうちの会社、今でもメンテや新バージョン開発をしてるのは僕の知ってる人たちです。
 その企業のノウハウが入ったこういうフレームワークと精通した開発要員、場合によっては他の製品やハードも一緒にセットにして開発案件の提案をしていくのは、企業の規模の大きいSI案件では割とよくあるシーンです。



〜NCP(NEC Certified Professional)の部〜

システムインプリメンタ

NECプロフェッショナル認定制度は、グループ社員のグレードや人材タイプ、業務ごとに色々資格を用意して客観的にスキルを評価できるようにした人材育成制度に基づいた資格です。
 多くの要員を抱えるある程度以上の規模の企業なら、こういう制度はどこでもよくやってると思います。かのMicrosoftも社員用の社内の横文字資格や肩書はいろいろありそうですね。
 これは入社数年ぐらいでとれるやつで、システム開発について基礎的な技術を持った一人前の専門家であることを表す資格。

ソフトウェアテクニカルスペシャリスト

⇒その上のランク、自力遂行できる技術を持った中堅の高度専門家で特定分野のチームリーダークラスの仕事ができる人、ソフトウェア開発の技術面のテクニカルな専門家であることを表す資格。
 新たに資格用の勉強や面接が必要な訳ではないんですが、所有資格や業務諸々の条件があったり、申請用に経験してきた業務とアピールポイントを詳しく述べる必要があったり、準備がかなり大変でした。


〜語学の部〜

実用英語検定 2級

⇒高校のころにチャレンジしました。

TOEIC 最高スコア820点

⇒3年以上経ったので再受験しないとだなあ。この点数だとNグループ全体で上位5-10%、異動して新しく知り合ったメンバから感心されるレベル、設計の仕事でクラスやらの英語命名や英語資料の読解が必要になると部内で相談されたり声が掛かるレベルです。
 といってもこれも典型的な日本企業だからの話ですね。僕の奥さんは結婚後も外資系企業で秘書の仕事をしてますが、本人はスピーキング苦手だと言ってますがTOEICスコア900前後、回りはTOEIC満点クラスの人がわんさかいるそうな。やっぱり世界に支社があってさまざまな国籍の人が一緒に働いて英語が日常的に飛び交うような、根本からインターナショナルな会社の方が強いんだろうなあと思います。


〜IT国家資格の部〜

初級システムアドミニストレータ

⇒当時の第二種に並ぶユーザ寄りの資格。20代後半の頃に合わせて取りました。二種よりは割と簡単でしたね。平成21年に消滅、基本情報とITパスポートに発展的解消されました。

ITパスポート

情報処理技術者試験の中で、IT基礎知識の習得を証明する一番簡単なエントリークラスの資格。今の時代、ITはもう生活や社会と切っても切り離せないので技術者でなくても取得をお勧めします……という国家資格です。
 IT業界の一線でエンジニアとして働くつもりならもっとストロングな上位の資格でないと評価されませんが、何事もまずは基本から。ITのお作法や一般常識の勉強にもなるし、あれば就職でも履歴書にも書けるし、割と簡単だし、業界外の人にもこれはオススメです。
 ヒトツ初心に帰って手持ち資格のアップデートを兼ねて受けようと本1冊勉強して2013年に合格しました。あの頃は初音◎クとコラボしていたのですが、今は公式イメージキャラの眼鏡っ子の女の子がいます。ちゃんと設定があって漫画でフィッシング詐欺注意を呼び掛けていたりしてなんか笑います。
 眼鏡にネクタイ、着崩したカーディガンぽい感じの制服のファッションは、懐かしの『シュタインズ・ゲート』のヒロインの某助手になんか通ずるなあとこっそりフフッとする今日この頃。そうかこれもSERNの陰謀か……

第二種情報技術者

⇒今の基本情報技術者。新社会人がまず指示されるのはこれ。僕も就職して春の受験で僅差で落ちて転職した秋の2回目で受かった記憶があります。
 今は過去問のコピーの束を持ち歩かなくてもスマホでも勉強できるし、ネットの情報も多いし、昔よりは便利になったでしょう。細かい職種はどうあれIT系に行くなら基本情報は嗜みなので、まあ必須ですね。みんながんばれ。

応用情報技術者 [NEW!]

⇒今回やっと取りました。


〜ITベンダー資格の部〜
IT技術に関連するハードやソフト、システムやサービスを売っている会社がそれを扱うための資格を自前で用意したのがベンダー資格。
 その分野だけ勉強すればいいので基礎レベルの資格から国家資格に比べると比較的取得しやすかったり、上位の資格はやはり難しかったり、合格率は非公開になっていたり、5100円で受けられる情報処理試験に比べると受験するだけで1万〜数万円掛かったりします。これもそのベンダー企業の収入源になってる訳ですね。

パーソナルコンピュータ利用技術認定試験3級

⇒社会に出た頃に会社の指示で取ったもの。情報処理試験の下位互換みたいな感じで割と簡単に取れました。古い資格ですがぐぐったら平成17年に終了したそうです。

UML技術者ブロンズレベル

⇒意味不明な字が並んでいる難解なプログラムというものは、ふつうの本にも時々出てくるひし形で分岐するフローチャートで表される……というのは90年代半ばまでの話で、オブジェクト指向の考え方が広がった後は、図表に示す際にはこのUML(Unified Modeling Language)を使います。
 オブジェクト指向が脚光を浴びた頃に、OGIS総研という懐かしい会社がやっていました。ブロンズは一番簡単で無料でネット上の試験のページで受けるとその場で取れました。資格としてはその後廃れたようですが、『UMLモデリング技能認定試験』『OMG認定UML技術者資格試験プログラム』に受け継がれた感じかな……?
 まあ開発の現場では、7種類ぐらいあるUMLの図の中のクラス図とシーケンス図が分かればだいたい間に合います。

XMLマスター:ベーシック

⇒テキスト形式で文書やデータの意味、構造を記述していくマークアップ言語のひとつ、XML。突き詰めていくと仕様は細かいですが、要はタグの入れ子と階層構造で情報を表す言語です。
 ベンダー資格ですが日本ではXMLといえばこの資格認定制度が標準なので価値があります。ベーシックの方はそんなに難しくなく取れるので(勉強範囲も基本情報より狭い)、入社〜その後数年ぐらいの層の人にもオススメです。
 データの表現方法の話なのでXMLで動くプログラムが作れる訳ではないですが(厳密に言うと変換ぐらいはできるけど)、システムの中のある機能が他のWebサービスXML形式のデータを送受信していた、スマホアプリがサーバからデータを更新するときの中身がXMLだった、開発ツールやフレームワークで環境を整えていくとXMLファイルをいじる必要が出てきた、何かを調べていて拡張子がxmlでないけどファイルを開いたら中がXML形式だった……と、XMLは御馳走メインディッシュに添えられたパセリのように、あちこちによく顔を出してきます。お作法として基本を知っておくと現場で役に立ちます。

 ちなみに惜しくも亡くなった伊藤計劃さんの長編SF小説、2015年の劇場アニメ化が進んでいる『ハーモニー』。この前アニメ雑誌でもコミック化されていましたが。
 文庫の新装版だとタイトルが『』とタグで記述してある通り、21世紀後半となっているハーモニーの作内世界では、ETML(Emotion-in-Text Markup Language)というXMLライクなマークアップ言語が発明され、人間の感情すらが記述できるようになっている……という設定になっています。なんと本文テキスト自体がちゃんとETML宣言から始まってるんですね。この小説、XMLの理屈をちょっと知っているとさらに楽しめます。

ORACLE MASTER SILVER

⇒3大商用データベースといえばOracleOracleMicrosoftSQL ServerIBMDB2。最近では維持費等を浮かすためにOracle以外を選ぶ動きもあり、大量データで良好なレスポンスが必要なSNSや各種Webサービス系ではもう関係データベース以外のKV型(キー-値型)のデータベースも使われていますが、一般的な業務システムだとまだまだオラクルは健在というか定番。そしてその資格制度の「Oracleマスター」も日本ではベンダー資格の知名度トップです。
 資格のランクは昔はプラチナ/ゴールド/シルバー、その後の変遷で下にブロンズも加わり、ますます聖衣のランクかよ!アテナ神殿守ってるのか! とツッコミたくなります。会社名/商品名の"Oracle"も、英語本来の意味は古代ギリシャの「神託」であるところがまた偶然の一致で面白いです。
 新社会人がデータベースにアクセスするSQL文の基礎を勉強したら受験させられるのがこれ。僕が取った頃から後で制度が変わり、シルバーはブロンズ相当にグレードダウンしました。白銀聖闘士から青銅聖闘士に格下げです。 (゚Д゚)

ORACLE MASTER GOLD

⇒銀の上の金の資格。これもけっこう勉強したり何度か落ちたりした末にやっと合格したのですが、制度変更でシルバー相当にダウンしました。黄金聖闘士から白銀(以下略

 Oracleマスターは一番上の最難関プラチナを持ってるとどこでもかなり評価されて飯の種には困らないし、データベースの専門家としてプロジェクトを渡り歩いていくようなキャリアパスもあります。
 ただクラウドビッグデータと騒がれ、KV型などのNoSQL型DBも話題になる今、RDB(関係データベース)はこれから長期的には下降の方向かもしれないし特定企業の技術だけに特化するのは道が狭まるので、自分についてはシルバーセイント相当で止めといていいかなという所。
 前にOracleの人たちと仕事をしたことがありますが、服や鞄や身なりにも割と気を使っていてデキる人っぽくしている人が多かった記憶があります。(社外の大きなプロジェクトだったからかもしれません。) あと客先に提出する報告書のテンプレートの見栄えが豪華だったな。

SJC-P/SCJP (Sun Certified Programmer For The Java Platform)

⇒開発の世界では広く使われ、Androido端末でも使われているJava言語のプログラマーの公的資格。2000年前後からオープンソース加発やWebシステム、Java言語が脚光を浴び始めて社内でも注目され始めた黎明期、その流れにうまく乗れてスキルをどんどん伸ばせたので合わせて取得。普段の実務のプログラミングでは使わないような知識も含まれ、けっこう難しいので資格のための勉強をしましたね。
 前はSun Microsystemsという会社が保有していたので頭文字もS、SJCPかSCJPと呼ばれていました。その後Oracleに買収されたので今は頭文字O、OJCPかOCJPと呼ばれています。(ハイフンは付いたりつかなかったりする)

 資格制度というのは世の動きに合わせて変わっていくものですが、2013年にOracle社が改訂。けっこう難しいこのProgrammer資格はSilverとGoldの2段階に分け、初心者向けにBronzeを新設することに。

 ブロンズ/シルバー/ゴールドと、データベース資格のOracleマスターと同じ区分分けです。聖闘士ネタがそんなにやりたいのかと(以下略)ですが、新社会人でJava周辺領域をしっかり学んでいきたいなら基礎のブロンズから挑戦していくのもよいでしょう。

SJC-WC (Sun Certified Web Component Developer)

⇒上のJavaプログラマー資格の上位資格、Webコンポーネントディベロッパー。プログラム言語的にはJavaで同じですがWebサーバーの設定回りでXMLが加わったり、画面の記述にJSPが加わったりします。サーブレットのWebプログラミングを行い、出来上がったアプリ一式をTomcatWebLogicなどWebサーバーに配置し、Webアプリケーションとして動かすまでの知識技術諸々を問う資格。
URLを指定してブラウザからアクセスでき、テキストボックスやチェックボックスやらをいじってボタンを押すと画面が変わったりするあれ、ネットでよく見かけるWebアプリケーションが作れるようになります。
 プログラマー資格に比べると難易度がやや下がって参考書も厚みが減っていた記憶があります。Java界隈のプロフェッショナルに進むならおすすめ。
 名称は略してSJC-WCかSCJ-WCで、こちらは常にハイフンがついてました。Oracleに買収されたので今はOJC-WCかOCJ-ECですね。ブロンズ/シルバー/ゴールドの制度もまだないし、まだあまり注目されてないようです。

 プログラム言語としてのJavaは開発の世界では大規模システムでも中小でもどこでも見かけますしAndroidアプリの開発でも使われるし、困った時にネットの資料や前例も多いので便利です。一方古くなり枯れてきてる部分、一般化してコモディティ化してる部分もあるのでネットのニュースなどではあまり話題になりませんね。
 先鋭的な話が注目されることの多いネットコンテンツだと、アツいのはちょっと前ならWebアプリが簡単に作れるPHP、今はRubyやら関数型言語iOSアプリに注力するならObjective Cの後に来たSwift界隈の話、インフラの話などでしょうか。
 ひとつのプログラム言語をある程度マスターしてアルゴリズムなんやらが理解できるようになると、2番目以降は習得の敷居が下がるとよく参考書や先人の話で言われますが、これは本当です。
 情報処理試験対策などでプログラミングとアルゴリズムの基礎を一つ学ぼうとしているなら、ネットや本の資料が多い、比較的近年で扱いやすい高級言語をヒトツ腰を据えていろいろいじって学んでみることをオススメします。僕が周りの人に言うならEclipseを落としてきてJavaか、Visual Studio環境を揃えてC#あたりを進めるかな。Webサービス系やスマホ系特化に進みたいなら若干また変わってきますね。

Microsoft Dynamics CRM 2013 Applications [NEW!]

⇒顧客との問い合わせのやりとりを便利にしたり関係を良くするシステムの仕組みのCRM(Customer Relationship Management)で世に出ている有名製品が幾つかありますが、MSが出してるのがMicrosoft Dynamics CRM。仕事で今後ちょいと関わりそうなのでグループを上げて対応し、さくっと合格。これは過去問をやってれば受かるし予約すればセンターでいつでもパソコン上で受けられるし、情報処理試験の苦労に比べたら大したことないです。
 Microsoftも資格がたくさんあることで有名ですね。上の資格はマイクロソフト認定資格(Microsoft Certified Professional:MCP)の中のひとつですが、一覧を見たらこんなにあります。

 受験料も万単位だし、公式テキストや提携パートナー企業が開いてる講座もいろいろあるし、このへんでもMSはかなり儲けているんでしょうねえ。スマホ界奪還の夢を捨てきれずにWindows Phone作っちゃったりオサレCM付きでSurfaceで頑張っちゃったりする訳です。
 入る会社がMS系の製品をよく扱っていたり、MS系技術を使った開発案件やWindowsサーバ保守などの仕事が多かったりする方向であれば、この辺の資格を特に取っていく人もいることでしょう。
 他に有名なのはMOS(Microsoft Office Specialist)などか。これは非IT系の一般の会社で日々数字と格闘しているExcelの達人なんかでも取得者は多いと思います。


 おお、数えたら合計20個。もうなくなった資格や期限が切れたものもありますが、きりがよい20個まできました。
 これで本来僕の年齢層・能力層の人が受けるレベル4の高度情報処理試験群が受けられるようになりました。
既に準備を始めていますが、もう1つ2つチャレンジしていきたいですね。ヽ(´▽`)ノ