LotR 二つの塔
この広い現実世界では遂に戦争が始まってしまいましたが。(@_@) その一方で西ではJGCウェストに行った方もいるでしょうか。
行けなくて寂しいので東京で遅まきながら LotR『二つの塔』を見てました(てへ)
本作もTRPGファンなら必見ですが、今回の旅の行方は‥‥(注:ネタバレあり)
〜旅の仲間〜
フロド:指輪の魔力に徐々に心を蝕まれながら今回は一番の苦難の旅? 地味ながらエルブン・クロークで<隠密>するシーンあり。無事<知覚>との対決に勝っています。
サム:主人を叱咤激励しながら黒の門を目指す姿は前作より頼もしいです。前作のExtended Versionには貰うシーンがあったエルフの糧食レンバスを食べる場面もちゃんとあり。
メリー&ピピン:前作はかなり脇役でしたがモンスターぶり全開のオークに足から喰われそうになったりエントの森に迷い込んだり大冒険です。腰の重いエントたちにアツい演説もぶちかまします。(でも聞いてもらえません)
ガンダルフ:モリアの坑道の奥深く、あの印象的なシーンで散ってしまうミスランディア様。哀れ地の底へ‥‥と思わせつつ落ちながら重力0G状態の中でバルログ相手に互角に戦ってたりお爺さん頑張ってます。むしろ白のガンダルフに復活してから頑張り過ぎです。魔法なんか使わなくてもモンスター・レートはバルログ以上、おいしい所を全部さらっていくラストの援軍シーンは登場判定後に機会を窺っていたに違いありません。白くなってからますますサルマンと見分けがつきにくいですが、リー様のサルマンの方が鼻が尖っていて口ひげが濃いです。
アラゴルン:序盤からレンジャー技能の演出が光る馳夫さん。ローハンの盾の乙女エオウィンとの淡い愛や魔狼を従えたウルク=ハイ軍との戦い、最後のヘルム峡谷での決戦など今回一番の主役。アルウェン姫の託したエルフストーンのお守りを胸にかなりの大活躍を見せます。序盤で借りたばかりの馬ハスフェルが崖から落ちた後に助けにくるのは、セッション中に既に常備化していたのか?
レゴラス:前作からN◎VAのカブトワリやブレカナのイグニスの特技を使いまくってますが今作も使いまくってます。撃つ矢は百発百中、ラストのヘルム峡谷攻防戦でも全部鎧の弱部(喉元と脇の下らしい)に当たってます。全力移動と不安定な姿勢からのペナルティなしの射撃シーンもあり。
ギムリ:このレゴラスとの差はなんなんだぁ!ヽ(`Д´)ノ 異種族の友情やほっと一息のシーンはありますが‥‥見せ場はあんまりないです。映画版だと彼はドラゴンランスにおけるタッスルみたいな役どころなのか?(TへT) 攻城戦の活躍から見るに、背が低いことによるアーマークラスのボーナスはかなり受けているようです。
〜エルフ〜
裂け谷のエルロンド:アルウェンを説得する以外あまり出てきません。N◎VA 2ndの<※分身>を使ってくれるエージェント・スミスを待ちましょう。(*´▽`).。oO
アルウェン姫:エルフの永遠の命、人間の有限の命のどちらを選ぶかの幻想的な場面があります。映像だとちょっと分かりにくいですがヘルム峡谷への援軍に加わって裂け谷を去る?
エルフの弓兵部隊:統制がすごく取れてます。ロスロリアンから駆けつけた指揮官のハルディアの<動員>Lvはかなり高いようです。でもオーク軍も当然指揮官を狙って‥‥(以下略)
〜ローハンの人々〜
ローハンのセオデン王:サルマンに操られている最初とガンダルフに呪縛を解かれてからで顔が違いすぎて分かりやすいです。復活後は国王健在。絶望に打ち震える民と兵を励まし、ローハン最期の時と知っていても戦うその勇姿。国王自ら先陣に立って戦うコロナっぷりはかなり見事。(☆w☆)
蛇の舌グリマ:セオデン王を惑わす側近にしてサルマンのスパイ。登場した瞬間からあまりに悪役ぽくて笑いました。ハンドルが“蛇の舌”(Wormtongue)だけにワーウルフでなくとも妖蛆の匂いがプンプン? 部族はシャドウ・ロードのようです。(嘘)
ローハンの人々:揃いの兜の騎士隊が格好いいです。村を襲われて単騎角笛城に危機を知らせに走る少年少女(名前ありのエキストラ)は、ブレカナのSSSだとPC3か4あたりのオープニングに出てきそうなカンジ?
〜冥王サウロン様御一行〜
サルマン:白のサルーマン様も難攻不落の角笛城攻略には一計を案じ、マローダーらしくなんと∵爆破∵まで使ってくれます。(´∀`;) 点火役を買って出たオークはかなりの勇者です。それ以外はやられっぱなし?
黒の乗り手:9人揃って黒馬で登場する前作もよいですが、今作は単騎ワイバーンらしき飛竜に乗って出てくれます。あの不気味な鳴き声がよい‥‥(´∀`;)
闇の軍勢:トンネルズ&トロールズなどを彷彿とさせる、魔狼(ワーグ)に乗ったオーク軍が出てきてくれます。アップで見ると魔狼はけっこう面白い顔をしています。ほか南方人が軍に加わるところで巨大な象も出てきます。
〜その他〜
ゴラム(スメアゴル):ゴクリが遂に出てきますよ!(´∀`;) 俳優さんが演技をした上で動きを取り込んで全CGで作ったそうですね。不気味な怪物らしさと哀れさの両方が表現された造形は見事です。
エント:樹木の牧者が遂に大挙して出てきます。かなり背がデカいです。切り倒された木々に怒り狂って向かうはアイゼンガルド。ナイト・ライズ・オーヴァー・ジ・アイゼンガルド‥‥(´∀`;)
オーク軍を蹴散して投げまくる石つぶてのダメージはd4やd8どころではありません。役者さんのインタビューにありましたが、ダム(?)が決壊してオルサンクの塔が攻められるシーンは自然破壊に対する大地の怒りめいた感じがありますね。
ファラミア:ゴンドールではボロミア弟が登場‥‥するもフロドを邪魔する役です。(;´Д`) しょうがないですけど全般的に長髪+髭の似たような外見の男性キャラクターが多いですね。確かに兄弟似ていますが。w
字幕:僕はあまり字幕とか気にならないのですが評論社等が協力したのが明記されています。やはり「愛しいしと」は良い‥‥(´∀`;)
前作よりも原作への忠実さを落としダイナミズムを出しているそうですが、やはり最大の見せ場はラストの角笛城の攻防戦でしょう。攻城戦というとちょっと前のベンソン版ジャンヌ・ダルクにちょっと出てきたりしましたが本格的なものはあまりなかったように思います。
そんなファンタジー世界ならではの攻城戦が、本作ではしっかり描かれています。闇の中、豪雨の降りしきる中に響き渡る開戦の合図。後から後から沸いてくるオーク軍、城壁に固定できる鉤つきの梯子とか大きなカタパルト(バリスタ?)、その中でD&DのPCパーティの如く別働隊的に戦う主人公たち。
負けると分かっている絶望的な戦いに援軍が来て共に戦うというのはTRPGでも一度はやってみたい燃えるシチュエーションですね。TRPGファンならやはり観てこの興奮を体感しる!ヽ(´▽`)ノ