祝・トーキョーN◎VA The AXLERATION発売!
トーキョーN◎VA THE AXLERATION (ログインテーブルトークRPGシリーズ)
- 作者: 鈴吹太郎,F.E.A.R.
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2013/09/06
- メディア: 単行本
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正式発売日は2013年9/6ですが、8/30〜9/1に開催されたJGC2013でめでたく先行販売。待望の版上げということでネット上でもゲット組からの声が活発に上がった週末でした。何はともあれ無事に発売されてめでたい。遥か1993年にツクダ版が登場して実に20年、2003年のDetonation登場から10年。変容し、加速したニューロエイジがこれからもしばらく存続することを祝いましょう。
早くも先行発売組からの最新情報も上がっているので、現時点のネット上で得られる情報をまとめてみます。
- のらうさぎさんの【トーキョーN◎VA The Axlerationを遊ぶログ】の N◎VA-Xシート類が事前公開されました! / ●Detonation→Axlerationへの変化:世界設定編 / ●Detonation→Axlerationへの変化:キャラメイク編 / ●Detonation→Axlerationへの変化:基本的なルール編
同人誌シリーズなどでで知られるNAGOYAののらうさぎさんの新ブログ。しばらく活発に更新されそうです。
- Tryarksさんの【三元の間】のトーキョーN◎VA The AXLERARATIONレビュー(暫定版2)
こちらも並んで最速、GF記事やSSSシナリオの最速レビューで知られるTryarksさんのサイト。Dとのルール差分がほぼすべて網羅されています。アウトフィッツやオーガニゼーション回りも同URL内ページでそのうち解析の模様。
JGC期間にmixiボイスとmixi日記で流れた筆者の知り合い回りではここがまとまっています。
FEAR社長の鈴吹氏のツイートでも告知されていましたが、プロファイルシート、レコードシート、アクトシートのPDF電子ファイルも発売前から公開されました。このあたり、時代の進化を感じますね。
- nirvaさんの【VANAHEIM】のVANAHEIM〜『トーキョーN◎VA X』シート類の公開と雑惑
新たなデータ種のCS(=コンバットスピード)が何を指すのか、ダメージ種類のS/P/Iはそれぞれ何か……などがJGC前から話題になっていました。一見して分かる誤植あり、欄が小さい、フォントがいまいちかっこ悪いのでシート自作したい……などの声がネット上では既に出ており、シートもエラッタが出るかもしれません。
こちらも変更点など。
- 山尾ゆかさんのトーキョーN◎VA the aXlerationのブログ
同人誌作成用のメモ置き場。文体、ハンドルからして、かつて超絶クォリティのロゴ集などでN◎VA同人誌界の黎明期を風靡したさる方と同一人物だと思われます。w
- フィロスさんの【フィロスの独り言】のDiabolicContract
JGCでのN◎VA-Xアクトの感想。こちらもプレイレポとしては最速のような。
発売前までは消極的な新版予想がぽつぽつ出る程度でしたが、JGC開催から一挙に加速。先行ゲット組からの最新情報、スタイル特技解釈などで盛り上がっています。ちなみに加速しすぎてトーキョーN◎VA THE AXLERATION X1というスレも立ってしまいましたがこちらはすぐお亡くなりに。
JGCでも発表やお披露目プレイがあった2013年冬にエンターブレインから発売予定、小太刀右京氏デザインのサイバーパンクアクションRPG『トワイライトガンスモーク』略して「トワガン」の公式サイト。
「チューマ」や「スプロール」といったタームの選び方などから見ても、N◎VAが長年の変遷の中で間口を広げ、ライト層の迎合・ソフト化・未来感やSF感の低下・流行り物の取り込み・エンタメ作品の再現し易さを優先・などで取りこぼしてきたサイバーパンク成分が大方こちらに吸収・再構築されている感じがします。この住み分けは面白いですね。
ニューロタング綴りが廃止されて久しくなった今、もはや伝説になってしまった(笑)の英語-ニューロタング変換表を作った人の立場から言うと、英語のアクセル(accel)は実は和製英語、ニューロタング綴りにすると axl でなく axel と考えられます。(「アクスル」と「アクセル」の区別がつかないため)
同様に加速度を表す名詞アクセラレーション acceleration もニューロタング化するとax"e"leration にしないと「アクスレラーション」「アクスラレーション」になりそうでちょい苦しい……気もします。英語圏の人が見たら言葉遊び込みでもスペルミスだと思う可能性大です。
しかし公式サイトのURLもnovax、あちこちでの表記やTwitterで語られている略称もだいたい N◎VAX、N◎VA-X。Detonationの略称が「でぃー」なのと同様、ユーザーからの呼び方はだいたい「のば・えっくす」「えっくす」で統一となりそうです。呼びやすくて楽ですね。
ちなみに地べたに這いつくばる市民ランクXのキャスト軍団のことを「X-MEN」と呼ぶゆかいなN◎VA方言がありました。(反意語は「特権野郎Aチーム」)
これからの時代はXを遊ぶ人はみんなX-MEN(女性もいるけど)になるのでこの呼び方は使えなくなりそうですね。まあヒルコの住処が広がってXランクのキャストも増えそうだしよしとしましょう。w
今回の版上げのN◎VA-Xは直前にGF誌で多少の予告はしていたようですが事前情報がほぼ皆無。ネット上でもほとんど盛り上がりが見られず、もしかしたらもうN◎VAもダメなんだろうかと心配になるほどでした。
しかし公式サイト公開にシート公開、JGCで無事先行発売して完売、ネット上でも一挙に盛り上がりが加速。筆者の見た近辺でも愛用キャストのコンバート案やX時代のシナリオ案までもう考え出す人までいるほどです。普段から遊んでいるヘビーユーザーも、しばらく離れていた人も、今回のムーブメントを機に「やっぱり自分たちはN◎VAが好きだったんだ!」と加速しながら再確認した方も多いのではないでしょうか。まだ買えていませんが筆者もです。w
N◎VAファンの間で語られる会話で「版が上がってもこんなN◎VAは嫌だ」ネタで最もよく上がる冗談が「トランプ廃止、判定2d6で完全SRS化」。この悪夢は予定通り避けられましたが、全体的にはSRS系を始めとする既存FEAR系システムに寄せてきた感じです。新規参入ユーザを取り込まないとビジネスとして成り立ちませんし、世の流れからいってもこれは自然な変化でしょう。
ルール回りでは戦闘が遂にリアクションのAR消費なし、コンバットスピード導入で常時PLサイド先攻が遂に崩壊、特技...ではなくスタイル技能もかなり変更……とかなり修正が入っています。既に活発な議論が交わされていますが、技能データ周りのエラッタはかなり入りそうです。昔から夏のJGC合わせで発売される新作TRPGシステムはバグが多く残ったまま何とか間に合わせて世に出てしまうことが多かったのですが、今回も公式サイトのエラッタ公開/更新やGF誌でのサポートはしばらく要注目となりそうです。
もう10年前ですがRevolutionからDetonationへの変化の時も、更に遡ると2nd→Revolutionの時も、新版を認めるか否かの論争はありました。今回も受け入れられない云々の人は出てきそうですが、正直その手の論争にはあまり意味がないと思います。どんなに「Dの方がよかった」と主張していても、どうせしばらくすれば手に入らなくなり、結局回りは皆Xを遊ぶようになり、自分が取り残されて化石になって忘却の彼方に消えていくだけですから。それよりN◎VA-Xとの変更点を正確に理解し、特性を生かしてどう活用していくかに時間とエネルギーを使った方が有益でしょう。
なお東京では10/14(月)体育の日に『加速オフ』と題してネット界隈のいつもの(?)メンツで新版記念のオフ会も開催される予定です。PL募集は9/14ごろ開始予定ですので、新規ユーザの方もぜひどうぞ。 (っ´▽`)っ
タロットに描かれた有名ゲストも最近のキャラクターに総入れ替え、キャストがよく会うであろうパーソナリティ―ズも世代交代。かつてネットのN◎VA界初期の発展を僕と共に支えた旧友たちが作った同人誌設定が元だったヨコハマLU$Tも今やフェスラー家の配下になったX時代を垣間見ると、そうだ、この変化こそがN◎VAなのだ、と改めて思いました。
そして実世界で20年前の1stの時代から活動していた面々を始め、ほんとうに数多くの冒険を共にしてきた自分のキャストたちは、加速された新時代でどう成長し何をしているのだろう……と、ふと気が付くと思いを馳せていました。
もう今までのように一線には立てないのが寂しくもあり残念でもありますが、どうか多くの若い新規ユーザーが加速された新時代のN◎VAに加わり、多くの魅力的なキャラクターと心躍るストーリーがニューロエイジの地平に生まれ、価値あるものが創造されていきますように。