Rのつく財団入り口

ITエンジニア関連の様々な話題を書いているはずのブログです。

『月下残影』第一夜:「はて、この面妖なスレは一体……」

 最近のプレイ記録です。
 桜花は絢爛、月は朧に、ここは東京新星市――。
 現実世界では桜の季節はもう終わってしまいましたが、会場はとある桶屋、食べるアイスはさくらもち。新生『月下残影』第一夜を執り行う日がいよいよやって参りました……。



 そういえばこの日、隣の部屋では何やら聞き覚えのある曲がエンドレスでずっと流れておりました。ジツは、5月末のライドオフ(仮)でも使うしなりお『13mmの死神 -revival-』のクライマックスで流れる曲のイメェヂになっているperfume『ポリリズム』ですね。しかしあれってボコーダーで声を加工したりしてるしカラオケで生身の声で歌うにはあんまり向いてないんじゃないでしょうか。と思ったでござる。w
 それはさておき新生『月下残影』第一夜がいよいよ開始。水の様に優しく、花のようにはげしく、震える刃で貫いて。艶やかに、儚く、しっとりと雅に、桜の舞い散る月下の都にいざ見参!


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『月下残影』

 Rのつく組織で近年作られたシナリオはみな「タイトルか題材や内容を、空や宇宙と関連づける」というお遊びが入っていますが、今回も続いています。他にも、お遊びの共通点は幾つか……


役者の一:“星海の姫”千早雅美 (ちはや・みやび)

【エグゼク◎, マネキン, ハイランダー● 14歳/女性】

 千早重工第七企画室長。長い黒髪に氷蒼の目をした弱冠14歳の少女。
 星の世界の特権階級、美門一族の姫だが一族では軽んじられており、地上世界への憧れから地球へ。千早俊之の養子のひとりとなり、巨大な千早重工の世界へ加わる。経験も実績も不足しているが人を惹き付ける力を有しており、弱き人々の救済を本気で考えている。
 重工本社ビル最上層、役職クラスが集まる会議室。ファルコンの後継機に搭載されるはずだった自律AI型コアシステム“SELENE02”の強奪事件にお歴々は動揺していた。大火事となった企業軍基地の映像、説明する早川課長、査察部の失点を指摘するエグゼク。年齢差著しい雅美は震えを隠し、第七企画室が本件を担当することを説明した。
 汚れた地上世界で人々を救いたいと願う星海の姫の、暗雲渦巻く巨大な企業世界での奮闘が始まる。月下に舞うは桜花の陣、残影に踊るはいかなる影か……!

Player: きたみちもどる さん

 和服スキーで巫女スキーで好みは黒髪おかっぱ(こっそり《暴露》。いや隠してないからNOT《暴露》でござる)のきたみちさんには、この前『炎のたからもの』をやって頂きましたのでその時ゲッチューしたのでござる。
 ああ懐かしや、去年の4月の『セレスタイトの杯』1stの時もきたみちさんがいましたね。あの時の刃姫も本作の二枠乙式にぴったりだったのですが、役者構成上どうしてもヨハンが来るしかないのでこちらをお願いしました。
 さあ、「まさみ」でなく「みやび」と読む雅美たんは弱冠14歳の少女エグゼク。ハイランダー系の企業人では割とありえる造形でしょうか。四名の中ではもっとも低経験点、メインは人使いでつつましい守護天使や予算獲得や精神戦がちょっと出てくる、データとしてはさして強くないタイプ。
 善悪が単純化された図式やPC4放置枠あたりに傀儡がいる安直なしなりおに慣れていると「千早=キャストの味方で善」と言う図式になりがちですが、かつては巨大な悪のイメージが強かった千早重工、要員10万人規模クラスのニューロエイジ最大規模を誇るメガコーポが一枚岩なんてことは有り得ません。様々な勢力が入り乱れ権謀術数暗雲渦巻く企業世界のエグゼクでありながら……弱き人々の救済を願っているこの生き様。うむ、どこからどう見ても正道ヒロインでござる。一般技能で<芸術:歌唱>を持っているあたりもヒロインのしるし。うむっ!w
 序幕から、年が倍以上あるエグゼク面々を前に堂々と説明しながら机の下で足が震えたりするヒロインまにゅうばぁを展開。役者の四の明少年と出会ってからはコンビを組んだり餌付けされたり、らぶばでぃをしたり某ゲストの◎◎◎に明の彼女だと誤解されたりしていきました。さぁX.chに書き込みましょう。「ナイスヒロイン!」
 ドライな傀儡であれば乾いた終わり方もありえる所、この月下の物語に救いのある結末がもたらされたのは、やはり星海の姫の優しさがあったからこそでしょう。さァもう1度書き込んで、「ナイスヒロイン!」


 そういえばひよこ衛星の偵察によると、今回はこんな正道ヒロインだった雅美たんは、別のアクトでは白いスクール水着火炎放射器を振り回していたそうであります。
 いや……まあ……その……これは異なことを承る。月下に花散る風雅な夜、この月下残影の物語に推参した、南蛮の言葉を借りれば「えれがんと」なほうの雅美姫が本物なのだということにいたしましょう。うむっ!w


役者の二:“紺碧の任侠”ヨハン=ジルベルト

【レッガー◎●, カタナ, チャクラ レッガー:侠客 38歳/男性】

 かつて“紺碧の刃”の名で知られた真教浄化派の剣士。自らの信仰への疑念が悪徳の都で頂点に達し、遂には信仰を失うことに。剣の腕を見込んで音羽南海子に拾われ、カーライルとの対決迫る音羽組で“紺碧の任侠”として剣を振るうこととなった。ハザード前の仁侠映画を好み、任侠を地で行く義のために剣を振るう男である。
 外見はキモノに日本刀、長身に金髪碧眼の外人。強力な完全義体に換装し、義体の性能で増幅された苛烈な剛剣の使い手。
 三日月の夜、桜華道場に雇われたヨハンは道場破りを企んでいたならずものを簡単に退治した。おっとり刀で駆けつけ、目を丸くする天鵬院悠羽。しかし手柄はヨハン一人のものではなかった。ならずものの一人は隠密剣士の青年が精妙な剣で切り伏せ、ヨハンとしばらく言葉を交わした後に姿を消していたのだ。月下に消えた剣士。そして彼の残した手裏剣にも、月の紋様が刻まれていた。
 そして、桜の咲き始める東京新星市。月下の剣士との再会の予感を胸に、紺碧の任侠が推参する。剣の道に生きる者は、すべからく剣によってのみしか語り合えぬのか。月下に佇む暗夜の孤影、残影に走るはいかなる剣か……!

Player: HIRO さん 【HIROの徒然日記】

 らららオフ8thの2次会で余興に開演予告編を見せた折も、ニラニラと期待を見せてくれたHIRO之助さんを招待いたした次第でござる。先の『炎のたからもの』でも登場したヨハン、元浄化派ということでうちのアレクぽんとニラニラしていたのですが。招待する段になってはたと気付きました。にゅうろえいじ剣客浪漫譚の色が強いこの二枠乙式、何から何までヨハンでぴったりでござる。ここしかない!
 という訳で見参した青い目の外人剣士、他が少年少女に少年AIということもあり、オトナ分を全て担当してシリアスにカッコヨスなところは全てヨハンが受け持ちました。ギュンギュン〜w
 映画好きな人なら分かりますが、一流スターではないですがアクション俳優のドルフ・ラングレンみたいな大男の西洋人が、違和感ある和服で決めた感じのイメージだそうですね。
 少年少女が集う花祭りのしぃんでたこ焼き屋の店員をやっていたり。月の照らす夜に再会した二人のやりとり。やはり刀を抜くヨハン。そして終幕、夜桜の中、マーダーインク追加の再会の酒を酌み交わすヨハンと◎◎◎◎の図は、外人ながら和の趣を解するヨハンと、この月下の物語に相応しい結末を象徴していたでしょう。やはり、義によって剣を帯びてこそ漢でござる!w


 後で聞いたらまだ稼動三回目だったそうですが、二枠乙式に完璧に相応しい剣客を見せてくれたヨハン。はしたないのはデータの方です。w
 勿論チェックはしていたんですがやっぱり極端に強いですねー。“剣”義体にティルヴィングでAR3+1、マイナー<※羅刹>でARを増やし、義体オプションのフルアクションで毎回、4回のマイナー<※練気>でヨハンぢからを溜めながら差分2倍で斬るタイプなのですが。カット進行中も毎回ヨハンのところで処理が止まり、最終的には奥義◎◎◎◎◎が練気アーマーで全部防がれるところまで行きました。
 僕もゲストでは絶対練気使いは出しませんし、持ちキャストでも1人だけいるけど使うときも相当気を遣っています。
 代表的な複数回練気のほかには安直な例は<■二天一流>や<■禅銃>、今はブランチ系でも幾つかあるでしょうか。手番が次のPLに回らずにそこで処理が止まってしまう幾つかのケースは、やはり注意が必要だなと改めて思いました。


役者の三:-混沌掲示板-Χ.ch

【ニューロ=ニューロ◎, ハイランダー● ハイランダー:ジーンリッチ X歳/男性型】

 ウェットと荒らし以外はおkな巨大な掲示板群、Xちゃんねるの中枢である情報生命体。ありとあらゆる話題を扱うスレに最近は動画共有サービスも始まり、進化を続けている。電脳空間上で生きる完全なAIだが、少年の姿の完全義体の姿をとって現実世界に現れることもある。その正体は、オメガ・プロジェクトで創られた超AIの一機、カイの意識の一部。軌道兵器スノウクイーンが暴走した旧グランド・クロス事件を機に分離、別の意識存在となったのだ。
 重力井戸の底では春が近付く頃。釣りのオフ会に引っ掛かったX.chが少年の姿で集合場所に赴くと、誰もいなかった。電脳空間のうぉっち板でニヨニヨと見守る仲間たちと待っていると、現れたのは一人……昔の時代劇から抜け出てきたような、和服がよく似合う可憐な少女。
 そして桜が咲く頃、親しくなった雪音が、口入れ屋を調べて欲しいと訪ねて来る。友人からの頼みにお金は受け取れないとゴールドを返すX。高価なタイプ・マーズ型タップの電源OFFスイッチをうっかり押してしまう彼女。
 情報は炎で消えることはなく、情報から生まれた新たな命は滅ぶことがない。再生の季節、悲しみの雨の記憶を忘れえぬ少女。少年の姿をした情報生命体は何を想うのか。月下に奏でる横笛の音、残影に響くはいかなる調べか……!

Player: LEDman さん

 こちらもらららオフ8thの弐次会にて余興に開演予告編を見せた折、「3枠をください。オレ、シーンになる!」と心意気を見せてくれた蕎麦屋の国のLEDman次郎殿でござる。さあ、存在そのものが既にオモシロく、アクトの随所で掲示板ネタで盛り上がれるX.chが!またしても推参しました!
 昨年のサバトでの『13mmの死神 -revival-』第1回にも登場、動画ネタや電子の歌姫ネタでいろいろと盛り上がったX.ch。懐かしや、『星月夜作戦』11thのニューロ枠もX.chでしたね。あの時も大いに湧いたり、超カッコイイゲスト総ネラー化の笑いは記憶に残っているところであります。w
 さァそんな役者の三、和風とは縁がないように見える新生路には。大阪城飛び筒屋、ほりの太夫の謹製浮世絵もまぶしい和服の女の子が出て参りまする。ここに人の子の男児でなくAIが入るとはなんてもったいな……いやいやいや空耳でござる。w
 という訳で現実世界に少年型の義体で登場することも多かったX.ch、今回はボーイmeetsガール色を強めての参戦となりました。
 序盤の電車男を地で行く展開や、各シーン背景での掲示板ネタもさることながら。「情報は燃えて消えることはない。だから君の中の記憶も……」などと、情報生命体であることを活かしたシリアスシーンの演出も、SFスキーとしてぐっとくるものがありました。機械に不慣れな少女とAIの図式というのも絵になりますねー。というわけで◎◎ちゃんに最後まで友人として接し、月下の物語の優しい結末に貢献するのでした。
 Xちゃんねるに関しては「やらなければできる子」だといううろんな噂を市中で耳にしたのですが、拙者が見てきたX.chはいつも、そして今回もイイ!キャストだったでござる。そう、「やればできる子」なのでござる!w


役者の四:“白焔”明 (“はくえん”のあき)

【チャクラ◎●, バサラ, カタナ 15歳/少年】

 蒼い目に黒髪のストリート育ちの少年。偉大なる青の魔道師、占いじじぃに拾われ、修行のためと様々な厄介ごとを押し付けられている。
 口が悪くはすに構えたやんちゃな少年だが、親しくなった相手には甘い。バサラ能力の持ち主で、白くなるまでに高熱の炎をまとって戦い、最初の勢いだけは強い。
 青い人の意味の分からない指令でアルバイトをする羽目になった明は、千早企業軍の精鋭部隊のウォーカーが闊歩する基地に、単身生身でいた。突然鳴り響くサイレン、猛攻を加えてくる見えないウォーカー。青い人の予言で気付いた明は侵入者と対峙する。同じぐらいの年、似たもの同士の少年。堂々と名乗りを上げた2人は、後ろで呆れるウォーカー部隊を尻目に大バトルを始め、火気厳禁のはずの基地は大火事になるのだが――
 月下を賑わす騒乱の最中、残影に消ゆるは誰が影か……!

Player: 凪汐海梨 さん

 人の肩を叩いてほっぺ攻撃、総帥に仕掛けるにはハードルが幾らか高いはずの攻撃をいとも簡単にやってのける勇者、勇者海梨姫でござる。こちらも前から遊びたがっていたので別のアクトを機に招待することにしました。
 「あきら」ではなく「あき」と読むこの少年は某『幽遊白書』や『烈火の炎』の主人公のような王道の少年漫画主人公系を目指したという人物。全国の腐もとい婦女子の皆々様には分かりやすい造形といえましょう。
 ギャグっぽい青の魔道師に振り回される弟子という雰囲気で作ったそーですが、この青い人のイメージを聞いたところ、『セレスタイトの杯』5thに出てきた青い人があまりにオモシロかったからとゆー答えが返ってきました。うう、僕のせいなのか……切腹してもう氏のう _| ̄|○
 ルール的には<※ハヤブサ>から<※元力:火炎/負>+差分2倍で先制攻撃してそこで終わるタイプです。
 この前の『13mmの死神 -revival-』3周目でもそうだったのですが、気をつけて欲しいのは戦闘系キャストなら自分のできることはルール的にちゃんと把握してほしいことですね。自分自身に対する攻撃でなく外的世界への干渉の神業バッチで、「ウェットだから効きませんよ」はありえません。こういう年少系で自分の力を誇示し、ゲストに突っかかって罵倒しやすいタイプのキャストは特に注意してほしいと思います。
 アクト中は正道ひろいんの雅美たんとノーマルカpいやいやいや仲良くコンビを組んだり。かなり似たもの同士の◎◎◎くんと熱く盛り上がったりしておりました。この明少年、がつ担当なのでKYな◎◎◎くんのことをいろいろとなじるのですが。BL系総合スレにお集まりの淑女と貴腐もとい貴婦人の皆様におかれましては、2人とも五十歩百歩であることは明らかでございましょう。うむ。w


RL:自分なので何も(ry

 さあいよいよ始まりました第一夜。
 しかしまだまだ第一夜。桜花の夜、月下に踊る残影の秘密は夜の向こうに隠されておりますゆえ、こたびは物語の一幕ではなく、X.chに立ったスレ一覧を載せてお茶を濁そうかと思いまする。


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〜今宵のXちゃんねる〜

『【女神派】セレーネたん擬人化スレ【美少女派】』

「企業軍基地の大火事って事故じゃなかったって本当ですか?」
「俺、警護部隊だけど、あそこ火気厳禁だぜ」
「セレーネたんが盗まれたって本当ですか?」
「盗んだ奴は勇者」
「取り返そうとした奴も勇者」
「正直、二人の間に入っていけなかった」
「◎◎丸>>>(越えられない壁)>>>◎◎助」

浅草寺花祭りオフ参加者コミュ』

「このオフって結局どうなったの?」
― このスレはもう書き込めません ―

『X.chの初逢瀬を温かく見守るスレ』

「まさか花祭りオフがダミーとは思わないよな」
「和服の女の子キタ━━━(*ω*)━━━!!」
「今の返事は60点だな」
これなんてエロゲ?」
「そこは服のことを褒めてあげるのが礼儀だろう」
「ええ娘やなぁ……」
「ウホッ! これは、フラグ成立……か? ( ´∀`)」

『【企業軍】イ ワ サ キ【世界最強】 part324』

「連中はまだ手に入れてないって本当?」

『後方処理課2班だけど、質問ある?』

「網張り乙」
ルーチンワーク乙」

『古流忍術を語る その参』

「このスレに本物の忍者がいるって本当ですか?」
「いかにも」
「オレも分身してえなあ」

『【うむ】デス・サーティーン ディレクターズカット版【よい変形だ】』

「かっけー!何あの変形!」
「結城あやの出番少ないな」

『あやちゅぁ〜ん、カムバック!』

「司政官乙」
―糸冬―

『【打倒】集結!千早重工女性社員スレ【セクハラ】』

「くんづけはセクハラだと思うの」
「やっぱりさんづけよね」
「メル様ラブですね、わかります」

『某部長の女の趣味について語る』

「部長も幅が広いな……さっきの子14歳ぐらいじゃね?」
「キャサリンはどうしたんだよキャサリンは」
「オレも愛人作りてえなあ」

『千早重工の午後 Part164』

「ウホッいい男の子発見(じゅるり」
「一緒にいたの、千早一族の養子のお嬢さん?」
「元気系……ちょっとイイ……(*´ω`*)」 ←書いたのはきっと美沙課長

『BL系総合 Part118』

「 明 × ◎ ◎ 助 」


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 第零夜は時間と、それだけではない幾つかの要因により泣く泣くカットしたシーンや描写も多いのですが、制限を取り払って本来の力となった今回は……予想通りというか案の定というか、素晴らしいアクトになりました! ヽ(´▽`)ノ
 僕がRLする時、ほぼ常に達成できているレベルですね。そう。我が名に掛けて、常に、常にこうでなければ。これでこそ、これでこそ、丹精こめて創った新作の門出に相応しい!
 時間に追われることもないし、多大な労力を払って我慢を重ねる必要もない。いつも通りの、確かな手ごたえを感じました。


 本作は大風呂敷を広げた世界の危機ではなく、しっとりと雅に比較的小品でまとめようとしました。ヒントを沢山出す、各々の物語がすぐ繋がるようにする、登場人物総数やプロットや情報総数を抑えたりといろいろ方策を重ねたのですが。
 今回のプレイ時間は総計5.5時間ですね。おかしいですねー。5.5hというと、長編で知られる財団製しなりおの『星月夜作戦』の平均アクト時間と同じぐらいですねー。 (´▽`)ハハハハ
 これには理由があります。今回は時間制限がないのでゆっくりじっくり執り行いました。長めの休憩時間やアクトと関係ない雑談、キャスト間の会話だけで長くなってしまったシーン、冗長なシーン、RLサイドからかなり許容していたからですね。これらをカットすれば4.0〜4.5時間ぐらいでしょうか。


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 思えば一番最初に構想を始めたのはまだ春が来る前、雪の降る日でした。その頃に遊ばせてもらった『今宵、桜花の下で』の類似点に内心笑ったりしたのも懐かしい思い出。
 その後細やかな指定にも応じてもらい美麗イラストが到着。色使いやフォントの選択にも苦心してプレアクトページを作り、和風素材をあちこちから集めてFLASHのトレーラーを製作。普段聞く音楽に和風がことごとく欠けていることにはたと気付き、BGM集も作成。
 そして、再生への願いを込めてシナリオ内の舞台となっている春の桜の季節を越え、今。形を与えた物語が彩りを帯び、命を吹き込んだ人物たちが動き出し、月下の光の元にいよいよ舞台の幕が上がった……そう思い返すと、感慨深いものがあります。


 侠客ヨハンと◎◎が「再会の酒」相当品を杯で酌み交わすあの場面、そして物語から一年後、翌年の春の花祭りに登場人物一同が再び会する最後の終幕の場面こそ、月下の物語に救いのある優しい結末が訪れた象徴だったと思います。
 第一夜に参戦せし志士の皆さんはお疲れ様でした。価値ある物語の共同創造に感謝します。表現したかったことはほぼ全て伝わりましたし、キャストの動きも想定通りではなく、期待通りでした。


 そして謝辞をもうふたつ……
 まずは何よりも、はるか西方は大阪城下、飛び筒屋だんでらいおん、浮世絵師のほりの太夫殿下に。昨年の夜の聖杯を巡る『セレスタイトの杯』の冒険に続き、今回も細かい指定まで対応して頂き、美麗いらすとで絵巻物語を彩って頂きました。
 元から依頼段階でシナリオも、登場人物たちもイメージは固まっていましたが、開演前情報ぺぇじに完成版イラストがはめ込まれた時、この月下残影には確かな命が灯りました。
 ほりのイラストの破壊力が絶大であることは、今回の志士たちの外の人と中の人を見ても明らかであります。w
 やはり何はともあれ和服です。あ、いやそうじゃなかったこれからも活用してゆきまする。いつか来訪の折には絵師への礼儀として、必ずお相手仕りましょう。


 そしてもう1つ。手持ちに和風な曲がないのに気付いて探し始めた時、ミクシィに和風BGM求むのおまけ記事を書いたのですが、思わぬ多数の方から反応をいただきました。ありがとうございます。
 最終的には、あんましマニアックな曲やオタっぽいセレクションになるのも嫌なので、ヒーリング系のコンピレーションアルバムからのチョイスで大体まとまりました。リューキューに帰ってしまった月葵さんからもらった月葵たんセレクションからは物悲しい曲を、重要なイベントシーンに使っています。
 後は、侠客ヨハンががつ達を退治するシーンは『るろうに剣心』のOPテーマのひとつで、でも歌ってるのは人間じゃなくてヴォーカロイドとか。(台無しだ) 一番最後の平和な花見のシーンで使ったのは、『サクラ大戦』の曲ですね。 (´▽`)ハハハハ


 かくして桜舞う風雅な夜の第一夜はめでたく終了でございます。いつも通り、フィードバック分を微細な部分に反映し、その回毎にキャストに合わせて調整し、回してゆこうと思います。今までの例によって十夜ぐらいはいけそうですね。しっとりした話なので、お祭り気分優先のオフ会などよりはじっくりした集まりに向いていますね。
 既に何らかの形で期待の声を頂いた方が20人近くいるので、まずはそのお相手からでしょうか。僕がちょっと今仕事が忙しいので、ゆるゆるとという感じになるかと思います。


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 その後はポストポストアクトで食事に行ったりだべったり。マーダーインクでN◎VAのストリートの状況が整理一新されたので今までの経緯やRevolution時代からの思い出を話したりしました。
 なんとHIROさんが久々にN◎VAシナリオを、河渡の藤咲竜二を巡る物語の決着をネタに1本書き上げることを決めてくれました。みんなして「じゃあ次のらららオフでRLお願いします」などと好き勝手なことを言って各自のニッキに書いておく段取りになったのですが。w
 みんなみくしぃのニッキに書き忘れているので、ここでこっそりと《暴露》して期待の声を上げておこうかと思います。w (*゚▽゚)

 ところで本作、シナリオ作成の常として実際の様々なキャストが入ったらどんな風に動くかイメージングは重ねています。いつものお遊びとして、僕が自分のキャストで入ったら楽しいようにしているのですが。
 役者の三枠はやはりニューロキッズの少年少女あたりが想定ですかね〜という話をしたところ。このHIROさんが「こんな機械が苦手なヒロインが相手だったらマックスぽんが似合いますよねー」と、何やら拙者には解せぬうろんなことを申されてきます。w
 ややや、あいや待たれよHIRO之助殿。こ、こここここれは異な事を承る。ささささ、「再会の酒」でまずは一杯、ひとつ参ろうではないか。 (っ´▽`;)っ
 くわっ! 我が財団にニューロキッズなどいない!w