Rのつく財団入り口

ITエンジニア関連の様々な話題を書いているはずのブログです。

「嫁、買収!」:『The Exterminator's』

 最低の狂人たちが放たれた東京新星市は未曾有の危機に瀕していた。事態を収拾すべく密かに呼び集められ、動き出した処刑者は4人。元シノハラの巡査部長榊原夏海、大地の宝石使いたる金髪美人のダイヤの女王サラ、巨大財閥水無瀬グループご令嬢の紫・アーデルハイド・水無瀬、そして千早重工から暗殺指令を受けた牙下冬治郎である。
 混乱が続く墨田川検問所の先、真に無法地帯となったレッドエリア。
 そこでの状況は予想を超えていた。信心深い多くのN◎VA市民が敬う◎◎母によく似たサムシングたちが、人間を喰っていたのだ。サムシングはやがて六体合体して大きくなった。

 ところ変わりリアルスペース。現実はもはや架空未来に追いつきつつある。ニューロエイジの象徴であるポケットロンの機能の大半を実現しつつあるスマートデバイスを、監督は取り出した。


hide監督「(iPhoneを取り出しつつ)今日はイラストを持ってきたんですよ」
PL一同「おおー」
hide監督「ほらこれが救◎◎」

PL一同「「「「キモっ!」」」」

hide監督「ほらほら早く倒さないとこれが食べちゃうぞ〜(ゆーらゆーら)」
PL一同「それマジで見せなくていいよ」

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 可哀想なiPhone……いい仕事してるのに……w


 というわけで遠方から来る横嶋公と巫女那岐の御方のために別の一席があることに。カレー男爵hideさんが最近遊んで入手したばかりの外道シナリオを回す運びとなるのでした。
 近くに理容室ヒデがあるヒデ一族のテリトリー(うそ)、オサレな会場でアクト開始です。

イヌ枠:“ジャスティスショット”榊原 夏海

【イヌ◎, カタナ, カブト● 27/男性 カブト:ソルジャー8Lv】
 シノハラ・セキュリティ・サービス、元刑事部巡査部長だった警護部所属のカブト。ハウンドへの出向経験も持つ。現場での状況判断に優れその場での様々な物品を使用し、またハンドガンでの精密射撃は“ジャスティスショット”と有名である。人当たりの良い好青年。
 かつて逮捕した殺人鬼、黒島切人。逮捕時も飄々と笑みを浮かべ、まったく悪びれることなく会話をしていた危険なアンダーワールドのカリスマ。しかし彼を乗せたシャトルアスガルドに届かず、囚人たちは災厄の街に解き放たれた。爆破されるN◎VA軍駐屯地。今日はおかしい千早冴子警部。敵は多く、処刑人の数は少ない。聞け、地獄の鎮魂歌を!

Player: 横嶋(よこしま) さん

 この後の天下繚乱RPGの日に久々に会う予定だった横嶋公と予定の前々日にも遊ぶことになってしまいました。きっかり1年前、昨年の連休に僕がやった『こんなにも青い空の下で』の時も出てきた榊原ですね。
 今回はシナリオのデータ面がかなりマッシブだったので全力で戦うことに。慣れない人が使うと処理に時間が掛かりますが、こういう何が起こるか分からないシナリオで威力を発揮するのが、特技取得型ブランチ。なんと<カブト:ソルジャー>8Lvのうち6Lv分まで使い切るという全力ぶり。<■魔女の叫び>で1回を防がれても複数回受けが出来る<※八重垣>は強いのが分かるなど、新たな地平が開けた一線でした。
 そういえばこの日初めて分かったのですが、榊原 夏海のビジュアルは『バジリスク』の如月左衛門のような感じだそーです。(糸目、これといって特徴のない物静かな青年顔) これは意外な発見。残念なことに、あにさま一筋の妹はいないようです。w

カタナ枠:“ダイヤの女王”サラ・マッケンジー

【カタナ◎, チャクラ, バサラ● 27/女性】
 元聖母殿エージェント、現在はフリーランスの荒事屋として活動を続ける金髪美人。大地の宝石使いで、色とりどりの宝石を練成、指弾として投擲して戦う。オフの時は近所のコンビニにグッチの財布を持ってダサジャージ姿で出かけるようなだらしなさだが、仕事中は豪奢な服装でびしっと決めている。モデル体型のゴージャスな美人で、フラットラインと並ぶと差がよく分かる、パツキンのボイン。
 サラの下宿先はなぜか日向荘であった。いつも世話になっている日向さなえ。最悪の犯罪者たちが暴れだすN◎VAに心を痛めるさなえは、やがてさらわれてしまった。きらびやかに飛び交う宝石、巨大メカに立ち向かうダイヤの女王。聞け、地獄の鎮魂歌を!

Player: 帽子屋

 映画の『アリス・イン・ワンダーランド』にもMad Hatter出てきます。サークル「ぐら」の帽子を売っていない帽子屋どんと久々に遊べることになりました。
 最近よく使っているというクイーン・セアァラァはいかにも戦闘系フリーランスなN◎VAっぽいキャラ。元力使いで宝石で戦い、<※ハヤブサ>での速撃を得意とします。ぼいんぼいーんなおねいさんなのでゆかりんとのシーンが面白いことになりました。
 シリアスシーンでいうと、異能力者同士が佇むシーンはそれだけで絵になるものですが、巨大◎ォー◎ーを前にうちの冬治郎と戦いに挑む場面などがスタイリッシュでしたね。これで和服を着ていてなおかつパツキンでなく黒髪だったら奴ももう少し態度を軟化……いやいやいや、ダイヤの女王がサイコたちを狩って回るのです。


クグツ枠:“朧夜の”牙下 冬治郎

【クグツ◎, カゲ, カタナ● 20代後半/男性 カタナ:剣客】
 千早重工第11営業推進部の美術品セールスマンを名乗る眼鏡男子。ひとたび抜けば神速無敵、朧夜の光の中にあらゆる相手を切り伏せる夢天一刀流居合抜刀術の使い手。主を次なる狩りへと急かす妖刀影蛍を携え、人斬りの殺気を隠そうともせずに災いの街を闊歩する。後ろで縛った黒髪に伊達眼鏡の奇妙に侍めいた姿、人に借りを作るのを良しとしない、デレないツン。
 千早グループの被った被害はすでに甚大だった。脱走した囚人たちは企業界にも重大な損害を与え、N◎VAで自由を満喫していた。狩りの時間だ。
 愚民を狩る狼を気取る豚たちに、暗殺剣が疾る。聞け、地獄の鎮魂歌を!

Player: 自分なので(ry
 hide監督が「年に1回ぐらいははっちゃけたいわしさんを見とかないと」という面妖な持ち上げ方をしてきまする。「はっちゃけたシナリオの時はいつも牙下を見かける」とも言われ申した。言われてみると確かに……い、いや、そんなはずは!w
 というわけで確かに処刑人役にはぴったり、ビッグナンバークグツ枠御用達、財団のエレがつト代表の冬治郎が出撃することになりました。記念にキャスト紹介ページ冒頭の1行台詞も本作に変えてあるでよ。
 冬治郎は相手が生体防具やダブルオー系を備えていない限り、一行動=一殺クラスの攻撃が出せるように最初からデザインしています。敵が強くなかったら他のキャラクターの見せ場など物語全体のバランスを見つつ動けばよいので対応できるのですが、そんな彼でも経験点消費に迫られるぐらい激しい戦闘でした。先が見えない戦闘では有用な、クグツ&カゲムシャ御用達の“多生縁魔”。そして禁断の“夢幻刃”全体攻撃。これで抜刀術が走るぐらいの激戦でした。
 クグツ導入役に相応しいことは全てできたと考えていますが、この成長分はどうしても必要なとき以外はしまっておきましょう……

ニューロ枠:“フラットライン”紫(ゆかり)・アーデルハイド・水無瀬

【エグゼク◎, イヌ, ニューロ● 20/女性 ニューロ:ウィザード】

 デパート、ファッション、警備、様々な業界に進出した巨大財閥グループ“水無瀬グループ”の当主の一人娘。二十歳になってから社交界デビュー、お嬢様として通っており、多くの部下を引き連れて外食と警備部門の責任者をしている。
 お嬢様になる前はニューロとしてかなり鳴らしており、軌道コロニーのフリーサイド、ヴィラ・ストレイライトへの迷光仕掛けをしたことがある。今でもゲームが大好き。
 黒髪に緑の瞳のお嬢様。サラ・マッケンジーと並んで立つと胸の辺りが少々控えめで、フラットラインと呼ばれると過剰に反応する。
 最悪の囚人たちの処刑を依頼してきたのは関東方面軍指令の和泉大佐であった。部屋のサンドバッグと軽い運動を続けながら軽やかに語る大佐に、フラットラインはかすかな違和感を感じるのだが……。聞け、地獄の鎮魂歌を!

Player: taka

 「巫女那岐の御方」として知られるtakaさんです。『大地の子』でも会ったゆかりんが今日も、本日はニューロ導入扱いでやってきました。
 戦いがあまりに激しいので<※ポルターガイスト>による妨害、<※増援>で召集する部下、敵のアレコンボを封じる<※捕縛術>などなどもう全力で動くことに。某ゲストがゴニョゴニョする教会のシーンではなぎなたまで持ち出してゆかりん無双。信仰をを失いかけた子供たちにも、女神様の姿は神々しく映ったことでしょう……w

Ruler: hide さん

 理容室ヒデグループの(ウソ)hideさんです。先日のアストライアに続いて思わぬところで久々の同卓となりました。今日はマスターなので、赤いネクタイをキリッと締めてアクト開始です。
 hide監督がえらく楽しそうにアレな囚人たちを演じているこの『The Exterminator's』は、あちこちで名を馳せているかのODAさん作のシナリオ。データ細部はもしかしたら違うかもしれませんが、2010年3月21日に行われた、らららオフ12thで使われたものですね。


 慈愛の天使ゴニョゴニョは榊原のモニョモニョでガスマスクを外され、自分の治療所の中で苦しみながら死亡。狼を気取る方は冬治郎の前から颯爽と脱出するもヘリに乗れずに墜落して惨めな死体に。F*CKが好きな方々は教会でゆかりん無双の前に蹴散らされて女神降臨。榊原夏海と一緒にそばを食べていたモニョモニョも最後は惨殺。マイワイフを愛するアレな方は、目の前でゆかりんM&Aによって「嫁、確保!」ならぬ「嫁、買収!」が実現。かなりぎりぎりの際どいエッジの上でしたがキャストは全員生還、ミッション完遂という結果でした。アクト時間は5.5時間ほど。


 それにつけてもデータ面が激しいこと。(ピーー)を搭載したウォーカートループなど「これはひどい」「ないわ」の連続。アクションランク使いきり、あと一歩で完全に詰むというところでの達成条件成立というぎりぎりのエッジを楽しむことができました。
 <※斬裁剣><※クラッシュ>持ちが3人、装備クラッシャー率75%のチームがこんなに活躍するのは珍しい。榊原が<カブト:ソルジャー>を6Lv分まで使いきり、冬治郎が遂に夢幻刃まで使い出して複数ユニット一挙撃沈、他にもチア・エンジェル相当の何かで1点伸びて28になった攻撃がこの1点差で成立して勝機に繋がるなど、かなり激しい戦いになりました。
 アクト後にキャスト陣を見直してみなが思ったのですが、いずれも単独で荒事がこなせる能力の高いキャスト4人。そしてこういうデータ面がアレなシナリオで猛威を振るうのは達成値操作系能力。今回の4人は実は誰も持っていなかったんですね。w
それにしてはずいぶん頑張った方かなという感じです。


 全員が楽しむために集まっていますし、当然アクトも楽しいものになるのですが、シナリオ自体の出来の良し悪しではなく感覚的に言うと……僕自身はう〜んいまいち肌に合わないかなという感じです。生理的に完全に受け付けないまでは行かないのですが、登場人物も本当にどうしようもない死んで当然のクズばかりだし、キャストからも相当酷いことを言って酷い殺し方をしています。仮にシナリオを頂いたりしたとしても優先してまではRLする気にならないというか何というか。まあこの辺はセンスや感じ方も人それぞれですね。


 その後は理容室ヒデを抜けてオサレな街へ。報酬点が足りなくなった帽子屋さん離脱の後、せっかくなので新しい店へ行ってみようということになり、質実剛健雰囲気もジャーマンなドイツ風居酒屋へ。いやードイツビールがおいしかった!
 思わずTwitterにツイートしてその後mixiボイスに自動転送されたら「イイネ!」が返ってきましたが美味でございました。
 飲むにはいい面子が集まっていたので色々イイ話に。それぞれが初めてTRPGをやった頃の話とか、hideさんが辿ってきたTRPGロードや横嶋さんが大学で辿ったTRPGロードのその後一心不乱になるヨコハマ勢とか。彼らと僕が最初に出会った頃の黎明期の話とか。takaさんの嫁の話とか。w
 ちなみに最初に酒や煙草をやった年齢の話になったら驚かれてしまいました。ど〜も僕は優等生だと思われていたようであります。(´▽`;)ハハハハハ
 そんな、連戦前半のオサレな都会の夜でした。