さあ桜の門出の季節、ネットの世界でもあちこちで行われたエイプリルフールの冗談。
今年は幸い余裕があったので、昨年の超検索エンジン「ひよぐる」に比べるとより本格的な嘘をつくことができました。
腹筋にひよこ介入されて弾幕が張れなかった方のために『ぴよぴよ動画』のネタを語るこーなーです。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~iwasiman/foundation_2008april.htm
★まず毎日ニコニコしているニコ厨の人は違いが判るでしょう。ニコニコ動画はバージョンが上がってSP1まで進化していますが、ぴよぴよの方はまだRC2ですからね。これは、画面のスクリーンショットを取ったのが1月だったからです。w
★嘘ページだから当たり前ですが、あちこちおかしな点はあります。
- 投稿動画数が401401でも再生が401回しかない
- 投稿日時が地球の暦では無理な26:67:84になっている。ぴよぴよプレイヤーの現在日時もおかしい
- 最高気温が20度で最低が30度、降水確率もマイナス
- タグ検索やあちこちのリンク、全てが利かない
- 時報お知らせ杉
- 再生回数が 401 で増えない
- 動画の長さが 4:17 になっているが合ってない。実際は計算すると4:39
- コメント一覧に「ぴよぴよなのだ」とあるが04:01になってもそんなの出てこない
- バーも伸びない、早送りもできない、コメント書けない、NGリストもぜんぶだめぽ
★作成に当たっては本物のニコ動さんからページごとダウンロード、本体に影響を与えるスクリプトやAPIや諸々呼び出しを全部なくし、安全な静的HTMLページとして作り直しました。
初音ミクたん着うた配信中のバナー広告も、実体は外部ではなく財団内部の静的画像ファイルです。唯一外部を呼び出しているのは下の方にあるGoogleアドセンスの広告なので、ここからはふつうに物を買ったりできると思います。
★どうもひよこ総帥はひよこプレミアムに入っていないようですが、それは僕が入っていないからです。w
★ページは動画本体のFLASH video呼び出しのほかに、最新のJavaScriptを駆使して様々な動作を実現していますね。見ていて感心しました。流石です。コンピュータと縁があって技術動向に目を配っている方向けにいうと、今をときめく Ajax の Prototype.js を読み込んでバリバリ使っていますね。
★スタイルシートの方も複数の .css ファイルを読み込んでデザインを実現しています。@import などを活用してブラウザ間の差異をうまいこと回避しているようですね。
★一番感心したのがメインの動画部分。本物のニコ動でも右クリックすればFLASHメニューが出るので分かりますが、動画は左の動画本体だけじゃないんですね。右側のコメント一覧やらNG機能やら諸々、再生バーやコメントを書くところ、これらを囲う枠の内側が全部でひとつの、nico nico playerと小さく書いてあるひとつのFLASHアプリケーションなんですねー。
ブラウザで見た対象ページの<object>タグの中に存在し、閲覧者に見えるのは全員同じ、あくまでこのニコニコプレイヤーで動画制御の機能を提供。そしてこのニコニコプレイヤーが、中でニコ動本体のサーバーでエンコードされて保管されているたくさんの動画のひとつを呼び出し、閲覧者に見せている……というシステム構成になっているんでしょうか。
★これも再現してぴよっと真似るべく、パソコン上で撮ったスクリーンショットを使ってFLASHの中でFLASHを動して完全に真似よう……としたのですが、画像と音が劣化してどうもうまくいきませんでした。w
なのでぴよぴよ動画では、再生バーや右部分などはスライスしたそっくり画像をHTML上で配置。入れ子になった中でうそ動画を動かすという仕組みにしました。コメントを書き込むところもそっくり画像なのでフォームが選択できません。
このうそ動画も実体は*.swfのふつうのFLASHファイルです。YouTube、ニコニコ動画で使われているFlash Videoのフォーマットではないので、厳密には動画ではありません。
★よく見ると右側のコメント一覧のスクロールバーが動かせなく、銀色になっているのでお使いのマシンと違っておかしいのが分かる場合もあるでしょう。これはスクリーンショットを撮った時、財団本部のマシンのWindowsのデザインが配色が「シルバー」になっていたからです。w
★おまけムービーの途中で「メリーさんのひよこ」という歌が出てきますが、初音ミクちゃん歌がうまくないですね。というか音がくぐもってるのでエフェクトがうまくないですね。AI竜のスカイアとニューロのマックス少年は調教が足りないようです。まあマックスぽんはゲーム内のニューロエイジ世界では中二病どころかリアル中二という設定なので許してください。w
これは昨年買ってしばらく経った頃練習に試しに作ったもので、わざと下手なのを使っています。今はもうちょっとましなものが作れます。余裕があったらもっとちゃんとした長い曲を1曲作ろうかと思ったのですが、他のことに使うので時間がありませんでした。てへ。
ちなみにアニメの曲でためしに作った別の歌の歌ってみた動画をYouTubeに載せたら、外人からの英語コメントがたくさんあってびっくらしています。英語でレスを書いたので英語が分かる日本人だと思われてしまったみたいですね。w
★ムービー中でも災厄前のテクノロジーになぜか詳しいAI竜のスカイアが言っていますが、踊らせてみました系動画では3Dミクが踊ってくれるフリーツール『MikuMikuDance』が、フリーとは思えない出来の神すぐるツールとして話題になりました。確かにこれだけのものを作って、しかもフリーで公開しちゃうというのは凄い。作った人は神です。
これも、余裕があったらいじって踊らせてみたものをムービー内に入れようかと思ったのですが、ダウンロード後いじってみて数分で挫折しました。w
つうか3DCG完全初心者が何十時間も掛けて女の子1人踊らせるなんてやってられるかぁ〜(逆ギレw)
★そんなおまけムービーも、最後にはこっそりと新作しなりお予告が入っていたりするので許してください。ハイ。
動画の世界はYouTubeが注目を浴び、その後世界レベルでは幾つかのサービスが開始。日本でも探せば他にも色々ありますが、やはり注目されているのはニコニコ動画でしょうか。
一方、ガンダムを配信している GyaO では、ようつべとニコ動に習った Flash Video ではなく、Microsoft が FLASH 対抗馬として作った Silverlight という前例のない別の独自技術を採用したりしています。
進化し続けるネットの世界。動画は一体どこへ向かうのか。人の作ったものを材料に別のものを作るマッシュアップが当たり前になるつつあるニコ動で、著作権や法的関係はどうなるのか。ユーザーによって命と人格を吹き込まれていく様は、SFマインドで考えるとさながらAIの誕生に立ち会っている感もある初音ミクたんは果たして権利者として、歌を歌ってお金をもらえるのか。ビジネスになるのか? そして進化の中で、技術的にはアナログなTRPGはどうネットと関わっていくのか?
未来は常に我々の目の前にあり、その姿を変えていく。素晴らしいですね。
〜世の中の2008年エイプリルフールリンク記事集〜
〜おまけ RI財団のエイプリルフールのうそページ集〜
- 2008年 ぴよぴよ動画
- 2007年 すーぱー検索エンジン ひよぐる
- 2006年 ソーシャル・ネットワーキングサイト hiyoxi(ヒヨシィ)
- 2005年 ひよこブログ
- 2004年 聖ひよこ学園公式ウェブサイト
- 2003年 ひよこ帝国