りあクト! でReact再入門
しばらく前のエントリで書きましたがReact+TypeScript回りを学んだので、一緒に読んだ本の感想エントリです。技術同人誌界隈では非常に高評価、なんと累計1.5万部も売れた3部構成のReact入門書。作者はフリーランスのエンジニアの大岡由佳さん。
続きを読む JavaScriptへの注目と共にかのMicrosoft発で2012年10月に発進、2021年4月現在はv4.2.4まで進化したAltJS言語の代表格、TypeScript。2017年にGoogleでも6番目の社内標準言語に採用、フロントエンドフレームワークではAngularJSのv2のAngularが最初から言語にTSを採用、ReactがTypeScriptと親和性が高いのは前から有名、遅れていたVue.jsも2020年秋のv3から対応を強化しました。
クラウドではコードでAWSインフラを定義するAWS CDKの技術でも、使える言語群に最初からTypeScriptが用意されています。日本でも最近のフロント界隈では規模のある新規開発でJSとTSの2択だったらもう完全上位互換のTSを……という流れになっていますね。
前から読もうと思っていたので、コロナの中久々に都内に行った時にオライリーのカレンダーと一緒に物理本をGetしていました。原著は2019年、日本語訳は2020年3月発行、著者のBoris Chernyさんは現Facebookのエンジニア。現時点で日本で手に入る最新の、がっつり370ページに及ぶ本格的なTypeScript本です。
とても有名な本ですが出版から20年、フィードバックを得て内容も再構成した第2版が出ました。電子版が出るまでしばらく待っていたのですがじっくり読むことができました。
内容はそれぞれ独立したセクションにTipsやエッセイ、名句の引用も含め、プログラマーの姿勢を様々に論じた本となっています。ところどころで演習問題と、正解のない「チャレンジ」問題があるのが良いですね。
翻訳は「達人」となっており原著では Pragmatic Programmer
。実用本位、実際的、実践的。技も思想も現場で実践する熟達したプログラマー……といった感じで「達人」という訳を当てているのでしょう。