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ITエンジニア界隈で本やイベント、技術系の話などを書いています。

【AWS】AWS認定『ソリューションアーキテクト- アソシエイト』(SAA)に未経験から合格した話:学習の流れ

実際の学習の流れ

 AWS認定『ソリューションアーキテクト- アソシエイト』(SAA)を攻略したので振り返るエントリの2回目です。1回目のふりかえりのエントリ、思いのほか多くのアクセスを頂きありがとうございました。当ブログのブクマランキングNo.5更新です。
 今度は実際の学習に直接関わるところを、流れとして振り返ってみます。

iwasiman.hatenablog.com

参考書による学習

 僕は駆け出しエンジニアのころの反省から、新しいことを学ぶときはなるべく体系的に学ぶように、たいていはその分野で評判の良い本をまずは1冊読んでみるようにしています。本ならネット上に散在した情報や動画よりも電車の中で学びやすいからというのもあります。電子書籍で読むことも多いのですが、資格の場合は書き込みしたり頻繁にページ移動したりが起こるので紙の本にしています。
 学習を始めたときは最近エンジニア界隈でもよく見聞きするあの『Clean Architecture』を途中まで読んでいたのですが中断。最後の例のタマネギ図にたどり着く前だったのですが、AWSの本に切り替えることにしました。

AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト

AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト

 通称「黒本」も当時合格エントリで一番よく見かけましたが、より新しくて書評もよさげだったので購入したのは、『AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト』、通称オレンジ本。認定対策全体を通してたいへんお世話になりました。技術の変遷を楽しみながら学ぶようにしてまずはキーワードから押さえ、日々の読書記録はStudyplusで記録するようにしました。
 同書は節ごとの練習問題のほかに巻末に30問の模擬試験がついています。1周目の後の正答率はちょうど50%。各章の練習問題もだいたいそんな感じでした。
 予想通りでしたが、一番点が低いのはVPCやサブネットなどネットワーク周りでした。RDBはいろいろ弄ってきたのでRDSなどはまあまあ解けたような。設問の状況での最適ソリューションを解く問題はアーキテクトとしての経験も生きた……けどけっこう間違いましたね。まだまだ分野を問わず全体的に低かったです。うーんまだまだですね。

AWS認定アソシエイト3資格対策~ソリューションアーキテクト、デベロッパー、SysOpsアドミニストレーター~

AWS認定アソシエイト3資格対策~ソリューションアーキテクト、デベロッパー、SysOpsアドミニストレーター~

 2冊目は『AWS認定アソシエイト3資格対策~ソリューションアーキテクト、デベロッパー、SysOpsアドミニストレーター~』。
 新しい本の発売イベントがDoorkeeper経由で開かれるとTwitterで聞きつけたので、渋谷のDIVE INTO CODEさんのルームで開かれた発売記念イベントに行ってサイン本をゲットしました。イベントでも資格の学習方法の話やAWSの変遷、AWS認定の変遷や資格対策などいろいろ興味深い話を伺うことができました。ちなみにここでも試験会場は「歌舞伎座」をイチオシしていてネット上の合格エントリと同じでした。
 本の方はSAA/DVA/SOAのアソシエイト3資格分全体を網羅しており、広く学ぶことができます。自分も知識は広がったと思うのですが得点には結びつかず、章末問題の解け具合はやはり半分ちょっとぐらいでした。AWS全体の入門でなくSAA合格にのみフォーカスして学習するなら、まあこの本は1冊目からは除外しても良いかなと思います。

公式提供のリソースを参照する

 Well-Architected FrameworkのPDFは一番最初にも見たのですが、いかにもビジネス文書っぽい表現や日本語化した英文特有の言い回しが多く、あまり頭に入らなかった印象があります。本などで概要を理解してからの方がいいかもしれません。

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 ほかAWS Trainingのサイトで公開されている短い動画類をいくつか見たり、Black Beltをちょっとだけ見たり。模試の問題演習の解説で公式が出てきたときはリンク先の資料を参照したりしました。
 自分の場合は時間の制約から公式のホワイトペーパーを上から下まで全部読むようなことはなく、Black Beltなどその他のリソースも何かのきっかけで参照するだけで、それほどは公式を見なかった気がします。このへんは人によって、何を中心に学習を組み立てていくかにもよるところでしょうか。

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AWS Technical Essentials 1

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 AWS公式が提供している、公式だと7万ぐらいの有償トレーニング。ややこしいのですが僕が受けたのは自社の教育のWeb版のものなので、AWSの指導をうけた自社グループの教育部門の人が動画の中で説明してくれる形態のものです。
 この時点でもうオレンジ本を一周していたので、出てくるキーワードはだいぶ結びついてきて理解が深まりました。やはり複数のメディアから多角的に学習するのは大事だなと思いました。
 欠点としては仕事の合間に動画を見るだけなので、受け身だとだんだん眠くなったり。どうせ受けるなら、黒ポロシャツで決めたAWSの中の人自らが説明してくれる集合トレーニングの方が臨場感もあってよいのかなと思ったりします。

AWS Technical Essentials 2

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 上の続き、こちらもAWS公式のものでなく自社の教育の方のもの。今度は平日だけ使えるテスト用のAWSアカウントで手順通りに手を動かし、簡易ブログサービスのようなものを自力で作っていくもの。こうした演習はAWS公式では「ハンズオン」とか「ハンズオンラボ」(Hands-on Lab)とかよく呼ばれます。海外発の技術だとよく使われますね。
 これもきちんとやれば収穫になったのですが、当時仕事が忙しくて結局ほとんどやれないまま終わってしまいました。会社の金を無駄にしてしもうた……。
 この教育も7万ぐらいです。仕事が忙しい方だと集合トレーニングは行きにくいという欠点がありますが、やっぱり他のタスクはストップして教育に専念し、1日集中してやったりする形式の方がためにはなるのかなあとも思ったりします。

Developing on AWS

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 AWSSDKを使って各種アプリケーションを作ったりしていく3日間の集合トレーニング。資格的には『デベロッパー - アソシエイト』(DVA)と対応しています。(SAA資格に対応したものには別の『Architecting on AWS』という3日間のトレーニングがあります。そちらでなかったのは単に会社の教育の都合です)

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 自社グループの教育で会場設備も自社なのですが、講師はAWSの中の人の公式トレーナーが登場します。カバー範囲が広いのでかなり濃密な3日間の教育でした。対象サービスが多いので説明やサンプルコードを見るだけでスキップしたところもありますが、管理コンソールを使ったりS3にものを上げたりPythonのコードからAWSを操作したり。
 S3にアップロードした静的HTMLがものすごく簡単にHTTPで見られたり、SNSを設定したらものすごく簡単にGmailにメールが届いて来たり、けっこう感動しました。講師の方が折に触れ、AWSの最新状況やよもやま話、こぼれ話をしてくれるのが一番面白かったですね。
 なおプログラム言語はJava/C#/Python/JavaScriptから選択なのですが、会場ではほぼみんなPythonでした。エンプラ側企業の特徴というか辛みというか、開発の現場ではまだまだJavaオンリーぐらいの人も多い中、これはちょっと意外でした。グループ社内全体でクラウド関係に触れている、全社平均よりも進んでいる人々が集まったからかもしれません。
 自分にとっては貴重な、実際のAWS管理コンソールを弄れる機会でもありました。このトレーニングもお高くて20万ぐらいします。マシン買えちゃうし、個人で学ぶ方には厳しい金額ですね。

3冊目の本でまとめ学習

この1冊で合格! AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト テキスト&問題集

この1冊で合格! AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト テキスト&問題集

 3冊は多い気が自分でもするのですが、参考書のまとめ記事をブログに書こうという計画もこのころ既にあったので『この1冊で合格! AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト テキスト&問題集』も購入。
通称「黄色本」「アクセンチュア本」のあれです。まとめ記事に書いたように本書は紙面も見やすくて図も多く、試験の仕上げ用にはおすすめかと思います。
 この1冊だけで本当に合格できるか……というとたぶん当事者のエンジニア経験とAWS経験によるので、AWS経験の浅い方もしくは未経験の方は、他の学習手段も保険として持っておいた方がよいかと思います。

 僕の場合はこの時点ではサービスの主な機能などはもう理解していたので本はふんふんという感じで読み進めていけるのですが、相変わらず練習問題の点が上がらず。最後についている65問の模試をやったところ、正答率は57%でした。50%→57%でわずか7%しか進歩していません。

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出典:『SLAM DUNK

 ということで時間もないことだし問題演習中心に切り替えて、弱点をひとつひとつ埋めて仕上げていく方向に作戦を一部修正しました。

ネット上の問題集で学ぶ

 これはまずい、問題演習で弱点を埋めていかないと……ということで各所の合格エントリを見ると、問題集をやったという記録が多く見つかります。自分もこれを行いました。

aws.koiwaclub.com

 有名な『AWS WEB問題集で学習しよう』はプラチナプランに入って有料のものもやりました。1セット(?)が7問構成で7問終わると正解不正解も出してくれて解説もあり、なかなか便利です。解説の文中で公式の資料へのリンクが張ってあるのも、その都度ぐぐり直す手間が省けて地味にありがたいです。

 リンクのタイトルが本記事執筆時点で「SAA#126」が最新です。~「SAA#106」までが略称、その先は「AWSソリューションアーキテクト#105」のように若干タイトルが長くなっています。
 Qiitaの合格エントリで、SAA#106より遡った先は以前のSAA認定に基づいた古い問題が混じっている、という有益な情報があります。これは実際そうでした。(ついでに#107あたりにも1問ぐらい古い問題があったような……?)

qiita.com

 ですので時間があってAWS全体を学びたい方は#105より古いものも適宜、時間がない方は最新のSAA#126~#106までを集中的にやると良いと思います。有料問題の最新分で21セット*7問=合計147問が学べますね。
自分は1周目の有料分の結果を集計すると正答率55%という酷い結果でした。参考書の模試と変わっていません。

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まるで成長していない…

 解説をよく読んでなぜその選択肢が合っていてなぜその選択肢が間違いなのかを押さえていくようにしました。2周目は有料分全体で正答率72%へ上昇しました。

awsjp.com

 こちらもよく聞く『Amazon AWS 資格取得のための演習問題集(完全無料、オリジナル)』。SAA/その上のSAPに合格した方が公開してくださっている無料の問題集です。他にもAWS用語集、紛らわしいAWSサービスや機能の話などコンテンツが充実しています。
 1問1答形式の静的Webページなので集計ができない、スマホで見ると広告が大きくてけっこう邪魔……などありますが、無料で見られるのだからありがたいことです。
なお問題の方はところどころ古いのもあり、僕も見ていて番号百番台になると「ん、これはどの本にも載ってなかったし明らかにいまのSAA範囲外じゃないかな?」という問題もありました。(特定サービスの開始年を聞いてくる問題など。)
 ということでこの無料問題は参考に留めるぐらいにして、一番新しい問題から適宜遡ってやっていくと良いかと思います。

おまけ:各種数値も集計しておく

 ひとつ前のエントリに書き忘れていました。問題集の結果の集計や日付、学習時間などの情報もまとめておくと、達成感やモチベーションの維持に繋がります。いろいろ並行してやっているとだんだん混乱してくるので、自分もまとめておくようにしました。
 こうした作業にはセルと集計したりする機能が必要になってきます。さァここはニッポンの伝統的な大企業、ジャパニーズトラディショナルビッグカンパニィ御用達、エスアイヤ~にお馴染み信頼と安心の必殺Excel……と実際に作りそうになって思い留まりました。アイヤ~、まこと習慣とは恐ろしきものにございまする。

 今回は最新のクラウド技術を学んでいるところでした。情報の集積もクラウド技術を使うことにして、Google Spreadsheetで表を作っていつでも参照できるようにしました。
 他にも公式模試のスクショ、自分用のメモなど、なんでもまとめてWebからスマホから参照できるようにしておくと、スキマ時間に確認できたりして捗ります。

www.google.com

公式模試を受ける

 僕がよく参考にしたid:kdnaktさんのブログやQiitaの多くの合格エントリに「模試は必ず受けること!」とあります。実際の問題の様子が知れること、実際に近い難易度と自分が合格ラインに達しているか知れることが理由ですが、確かにその通りです。問題演習で少しは進歩してきた(はず)なので受けることにしました。
 オンラインですぐ申し込んでその場でブラウザからテストできるのですが、この手順がけっこう分かりにくいです。(これはAWS認定周りのサイト全体に言えますね...)

skkskynw.hateblo.jp

 試験のタイトルは AWS Certified Solutions Architect - Associate - Practice のように、最後に「- Practice」が付きます。2000円+消費税です。僕の場合は申請して承認が降りれば会社で費用は出たかもしれませんが、手続きが面倒なのと自費の方がやる気が出るので自腹で出しました。
 30分で問題25問、準備していれば時間が足りなくなることはまずないと思いますが、終わると得点は出るけど問題も解説ももう見えなくなります。ということで手動でスクショをとって画像で情報を保存することを多くの合格エントリがオススメしています。これが解きつつスクショもやるとけっこう時間ギリギリになったりします。僕の場合はまず試験中に「Mac スクショ」でやり方をググるところからでした。(笑)
 自分の場合はDropbox Paperに張り付けて保存しました。ほかEvernoteGoogle系などなど、何かしら保存して後で見返せるようにしておきましょう。ちなみにDropbox Paperの場合、ブラウザの横幅を小さめにした状態で問題を表示してスクショを取ると良いです。

 そして結果は……正答68%というこれまた微妙な点数。本番試験では65問中、得点でなく純粋に正解数だと65%でなく66%(おそらく43問正解)が合格ラインだと言われています。これで大丈夫と思ってしまうのはリスクが高すぎるでしょう。
 また回答を見返しても、どこが誤答か分からなかった問題が最初は9問近くありました。これはその後問題演習やUdemyをやるうちに理解できました。
 模試で出た問題は25問とも見返して、同じ25問がもし出たらほぼ全部答えられるぐらいにしておいた方が安全です。

サンプル問題(見ませんでした)

 僕はUdemyの方に集中して事前には見なかったのですが、サンプル問題に目を通しておくことも多くの合格エントリで語られています。SAAのものはこちら。

SAAサンプル問題 v1.5_FINALJP

 試験後に見返してみると、参考書などの模試にも出てくる頻出パターンの問題ものばかりです。これも多くの合格エントリで語られていますが、サンプル問題ぐらいの難易度の問題はすべて解けるようにしておかないと本番でおそらく死にます

受験日程を正式に決める

 受験日を決めると切羽詰まってきてやる気も上がる!というのもよく合格エントリで語られています。コミュニティのJAWS-UGさんのLTでもそんな話があったそうですが確かに分かる話ですね。
 自分の場合も本番に近い問題がある程度解けるようになり、あとは正答率を80%~ぐらいまでアゲて仕上げていけばたぶん突破できそうなのが分かったので、ここらで申し込むことにしました。

 ここでもう今週中に受ける!→猛勉強!→見事突破!→合格エントリやイベントでLT!→拍手喝采でドヤァ!! と行きたいところですが、しかししかしだがしかし。
そういうのは圧倒的成長中の時間と熱意に満ちた若手エンジニアの特権ガンダムとかに乗った主人公の特権であります。当方の搭乗機はあくまで量産型のジムかジェガン、ペルソナは脇役の老練なパイロット(よく途中で死んじゃうやつ)あたりでしょう。バッファを持たせたスケジューリングはマネジメントの基本、慎重に確実に、あくまで一撃必中でアソシエイト級巡洋艦を落としたいところであります。

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突然のガンダムネタ乙

 というわけでこの時から2週間ちょっとぐらいだったか、晴れて合格したら技術書典7のAWS本を楽しく読むことにして、その前の9/20の金曜に本番をセッティングしました。有休もたくさん余っているのでその日は休みにすることにしました。

 模試もそうでしたがこの本番の申し込み手順も最初はけっこう分かりづらいですね。なんていうか英語サイトを無理やり日本語にしている感じがですね……

Udemyの講座で学ぶ

 プログラミング、エンジニアリング関連でも学習手段として有名なUdemy。AWS関連もよく合格エントリでおススメされています。
 確か電車の中でQiitaの合格エントリのひとつを見ていた時ですね。以前にテック系Podcast「しがないラジオ」の僕の出演回(→sp.53a【ゲスト: iwasiman】エンプラ開発20年史と、SIer世界のエンジニアの楽しい生存戦略 | しがないラジオ)を聴いて頂いたりしていたnariさん/fukubakaさんの合格エントリが、マインドマップの図が分かりやすくてGoodです。ちょうどここに書いてあったリンク先を踏んだたとき……

qiita.com

 おっとUdemyでよくやっている謎のセールで定価12000円→1200円(当時税込み1320円)にちょうどなってるじゃん! というのを発見して即座にポチリました。

これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(初心者向け21時間完全コース)

『これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(初心者向け21時間完全コース)』は、SAAの合格エントリでもUdemy自体でも評価が高い人気講座です。ハンズオンで実作業をしながらじっくりAWSを学ぶことができます。これを始めることにしました。
 しかし自分の場合、ハンズオンに掛かるまとまった21時間がもう確保できません。とゆわけでイントロ以外動画を全部すっとばして最後の模擬試験だけやるという、なんかだんだん勉強会イベントの後の懇親会でスシだけ食い逃げする人みたいになってきました。

 この講座の最後には模擬試験①②として65問の完全なSAA模試があり、何度でも挑戦できます。残り時間はカウントされますし、途中で一時停止もすぐできます。終わりを選択した後は点数が集計されて不足している分野が分かり、一問ごとに解説がついていて丁寧です。講座のページにも書いてありますが模擬試験③番目はシステム上無理らしく、一問一答形式になっています。
 自分の場合は模試の結果は58%、63%でまだまだ。理解が間違っているところ、理解が不足している箇所が分かってだいぶ学びが多かったです。復習後の2周目は80%を超えました。

 この講座をやっていた時に、今ならセール中!と出てきたので3600円→1440円の時にポチッたのが、同じ講師の方がやっているこちら。だんだんAmazonのタイムセールに釣られる人みたいになってきました。

AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(5回分325問)

AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(5回分325問)』です。上の『これだけでOK!~』講座の模擬試験とまったく同じ形式で5回、模試で学ぶことができます。模試4回目が『これだけでOK!~』の模試3回目と同じ内容になっています。講座の説明にもありますが、SAA範囲の模擬問題の中で特に難しいと感じたもの、出題頻度が低いレア問題を多めにセレクトしたとのことで、4回目を除いた1,2,3,5回目の難易度は『これだけでOK!~』付属の模試より高いです。
 自分の場合は1周目は55%,50%,64%,72%,50%とだいぶひどい結果に。4回目だけ難易度が下がるので点数も高くなっています。こちらも間違った問題の各選択肢をしっかり復習し、2周目はどれも80%ラインまで到達することができました。
 講座中の説明にもありますが、この模試の最後の5回目が特に新しい問題を中心に集めたレア問セレクションとのことで、一番難しく感じましたね。なんか聞いたことのないようなマイナーなAWSサービス名が出てきたりしました。(とかいって、参考書をよーく読み直すと小さく載っていたりするw)

 上の2つの講座は、公式系の日本語の不自由さとは別の形でところどころ誤字や解説中の抜け漏れなどもありました。しかしだいたい察せる範囲なのでそれほど学習に支障はないです。噂通りオススメです。

 他の資格ですと情報処理試験には基本/応用/高度で各種、無料~数百円で問題をひたすら解けるアプリが幾つかあったりして午前問題対策には重宝します。

http://applion.jp/iphone/topic/230027/applion.jp

 Udemyの講座で模試がついているものは、スマホアプリ版から閲覧するとこれらの問題演習アプリと同じことができます。電車などの移動中や外出中にも学習できるという大きな利点があります。
 少々お金をかけてでもAWS認定に確実に合格したい方、僕のように時間の制約がある中で立ち向かう方には、Udemyがひとつの最強メソッドかな?と感じました。

当日まで無事に過ごす(予定)

 様々な合格エントリを拝見すると万全の態勢で本番に臨んだり、勢いで臨んだり、当日は緊張したりで様々なドラマが、合格した方の数だけのジャーニーが繰り広げられています。Qiitaで注目されていた合格エントリなんかでは、試験当日は二日酔いの中を突破したという話まであって、よく頑張ったなーと思います。

qiita.com

 しかし当方は高性能のガンダムではなく年季の入った量産機に乗っている身、体調には気を付けて当日までつつがなく過ごすべきでしょう。アルコールなどもってのほかであります。
 上述のように最後はUdemyを徹底的にやって弱点をつぶし、たぶん大丈夫だろうというラインまで来ました。仕事も100%稼働でしたがピークは過ぎていたので、自分用にまとめた要点メモを時々参照したり、そんなこんなで試験前日までやってきました木曜日。

 聞けば会社で今年の新入社員の発表会と懇親会があるとのこと。僕もむかし新人研修の講師をやって自分自身の成長の中で大きなターニングポイントになったことがあり、あの意欲に満ちた若者たちが集まる空気のエモさは懐かしいところです。
 しかも聞けば、今年は当事業部の人気が高いというではありませんか。来週から所属部問に新人諸君も配属されるし、ただでお酒が飲めるのでこの懇親会に様子を見に行きました。

 

まるで成長していない……(AA略

 
 

試験会場の話

 さてAWS認定の合格エントリを探求していくと、試験会場の監視にまつわる恐怖の伝説が数多く見つかります。曰く「監視が超厳しい」「遠隔試験官が外国人でチャットで英語でコミュニケーションしないといけない」「手を机から降ろしただけで怒られた」「手を頭にやっただけで顔が見えないと怒られた」などなどなど……。
 そして会場は「銀座CBTS歌舞伎座テストセンター」がベストという話をよく聞きます。

cbt-s.com

 自分は申込時に「PSIのテストセンター」でなく「ピアソンVUEのテストセンター」から選んで行ったら何度やってもこの銀座センターが見つからず、適当に「新宿駅前テストセンター(新宿南口)」で申し込んで現地に行った所、この恐怖の監視関係がまったくなくて拍子抜けしました。
 AWS以外にも各社ベンダー資格のコンピュータベースの試験会場を提供しているピアソンVUE(Peason VUE)は、2019/4/8にAWSと契約を結び、日本のAWS試験会場に使えるようになっています。ぐぐると昔(2014年頃)は東京と福岡ぐらいしか受験会場がなくて大変だったそうです。

Pearson VUE が AWS 認定試験をグローバルで実施へ

 僕もこのへんが最初よく分からなかったのですが、元からあるPSIのテストセンターだと場所によっては監視が厳しいことがあって、2019年から使えるようになったピアソンVUEのテストセンターだと大丈夫ということでしょうか?
だとするとしばらく前の合格エントリでよくこの恐怖の伝説の話を見かけ、2019年の最近にピアソンVUEで受けた方の合格エントリではあまり見かけないことに説明がつきます。(この話、真実をご存じの方は展開していただけるとありがたいです。)

 ということでフロントエンドのVue.jsと一瞬だけ紛らわしいこのピアソンVUE、会場もあちこちにあるしPSIよりは念のためピアソンVUEを選んでおくと安全かもしれません。
神奈川県の武蔵小杉のセンターが日程調整しやすかった、という合格エントリを複数見かけますね。

ピアソンVUE

試験当日

試験会場へ

 さて話を戻して当日朝。少し酒が残っている感じでしたが水分補給でなんとかして会場へ。うっかりスマホTwitterを開くと技術書典の推し祭りが流れてきたり、TDDで有名なあの方が残像ライオンと化していたり、ストリームに注目しそうになりますがそこを押さえて復習へ。
ストリームといえばAmazon Kinesisです。直前まで来ると無理に新しいことを覚えるよりも、既に覚えていることを再確認して記憶を定着させて臨む形になります。

 「新宿駅前テストセンター(新宿南口)」の会場は入り口前で立ったり受付を待っているあいだ用の椅子でスマホや本を見るぐらいのスペースはありましたが、まあ基本会場内はもう勉強はできずにすぐ受験と思った方がよいでしょう。受付は各所で述べられている通り身分証明書が2つ、1つは写真付きが必要です。僕は念のためパスポートも持っていきました。
 各種規約に承認の電子サインを入れたり写真を撮られたり、グローバルな資格だけあって手続きは割と本格的です。スマホを含めて持ち物をすべてロッカーに入れて腕時計を外した後は試験官の人の前に立ってポケットが空なのを見せたり、けっこう厳重です。サイズの大きい髪留めもNGとあったので女性は注意するとよいかと思います。
 といってもピアソンVUEでは受付もすべて普通の日本人だったし、特にストレスを感じるようなことは何もありませんでした。

テストセンターでの受講

 そしてクーラーがガンガンに効いている試験室へ。僕が指定された端末はマシントラブルがあって係の人が直している間に周りを見る余裕があったのですが、ネットワーク関係で有名なシスコ技術者認定関係を受けているチャレンジャーが多かったですね。マシンはWindowsDellとかそのへんのデスクトップマシンです。試験用のアプリケーションが全画面表示で立ち上がる前にWindowsの画面が一瞬見えたのですが、Windows10でなくてもっと古いやつだったような…8系かな…

 CBT(Computer Based Training)の受験の画面は、僕が2000年代の頃に受けたベンダー資格の頃と変わっていない感じでした。たぶんずいぶん前の技術で動いている伝統のデスクトップアプリケーションです。2000年代前半に結局あまり流行らなかったJavaのデスクトップアプリ系の技術、Java Appletで作ったみたいな画面に似た匂いがします。
 フォントもだいぶ古臭い感じでした。普段はBootstrapとかCSSやフロントエンドのおシャンティな技術が盛り込まれたモダンブラウザ上で動くステキWebサービスの画面に慣れきっている方は、このへんの古さに最初は面くらうかもしれません。

 試験時間は130分と聞いていましたが、最初と最後にアンケートの時間が取られるので実際は120分だったかな?130よりちょっと減っていました。
 といっても試験を受ける側には影響はなく、それなりに準備をしてきた方なら最初の60分前後で65問の最後まで行ってその後は見直しとなるでしょう。僕も大体そんな感じでした。
 本番は模試よりもだいぶ難しい……という情報も多いですが、ネットの問題集+Udemy講座2つまで準備した身からすると、確かに模試より難易度は上ですがそれほどでもいう感じでした。

 また様々な合格エントリで「問題文の日本語が不自由なので英文を参照するとよい」という情報も語られています。確かにその通りです。
 海外旅行に行って日本語の看板を見た時のコレジャナイ感に近いような、言いたいことは分かるんだけど微妙感のある文章がところどころあります。各設問ごとの画面で、クリックで開くサブウィンドウですぐ英文が参照できるので、英語が分かる方はこのテクニックを使うと良いです。僕も後半は「へ〜この日本語を英語にするとこうなんだ」的な感じであちこち見ていました。

 クーラーが絶賛仕事中でだんだんトイレに行きたくなってきたり軽く頭痛がしてきたり眠くなったりしてきたので、分からない難しい問題もいくつか残ったけど疲れたしもういいか、という感じで終了をクリック。
 そして集計が始まりいよいよ発表……と見せかけてこれが罠。最後は簡単な英文のアンケートで受験の動機とか何問かを聞かれます。会社の種類で選べる選択肢がEnterpriseStartupがあったあたり、そういう時代なのだなあと思います。
ちなみにこのアンケートだったと思うのですが、僕のときは最後まで行って終わると未記入の項目があります!的な警告が出てもう一度やると正常終了するという、バリデーション処理が何やら不思議な動きをしました。

試験だん!

 アンケートも終わってやっと終了です。ベリートラディショナルでインタァナショナルな受験システムなので、桜のスタンプで合格おめでとうとかクラッカーが出るとかそういうステキ演出は一切なく、無味乾燥な画面に確か2か所あったような、合格の旨がとても小さく出るだけだけです。
 合格エントリを拝見するとホントに合格したのか分からなくて画面を2度見した……などを見かけますが、実際にやってみるとその気持ち、よく分かります。
 僕の場合はだいたい1時間40分ぐらいだったかな、そこで退出。出た後の手続きは簡単でした。

 新宿に来ていたのでその日は紀伊国屋書店へ。最近エンジニア界隈でも書評が出ていたオライリー本新刊『レガシーコードからの脱却』を見つけておっよさげだけどこれ電子版出るかなーと思ったり。同じくオライリー本『データ指向アプリケーションデザイン』の実物がかなり分厚い重量級だったり。

レガシーコードからの脱却 ―ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス

レガシーコードからの脱却 ―ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス

データ指向アプリケーションデザイン ―信頼性、拡張性、保守性の高い分散システム設計の原理

データ指向アプリケーションデザイン ―信頼性、拡張性、保守性の高い分散システム設計の原理

 AWS認定の本も売れ筋らしく、オレンジ本は平積みでした。AWS認定対策専門本以外にもAWSの入門書はいくつかありますが、このへんも今後読んでいこうかなーと中をパラ見したりしました。

Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築 改訂版

Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築 改訂版

Amazon Web Services エンタープライズ基盤設計の基本

Amazon Web Services エンタープライズ基盤設計の基本

Amazon Web Services 業務システム設計・移行ガイド (Informatics&IDEA)

Amazon Web Services 業務システム設計・移行ガイド (Informatics&IDEA)

Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド 改訂第2版 (Informatics&IDEA)

Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド 改訂第2版 (Informatics&IDEA)

そのあとはせっかくなのでおシャンティぽいランチを食べて帰りました。

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 合格メールは5営業日以内に届くとのことです。僕の場合は金曜受験、翌日の土曜日にCertMetricsからAWS認定アカウントのページを見て~というメールが来ました。そして認定アカウントのページを見るとスコアレポートなどを参照できます。
 スコアは836点。100~1000点で全問不正解でも100点はもらえるらしいので、900点満点で65問とすると900/65=約13.8点/1問。(836-100)点/13.8点=53.3でおそらく53問程度正解。53問/65問=81%で本番約8割。Udemyの模試類の2周目でコンスタントに8割を超えていたので、それとだいたい同じかちょい低い結果となりました。

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 こうして期間にして約3.5か月、総計約80時間に及んだAWS SAA攻略作戦は終了。無事に未経験から突破、アソシエイト級巡洋艦3隻のうち1隻を量産機から一撃で沈めることに成功したのであります。 (`・ω・́)ゝビシッ

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 合格したら晴れやかにエモい気持ちで読もうと思っていた技術書典7のAWS本は、やはりまずはかろてんさんの『AWSなのに、エモい』。エッモーーーーーーー!なノベルです。
なお『AWSの薄い本 IAMのマニアックな話』は読むとIAMマニアの称号が得られるほど濃ゆい本とのことですので、こちらは最後にとっておいてございます。

booth.pm booth.pm

まとめ

費用:実費1万ちょっと
対象 費用   実際の費用                
AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト 2570 ブログ収入
AWS認定アソシエイト3資格対策~ソリューションアーキテクト、デベロッパー、SysOpsアドミニストレーター 2484 2484
この1冊で合格! AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト テキスト&問題集 2570 ブログ収入
AWS Technical Essentials 1 75600 会社の費用
AWS Technical Essentials 2 75600 会社の費用
Developing on AWS 226800 会社の費用
公式模試1回 2160 2160
AWS WEB問題集で学習しよう 4200 4200
これだけでOK! AWS 認定 ソリューションアーキテクト– アソシエイト試験突破講座(初心者向け21時間完全コース) 1320 1320
AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(5回分325問) 1440 1440
公式SAA受験料 16200 会社の費用
 合計→ 410944 11604

 消費税は2019/9時点のものです。41万!と自分でもびっくらしてしまいますが集合形式の公式トレーニングがかなりお高いからですね。実費ベースで11,604円でした。
 お金で時間を買う感覚に似ていますが、一発で突破したい方はこのように、適宜受験料以外にも金をかけてやっていく形になるかと思います。

学習時間:3.5ヶ月80H前後

学習管理アプリのStudyplusでずっと記録していたので集計してみます。

項目 時間[H]
AWS Well-Architected フレームワークを読む 1.5
公式動画とか 1.5
参考書のオレンジ本+2周目 12.5
参考書のアソシエイト3資格対策本 8
参考書のアクセンチュアの黄色本+2周目 9.25
教育 AWS Technical Essentials 1 6.25
教育 Developing on AWS 3日分 18
ネットの問題集 AWS WEB問題集で学習しよう 8.5
ネットの問題集 AWS 資格取得のための演習問題集 1
公式模試1回目 2
UdemyのこれだけでOK! SAA突破講座の模試 7.5
Udemyの模擬試験問題集5回分 17.25
 →合計 93.25

 単純合計だともう90Hを超えているのですが、公式トレーニングの『Developing on AWS』は本来は『デベロッパー - アソシエイト』資格向けなのでその1/3の6HがSAAに役立ったとすると81.25[H]。誤差など考えて約80時間前後かな?という感じです。期間としては約3.5ヶ月掛かっています。

 3日とか1週間で受かるような雲の上の人を除くと優秀な人で40H、50H前後が合格エントリでよく見かける中央値な気がします。それらと比べるとだいぶ掛かってますが、時間の限られた初心者がやった実際の数値ですので恥を忍んで載せておきます。(笑)
 最初の頃は仕事がめちゃんこ忙しかったので平日のみ1日15分とか20分とか少しづつ進んだこと、ゼロから開始したので試行錯誤したりあれこれ試したりしながら進んだことも影響しているでしょう。

 一発合格したからできる振り返りとしては、1日の学習時間をもっと増やせば期間は圧縮できたでしょう。本による学習の記憶の定着率が低かったので途中から問題演習中心のまとめに持っていったのですが、この切り替えをもっと早くやっていれば、80H→50Hにはならずとも合計時間ももちっと圧縮できたかな?と思います。

AWS認定制度全体の所感

 Amazon Web Services社がAWS認定のプレゼンスを上げ、資格の価値を上げ、受験者や有資格者のモチベーションを上げ、AWS自体もさらに世界中に広げようと様々な形で工夫しているのはよくわかりました。
 イベントでもスタッフの人はかなり丁寧でしたし、選ばれし雲の上の合格者だけが入れる認定者ラウンジという制度も面白い。あれも実際に見ると、次こそ入ってやる!という気分になります。下はクラスメソッドさんの写真入りのブログです。

dev.classmethod.jp

 僕はまだゲットしていないのですが認定者だけがもらえるバッジとかステッカー、ノベルティ類も豊富ですね。ロゴも一度改定されましたが、各種認定を並べると丁度組み合わさる六角形のロゴもいかにも2010年代の今風でなんかかっこいい。

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 例えば僕は情報処理試験のセキュリティ資格の『情報処理安全確保支援士』を年間費用分を会社のお金で出して維持していますが、この資格にもロゴがあります。

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Registered Information Security SpecialistでRISS。うーんこっちはいかにもジャパニーズトラディショナルな感じで、だいぶ文化が違いますね。情報処理試験も一番の入門レベルの『ITパスポート』は公式イメージキャラの女の子がいて一時期ポスターに登場したりしていましたが、AWS認定みたいにもっと様々な形で訴求したらいいのにと思います。

 また、AWS認定以前にAWS自体も、イベントに行くと熱気がすごくてプロモーションにもかなり金をかけてプレゼンスを高めようとしてるなーというのがよく分かります。さすがはGAFA四騎士や…ってなります。

AWS認定の所感

 AWSの特徴やサービス名によく使われる単語に Elastic, Elasticity があります。オートスケールして大きさを自在に変えていくクラウドの伸縮性、柔軟性、拡張性、弾力性などを表しています。AWS認定自体もこのエラスティックな柔軟性が求められる資格だなと感じました。
 ググり力を含めた、雲海の如くネットの各所に散在するリソースを自力で取りに行って統合する力。学習方法も自力で学ぶ力。公式サイトの一部分かりにくさや莫大な量のリソース、海外発の技術特有のローカリゼーション不足や日本語の不自由さを自力ではねのけてなんとかする力。けっこうな頻度で改定される資格制度に追随する力。自分から情報を発信したり、コミュニティに接近したり、AWSエコシステムの中に自律的にダイブしてその中で自力で泳いでいく力。IT業界の技術トレンド変遷を自分から押さえ、クラウドに応用していく力。これらの柔軟な力が総合して必要になります。
 なんというか、「会社の命令だからやりました」とか「この定番本の過去問読んどきゃ受かるっぽい」とかそういう姿勢だともう通用しないような、新しい形を感じます。これが今のクラウド時代、世界的に注目されている資格のひとつなのか…と改めて感じた次第です。僕のとこのようないわゆるエンプラ寄りの大きい会社だと、社内で果たして何割がついてこれるんだろうか…と若干の危機感のようなものも感じます。

世界で通用するIT関連資格 | トレケノート

おまけ:2020年にAWS認定改定のお知らせ

 と柔軟に形を変えていく認定制度に未来を感じたところで最近Twitter経由で知ったのですが、早くもまたAWS認定制度が一部新しくなるそうです。下は英語版の公式資料。

aws.amazon.com

  • 役割別3レベルでなく専門知識(Specialty)の資格が5つあったところに6つめ、『データベース - 専門知識』(AWS Certified Database - Specialty)が加わる
  • 専門知識(Specialty)の『ビッグデータ - 専門知識』(AWS Certified Big Data - Specialty)が『データアナリティクス - 専門知識』(AWS Certified Data Analytics - Specialty)に名称変更、中身も新バージョンに
  • そして役割別アソシエイトレベル、このソリューションアーキテクト- アソシエイトも新しいバージョンに。試験名がSAA-C01だったのがSAA-C02になる
    • 「分野5:オペレーショナル・エクセレンスを備えたアーキテクチャを定義する」(Dommain5: Define Operationally Excellent Architectures) が消えて4つへ。
    • 試験における分野の比重%も変わる
    • 既存4つの分野も差分を見ると微妙に名前が変わったり、詳細が変わったり

SAAの試験ガイド EN_1.8

SAAの試験ガイド 日本語V1.1

 ユーザも受けられるベータ版期間が2019/11/4~2019/11/29、正式開始が2020年3月。現在のSAA試験はベータ版期間だけでなく、2020/3月の新バージョンリリースまでは受験できるとのこと。
 こうした改定に商業本が対応するにはふつう半年とか1年とかそういうレベルの期間がかかりますし、Udemyの講座などは講師の方が素早くアップデートすればそれよりは短いかもしれません。ネット上の貴重な最近の合格エントリも正しく応用できるのは3月までとなります。それ以降はしばらく様子見になったり、いわゆる人柱のチャレンジャー諸氏の報告を待ったりする形になりそうです。
 とすると、現時点でもうSAA受験を考えている方は情報が揃ってきた今のうち、2020年3月までに取ってしまった方がよいのかな?とも思います。

 新資格の『データベース - 専門知識』はお馴染みクラスメソッドさんのサイトに日本語の記事があります。

dev.classmethod.jp

 というわけでこのエントリは、量産機乗りからのSAA攻略作戦の学習の流れを振り返ってみました。ご覧いただきありがとうございました。
 次回は最後に、未経験〜初心者でこれからチャレンジする方向けになにか書こうかと思います。

つづくよ→

iwasiman.hatenablog.com