Rのつく財団入り口

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「女ってのは、額縁に飾っとくもんじゃないんだ……」:『月下残影』第六夜 【その弐】


前の記事の続きでござるぴょん。

『月下残影』第六夜

〜月下の一幕〜



★「今日は、自重しない餅木さんではなくえれがんとな方の餅木さんが見れるはずなのだ!」
今日の名言その1「自重は敵です」


★千早重工の企業軍は懐が広いのか、ウサギも雇用していた。月の力で動く特製ウォーカー“モチマル”に乗ったエリックの前に突然の強襲!実験中のAIシステムが入ったケースを盗んでいったのは、旧知の少年だった……


◎◎◎「ちょこざいな野郎だな……ってお前、エリック?!」
エリック「こんな所で何してるんだぴょん?」
AIの女性ヴォイス「マスター。助けてください!」
◎◎◎「なんか、調子が崩れるな……。このAI喋った? まずい、オレが悪者みたいじゃないか」
エリック「悪者だぴょん。セレーネを返すぴょん!(ばたばた)」


★     ★     ★


★動画サイト“ようくべ”で名を上げたホァン・ウーリン少年。
知り合った古風な少女はスタジオでも礼儀正しかった。


◎◎「こたびは、卒璽ながら、ある口入れ屋を調べていただきたいのです」
ウーリン少年「そんな、僕に任せておいてよ! こんな依頼、“すぅぱぁでぃれくたぁ”たる僕の手に掛かればちょちょいのちょいだよ」
◎◎「あ、あの、ウーリンくん、無理しなくて、よいのですよ?」
ウーリン少年「(身長差20cmに気付く) 背が足りない……だったらこれだ!(アートマン起動)」
イケメンホロ「やあ◎◎ちゃ〜ん。もう、このボクに任せて大船に乗った気でいてよ♪」
一同「ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ」


 そして1万コメ突破動画も数多く手がけているすぅぱぁでぃれくたぁは、この様子を動画にしてセルフプロデュースも忘れていなかった。


ウーリン少年「すうぱぁでぃれくたぁ、謎の和服美少女の依頼を受ける!」


★     ★     ★


★懐かしい曲が流れる隅田川沿いの河川敷。圧倒的な量のならず者剣客軍団を前に、ヌーヴのサムライ、ダーク・レオンは一歩も退かなかった。
 ひとたび抜けば闇の獅子の名が響き渡る真・降魔刀を抜き放ち、紅の瞳を輝かせながら、剣士はゆっくりと足元に線を引いた。


レグルス「ここを越えたかったら掛かってきなッ!」


★     ★     ★


★広大なる企業世界、ストリートに劣らぬ百鬼夜行の闇の世界。千早重工本社上層部でだめエグゼクたちを震撼させたある事件。後方処理課課長の早川美沙は、自分より年上のある要員を面々に紹介する……

早川課長「既に専任の要員をアサインし、対応を開始しています。ご紹介しましょう。こちらです」
瀬良修斗「ご安心ください。私が来たからには、本件の解決となる秘策をもってあたりましょう」


エグゼク「誰だ?信用できるのか?(ざわ ざわ)」
エグゼク「“偽善の策”のセラか……」
エグゼク「ほう、策士のようだ。ならば安心だな……」

 そして青い瞳のメガネ策士を興味深そうに見る、一人のエグゼクの姿が……


★     ★     ★


★アサクサ浅草寺の平和な花祭りのひと時。
 雪の柄の着物を着ていた少女に、少年は上掛けを買ってあげた。


ウーリン少年「ほら、まだ春には早いし、寒いだろうと思って!」
◎◎「で、でもウーリンくん。それは高いのでは?そんな、無理をしなくても……」
ウーリン少年「まぁ僕にはこの程度のお金、大したことないからね。みんながすぅぱぁでぃれくたぁを応援してくれて、いつもどこからかお金が入ってくるんだ」


 明らかに無理をしている身長132cm10歳の天才少年は、精一杯余裕を見せてキャッシュを取り出した。これがハイランダーの<※足長おじさん>ぱわーである。
 買ってあげたのは明るい色の羽織……なんとイラストの通りである!
 大阪城下、飛び筒屋だんでらいおんに依頼した本作登場人物の絵姿は、メガネ男児やチョイ悪おやぢはさておいて何ゆえか女の子だけ3バージョンあるのだ。ひよこPのりくえすとが通じたに相違あるまい。


みんな「すごーいヽ(´▽`)ノ」


 ちなみにウーリンくんの中の人の談話によると、ここで赤いジャンパーを買って着物の上から着せるという面妖なネタもあったそうな。
 それをやると目つきが変わっていろいろ視えるようになったり短刀を持ったりビルからビルへジャンプしたりいろいろとイメェジがかなり崩れるので、やらなくてよかったと言えようぴょん。w


★     ★     ★


★月下の夜に再び、邂逅する闇の獅子と夜を彷徨う鷹。
剣を帯びて佇む二人の男が交わす言葉は――


◎◎「かたじけない。貴公に借りができるのは2回目です」
レグルス「お前ほどの男が、何故……」


 最初に会ったときから相手の持ち上げ攻撃を続ける方向で動いていた完璧超人レグルスは、青年が去った後でふと呟く。


レグルス「俺の剣は、果たして奴に届くのか……?」


 レグルスEYEではどんどん強くなる隠密剣士の青年。しかして闇の獅子本人もExp620の最強クラスである。果たして……


★     ★     ★


★諸々がだんだん分かってくる中盤。
動画のコメントリソースを他のキャストとPLに解放しているウーリンくん作成の動画は、もちろんアクト中の出来事も記録されていた。今日も“ようくべ”は大盛況。この盛り上がり方、第一夜で掲示板AIの某X.chが入ったときとまったく同じなのが面白い。
 既に1万コメ突破のすぅぱぁでぃれくたぁ謹製動画には、語尾で誰か分かってしまうコメントがいつも記されていた。


こめんと「うう、◎◎ちゃん可愛いぴょん! (´ω`*)」
こめんと「和服に霊能力!萌え要素だぴょん! (´ω`*)」
こめんと「いま明かされるヒロインの過去の秘密! 萌えるぴょん! ガハッ(*ω*)!!!」


 きっと月の裏の十六夜之国でもようくべは流行っていたに違いない。
げすとが好評なのはこれ即ち絵巻成功の証、Pの誉れ。
 しかし、一番萌えていたエリックぴょんの中の人が♀なのはどうなのだろうか。なんともはや面妖な、きっとエリックの中の人にはまたさらに、中に何か別の面妖なサムシングが入っているに相違あるまい。w


レグルスの中の人「ちょっとね◎た、背中のチャック空いてるよ」


★     ★     ★


★東京新星市はどこも早春、桜が彩る季節であった。
夜の祭り、夜桜の下には赤い敷物。酒を飲み交わす男二人。オトナ空間が形成される早春の夜。
瀬良修斗の杯はふつうのサイズ、レグルスが飲んでいるのは洗面器ほどもある大きな杯であった。もはや比古清十郎もかくやである。


瀬良修斗「私は、盤上の指し手と会いましてね」
レグルス「なるほどな。俺は……仕える相手を探すサムライと出会った」
レグルスの中の人「そう言って“闘ってもいいフラグ”を立てる!」
一同「ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ」
瀬良修斗「今回の策、私のベストチョイスを見せましょう」


★     ★     ★


★ストリートの闇の世界にとどろく闇の獅子の私家版PV動画まで作っていたウーリン少年は、本物のレグルスと会うことになった。


ウーリン少年「殺しのライセンスを持つ男。闇の獅子キター! (;゚∀゚)=3」


 もはや東洋版JB。ボンドのテーマを流したくなってしまう。

 中の人は分かっているのに外の人は誤解したままの演技を続けるウーリン少年(10歳)は、おとなレグルス(30前後)に真面目に語った。


ウーリン少年「◎◎さんはいい人なんだ。でもその◎◎って人が悪い人で、きっとストリートの闇の道に引きずり込もうとしてるんだ! ・゚・(ノД`)・゚ ・。」
レグルス「なるほどな……」


 闇の獅子は全て分かったような大人ロールをする。


レグルス「だがなウーリン。女ってのは、額縁に飾っとくもんじゃないんだ……」


一同「オトナだ…… フゥ...( ´ー`)y-~~~」

レグルス「がんばれよ、プロデューサー」


 そう、早熟な天才すぅぱぁでぃれくたぁもまたプロデューサー。すなわちPなのだ。がんばれ、ウーリンP!


★     ★     ★


★将来性を残しているもののフルスクラッチExp0の瀬良修斗。事あるごとにいろいろ策を練っていた中の人は言う。


瀬良の中の人「このシーンの後休憩貰っていいですか? その間に強くなりますから」


今日の名言2「休憩になると強くなる男、瀬良」
ウーリン少年の中の人が感心してこの言葉を関西に持ち帰ったのは記しておかねばなるまいぴょん……。


 ちなみに最終版はExp170。<■圧力>6Lvである。もはやマー◎ス・ウォンともケント・ブルース大統領とも圧力拳法で戦える策士・瀬良修斗! ブランチはエグゼク:コンダクター辺りも似つかわしいだろう。


★     ★     ★


★そしてアクト前半と休憩時間に策士ぢからを溜めていた瀬良修斗の奇策の前哨戦は……なんと小手調べの社会戦! あっさりと消されてはしまったが、この絵巻物語初である!


 そして、春の組織改正と人事異動で賑わう千早重工本社。常に動静は移り変わり、暗雲渦巻く巨大な城のただ中。
 数分の交錯。ふと廊下で出会った優秀な男と男は、言葉を交わし、互いの時間を使わせてしまったことを詫び、そして別れる……


瀬良修斗「流石に、私が仕掛けたことには薄々感づいていたようですね……」

◎◎◎◎部長「さすがに後方処理課は鼻が利くな。“偽善の策”瀬良修斗か。面白い人材だ。私の◎◎◎◎部にも、ああいう人材が欲しいところだ――」


★     ★     ★


★今回の絵巻物語は試行として新ガジェット、情報かぁどを用意している。PL陣の反応は主に調査済みの情報を裏にして集めて片付けていくものだったが、かなり効果は上々だった。
 なんと、財団製ひよこP製しなりおの例に漏れずおまけ情報まであり情報態勢はしっかり構えている本作、情報コンプリートしたのだ。


ウーリンの中の人「この“もしかして:マイケル・グローリー”がさっきから面白いんですけど」
みんな「このカード、さっきから存在を主張してるよね」
みんな「これは探さないといけないよね」
ひよこP「キャ◎リ◎までコンプリートは珍しいぴょん……」


 ちなみに前回の第五夜では“なぜか忍術に詳しい秋留流ピジョン・ブラッド”が活躍したが、今回はなんと月のカグヤ姫とWikipediaならぬ月Pediaが大活躍した。なんともはや面妖でござる。


エリック「◎◎◎忍術の謎はミーが解いたぴょん!
軌道で会ったあの謎の格闘術使いを思い出すぴょん……」


 懐かしや、勇者殿の力にえれがんとが少々加わった『宇宙の華 -ignited-』の冒険! あのときもエリックはいたのだ!


★     ★     ★


★最終日が近い浅草寺花まつり
アストロワーク相当、武器を持たず世のために働く月製作業用ウォーカー“モチマル”は、器用な腕で餅をつくと子供たちに配っていた。岩砕棍相当の杵でついたりすると一撃で臼が割れそうだが、そこはモチマルは繊細なウォーカーなのである。
 エリックが操る器用なアームが餅を差し出す先には、白い和服の少女がいた。


エリック「あー! ようくべのコメント欄でいつも一緒の◎◎ちゃんだぴょん!」
◎◎「まあ、こんなところにウサギさんが……」


 邂逅した二人は語る。

エリック「そうなのだぴょん。どんな機械にも、部品にも、みんな命が宿ってるのだぴょん。セ◎ーネもいい子だったのだぴょん」
◎◎「――命ですか。わたくしの知り合いにも、エリックさんと同じようなことを言うものがおるのです。
もうエリックさんとはえらい違いで、あんなにがさつもので、このモチマルと比べたら、ああ、もうあんなに武器をたくさん積んで…… ・゚・(ノД`)・゚ ・。」


 そこへやってきたのは、ポケットロンで連絡がつかずに泣きそうになりながら走っている少年だった。
 込み入った話なので場所を変える一行。よくあるアクトだとそのへんの喫茶店などになりがちだが、今回使われたのは……ウサギ専用ウォーカー“モチマル”の小さめのコクピット内だった。少年少女+小柄なウサギなので入れたが、中は賑やかである。


ウーリン少年「◎◎さまがどうしたいかを聞きたいんじゃない。ボクは、◎◎ちゃん自身がどうしたいかを聞きたいんだ!(どどーん)」
◎◎「知っていたのですね。◎◎さまはウーリンくんが思っているような悪い人ではありません。わたくしの命の恩人なのです。
 ではお話ししましょう。わたくしたちは――」

 中の人は分かっているのに誤解ロールを続けるすぅぱぁでぃれくたぁ10歳。シリアスな話に挟まれ、真ん中の月ウサギは何をしていたかというと……


エリック「うう、いい話だぴょん…… (´;ω;`)ウッ…」


 感動して泣いていた!
 そして月の光を動力に動き出す“モチマル”。向かう先は、暗雲渦巻く、月下に夜桜の揺れるある場所へ……


★     ★     ★


続くぴょん