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ヒルコSSS『人間以上』

 各地の鳥取で早い所ですと既にプレイした人も出てきたでしょうか、ヒルコSSS『人間以上』。2卓を立てて回す集まりに混ぜてもらって遊んできました。(以下、未プレイの人でも見て大丈夫です。)

  • マイナスナンバー最終話ということで、ニューロエイジの未来が掛かった話です。そのつもりで臨みましょう。(ただ、キャストの行動がどう世界に影響を与えたかは演出やアクトの展開にもよるので、スケールが大きいと感じるかはアクトによって違うでしょう。ネタのインパクト的にはハイランダーSSSの宇宙話の方が最後に相応しい題材だったような気もします。)
  • 毎度お馴染み、ないと逆に不安になる誤植は、ハンドアウトに推奨スートが書いてあったり栗原博士が怒りのあまり外界を放棄していたり、今回もかなり壮絶です。敵データにもかなり間違いがあるようなので下の記事を参考にしましょう。世界の中心出会い!
  • RLをするなら毎度おなじみ、Tryarksさんの【三元の間】の シナリオ解析 (ネタバレ注意)がお勧めです。有用なことが沢山書いてあります。
  • キャスト

今回は前後編で続き物のため、同一のキャストを使った方がよいでしょう。シナリオネタから予想される通り、各キャストにとってPC1のヒルコ、そしてヒルコという種をどう思っているかのスタンスは重要です。「ヒルコでも差別しない」「逆に嫌う」「差別と戦っている」「気にしない」‥‥etc。キャスト同士の絡みの際にも使えます。

  • PC1 カゼヒルコ:主人公です。ハイランダーSSSのPC1と同じく、重大な設定がシナリオで追加されます。事実上新規に作った方が無難でしょう。使い込んで様々な設定のある既存キャストは要注意です。アクトの展開によっては、アクト終了後そのまま引退ということもありえます。 例によってというかまたというか、かつて助けた少女と再会したり出生の秘密が明かされたりPC1ぢから全開なので、男性で若いキャストの方が似合います。(といってもヒルコだから怪物なんですよね。このへん、ランダーSSSに比べるとキャラ立てが難しいですね。)
  • PC2 トーキー:永遠のPC5が2枠に浮上! 《暴露》も鍵を握ります。日本軍が出動する大混乱の中、ジャーナリストのスタイルを貫く‥‥というトーキーならではの重要枠です。
  • PC3 タタラ:ここは医者もしくは科学者となります。追加ゲストに出てくる栗原遼子との絡みがメインです。《タイムリー》がないと世界が(ピー)な重要枠です。
  • PC4 ニューロ:&PC5 カタナ:ハンドアウトがわざと対になるように書いてありますが、ここがコンビ。導入も一緒、アクト中も一緒のバディ物になります。他は全て必須の枠なので、4人で遊ぶ場合削るならこのどちらかです。例によって、用意されているイベントシーンも一番少ない所謂ビッグナンバーです。自家発電型というか、それでもアクトの中で個性を発揮でき動いていけるキャストがお勧めです。前編は敵がけっこう強く戦闘系キャストの出番はあります。後編はシナリオ展開によります。

月は無慈悲な夜の女王

  • ハインラインの古典SF見参! でも英語タイトルがLunatic Dayになっているのが残念なM○●N舞台の前編。多くのキャストがそうであるように、普段はN◎VA在住、今回訳ありでM○●Nに来た‥‥とするのがスムーズです。
  • 必要防御神業が4枚と多めですが、敵が若干強いです。といってもRLの裁量でどうにでもなります。
  • 過去のシーンや朽ち果てた(ピー)で(ピー)が判明するシーン、(ピー)が(ピー)を狙ったりするドラマチックなシーンもいろいろあります。アレンジのしがいもあるでしょう。

世界の中心で愛を叫んだけもの

  • 今度はエヴァかよ!とか思ってはいけません。そのさらに元ネタのSFなんだぁぁぁと叫びつつ。でも知らない方も多いみたいですね。
  • 後編は世界の中心のN◎VAに帰還。同一ゲストも登場するので、同一キャストで続けて遊んだ方がよいでしょう。
  • 情報項目や背景設定、そしてゲストの動き方も状況で変わるので、RLするなら事前の読み込みは必須です。毎度の如くハシラに重要なことがこっそり書いてあったりもします。
  • 話題になっているアクト結末の投稿ですが。具体的に触れると本シナリオではキャストの前でヒルコに関する重大な秘密が明かされ、それぞれに行動原理が決まっておりキャスト対立も協力も両方ありえるゲストが複数人用意されています。彼らと戦うか、説得するか、事実をどうするか、などなどで結末が自由に変わり、それを投稿してくれということです。
  • 実際にシナリオの結末は幾つかのありえそうな例は掲載されていますが、エンディングも一切述べられていません。SSS形式の一本道シナリオに慣れきってしまったRL/PLには、アドリブ力を試される挑戦しがいのあるアクトとなるでしょう。
  • アドリブが苦手なら、想定されるシーンを幾つか用意しておくこともできます。
  • 同様に、ゲストをPLが共感するように、あるいは敵と思いやすいように、RLサイドの演出である程度方向付けることもできます。(ただ、これもやりすぎると結末未定シナリオの意味がないですから、さじ加減が難しいですね。)
  • PLサイドでも同様です。各キャストのスタンスを確認しておく・シーン開始前にPLレベルで話し合ってコンセンサスを取った後で、キャストレベルの対立のロールプレイに入る‥‥など、スムーズなプレイには対応が必要です。後先考えずに自分のキャストの見せ場だけを考えてただ喋っているだけでは、いつまで経っても方向性が決まらず、会話が延々と続くいわゆる“ぐだぐだ”展開になる可能性が大いにあり得ます。 Tryarksさんの記事にも書いてありますが、まさに言えてますね。僕らで遊んだ時も、けっこう冗長な会話が続いたシーンが多かったように思えます。