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『Shadow War』 岩崎者推参次第 【四.追想夢幻】

連作ぷれいれぽの第四弾にてござる。

岩崎者勝利之事

 かくなる顛末を経て、新世界秩序を定める影戦はイワサキの勝利で終わりました。今こそ立て、全国の岩崎者よ!
 なかなかにギリギリの接戦でした。特に序盤、僕が気をつけていたのはなるべく情報を出さず、情報を収集すること。
 10人で一斉に好き勝手に喋っても観客目線からは印象に残らないし収拾が付かないというのもありますが、口数が多い人はどこかでぼろが出るからです。
 今回は意識をランブル脳に切り替えているのでロールプレイもかなり抑え目にしていましたが、序盤の見せ装備ブラフ合戦の脇で月風斎は黙り、情報を収集し蓄積していました。
 特に序盤、戦闘で岩崎者が千早者よりリソースを多めに使い、情報が出すぎたのはヒヤヒヤでしたね。ヴォルカン・マッセンをあまり助けられずに申し訳なかったのですが彼がフロントに出て囮になってくれたおかげで、最重要のサンとヒデオの情報、戦術の核を最後まで隠蔽することができました。


 ミスも細かい所で色々あります。千早チームの皆さんも3つぐらいあるそうですが我々もしています。一番クリティカルだったのはヒデオが<運動>を取り忘れ、クライマックス戦で前進できず全員をトライバレルの射程に収められない可能性があるのがクライマックス直前の作戦会議中に発覚したこと。

 もうキタぜヒャッホウ!という感じでしたがサン=ワールウィンドの車に同乗することで無事解決。そして計らずもこれが、榊葉十八女の《不可知》反撃の目標を迷わせる一因にもなったという偶然の積み重ね。これぞ乱武留でござる!(;゚∀゚)=3
 2009年にチハヤランブル『死が二人をわかつまで』で我々アヤカシチームが勝った後に振り返った時もまったく同じで、「あの時こうしていなかったら流れはこう変わっていた」が、今回も双方幾つもあります。偶然の積み重ね、ぎりぎりのエッジの極みの上に今回の顛末があります。またしてもこれぞ乱武留でござる!(;゚∀゚)=3

 大局的な結果としては、事前戦術を練っていた我々天道五人衆が予定通りその戦術を実行し、予定通り勝った形ですが、かなりのぎりぎりの接戦でした。千早者も予想外の動きや構成、絡め手あり、もう一手、二〜三手間違っていたら逆転された局面が幾つもあります。N◎VAにそれほど慣れていない面子もいるチームでは十分健闘したと思います。さすがは榊葉一族でござる……!

こみゅにてぃ之事

 その後双方チームのmixi事前検討コミュニティも公開されました。

 今はこんな便利な時代で、SNSから多くの情報が得られます。僕も敵勢力の観察には留意していました。上記コミュにメンバー全員が揃うのは何日後か。各メンバーの日記やmixiボイス、Twitterのツイートに混じる情報から、年末年始のイベントで誰が外出が多く他の事に携わり、キャラを作り始めたりワールドオーダーを引っ張り出したのはいつごろか。
 コミュが公開された後見て分かりましたが、だいたい僕の観察通りでした。我々岩崎チームの方が準備はかなり先行し、統制が取れた状態でプレプレアクトを進められていましたね。Q&Aのトピックも単純に比較して書き込み数こちらが2倍。千早チームはキャスト提出がみな締め切り当日、またぎりぎりになって戦術を変更しようかと迷走もしています。プレプレアクトの段階では岩崎チームが勝っていたと言えるでしょう。

記念写真之事

 2次会でも見せましたが記念に写真うp。

 人間は大量の情報を一度には把握しきれません。図で整理するのが早道です。
 僕とオフラインで遊んだことがある人は見たこともあるでしょう、RLの時にいつも使っているExcelのキャスト管理シート。オフィシャルのアクトシートよりはるかに多くの情報をここで一元管理することができます。
 岩崎者天道五人衆のほぼ全データと設定をここに記述。当日変更が加わった分は手書きで追記。残り神業や消費型ブランチも含め、リーダーとしてチーム情報はここで把握していました。
 今回はもう1枚、千早者偵察結果控。(パシャ

 同じシートをブランク5人分。アクト中に取得できた千早チームの情報を整理し、分析するシートです。僕は意味のない数字を記憶するのが苦手なのでN◎VAのスタイルごとの能力値/制御値は暗記していませんが、ここに整理するだけでもだいぶ違います。
 アクト中のアクションから判明したスタイル、特技、装備の他にもいろんな手書きメモがしてあります。「榊葉透虎はセットアップあり、切り札次第の戦術」「外界は高い」
「アレックスのサンダーボルトは本物」「(インターセプター?)」「報酬点8使用」
「十八女はリアクション反撃の可能性あり」「一発で3枚ばれる」「榊葉豪はセットアップあり→ライトスピード」「ジャッカルという名のグローリアス」「最後の一枚は吐きたくない(答えはミストレスだった)」
「三十朗はサブアタッカー」「ミスリードありそう」「オープンアップあり」などなど。
さらに「ランダー枚数はこちらが上」「タイムマジックで身体記憶を配ってると思ってる」「戦闘系が誰が出るかで考えてる≒専門超アタッカーがいない」「33に届かない」「敵にゴッデスはいない」などなど。
 もうひとつ、千早者偵察結果控には威圧の意味もあります。軍隊が戦争をせずに軍事演習するのと同じですね。「これだけのことをしてくる相手が敵陣にいる」事実を示し、暗に<■プレッシャー>攻撃するわけです。w
 50Expといってもキャスト合計10人分の情報は膨大です。今回かなり役立ってくれました。こういうキャスト全員やアクト全体を俯瞰する能力については、GM経験の豊富な人が強いでしょうね。

キャストのプロファイルシートは、公式のものは手書きで書き写す時間が惜しいので、計算にいつも使っているネットで公開されているExcelベースのものを使いました。

酒宴にて追想夢幻之事

 その後は決戦も終わってお互いノーガードで語り合う飲み会へ。互いのキャストシートを見せ合ったり考えていた作戦や別のキャラ案を語ったり、よきポストポストアクトとなりました。
 互いの代表キャストの話をしたり。榊葉一族をオフィシャルに投稿することにしたという話を聞いたり。同人誌遊ぼうコミュの『F-L.S』の成功が記憶に残っているふぇいさんがおいらの新キャストの設定「ダイバージェンス社の設定は投稿しないんですか」と言ってきたり。RI財団はポリシーとして今までずっとそれを行っていません――もちろん公式サプリに自分が載ったと吹聴する人間が時としてうざかったりするからですが(笑)、時代は変容するしそういうのもありかなあと思いました。
 冬の同人誌の話になったり。久々に敢えて名を秘すならばライドマン(仮)と飲んだり。上のキャスト管理シートで天道五人衆の戦術を見せて総帥は隙がないという話になったり。隣だったありえすたさんに豪華全員顔イラスト付きのプロファイルシートを見せてもらい、ぜひイラストSNSのpixivへのうpを祈願したりしました。
 僕のiPadで岩崎者のイメージソース絵を見せたり、多数入っている3D絵を見せたり。夏のららら13thでありえすたさんの女空賊カフ・プレアデス団長が活躍した『アステールの宝珠』面々のゲスト絵を見せたり。やはり「可愛い女の子の絵は正義」理論が正道のpixivに投稿したら、アステールやミミは閲覧数が伸びるのにレオぽんぽんは伸びなかった話をして二人で「そこがいくない!」と嘆いたりしました。w


 会場が割と遠かったせいで結局終電を逃して最後はタクシーだったのですが(笑)、最後にどうしてもコーヒーが飲みたくなって深夜にまだやっていたマックでひとり一休み。普段は砂糖は1つのところ2つ入れたコーヒーが、ランブルモードで高速回転して疲弊した頭脳に染み渡ること。まこと美味しいコーヒーで御座いました。


★★★★★

 かくして新年早々のワールドオーダー祭り、Shadow Warの影戦は終わるのであります。双方ほぼ互角の接戦、新世界秩序の重要な影戦に相応しい対戦相手と味方に恵まれた正当なる良き戦いでありました。皆さんお疲れ様でした。RLの松井さんはもっとお疲れ様でした。岩崎チームは怒涛の質問しまくってます。

 シナリオ自体の感想としては、まあ当然ですが今までの『アルティメット・ランブル』の反省や改善が反映されているなという感じです。ガチガチに作り込んだバトル専用のキャストが必須と見せかけてあれだけリサーチフェイズであれやこれやが求められるのがかなりガツい。定められたリソースの中で様々なチーム戦術組立てが考えられるでしょう。
 シナリオサイドヒロインのモニョモニョは見せ方によってはTRPG方言のいわゆるビッチ風味、松井監督の演じるモニョモニョもちょっとビッチ臭、掲載のイラストもポーズがちょっとビッチに見える感じがして(笑)、アクトによっては他でもそうなるのかな〜という感じもしました。といっても僕自身は意識をランブルモードに変えていたので今回ゲストは駒にしか見えておらず、何ら気になりませんでした。w


 経験点50点制限にはみな苦しめられましたが、PvPのランブル物としてははやはりこれぐらいが適切でしょう。チハヤランブルの時によく分かりましたが、初期経験点制限が高くなればなるほど極端な戦術の幅が広がり、予想が立てられなくなって収拾が付かなくなるんですね。
 たとえば100点にすると、『ワールドオーダー』を読み込んでいる何人かが既にネット上でも思いついていますが、トライアンフ社のワークス装備“アポカリプス”を使った戦術が現実味を帯びてきます。常備化100点、装弾1発のみ、爆+18を[シーン(選択)]で撒き散らす浪漫装備のこのミサイルポッド。ウォーカーから撃つとマクロスもたまげる板野サーカスが実現できます。
 行動失敗特技の対象にならないこのアポカリプスを影戦で撃つと、叫び使いも消沈使いもポルガイ使いも、カブト以外全員一撃で斃せますよ……フヒヒ!(;゚∀゚)=3

 実はこの手は我が天道五人衆の作戦参謀Foxさんも考えて試しに組んだのですが、50Expだと他者の<※盾の乙女>がないと自力で動けないのが判明して速攻でボツになりました。w

 他にも検討の過程で我々も様々なネタを思いついてはボツにしました。千早vsイワサキなのに全員ワークス:N◎VAスポとかアツいですね。全員で“盗撮写真”で達成値を下げまくるとか。救命符に比べコストパフォーマスが良すぎる“謎のお守り”を各自2枚ぐらい持って防御を一切しないとか。たぶん実行したら全N◎VAが感動してスタンディングオベーションの嵐でしょう。w


 これから遊ぶ人へアドバイスするとしたら、やはりリーダーを中心としたプレプレアクトの綿密な準備が鍵です。通常のアクトやキャスト作成とは根本的に違う、5人全員でひとつのランブル生命体となって目標に向かい邁進できるだけの構築と基本戦術策定。不明点の事前確認も重要です。
RLサイドもQ&A対応や情報の提示が必須。トレーラー&ハンドアウトぐらいでは全然情報が足りません。よく聞かれそうなこと、重要イベントに関わる情報やルール裁定は聞かれる前に事前に一覧に示すぐらいでもよいでしょう。

妖怪ランブル入道はお払いして元の世界に戻ることにします。w
それでは千早者岩崎者双方の善戦を期待して……忍!