- 作者: 清水一樹,グループSNE,江川晃,上村大
- 出版社/メーカー: 新紀元社
- 発売日: 2011/01/15
- メディア: 新書
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元気っ娘のパユじゃなくてネム、ナルシズム俺ロードを突っ走るシャノ、女の子が人格の中に同居していて一番中二設定っぽい(笑)ラファエル、酒場で飲んだくれやさぐれダメ男系ちょい渋系のケイスの4人パーティ。読者層を踏まえてか、PC側の年齢層もかなり低めですね。パーティで唯一20代のケイスが過去のある一番大人の役どころですが24歳、普通のエンタメ作品だったら十分若キャラですからね。
ライトでコミカルなノリは1巻から健在で、PCの行動はもうぶっちゃけフリーダム(笑)なのですが今回も日常メインの和やかムードのシティアドベンチャー。コイバナを聞きつけてNPCの恋の成就を助けるとかもう約束ですね。パーティ内恋愛が話題になった旧ソードワールドリプレイのWaltzシリーズあたりの雰囲気を何となく思い出させます。w
また、あまりにフリーダムすぐるパーティ面子に頭を抱える良心役に甘んじていた魔法剣士のケイスに遂に光が。表紙イラストはネムとラファエルがメインで後ろにいるのですが作中では輝いています。
なんと実はいいとこの貴族出身で2巻で設定追加、まさかの妹出現。しかも兄思いのハイスペック妹の美少女。兄を思いやる出来のいい妹にパーティ内も大激震です。そこで事件を通し兄者が男ツンデレぶりを発揮して奔走するという、なんかもうニヤニヤ動画を眺めてるような展開になってきます。w
グループSNEはいろんな人に仕事をさせてるのでこのリプレイも若手の方がやられてますが、読んでいて若干、横文字を使うとセッションハンドリング――もうちょっとGMサイドからPLの手綱を握って進めてもいいんじゃないかな?……とも思います。読者から共感しやすい新米GMの触れ込みでダイス運に一喜一憂しながらプレイヤー陣と一緒に物語を作っていくスタンスで書いてあるので当然ではありますが、GMがPL陣に振り回されている印象が非常に強いですからね。
歴戦の古強者ゲェマァならいざ知らず、世の中にはリプレイを教本に遊ぶ人もいるので、傍若無人に振舞ってGMを困らせるのがよいプレイだと学んでしまう初心者プレイヤーもいるんじゃないかなとふと思いました。
新紀元社やRole&Roll系の本の宿命として\1500でリプレイとしては若干高いですが、普通にのんびり楽しく安心して読める本でした。
『エンドブレイカー!』、TRPGであると同時にプレイバイウェブなので、一般のTRPGを遊ぶTRPG者と若干想定ユーザというかターゲットを異にしていると思われます。プレイバイウェブ版を遊ぶ人は年齢層が大体どこぐらいなんだろうとは前から不思議なところです。w
日本の商業リプレイのビジュアルも萌え絵が主流ですが、このシリーズはイラストがポップで可愛い感じで、よくある萌え絵系ともまた雰囲気が違ってなかなか独特な感じがします。
担当イラストレーターの些夜さんはイラストSNSのpixivでも活動されていて、独特のタッチの絵も多数掲載してあります。リプレイの本の中の挿絵だけだとモノクロのワンポイントのキャラ絵が多いですが、pixiv掲載の大判サイズの絵はなかなか幻想的で綺麗なのでこちらも要チェックです。おいらはTRPG者inピクシブとして即座にお気に入りに登録済みだぜ〜w (*゚∀゚)=3
- 絵師さんのサイトの* petit four*
- pixiv の 些夜 さん
エンドブレイカー!リプレイ 天槍の国、空駆ける少女 (TOMMY WALKER TRPG)
- 作者: 清水一樹,グループSNE,江川晃,上村大
- 出版社/メーカー: 新紀元社
- 発売日: 2010/09/10
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エンドブレイカー! 公式ルールブック (TOMMY WALKER TRPG)
- 作者: 江川晃,上村大,グループSNE
- 出版社/メーカー: 新紀元社
- 発売日: 2010/09/10
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