英傑作成の記録:天原久音
「さても面妖な、これも妖異の仕業なのでしょうか」
氏名:天原 久音 (あまはら・くおん)
性別:女性 年齢:二十歳
種族:人間 かばぁ:僧侶
外見
瞳の色:灰 髪:艶やかな黒髪
肌の色:色白 身長・体重:五尺一寸(154)/語らず
らいふぱす:
出自:ご烙印 →特徴:高貴な志 理知と意志判定+1
境遇:救済 →宿星:人を救う
邂逅:好感 →こねくしょん:玉梓 関係:好意くぃっくすたぁとからの変更点:
- ★神職特技《神祭具》にて取得する神職装備を玉串→採物(扇子)に変更
- 《五行呪:金行/木行》に適用済みのだめぇじ+2が消滅、【魔導値】+1
- ★陰陽師特技《術法具》にて取得できる陰陽師装備で五行弦(五弦琵琶)を取得
- 【魔導値】+1
19世紀の文化華やかなりし化政の時代、大江戸のはずれにある月読神社に務める巫女。
遠く三重に本家があるこの神社では、かの天照大御神の弟神にして月と夜の神月読を祭っている。ここで神職に従事する傍ら、近所の子供たちに読み書きや音楽を教えている。
元はさる家門の子女だったがその異能力の素質を認められて神社に引き取られ、神道と陰陽道の技を学んだ。
ある時近所の寛永寺に出かけた際、ただの白犬であるかに見えていた少女、玉梓と邂逅を果たす。当時お江戸で人気が出始めていた南総里見八犬伝に語られた伝説の幾つかが、真実であったことを久音は知った。名剣村雨丸の探索こそが英傑の使命であり、自らもまた英傑の宿星の下にあることを教えられた彼女は闇を退け、人々を救うことを決意した。舞をたしなむ文化人で、遠く天竺から伝わりこの時代にはほとんど使われていなかった珍しい五弦琵琶の名手。平家物語の語り引きが得意。
陰陽術における五行相剋の力を正確に宿した五弦の琵琶は、時として弦のひと弾きの響きだけで妖のものたちを退散させる力を持つ。白衣に緋袴、紅紐の草履と伝統的な巫女装束、前を切りそろえた長く艶やかな黒髪。もともと育ちがよいので近隣でも受けがよく、まじめで面倒見のよい姉さん。潔癖症で、英傑の担う使命とは裏腹に普段はおっとりしている。
かの土方副長ら壬生狼の志士らが誠の旗のもと、坂本龍馬と相い競ったあの動乱の幕末から150年余り経った今。「生方」といふ志士が黄金週間の休みに帝都に参られることになりました。ただ「巫女那岐の御方」とだけ呼ばれる御方に、遠く大阪城からは「横嶋」といふ志士も一緒。
なれば迎撃の儀を執り行おうといふ運びになりました。御題目はいま帝都でも話題の旬な新作、遥か化政時代に江戸を脅かす妖異と戦う超☆時代劇あぁるぴぃじぃ、『天下繚乱』にて御座います。
生方先生が演舞監督のじぃえむ、付属物語を遊ぶ儀になったのですが、はてさて。巫女那岐の御方が御乱心遊ばされたのか、「みこなぎは飽きた」などと面妖なことを仰せになっておるのです。あやしや、あやしや、これは由井正雪公の陰謀に違いありませぬ。
慣れぬ新作卓上遊戯を遊ぶ際には、量のある読本や算盤も使わずに済む“くぃっくすたぁと”で遊ぶのがいくさの常道。そこで希望枠を「ふらっと」に出したところ……はて面妖な、某が三枠を拝命する次第になってしまいました。
見ればこの三枠指定のくぃっくすたぁと『闇を払う者』、絵姿からしてもどう見ても巫女。そう、巫女、巫女で御座いまする。巫女は他のきゃらくたぁやひろいんに出てくるのがもっとも有難いところですが、そうも言っておられませぬ。
化政の世には妖異の影が跳梁跋扈し、菅原道真公や白面金毛九尾の狐、第六天魔王に天草四郎の魔の手が迫ろうとしております。これも宿星の導き、なれば、正統派の巫女にて馳せ参じることにいたしませう。
かくて、当家のひよこや狐と相談し、絵姿の代わりに三次元いめぇじも用意し、急ぎ参戦の準備を整えた次第にて御座います。
史実との差異:
- かのツクヨミ様を奉ずる神社の本家は現実でも三重県は伊勢神宮の本宮近くにあるそうですが、当時のお江戸にあるかは存じませぬ。
- 年齢は某らのいめぇじや“のば”のきゃすといめぇじで20代半ば。ということでずらして20としました。史実では19で未婚だと娘たちは厄除け、20でもう年増だそうですから、なんとも江戸とは遠い時代であります。
- 当時の女性の髪形は結いあげるのが一般。しかし”るるぶ”の本文中のいめぇじ絵で流浪の剣客に助けられているひろいんの女の子も、髪をおろしております。何より本作は超時代劇あぁるぴぃじぃ。巫女といえば黒髪、正統派の黒髪姫ろんぐで行きたいと思いまする。
- 和の弦楽器では三味線は三弦ゆえ除外、箏(そう)は畳の上でないと演奏できないので除外。各種ある琵琶は多くは四弦、ぺるしゃから伝わったそうであります。五弦の琵琶は明治にならないと復活しないそうなので、陰陽道の呪力のこもった珍しい五弦琵琶をこの時代に持ち歩いているといふことにしました。南蛮のふぁんたじぃRPGにて吟遊詩人が演奏する“リュート”と同じぐらいの大きさでありますな。
- 史実では名のある武家や陰陽師の家系に「天原」の姓は特に見当たりませぬ。これは有名人ぷれいではなく、古風な響きの姓から採りまして御座います。日本神話によく登場する「高天原」といめぇじを近づけようと考えた由にございます。
- 名の「くおん」も古風な響きの名から選び、ありえる綴りでは「九音」が多い模様。楽器演奏のいめぇじと結びつけるために“久しい音”と綴ることにいたしました。江戸後期の当時の一般的な女性の名に相応しいかは分かりかねますが、荒唐無稽の超時代劇あぁるぴぃじぃならば大事なしと思うておりまする。南蛮渡来のえれがんとの風を吹かせるのであります。