アストライアの涙 第二次航海が終わるのこと
赤道直下のキャンベラAXYZ国際宇宙港では、今日も星の海に旅立つ様々な宇宙船や亜軌道ジェット機が地上を離れようとしていた。目を転ずれば、数百メートル先には合計10本の巨大なカーボンナノチューブ構造体。互いに結合したあのチューブ群が導く軌道エレベータの先には、遥か3万5千800km彼方の楽園の泉に浮かぶ輝ける軌道首都ヴァラスキャルヴがある。
だが、冒険者たちは実にその20倍以上の距離を航海してきたのだ。「父さんの手紙には、自分の翼で自分の空に羽ばたけって書いてありました。だから僕も、いつか自分の道を決めようと思います。美大に行こうと思うんです」
「そうだな。俺にもいつか、お前の作品を見せてくれよ」
「はい。ネグロさんにも、いつか必ず見せに行きますから!」
父譲りの冒険心を瞳の奥に秘めた金髪の少年と、栄光の手の私立探偵が作った巨大なシールドすら軽々と振り回す筋骨隆々の銀髪の偉丈夫。それが、グリフィン少年と男との別れだった。
コロニーの地をも走った可変型大型バイクのエンジンを吹かし、男はAXYZを去っていった。周囲には災厄後の滅亡を免れたオーストラリアの広大な自然が広がり、緑が風にそよいでいる。
2体の不可視の悪魔を従えた眠らぬ騎士。その男の名はネグロ・デモニーオと言った。
◆ ◆ ◆ ◆
ひよこPじゃない助監督の人「というわけで。眠らぬ男ネグロは見事に翼を持たぬ少年の庇護の翼をやり遂げました。あのアージェントとの夜のホテルでのやりとりもアツい。(ピー)を防ぐ30枚の古代の盾が3枚まで壊れるあたりもアツすぎる。もうね、やっぱ漢はオトナかぶとですよ。ピカピカしてる若カブトとかはもうちょっと脇に置いといてですね、やはりオトナかぶと!眠らぬ騎士にもうキタ!って感じですよ。
というわけでshowさんとムッシュ・ネグロには……オトナかぶとに1点だヤホーイ!(σ・∀・)σ」
一同「うほほーい! ヽ(´▽`)ノ」
ネグロの中のshowさん「それって、第1陣のラ◎ドさんは全否定ですか?」
全員「【しばらく笑いすぎてポストアクトが中断する】」
という感じでRI財団謹製新作しなりお『アストライアの涙』第2陣&関西の爆破工作使い(ウソ)showさん迎撃作戦がつつがなく終了しました。
サキコたんの次にタタラ枠に来たのは! takaワールドからみこなぎに続く新たなヒロイン(読者予想)、オレっ子男装少女アージェント。
マーダーインクとも繋がりがあるレッガーなのでかなり枠の想定と外れているのですが、AXYZ工科大のアーチャー教授の公開授業に潜り込んでかつて世話になり、親子のような関係で冒険に挑むという流れでスムーズに繋がりました。残念なのはチャイローンの浜辺でも水着シーンがなかったこと……じゃなかった、いやー、みこなぎの人は違うなぁ〜(´ー`)y-~~~
直球ド真ん中のスーパー若カブトがライドオンしたカブト枠に来た次なる騎士は……ぐっと趣を変えて漢分をガチっとムチっと増したおとなカブト、二匹のデモニックなエニグマを連れた眠らない騎士ネグロ・デモニーオ。ちょっとshowさんとはオトナかぶと同盟を結ぼうと思います。w
回りが男装少女に掲示板AI少年に女子高生アラシというかなりSFジュブナイルな構成の中でオトナ分を存分に発散してくれました。
シナリオ作成時にあった、少年キャラクターのイラストで女性キャストを釣るという監督のひよこPの陰謀はこれで2回とも裏切られた訳ですが、まあそんなことは些細なことです。w
だごん先生のクレバーな光が輝くアーティスティックな少年ニューロの次にニューロ枠に来たのは……そう。彼が星月夜の女王の謎を解き、月下の桜の秘密を解いたのだ。LEDmanわーるどからニューロをご招待するとしたら彼だろうJK! ということで今回もX.chがキター!(゚∀゚)
X.chがキタ時点で既に勝ちが決まっているのですが、今回もスレがたくさん立ってアクトは大賑わい。AXYZ宇宙港からの宇宙船発進シーンを捕らえた実況中継スレは大盛況、東館が死の聖地となったコミケ実況中継スレに負けないぐらい! 女神様画像うpを待ち望むスレの住人たちと一緒に、冒険の旅は佳境へ!
そしてアラシ枠は奇しくも同じすらのば軍から出動と相成りました。Cactusさんの女子高生アラシのレミたんでござる。アラシ:ライオット+ピンポイントという密かに最強に近いコンボの持ち主、チャームポイントは銀髪おでこっ子です。元からロボットアニメ時空な役どころですが、女子高生の操縦するウォーカーが宇宙で戦う。うーんいかにもですねー。
そして彼女を知る人には伝えておかねばなりますまい。
前回は男しか出てくれなかったチャイローンの浜辺のシーンに彼女が登場した瞬間にX.chのスレが光速を超えて伸びました。なんとなれば……
はっ。いやそうではなくて、万事滞りなく進んだ第2回でした。
関西勢でも割と後発気味のshowさんは全員が初めてということで、「小心者なので緊張しています」というコメントに思わず僕が「それ、show心者のギャグですか?」と返したりなんだりしながら始まりましたが終始和やかに。物語の秘密の中核を成すAIを連想させる、みこなぎのお方やshowさんも好きと思われるあのへんの曲がBGMに流れたりする中で、往復80万km以上の星の世界の航海は終わるのでした。
僕も完璧性なので量子力学の如く微細な点まで辿ればもちろんありますが、全体としてみれば迎撃作戦として十分なものになり、我がシナリオの第2回に相応しい大成功となりました。
価値ある物語の共同創造に感謝します。
いえーい、みんなありがとう〜 ヽ(´▽`)ノ
今の気持ちをIYH的に表すならば、今度は静止軌道に届くようにブースターを点火して……
* + 巛 ヽ 〒 ! + 。 + 。 * 。 + 。 | | * + / / イヤッッホォォォオオォオウ! ∧_∧ / / (´∀` / / + 。 + 。 * 。 ,- f / ュヘ | * + 。 + 。 + 〈_} ) | / ! + 。 + + * ./ ,ヘ | .. ||| j / | | ||| WVWVW ┣¨┣¨┣¨ ..WVVW ..WVW ⌒ヽ- ヽ ,.' ⌒ヽ!W! -‐'⌒ヽ, '⌒ ⌒ヽ ...,. -! !、⌒ , '´, ';⌒/ ..). .| | ⌒ _ ヽ'⌒ '´ /`);⌒ヽ┘└-'´'/
セッションがうまく行った後のビールの一杯はたまらない……ぜ……( ´ー`)フゥー...
↑第1回目と同じじゃんかよ!(でも黒ビールはなかったのだ)
全体を俯瞰して素晴らしいのは時間配分。12:45開始18:00完全終了のアクト総計5時間15分。内容はかなり濃いはずですが驚くほど何もかもがスムーズに進み、余裕を持って伝説の島ラピュタに……じゃなかった(ピーーーー)に行ったりゴニョゴニョしたりモニョモニョしたり空気を読んで読まないガツドロイドが出てきたり宇宙からXchにカキコしたりできました。やっぱり後半にこれぐらい余裕があると演出に余裕があって素晴らしい。
イメージBGMでも幾つか使っているSweetVacation featuring 初音◎クの曲をかけて冒険の思い出を振り返ってポストアクトをしたり、第一陣の冒険者の偉業の話をしたら受けたり、シナリオの裏話をしたり、最後はshowさんたちがボカロ曲をオケで歌ったりしながらのんびり終了することができました。
素晴らしい。何もかもがプロフェッショナルですと“こん青”のゲストみたいに言いたくなってきます。w
というのも、たった2日前ですが第1陣で得た多くの情報を既に今回分にフィードバックしているからですね。シナリオはある意味生き物なので、実際やらないとどうしても分からない部分は存在します。時間配分と感覚、PLがどこで正しい認識をするか、誤認識をするか、どこを強調することで正しく誘導できるか、想定の流れを保てるかなどなど、たくさんの情報が取得できました。全てをこの第2陣に活かしました。
その意味では第1陣の勇者にも御礼申し上げねばなりますまい。おかげさまでアクトのクォリティをさらに高めることができました。
第3陣はまだ未定ですが9月頃にどどんとやりますかねー。仕事が山場なので5連休も危険なので(ららら/ライドオフは片方行く予定)その後がいいかなあーなどと思いを巡らしつつだがしかぁし。
夏に結実した多くの同人誌と同様、もしかしたらそれ以上に、このシナリオも本編製作、FLASHトレーラーにイメージ資料に情報カードにとかなり手間と工数を掛けて、しかも全部1人でこなしています。
今回の2アクトを設けるにおいても人集めからほぼ完全並行プレアクトと、平然と全て片付けていても僕の負担はそれなりに大きくなっています。というわけでプレイヤーやりたい病が発病しているんじゃぁぁぁぁぁぁw
というわけでCactus卿……黒ビールは置いてなかったとんかつ屋で話した通りでござる。
『サムライ マスト ダイ』はそれがしの手元にござる。すらのばの御仁に借り受ける手もあろう。何ならば後方処理課に死地を求める武士はそれがしが数名集めるゆえ、近々の休日にRLをしてくださらぬか……w
- showさんの[mixi] 東京奇行4 アストライアの涙
- LEDmanさんの[mixi] {TRPG}{N◎VA}思い出し夏休み〜
- takaさんの[mixi] 09夏 遠征日記その1