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ITエンジニア関連の様々な話題を書いているはずのブログです。

ゲーマーズ・フィールド16th vol.1&新サプリ『アウターエッジ』

 先日発売された四季童子イラストが目印のGF誌16th session Vol.1の巻頭にて、2011年12月15日発売予定のN◎VAの新サプリ『アウターエッジ』が少しだけ宣伝されています。現時点でAmazonにはまだ載っていませんね。この話を速報ツイートしたらTwitterTRPGクラスタ界隈からRTを7件も頂きました。リフォローしちゃうぜ〜ヽ(´▽`)ノ

ゲーマーズ・フィールド16th Season Vol.1

ゲーマーズ・フィールド16th Season Vol.1

アウターエッジ

 テーマは「最先端」。世界情勢や組織、アウトフィッツ類の最新を揃えたサプリ、今までのGF誌収録データまとめ的な位置づけと思われます。2010年年末の『ワールドオーダー』発売から1年、追加ワークスもかなり出ましたからこのへんでまとまるのは自然でしょう。まとめただけのサプリだけだと寂しいのでテキスト記事やシナリオなども期待したいところです。
 旧来のN◎VAファンなら知っていることですが、今まで出たN◎VAのサプリ類のタイトルは宇宙や天文学の用語と結び付けているのが習わしでした。(「BlakkBox」「SSS」を除く) 『カウンターグロウ』『ストレイライト』までは習い、これが『マーダーインク』『ナイトウォッチ』『ワールドオーダー』では途絶えています。アウターエッジ(Outer Edge)は日本語だと「外縁」、地球の大気圏の外縁を表しているんだ……ということにしたら一応納得はできそうですが、特に天文学限定の言葉でもないのでちょっと苦しいですね。(笑)
 略すとしたらOE、オフィシャルはサプリメントの3文字略称を決めているのでそうするとOTEでしょうか。
 表紙イラストは現状GF誌のカラーページでのみ見られますが、弘司イラストで3人の女性(?)が写っています。

中央、法王めいた衣装の青い髪の人物:

『ナイトウォッチ』付属のドラゴンをスレイするムニャムニャで新聖母に就任したミュー。(展開によってはミューでない場合もある) オフィシャルのN◎VAタイムラインの変動を表す重要人物で宗教系というと、やはり彼女が妥当。『ナイトウォッチ』表紙の左後ろの青い髪の女の子もミューということになっている。

左、ピンクの髪に紫の薔薇を添えた肩出しの女の子:

オフィシャルゲストで薔薇がイメージにある人物というと、候補の一人は“薔薇姫”ロザリア。(『ナイトウォッチ』P60、Born To Kill掲載のイワサキの異能力エージェント) イラスト全体の下半分の背景を線が彩っており、これが薔薇のトゲを表すとするとさらに確度が高まる。サプリ内容が企業界の最新動向をも表すならありえるが、他の有名ゲストに比べると知名度はやや下がる?

右奥、金髪に紫のシャレ乙な衣装、ピンクのギターの女の子:

不明。ショウビズ界の新ゲスト? N◎VA-D時代のアーチストで一番有名なのはブルーベリーということになっているので彼女がイメチェンした(笑)ということもできるが、ブルーベリーは髪が青、イメージカラーも青なのでちょっと苦しい。同様に“アイドルコップ”下北メルというのも、彼女はツインテ(恐らく金髪)、それにアイドルだしギターは弾けなさそうなのでさらに苦しい。(笑)

まあ弘司イラスト補正が掛かると本文の絵と違うことも多いのでネタですが、待て続報というところでしょうか。

Neuro Beat! Remix 第27回

 すごいですねー。この記事といえばもはや扉絵はおんにゃのこの萌え絵が彩るものとみんな慣れ切っていたところに、金アクセピカピカ悪徳プロデューサー臭マソマソの脂ギッシュ腹出しオヤヂ。たまらないですね。もはやブラクラか精神戦かという感じです。 ('∀`)ノ

 ハリウッド映画の悪役に出てきそうなこのG・G・ゴールドスミス様が出てくるこの扉絵小説、北米連合ニューフォート・シティにあるというライブハウス『ナイトシティ』の元ネタはサイバーパンクRPGの元祖『サイバーパンク2.0.2.0』でしょう。
 このゲームの典型的な背景都市設定としてサプリメントが出ている街の名前がナイトシティ(Night City=夜の街)で、こんな感じのエッジなロックシーンはよく出てきます。もう入手は極めて難しいTRPGですが、身近の年季の入ったベテランゲーマーのお兄さんに聞くときっと教えてくれますよんよんよん。

 今回の内容は音楽産業の話となっています。こういう設定回りの話は時代の変遷に合わせて変わることも過去設定と違う記述がされることもあります。(たとえば、ダウンロードの概念が廃れつつあるという話は現実のネットの進化やクラウド化を踏まえてのことと推測されますが、D時代でもタップにインストールできるプログラム数がまだ制限されていることと矛盾します/笑)
 まあ音楽回りも深く考えると謎なことも多いので、設定変動に合わせつつフレーバーを出しつつという感じでしょうか。新しい言葉としては電脳と深く結び付いた音楽の新ジャンルが「ニューロビート」(Neuro Beat)として、この連載記事のタイトルにもなっています。AIにしか作曲できないそうなので、AI生命体のカブキのキャストやゲストと組み合わせてシナリオにできそうですね。
 現実でも、mp3化での配信を拒んでCDや古めかしいLPレコードでしか作品を残さないアーティストというのはいると思います。この記事にあるように、そんなクラシックな楽曲を探してアフリカまで探検に行く話なんてのはロマンがあっていいですね。
 オフィシャルでの音楽界の有名公式勢力はCME、この記事で説明されたバーグラーレコード、ヘルメスネット、そしてセフィロト・ソフトウェアが参入とのこと。小ネタとしては、このセフィロトがUGM庇護を掲げているそうです。
 UGM: User Generated Media あるいはCGM: Consumer Generated Media、今世紀になって生まれたインターネット用語。従来は情報を受け取るだけだった消費者側がアウトプットを出していくようになり、これがメディアとして成り立つようになったことを指します。美味しい店の口コミ情報やブログやSNSでの情報発信、ニコニコ動画界隈での複数の人の作品がマッシュアップで組み合わさってさらに別の作品になって進化していったりする様を指します。現実世界では用語としてはほとんどUGMよりCGMの方を使いますね。

追加ワークス

 今回は千早の下位ワークスとしてCME、テラウェアの下位ワークスとして明確な悪役設定になっているバーグラーレコードの2つ。
 シナリオ構造の定型化に伴い、キャスト向け勢力と敵向け勢力がより2極化してきたのはDetonation時代の特徴です。『ワールドオーダー』でせっかく世界が広がったのに、なんだ音楽の世界も結局千早vsテラウェアなのか……というのは若干残念ではありますね。
 数値の+が4〜5も多い強力なワークス装備が揃っています。せっかくなので、この記事では考えられるネーミングの元ネタ候補を上げてみませう。

CME

オーディエンス:Audienceは、英語の「観客」
ウルトラソウル:ultra soul

は、やはりこれは2001年リリースのB'zのシングル曲からの借用?

1カット中3回使えるので、使うときは全員で「ウ・ル・ト・ラ・ソ・ウ!」「ハッ!」と掛け声を掛けるのがお作法。(嘘)

アックス: Axeは英語の「斧」

前述のTRPGサイバーパンク2.0.2.0』の世界では、ロッカーたちが使うギターを「アックス」と呼ぶのがスラングになっている。(N◎VAのニューロタングと大体同じ。)
 奇妙なボディのギターは斧にも見えること、権力や法の鎖を斧で叩き壊すイメージ、ロッカーが持つ反逆のイメージから。現実でもライブでギターをぶっ壊すアーチストとかいるでしょう。

アティテュード: Attitudeは、英語の「姿勢」「態度」

これも『サイバーパンク2.0.2.0』のスラング
「態度(アティテュード)をキめて外へ出ろ」……自分の外面のファッションや内面の考え、ソウル、パッション、一度決めた想いがあったら何としてもそれを貫け。誰に邪魔されようとも己を曲げるな。それが、“サイバーパンク”の魂なのだ……というのが、このゲームに貫かれている姿勢。(N◎VAにおける「スタイルを貫け」とほぼ同義。) この2つは音楽ものとしてのオマージュと考えられる。

カブキモノ:歌舞伎者でござる
マーキュリアル:Mercurial

これまたN◎VAの兄貴分のTRPGシャドウラン』には、英語版に『Mercurial』というシナリオがある。シャドウラン世界の有名人にメガヒットを飛ばすロックの女王マリア・マーキュリアル(Maria Mercurial)というNPCがいて、公式設定にも時々出てくる。大統領選で暗殺されたグレート・ドラゴン、ダンケルザーンの遺言状でもプレゼントを貰っている有名人。2011年5月末発売の『Role&Roll』誌vol.80のシャドウランサポート記事にも記述あり。

シャドウラン 4th Edition (Role&Roll RPGシリーズ)

シャドウラン 4th Edition (Role&Roll RPGシリーズ)

N◎VAで言うと昔いた(今も?)ジェニファー・ロックウェルみたいな有名NPCですね。
 ちなみにショウビズ界の有名スターを巡るシナリオというのはサイバーパンク物の定番というかお約束で、どのシステムにも出てきます。『サイバーパンク2.0.2.0』にはジョニー・シルヴァーハンドという有名ロックスターがいて、『シャドウラン』も2版のSNE版リプレイ(な、懐かしい...)にもエルフの歌姫を巡る確か「嘆きの歌姫」というタイトルの話がありました。そしてN◎VAでは結城あや(懐かしい....w)やブルーベリーを巡る物語がある訳ですね。
 最新状況のCMEは有力アーチストを北米に引き抜かれてやや苦戦し、アマデウス以降の看板スター不在ということなので、もしかしたらここらで1人また新ゲストが出てくるかもしれませんね。とすると表紙の女性と繋がるかもしれません。


〜バーグラーレコード〜

バーグラーレコード:burglar は、英語でそのまんま「泥棒」「押し込み強盗」

 名前からもう悪役決定ですね。現実世界の音楽の世界でも、グループ名、レコードレーベル名に悪や犯罪と縁のある名前を付けることはあります。(ロックやヘビメタやヒップホップ、ブラックミュージック、ストリート的な諸々など) マーダー・インクというグループも現実にもあります。

Murder Inc.

Murder Inc.

  • サードホイル:英語のThird Wheel なら、「お邪魔虫」。自転車に不要な3番目の車輪が語源らしい。正確には日本語にするには「ホイール」か「ホゥイール」
  • スネイクロード:英語のSnake Roadなら「蛇の道」、犯罪世界と繋がっていること。Snake Lordで「蛇の王」「蛇の君主」でも意味は通ります。でもそれなら曲のタイトルを使ってKing of Snakeの方が良いな。
  • ヴィルノッカー:英語のDevil Knocker、悪魔がドアをノックする。古い家のドアに付けられたこういうノッカーもデヴィルノッカーといいます。
  • ハイエノイド:ハイエナの英語のHyena+「〜のようなもの」を表す「-oid」で「Hyenoid」の造語と思われる。
  • デスヴォイス:Death Voiceは「死の声」。そういう曲もある模様。
  • ルーズドッグTV: Loose Dogは「野放しの犬」の意。「時間にルーズ」のルーズ。一応「ルーズドッグス」というバンドも日本に実在する。


 そんなところでした。N◎VAではアウターエッジ、一方『シャドウラン』4thもサイバー、バイオ、ナノテク、遺伝子改造など身体強化を扱うサプリ『オーグメンテーション』も11月末発売を目指している(らしい)ので、両方合わせて冬が楽しみですね。

Augmentation (Shadowrun)

Augmentation (Shadowrun)