Rのつく財団入り口

ITエンジニア関連の様々な話題を書いているはずのブログです。

「こんな◎◎◎、見たことない!」:『アストライアの涙』第8次航海


 さてなかなか涼しくならない2010年9月、ライドオフ落選のお知らせが知り合いのmixiボイス界隈でもかなり流れていた頃。RI財団のかなり前からのビジター様でもある@闘吏さんが、ライドオフを機会に遠く蒼森からやってくることになりました。別口の翌日会もあったがこちらにもご挨拶したいとのこと。かなり厳しい状況でしたが年1回レベルの貴重な機会。ならばやるしか……!
 そしてお題目は。オリジナルシナリオで最近の旬といえば7月のらららオフ13th最先陣を果たし、3DじゃiPadじゃ〜と未来なうなネタも詰め込んだ『アステールの宝珠』ですが、よくよく考えれば@闘吏さんは重度の宇宙スキーSFスキー。ならば!
 ということで、かなりの異色面子でRI財団謹製SFジュブナイルシナリオ『アストライアの涙』の第8回が執り行われることになったのでした。

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タタラ枠:“ビッグ・テディ”セオドア=ライデン

【タタラ◎, トーキー, チャクラ● チャクラ:アスリート 20/漢】
 キャンベラAXYZ、AXYZ工科大学でジョナサン・アーチャー教授に教えを受けた教え子の一人。青い目に茶色の髪、身長2mに届かんとする巨漢で、温厚な熊を思わす若者。専門は素材工学で、フットワークも軽く、バックパッカーとして世界を巡った経験あり。各地の学術機関を回っている。かつては野球少年であり、今もその剛速球を有事に生かしている。AXYZ人なのだが、どこか東方の武将や暑苦しいバンカラ学生めいた雰囲気を漂わせている。
 軌道エレベータの麓で語り合ったあの日からもう1年。消息を絶ったはずの恩師から手紙が届いた。セオドアは冒険者たちと共に星の海への航海へ乗り出す。自分に何かあったら息子を頼むと託され、涙を流したあの日。セオドアはアツく航海を導くことを決心する。楽園のコロニーで出逢った謎めいた少女、次々と露になる謎の数々。その剛速球は、科学を信じる者たちの剣となるのか。目的地は宇宙。いざ往かん、星々の世界へ――!

Player: チャクラ厨 さん

 チャクラと某マーダーインクの某赤い女の子をこよなく愛するチャク厨さんです。あまり同卓の機会がないので一人目から異色面子ですね。くわっ! 我輩の本気のマスターを見せてやるわ食らえぇぇ! (;゚∀゚)=3
 今回のキャスト構成は組み合わせ全5プラン、鉄板の最適案2プランから最終的には選んだのですが、新造で主人公格を作ってもらうことになりました。
 今までも、主要ゲストのアーチャー教授の昔の教え子だったという設定を付けてくれたキャストは何人かいたのですが、今回はこんな新しい温厚ベアGUYが出てきました。チャクラ厨だけにチャクラが入っているのがポイントです。w
 最初はデータ的には<※アドバイス>一点張りだったのですが、0点でなくてもいいよんと伝えたところ野球少年設定がついて<※指弾>攻撃もすることに。これは新しくてなかなか面白い。
 考えてみれば現実でもオーストラリアは土地が広いですからね。ニューロエイジ世界のオージーたちも宇宙開発や勉強の傍ら、ベイスボールやってそうです。バックパッカーぽいのもアカデミックな学生らしくて◎。
 そんな感じでオープニングもインテリジェントな会話を教授と交わしつついざ宇宙へ。SFギミックとガジェットとサイエンス満載な本作に相応しい冒険者でありましょう。
 のはずだったのですが……監督のひよこPの偵察によればリサーチ序盤から、路線転換が行われたようであります。中のお方の日記にある通り、悩める思春期の少年であるゲストのグリフィン君を見て導き手たることを決めたのか。
 教授と最後の別れをしては号泣。手紙を見つけては号泣。もう『アストライアの涙』ではなく『セオドアの涙』です。そして少年の成長を見ては感慨。千人力の仲間を見ては感慨。チャイローンのコロニーの休日で水着姿の仲間を見てはひとこと「――美しい」。謎めいた黒衣の少女と偶然の出会いを果たしては「――可憐だ」。観客は全員「そ れ は な い」という顔をしていたことでせう。w
 とにかくアツく、真空の死の宇宙を沸騰させるほどに暑苦し……いやいやいやホットに。舞台はハードSFもおkなリアル宇宙なのですが、このセオドアは心の目で見ればエア軍馬に乗っていたに違いありません。髭を蓄えてなぎなたとか持ってそうです。SFジュブナイルなのに……どうしてここだけスペース三国志水滸伝も可)なんだ……w
 そんなエア武将バンカラ風味主人公が先陣を務める冒険の旅は佳境へ。剛速球はさる紳士の手の中で認められ、さる猫が反撃ホームランを狙うも果たせず、ついに最後の理想郷を求める航海は完結するのでした。
 その後もセオドアは宇宙開発に仇なす地上のテロリストを丁々発止とその魔球で打ち倒していったそうであります。彼にとってのパァァァァリィィはまだまだ始まったばかりなのでありましょう。こんな関ヶ原、見たことねェ! じゃなかった、「このようなPC1、見たことがありません……」と背景に佇むさる紳士が帽子を直し、冒険物語は幕を閉じるのでありました。


カブト枠:“タイフォーン”エヴァゼリン・シュテルブルグ

【カブト◎, バサラ, ハイランダー● カブト:ナイト 永遠の29/女性】
 深い青の瞳、長身、腰まで届く銀髪の妙齢の女性。完全義体に換装しているが、永遠の29歳を自称している。
 完全な記憶喪失で、地上世界の見知らぬ町で目覚めた。単分子製の武器や高度に電脳化された装備を備えており、やがてボディガード行を始め、十数年地上で活動している。合理主義と理想が奇妙に同居した性格。戦いにおいては戦闘車両にしか搭載できないようなガトリングガンで破壊を撒き散らし、台風の目の如く自分と護衛相手だけを護りぬくことから、フランス語のタイフォーンというハンドルが付いた。
 アーチャー家と前から親交があったエヴァゼリン。グリフィン少年と最後に会ったのは、彼の父であるジョナサン・アーチャー教授の遺体のない葬式の席であった。そんな少年が静かな決意を秘め、彼女を頼ってきた。僕と一緒に宇宙に行ってほしいと。2組の正義のタロットカードが導く、冒険の旅が始まる。軌道世界で自分が為した過去を未だ思いだせぬタイフォーンは、少年の庇護の盾となることができるのか。目的地は宇宙。いざ往かん、星々の世界へ――!

Player: 星から来た者 さん

 地上世界各地のTRPGイベントでよく見る星からマンさんです。改めて思えばハンドルからしてハイランダー的です。しかしトーキョーにいるとはこれ如何に。w
 基本的に地上世界のキャストが宇宙に行くことを想定している本作も何回かハイランダーのキャストは出てきましたが、PC2枠カブト枠は初めてですね。そして前回鉄鎖さんという勇者が演じたダルデレ女子高生に続いて2回目……ようやく!悪徳監督ひよこPの女性カブトを釣る計画が実り始めました!
 ではなくて、姓のシュテルブルグはドイツ語の「星の城」、バサラは超能力という扱いにして<※加速>や<※元力:重力>、<ライフパス:大魔法>も常備。カブト特技が足りない分は装備で補って作った新造受けカブトが出てきました。その割に消費経験点が多いのはカブトの性でありましょう。w
 インテグラル相当の盾が単一結晶(でも割れる)の盾だったり軌道装備を持っていたり、割とサイバーパンクっぽい感じのお姉さんが出てきました。
 プレプレアクトの段階からこの永遠の29歳ネタが笑いをさらっていきましたが、実体は“剣”義体、実際稼動はどうも29年+17年ほどだそうであります。なんというか、例えるならば『攻殻機動隊』を見て草薙素子カッコイイと思ってもでも義体なので「 ('A`) 」なカンジに似たエモォションが……いやさてはて。
 設定は割とエレガントなのにメイン武器が大破壊ガトリングガンという突っ込みどころがさらにありますが(笑)、そんな軌道の台風の姫君が、失った記憶の中にある軌道に再び昇る物語となりました。うーんSFチックだ。
 悩める少年の庇護の盾となって進むエヴァおねいさん。そして周りの男性陣が暑苦しい学生に女好きのジゴロという構成も、確かにベタではあるのですがいい感じの冒険者チームでありました。シリアスな場面でのゲストのグリフィンくんとの会話、そしてギャグシーンでの周りのキャストとの絡みが、この航海に相応しいものであったと思います。「マドモアゼル・エヴァゼリン、このようなPC2も見たことがありません……」


ニューロ枠:“ファントムキャット”ギル

【マネキン◎, カゲ, ニューロ● 32/男】
 怪盗のトラ猫アイコン“ファントムキャット”として電子の街並みを掛けるフリーの情報屋。その実体は青い目にブロンドのステイツ生まれの長身の白人男性。顔立ちが若く見える優男である。派手な白スーツに、青の帯と白い薔薇で飾りつけられたカンカン帽がトレードマーク。
 本名はトマス・ギルバート・クリックステイン、かつてステイツのハイスクールではかのキース・シュナイダーと女を取り合った悪友である。女性には必ず声を掛ける軽薄漢で、あちこちの組織に女人脈で顔を売り、何度も太平洋の海や木更津湖に沈められそうになったり沈められたりするもしぶとく生き残っている。女好きだが奇妙に一本筋が通ったところもあり、仕事には密かに高いプライドを持つ。
 紳士なトラ猫アヴァターでウェブコンプレックスを巡り、リアルで会ってみれば和服少女を助けたあの冒険から幾夜。またもウェブコンプレックスを巡っていたギルは、神秘的な邂逅を果たした。仮想的上方向から、約1.3秒のタイムラグを経て、悲しそうに語りかけてきた少女の幻影。金色の髪のツインテールの少女は、いにしえの女神アストライアと同じ名を名乗った。
 知り合いのエヴァにスーパーハッカーとして紹介されたギルは、両手に華の冒険者チームの一員として航海に加わることになる。星の世界に隠された秘密は。そして白衣の紳士たるギルの前に堂々と現れる、黒衣の紳士ファビアン博士の正体は。星の大海に沈められることなく、航海は無事目的地へ辿りつくことができるのか。カンカン帽が、0.8Gの理想郷に舞う。目的地は宇宙。いざ往かん、星々の世界へ――!

Player: @闘吏 さん

 遠方からお越しのとうりさんであります。(はは〜) 本作助監督と同じロートル同盟世代、TRPG黎明期から様々なゲェムを闘ってきた古強者。宇宙にロマンを感じる同志。思えば本作『アストライアの涙』の構想や製作進行中の頃から、アツいリクエストを頂いておりました。遠方の人なのでなかなか機会が作れませんでしたが……正にドリー夢な今回の機会が実現。ならばお相手仕ってこそ……紳士!(キリッ)
 複数いた候補キャストはどこでもおk、中の人も宇宙スキーなので無問題フリーダム状態だったのですが、他のキャストとの構成も考えて一番の鉄板案、女好きのジゴロにルパンルパ〜ン♪してもらうことになりました。
 過去の記録を調べたのですが前にも迎撃アクトで彼を見ていますね。2008年末、和風絵巻『月下暗影』第五夜、同じくPC3の同じくニューロ枠、これまた同じく彼のストライクゾォンから微妙に下の(はず)の10代の女の子を助ける役どころでありました。イェア! (*´▽`)
 そんなファントムキャットが、『耳をすませば』のバロン風の紳士猫アヴァターで電脳世界から参上することになりました。1.3秒のタイムラグを経て天空から届く星の乙女の声。スーパーハカーの前評判にグリフィンくんがwktkする前に颯爽と現れる、白スーツのうろんなジゴロ。冒険者チームの構成も両サイドおねェさんでギル的にはウハウハ(死語)。キャスト構成からもう面白くならないはずのない面子でしたが、冒険絵巻のコミックリリーフ&やるところはやるという、ギルにぴったりの立ち位置となりました。
 そして冒険者に紳士がいるならば……相手もまた紳士(キリッ)。ギルが白スーツにカンカン帽の大正浪漫でモダンな白の紳士ならば、夜のコロニーに現れる某非の打ち所の無い紳士は夜会服にシルクハットの黒衣の紳士なのです。もう2Pカラーですかこの人たちはと言いたくなるようなこの紳士対決も絵になるものでした。
 それもそうでしょう。聞いてみればギルはかつて他のTRPGシステムでも使ってきたという、数々の黒歴史を内包し時空を越えたエターナル・チャンピオンなキャラ。最初に生を受けたシステムは何かと聞いてみれば、

無印版トラベラー

ということですからね。トラベラーですよトラベラー。ロゥトル魂に火が付きます。ぶっちゃけきょうびのTRPGゲーマーの何割が分かるんでしょうか。w
 という訳で、「あのね、アルファもね、こんなPC3見たことないの!」(ニューロエイジ版『な◎よし』を抱えながら)

トラベラー基本ルールセット日本語版

トラベラー基本ルールセット日本語版

アラシ枠:“THE DESPAIR”フィオナ=ウォールフ

【アラシ◎, カブトワリ, カゲ● カゲ:ニンジャ 31/女性】
 青い目に金髪、北欧系N◎VA人の快活な女性ウォーカー乗り。元はエグゼクの家系に生まれたが、若き日に政略結婚を嫌って家を出、PMCへ入った。ウォーカーパイロットの適性があり、ベテランパイロットとして数々の戦場を巡った。あの南米アルカナム共和国の内乱を終わらせた、独立部隊の英雄の一人。絶望のふたつ名を持つ。
 愛機ハーピーと高機動機・キメラを駆ってミトラスの大地を、アルカナムのフロントラインを駆け抜けた後。フィオナは星の世界にいた。地球から遥か38万km離れたラグランジュL5地点、実験コロニー・『シャングリラ-4』の防衛部隊。奇襲してきた所属不明部隊に、フィオナたちは苦戦を強いられる。未成熟なデザインベイビーたちが操る高性能実験機。部下の独断先行に顔を険しくするも、青い亡霊から未知のガウスライフルを向けてきたのは銀髪の若者であった。
 激戦からしばらく。輸送船エターナル・アルカディア号のパイロットとなった彼女は、不慣れな冒険者たちを率いてAXYZ国際宇宙港から宇宙へ向かう。楽園のコロニーで再会した二人の戦士。嵐の海を越え、虚空を進む航海は続く。フロントラインの激戦を生き抜いた高機動機キメラの牙は、電子戦闘機ファンタズマを捕えるのか。目的地は宇宙。いざ往かん、星々の世界へ――!

Player: バアル さん

 『Nipponia』ミニキャンペーンを一緒に遊んだりしたバアルさんです。
聞けば財団のビジター様ということもありその後同卓の機会が続いたりしています。
 ベテランアラシのおねいさんというフィオナ、ぴぴぴっと来る人も多いでしょう。日本全国で俺鳥取フロントラインの独自ストーリーが展開されたであろう、アラシSSS『フロントライン』キャンペーンを駆け抜けたキャストですね。この鳥取だとミトラスで敵リーダーのマキシム・イェーガーと一度出会っていたり、話の途中でマキシムの機体をゲットしていたり、AIと化したマキシムたんの命をこのフィオナが終わらせていたり、いろいろ独自展開があったようです。語りこそしなかったものの蒼森の別鳥取フロントラインを駆け抜けた@闘吏さんもぴぴぴっと反応してきましたw
フフフおいらの別鳥取フロントラインも……はたじゃ/あんじじゃ/からいじゃ/mじゃの鉄板面子に俺RLでかなり凄いキャンペーンだった……ぜ…… (´ー`)y-~~~
 →RI財団の『Get Ready to FRONTLINE』記事へ

 言われてみれば確かにデータもフロントライン向けですね。愛機は元はヴァローナ、ニンジャ〜!だけど忍者じゃないフィオナおねいさんは忍法ジャックナイフで達成値を上げて安心の反撃、ジャックナイフ時空に突入して<※死点撃ち>フルオートの火力で圧倒するタイプです。フロントラインは戦闘の回数がかなり多いので、アーマー無視があるとキャンペーンを通して有効ですからね。そんなフィオナもこの火力ならアーマー無視はいらないだろうということで、データを諸々調整した後に星の世界に参戦となりました。
 ちなみに外見は知る人ぞ知るパソコンゲー、キャラは女性だけど中身が超硬派な戦術シミュレーションゲームPower DoLLs』に出てくるこの人を7歳ぐらい年上にした感じだそうであります。3から登場する航空支援部隊のサンディ・クーリッジという男勝りおねいさんキャラですね。
 ここでもまた@闘吏さんがぴぴぴっと反応してきました。ここへ来てWindowsゲーのパワードール。なんというマニアックさ。なんというロートルホイホイ……w
 そんな感じで一見クールな脇役の女アラシと見せてこれはこれでネタが詰まっていたフィオナ、他の面々が失われた理想郷を追う物語の本筋と一段離れたところで、ジャックナイフ時空もといアラシ時空を発生させてやることを全部やっていた気がします。とあるシーンで「いいえ、私の流儀よ」と最後を決めるシーンはmixi的に言うと「イイネ!」なカンジ。
 ライバル役ゲストのストラトス君はフィオナより年齢も下がってアニメ時空の造形なのですが、単なる敵同士で終わらなかったこの二人のやりとりが、物語に華を添えていたと思います。
 思い起こせば前々回のオーサカにて執り行った第6回、眼鏡っ子がいなければ自分で創ってしまうぐらい眼鏡をこよなく愛しているさる方が同じPC4枠で色々とがむばった訳ですが、同じような方向とだけ申し上げておきませう……。
 という訳で、星の世界に散ってしまった部下のデザインベイビーのだめ少年パイロットの声で、「ボクたちのストラトス隊長を食事に誘うなんて……こんなPC4、見たことない!」


監督:ひよこP

 思春期の少年をゲストに配して女性キャストを釣るという長年の計画(ウソ)が、ようやく実を結び始めました!ヽ(´▽`)ノ
 じゃなかった、

Ruler: 自分なので(ry

 星への航海もめでたく第8回を迎えることになりました。
今回の最大のリスクはというと僕が本業の仕事が超忙しかったこと……! ビジネスの1年は4月に始まるので期末の9月は何かと忙しいものですが。ライドオフ当落通知が各方面に回り、@闘吏さんから連絡があった頃が超やばかった。肉体/精神とも疲労は溜っていたしかなり高程度のストレスも受けていました。その中で本番まで使える時間を逆算して予め準備しておく。そんな様子を見せずにプレプレアクトを円滑に進めて事前に盛り上げる。ネット上のTRPG界で活動するようになってから常ですが、いつもこの公私や様々な物事の切り分けや気持ちの切り替えには苦労しています。
 ネットは進化を続け、各種サービスにTwittermixiボイスにと情報発信の垣根はどんどん下がっていますが、見ているとやっぱり、その時々の自分のステータスに影響されてアウトプット内容がころころ変わってしまう人というのはいますからね。ネットのリアルタイム性がより高まった最近は特に感じます。
 連休ど真ん中に執り行われたこのアクトも、結局前の日も次の日も僕は倒れずに仕事をしていました。 '`,、'`,、('∀`)'`,、'`,、
 といってもTRPGセッションの日は始まると大抵テンションが上がるので、多少の疲労やバッドステータスは無視できるのですけどね。w


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 キャスト案が途中まで出揃った段階でキャスト構成の組み合わせマトリクスは5案あり、結局最も鉄板だったA案のこの構成で行きました。ボツになった案には……モーオタのチャクラ厨さんが好きすぎて生きるのが辛い某殺人企業の某赤いドレスの女の子でカブト枠をやるという大惨事案もありました。確かにデータ的にはまごうことなき女カブトですからねえ。その発想は……なかった!w
 事故の幻視しか見えないこの大惨事案にRLサイド/PLサイド双方でちょっとだけ見たい気持ちもあったのですが……おっとっといけません。今日はエレガントでエレがつトなアクトの日。よく考えると見たいというのは同卓したい訳ではなくて、「オフ会で通りかかった隣の卓でチラ見したい」「その日のTwittermixiボイスの呟きレベルで見たい」レベルであります。w
 ポストアクトの馬鹿話でも出たのですが、よく考えると指名手配中の彼女たちはN◎VAのレッドエリアから出ること自体がかなり難しいですからねえ。赤道直下、交通の要所で空港や軌道エレベータのあるキャンベラAXYZへ入国するのもかなり困難を伴うでしょう。それによく考えると豪州は国際警察ケルビムのお膝元ですから優秀な捜査官も沢山おり厄介なはずです。
 まあゲームなので美化されていますが少しでもリアル世界寄りの思考をすれば、法執行機関から見たらマーダーインクは社会のゴミですからね。見つけたら即タイーホして精神病院に送るか頭を撃ち抜いて即射殺した方が世の中が平和になります。宇宙に昇る前にアクト終わっちゃいそうです。w
 という訳で、本シナリオのひろいん(のはず)のグリフィン君に向かって南海岸の空気を漂わせたおんにゃのこが「キミのハートはもうボクのものだよ」と語り掛けるダメダメな光景しか思い浮かばないダメすぐる案はボツになるのでした。『壁の花』でも別途遊びましょう。さようならモド子。あっ言っちゃった。w


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 せっかくなのでセッションの現場で新しいことを試してみよう……ということで、今回はBGM用のiPod nanoも発売されたばかりのおニューな第6世代に換装しました。最近はウォークマンでもできるようになったでしょうが、セッション用BGMはプレイリストの形で保存しておくと便利なのです。
 iOSは入ってないけど遂にタッチパネルになったnano。正方形でアルバムアートワークも表示するし時計も入っています。しかしここまで小さくなったのはいいんですが、慣れるまでちょっと使いにくいですね。
アルバムやプレイリストのような大量の要素の中からひとつを選ぶとき、1画面に表示できる要素数が少ないのでやりづらい。上下にフリックよりもホイールの方が咄嗟の操作は早くできます。ということで、アクト中は途中から同じプレイリストが入っている旧第4世代のnanoに戻りました。w
 ちなみに第5世代にあったカメラ機能がなくなった代わりに、画像もiTunesから同期して入れられるようになりました。本作のイメージ画像や、らららオフ13thでiPadで使ったイメージ画像も試しに入れてみたのですが、予想通り小さくてよく分かりませんでした。w

 ちょっと暗いですが猫のシュレディンガーくんが支えている新旧iPod nanoの図。左が第6世代、タッチパネルが正方形なので本作のアヴァロン計画ロゴの画像を表示させたらちょうどよかったの図。右がホイール付きの第4世代。最近買ったアルバムのアートワークが出ているの図。Underworld comes back!


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 そしてこちらのエントリでも触れていますが……今回のアクト用に、大版iPadサイズでイメージ画像を全て電子化しておきました! もうウォーターハザードの心配ナシです。
 登場ゲスト6人は前に3D版も試しに作ったので、ほりの皇子イラスト版の2Dと3D併用にしました。


ポスター風のタイトル画像。




背景+キャラクター絵があるとやはりイメージの喚起度が違います。


エア武将なバンカラ学生に突然「……可憐だ」と言われて戸惑ってしまう女の子の絵。なんちって。





 参考画像として実際の宇宙の映像なども、今まではA4サイズの画像内に小さくコラージュし、カラー印刷で出していたのを大きな版にしました。青く美しい地球も、国際宇宙ステーションの写真も、サイズが大きいと迫力が違いますね。SFジュブナイル分もハードSF分もリアル宇宙分も含まれた本作にはぴったりでした。

 最初はじっくり、後半加速する形で、アクト本編は5時間45分。終わってみれば予定通りの時間管理も成功であります。
 これまでもそうでしたが、メンバーにSFスキー宇宙スキーがいたこともあり、アクトはよりアツく、笑いの絶えない時間となりました。これでこそ……科学と冒険を愛する者の航海に相応しい!(キリッ)



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 さて昨年春〜夏に2.5ヶ月+0.5ヶ月かけて制作、めでたく上梓し、夏から航海が始まった本作『アストライアの涙』も今回が数えて第8回。舞台に上る冒険者たちの探索目標である宇宙コロニー『アルカディア-8』の8、そして奇しくも2の3乗、数学的SF的に意味の深い数字となりました。
 僕の一連のオリジナルシナリオシリーズで走らせた回数の最高記録というと、『星月夜作戦』の計16回。(筆者の知り合いが多い池袋界隈だと、その上の20数回辺りが最大のハズ) 次点が『セレスタイトの杯』のナイトウォッチ版リメイクを含めて計10回。
 16回は多いとしてもまだまだやってない人も多いので、もう何回か回していきたいですね。特に遠方の方にアツいリクエストを頂くことがけっこうあるので、何かの機会にご期待に応えることができればと思っています。ひよこと一緒にチラッチラッ。(遠方のある方やある方をチラ見しながらw)