新年おめでとうございます。
セッションは昨年の話ですが、新年最初のプレイ記録です。
さて年の瀬が迫ったある日。会場だけとって卓のメンバーを勝手に集めてねという形式で、クリスマス・サバイバル・ナイト、略してサバト。真の別称チハヤオフが開かれました。
方々で社会戦とも称された要員確保合戦の末に各卓が成立。
僕と天色在人さんは『星月夜』11th&『魂刻』14th合同ポストアクト食事会(うそ)にて既に月葵さんと話をしていたので、残り2名を確保してからの本番となりました。
◆ ◆ ◆
大事な人がいる枠:“心に響く残滓”リリック
(トーキー◎, ハイランダー, カブキ● カブキ:ロックンロール 15/Male) ネヴァーランド出身、清和学園に音楽特待生として通っている高校生。ブロンドに青い目の細身の少年で、過去の記憶がなく、サイバー不適合症で体も弱く、死者の国にあと数年で迎えられようとしている。
世界のことを精一杯歌い、人の心の中にリフレインした残滓を、自分が生きた証を残そうと懸命に生きている。
そんなある日。助けたのはエリスという少女だった。幸せな日々の中、夜の世界から現れた色違いの瞳の謎の少女が夢の中で囁いた言葉は、「幸せでいらっしゃいます頃に、お訪ねしますわね――」
Player: 天色在人 (てんじきあると)
さあ、2/10のらららオフ6thの参加者募集も1/4からと迫ってきました。ららら首魁、“すらのば”のてんじきずむの天さんです。ビッグなナンバァをやることもあったのですが、本日はなんと天軍の最前線の次の主力級の中から、いかにも主人公っぽい薄幸の美少年リリックきゅんが。まごうことなきPC1をやることになりました。しかも最初からいわゆるフラグが立っているという状態です! 回りから立てる必要すらありません!☆
アクト中は全力投球で主人公を演じたり。全力投球しすぎしてグルグルしだしたり。人外が集まる中で唯一闇の秘密を知らない一般人の振る舞いが面白かったりしました。やはり主人公は天軍にこそ相応しい!
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永生者枠:“舞姫”ラクエル
(アヤカシ◎, クロマク, カタナ● カタナ:シュラ 外見15/Female)
ストリートの何処かにあるという何でもそろう店の主人。黒いドレスや着物を着ることが多い黒髪のまだ幼い少女だが、その正体は齢一千を経た旧きヴァンパイア。欧州トランシルヴァニア地方が出身とも言われる。常に脇に控える青年執事の名はソウル・ハーヴェスト(アヤカシ◎, マヤカシ, ミストレス●)。ラクエルの好む紅茶係にして、変身すると巨大な鎌となり、運命すらも刈り取る強力な呪術兵器である。
星の都の魔会からやってきた蛇の面のアカシャが、謎めいた依頼を告げて去っていくのだが‥‥
Player: Be級爆弾 (びーきゅうばくだん)
メンバーを僕のmixiで募集したときのBe級さんが綺想曲に加わることになりました。昨年夏に一度だけ超異色面子で『a Song for Dragon 〜世界の果てで詠い続ける少女〜』のRLをやってもらったことがありました。あの時はPC1に苦労‥‥いやそんなことはさておき、アルドラたまもびっくりの1000歳のエルダーがキター! 外見は美少女ですが中身は超鬼畜(笑)、既に人間を餌としか考えていない超アヤカシです。
N◎VAもそれ以外でも、ヴァンパイアのお嬢様というのはキャラクターのパターンではあるのですが。ラクエルはデータは強くないのですが、鎌に変身する腹心を従えた直接戦闘系の吸血鬼です。そういえば財団が極秘に入手した情報によれば幼児体型なんだそーです。Be級世界、奥が深い!www ライトノベルのカラー口絵なんかで鎌を持った姿の萌えイラストが出てそうなカンジですね。w
きっと、ラクエルたんに忠誠を誓いたいエムの気のある殿方にはたまらないものがあるのでせう。おっとエムといっても勿論、勇者の気ではなく、マゾヒズムのエムで御座います!
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新参者枠:ラウラ・フランシス/クラリス・テレイン=アシュレイ
(タタラ◎, ミストレス, アヤカシ● アヤカシ:デイライトウォーカー 外見26/Female)
災厄直後の欧州出身のヴァンパイア。最古のニオファイトとして、サロン・ドルファンの設立に大きな役割を果たした。人間の精気を吸う手段を研究した結果医学の道を進み、TMSに務めるドクター・ラウラ・フランシスという人間の顔を持つ。吸血鬼の中では珍しく、日光の呪いを完全に克服している。
セミロングの黒髪、白衣の女医さんの外見で、実は大公アルドラと血縁関係にあり「お姉さま」と呼ぶ。
そのアルドラが、狩場を荒らす新参者アルフォンスを始末してこいと命じるのだが‥‥
Player: m&m (えむあんどえむ)
勇者の国“すらのば”きっての勇者エムさんがやって参りました。勇者のレジェンドはたくさん見てきた気がしますが‥‥なんと! GrayRoomオフで衝撃の出会いを果たしてから正確に2年、プレイヤー同士の同卓は今宵が初めてなのです! (涙)
勇者の軍勢から出てきたのは導入から2線級らしい、クラリスがもう一人のヴァンパイアとして。シナリオの導入はニオファイトとなっていますが事実上エルダーと変わりません。ラクエルと違いこちらは完全支援系、医者タタラ導入を一応考えた作りとなっています。リリック少年の主治医でもあり‥‥危ないリリックきゅん! その女医さんを信用してはダメだぁ!w
本日も昼からカレー屋さんでナンを食べ過ぎたり。言ってはいけないサンホラネタを言ってしまったり。全方位のキャストと接触してがむばったり。復讐完遂にグルグルしたり様々なネタを残していきました。なんとなれば、やはり勇者は勇者なのです!
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バサラ枠:“デス・ロード”アレックス・タウンゼント
(カブト=カブト◎●, バサラ カブト:ナイト 37/Male)
ブリテン連合王国出身、元軍人のフリーのボディガード。夜の力を操る魔法使いにして、黒銀の鞘に収められた古き魔剣“アズュラーンの威令”で約定にあらざる死を断ち切る死の卿。
連絡は真教聖母殿のソフィア枢機卿からだった。既にエージェントを10人近く失った任務。遠い昔に紛失した“再生の魔剣”がN◎VAで確認されたというのだが‥‥
おまけのアレクぽんで御座います。使用回数で後ろからエレがつトな人斬りが追い上げてきたりもしていますがが、年納めのこのアクトで使えたことから使用回数TOP、財団代表の名を護ることができました。少年や少女に優しさを見せる時もあるのですが、本日は実にデンジャラスなアヤカシ2名、バサラ導入であることから、危険さと魔法使いの面を強めるようにしました。
そしてそして! ビバ、麗しのビッグナンバァ。ビバ、はるけき魔剣探し導入。護衛相手に女性や少女が多いという重い病が最近復活したりもしましたが、このアクトにて完治! まことグッジョブだよあおいたん! (*^▽゚)b
アクトの微細な点まで思い返しますと。《難攻不落》で1回は主人公を護ったけどもう1回でうっかり吸血鬼の美少女を護ったり。ゴスなドレスの美少女(外見は)の店でえれがんとな紅茶を頂いたり。勇者の陰謀で吸血鬼のおねいさんからモーションを掛けられそうになったりした気もいたしまするが‥‥いや! そのような細部に拘って病の潜伏と称するのは、夜の霊気の中に憩える秘せられた夜の民の皆々様からみても無粋といふもので御座いましょう。
これで、2007年も頑張れるぜ!(=▽=)ノ
◆ ◆ ◆
RL:月葵 (げっき)
最近RLにチャレンジしはじめたあおいちゃん(笑)の音楽趣味全開のシナリオが出て参りました。いつもの面子でテストプレイしてから万全の構えで本日の為に用意してきたようです。アクト前段階からブレイヴの力に驚愕していたのですが。
ゲスト情報や推奨など細部まで書かれたプレアクト情報ページ。キャスト情報精査の後のキャスト陣決定。当日プリントアウトしてきた情報に、なんとキャスト紹介を省くためにキャストの情報まで同封!
(どうでもいいですが、リリックきゅんの説明の「同居人:エリス」はシナリオ上も必要ですが、アレクぽんの「同居人:妻子」はいらないと思います!www)
ゲストイラストも手書きで用意。アクト中の情報項目も紙片でPLサイドに手渡し。場所が会議室だったのでBGM向けでないのですが、OP/EDのみクラシックが流れるというエレガント仕様。RLが初めてとは思えない高度な技に次々とチャレンジしています。これが、ブレイヴの力!
なんとなく予想はついていましたが、後で聞いた所、Rのつく財団のRLアプローチを参考にしたそーです。きゃー恥ずかしい〜!www
そんなこんなでブレイヴの指揮するカプリチオの演奏が始まるのでした。夜のヴィーデ、ここに開幕‥‥
『砕世の綺想曲-vuide-』 (さいせいのカプリチオ -ヴィーデ-)
★ ★ ★
余命少なく、その歌で世に生きた証を立てんとする少年リリックは、ある日、運命的な出会いを果たす。それは若いPC1の特権、道端で倒れている可愛い女の子を偶然助けるというものだった‥‥!
エリス「ごほごほ」
リリック「だ、大丈夫かい?」
★ ★ ★
それからしばらく。なんと、清和学園に通っているリリックは、しばらくエリスちゃんと同居していた! ちなみに14歳、あおいイラストではロングヘアの女の子である。
エリス「もう、早く起きて、リリック。遅刻するよ?」
リリック「(低血圧)う、うーん‥‥」
一同「「「ラブだなぁ〜 (´▽`)y-~~~」」」
リリック「エリスがいてくれるお陰で、僕も助かってるよ」
エリス「ううん、私こそ、助かってるし‥‥」
そしてリリックは清和学園に行くのだが、道中で謎めいた黒衣の少女と出会う‥‥
少女「(実はアルドラ大公)久しぶりね、“メルクリア”。これは忠告よ」
リリック「Σ(゚△゚;)」
そして、またも思わせぶりに不吉な影が現れた。不気味なフードを被ったその姿は勇者エムどのが実演していた。さながら『血+』のシフもかくやのその姿の正体は‥‥災厄の街に名高いあの高名な魔道師であった!
占いじじぃ「不吉じゃ!不吉なことが起こる。具体的にいうと4シーン後じゃ!」
一同「ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ」
★ ★ ★
ストリートの片隅、選ばれた者にしか入れない“なんでもそろう”店の店主。十代半ばの少女にしか見えない永世者のヴァンパイアは、乱暴者の客を迎えていた。
(ピー)「どこだ〜!」
ラクエル「私の店は何でも揃うわ。勝手に探したら」
そして、改めて闇の舞姫ラクエルの下を訪れる影。まことの顔を仮面で隠したその姿は、魔会のアカーシャのものであった。
蛇の妖魔が言うには、現在のN◎VAの闇を統べているアルドラ大公が他の永生者を滅ぼし、版図を広げんとする動きがあるのだという。
だが、齢一千を数える闇の貴族は物憂げに応えるだけだった。
ラクエル「正直に言うと、私にはどちらでもいいの。報酬はそうね、人間を頂戴。私好みの出来の良い人間を十数人」
執事のソウル・ハーヴェスト「よろしいのですか、お嬢様」
★ ★ ★
そして、色違いの瞳の少女大公が治める夜のサロン。今宵現れたのは黒髪のセミショートの女性‥‥人間世界ではドクター・ラウラと名乗っている欧州の古きエルダー、クラリス・テレイン=アシュレイであった。
アルドラの指示は、狩場を荒らしたアルフォンスというネオファイトの始末である。
クラリス「お姉さまがそうお望みなら、そういたしますわ。
お姉さまと私たちで、造り上げたサロンですもの」
一同「二人で作ったんだー。さすがだなぁ〜 (´▽`)y-~~~」
クラリスの中の人「私“たち”って言っただろ! 他にもいるよ! ヽ(`ー´)ノウキー」
★ ★ ★
そして職業ボディガードであると同時に夜の魔法使いであるアレックスのセーフハウスにもたらされた知らせは、鉄の女としても知られるソフィア・クリスティー枢機卿からのものであった。
聖母殿に100年以上も前から伝わっていたという“再生の魔剣”。黒き刃に真紅の宝珠。それが盗まれたのだという。
ソフィア枢機卿「あなたに、聖母の恵みのあらんことを――」
アレックス「枢機卿猊下。悪いが、死神の使いはあまり信心深くなくてね」
★ ★ ★
そして始まる物語。いきなりやってきた白銀の剣を佩いた(ピー)に、リリックの最愛のエリスちゃんは、なんとさらわれてしまう! ゲストぱわーに弾かれて倒れたリリックを受け止めたのは、同じ年ぐらいの少女の外見をした何かだった。
ラクエル「それで、その子とあなたは親しいの」
リリック「え、ええ‥‥」
ラクエル「大丈夫。獲物を探すのは得意よ」
★ ★ ★
TMSの女医という社会的立場もあり、人間の仮面を被って黄昏時の街に佇んでいたクラリスの元に近付く影。それは妖魔の存在に鞘を振るわせる魔剣を黒のコートの下に隠した、黒衣の男性だった。
アレックス「ドクター・ラウラ。それともミズ・クラリス・テレイン=アシュレイと呼ぶべきか? 日光の呪いを克服したヌーヴの古き夜の民が、こんなところで何をしている」
★ ★ ★
徐々に明らかになっていく夜の真実。(ピー)が倒した(ピー)、神の名を冠した(ピー)、美しきアヤカシの歌姫(ピー)と(ピー)の悲恋‥‥
★ ★ ★
そして綺想曲指揮者の中の人のあおいたんはRL挑戦が数度目である。驚愕のブレイヴぢからの万端の準備もあったが、緊張したのか間違いもあった。別の名前で脳内にインプットされてしまったのか、キャストの名前、特にラクエルを固定して呼び間違えてしまったのもそのひとつであった。
クラリスの外と中の人「ラウラは人間の呼び名で、アヤカシの夜の名がクラリス・テレイン=アシュレイなのよ」
ラクエルの外と中の人「ラクエルの名、どこで入れ替わったのかしら?」
アレックスの中の人「まあまあまあまあ落ち着いて! そういう時は、落ちついて、頭の中で“ラクエル”と十回唱えよう! (^▽゚)b」
みんな「ラクエルラクエルラクエルラクエルラクエルラクエルラクエルラクエルラクエルラクエル」
みんな「よし、だいじょぶだ! ヽ(´▽`)ノ」
★ ★ ★
ラクエル「紅茶の時間よ」
執事「かしこまりました」
客とていないいつもの店。紅茶の時間になると、舞姫ラクエルは執事に茶を淹れさせ、一人静かに飲んでいた。そこへ、またも闖入してきたのは、重要ゲストの(ピー)である。
(ピー)「よう。お前も折れる気はないか?」
一同の中の人「またキター!ヽ(゚∀゚)ノ」
一同の中の人「こいつ実はいい奴なんじゃね?( ´∀`)σ)Д`)」
★ ★ ★
さて、全ての吸血鬼は日光の呪いに縛られているものだが、その呪いを克服した数少ない血族であるクラリスは<アヤカシ:デイライトウォーカー>を所有している。さして使い道もないと見たのか、中の人はリサーチで使うことを決心する‥‥
リリック「こんにちはー、ラウラ先生はいますか?」
サイバー不適合者で体も弱いリリックは、主治医にラウラ先生を迎えていたのだ。二人は清和学園の校舎の屋上に出かけた。すがすがしい日光の下、トーキョーN◎VAの平和な光景が広がっている。爽やかな風が薄幸の美少年の額の髪を掻きあげ、優しい先生の白衣を靡かせて散っていった‥‥
リリック「先生、いい天気ですね〜 (*´▽`)」
クラリス「ほんと、いい天気ね (*^ー゚)」
燦々と差す日の光、安らぎのひととき。ああ、運命の少年リリックよ! 騙されてはいけない。君のそばにいるのは白衣の美人の優しい女医さんではない。人間の血を吸って生きるアレなんだぁ!
リリックの中の人「(クラリスの中の人に向かって)お前ほんとに馬鹿だな!」
一同「ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ」
★ ★ ★
そして、舞台は夜。月光の差し込む元、アレックスの前に現れたのは(ピー)の剣を持った(ピー)と控える(ピー)だった。狙われるリリック、現れるトループアヤカシ軍団。アヤカシ二人組も高いところから登場、その後飛び降りる。
言いたいことを言って(ピー)はゲストの特権で《霧散》を使って消えていく。
その後に襲ってくるアヤカシ軍団。ラクエルのそばに忠実に控えていた執事の青年の姿が変わり、大きな禍々しい鎌へと姿を変えた。強力な鎌の魔器、運命すらも刈り取るといわれる呪術兵器ソウル・ハーヴェストである。
鎌が振るわれ、クラリスの声援の下にアレックスの魔剣が振るわれ、幸いにしてトループ軍団は蹴散らされる。
リリックは何度も襲われた頭の中のフラッシュバックにまたも襲われていた。明滅する記憶が意識を混乱させ、少年は倒れてしまう。
クラリス「大変。病院に連れて行かないと――(アレックス達の方を振り返る)」
だが、デス・ロードは黒衣を翻すと、鎌を携えた謎の少女の首筋に剣の切っ先を突きつけていた。地底世界にありし妖魔の王、闇の公子アズュラーンの名を冠する古き魔剣が、ゴシックな黒のドレスをまとった年端もゆかぬ少女の細い首をもう少しで貫かんとする。
アレックス「――何者だ」
一同「ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ」
クラリスの中の人「 空 気 読 め 」
アレックスの中の人はここで社会:アストラルでエース。おお、だが見よ! 少女の背丈よりも大きい不釣合いな鎌は、少女の細腕では考えられぬ速度で動き、首筋に突きつけられた剣とほぼ同時に、死神の使いの命を刈り取らんと突きつけられたではないか。漫画だと見開きのイラストがつくところである。
アレックス「(ジャッキーン!) ストリートの伝説に聞いたことがある。たどり着くことができれば、何でも揃う店。その店の主は少女の姿をしているが、齢一千年を数える吸血鬼だと。お前のことか、ヴァンパイア」
ラクエル「ずいぶんご存知のようね、デス・ロード」
アレックス「何故、俺の名を知っている」
ラクエル「(鎌をやや下げて)あら、これでも社交界の紳士の名は一通り押さえているつもりよ」
アレックス「なるほど‥‥社交界の美少女には注意しろということか」
★ ★ ★
そして明らかになる(ピー)の前世の(ピー)。(ピー)と(ピー)の関係。災厄前の18〜19世紀、悪魔的才能を誇った(ピー)の側に常にいた(ピー)の女はやはり、(ピー)の化身だったのだろうか‥‥?
そして、クラリスが昼の世界の住人と夜の世界の住人の間を様々に取り持ち、遂に、(ピー)のアドレスが発覚する‥‥
クラリス「ここからは、夜の世界よ」
エレガントにダァクネス風味、加速!
★ ★ ★
月光の照夜の森林公園。静かな泉のそばで語り合っているのは、リリック少年とアレックスだった。
アレックス「昼の世界の人間の多くが仮面を被っているように、夜の世界の住人も仮面を被っている。君が世話になっているドクター・ラウラも、君が見た通りの人物ではないのさ」
リリック少年は今まで知らなかった闇の世界の秘密を、知ることになった。優しいラウラ先生の正体を。そして常に執事を従えた黒衣の少女が、不吉な鎌を振るう闇の舞姫が、人間を捕食対象と捉える古き者であることを。
そこへ、夢魔の引く馬車の如く静かに、夜の大気の中から現れたのは黒いリムジンである。舞姫ラクエルの装備にないリムジンは齢一千歳の永生者の魔力と演出のちからでしずしずと現れ、泉のほとりで止まった。
青年執事が恭しくドアを開く中から現れたのは、黒髪に黒いドレス、紅い瞳をした少女だった。
ラクエル「あら、レディの秘密をばらすなんて失礼ね、デス・ロード」
アレックス「おや、すまない。俺は君をレディと認識していなかったようだ」
ラクエルの中の人「今の台詞に完全に負けた気がする〜 (@▽@)」
アレックスの中の人「いやいやいやいや (っ´▽`;;)っ」
勇者エムどののニッキを見ると、主人公のリリックきゅんを除いた3名の中での超人ヒエラルキーはアレクぽんが一番上だったそうな。超人イクナイ! うぅ、アレクぽんは人間だぁ! (´¬`)ノ
そして闇の舞姫は自らのこともいくらか語り、リリック少年は闇の秘密と自らの運命を知った。
リリック「でも、僕は歌おうと思う。エリスと過ごした日々の想いを、歌に乗せて」
アレックス「それでいい。自ら前に進む者の前に、死者の王国はその門を開かない。吸血鬼の多くはその意志を失い、倦怠に支配されるようになってしまうのさ。
――そこの舞姫ラクエルは、どうだったかな」
戦いの決意を固める人間の少年を眺める紅い瞳に、寂しげな色――あるいは不機嫌そうな色が浮かぶように見えたのは、綺想曲の夜の悪戯だったのだろうか?
舞姫ラクエルは身を翻すと、黒のリムジンに乗って去っていってしまった。
ラクエル「先に行ってるわ」
執事「お嬢様、よろしいので?」
★ ★ ★
そして、闇の中に現れて思わせぶりな台詞を言ってまた去っていくアルドラたまを後に、舞台はいよいよクライマックスへと突入する。
エリスの顔でしわがれ声で話す(ピー)。闇夜に佇む夜光蝶と月光蝶。独りでに動き声を発する(ピー)。
そして、リリックたちに先んじてこの場にいた夜の民がいた。
クラリスと中の人「じゃあここで言う。『来てしまったのね』」
一同「ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ」
一同「茶番だ!」
一同「だが そこがいい ( ´∀`)σ)Д`)」
永遠の夜の元に始まる綺想曲。さあ、ヒロインのエリスちゃんを救うのだ!
クラリスの中の人「だんだんサンホラらしくなってきました〜」
N◎VA関連では好きな人のサンホラーズが多いサンホラ、【Sound Horizon】 である。最近は『Roman』とゆーアルバムも出たそうな。
さて、サンホラーズもそうでない人も、この物語が始まってより、分かってはいたが言わなかった言葉があった。だが、そこで言ってしまうのが勇者の性である。勇者どのが言ってしまった言葉、なんとなれば、それは‥‥
★ ★ ★
そんなことはさておき、リリックきゅんのPC1ぢからが炸裂、(ピー)が(ピー)してエリスちゃんが救われる。
そして始まる戦闘。だが相手は機械の力も(ピー)して強力な力を手にした(ピー)に(ピー)なのだ!
反撃の間もなくいきなり先手の(ピー)攻撃、全力で(ピー)の剣が振るわれる。神業数から《霧散》が余ると見たクラリス・テレイン=アシュレイはそのまま受け、大ダメージを浴びてディサペアから復活!
クラリス「駄目よ。私たちに速さは意味がないもの」
一同「吸血鬼っぽくなってきたぞ! (´ω`*)」
ラクエル「私とハーヴェストの舞い、とくとご覧あれ」
闇の舞姫が巨大な鎌で攻勢に転じる。そして腹心のソウル・ハーヴェストは協調行動しながら自身は<消沈>リアクション。なんと、運命そのものを刈り取るという理屈なのだ!
一同「その設定ラノベチックでカコイイですね!(;゚∀゚)=3」
周りからの好評で気を良くしたラクエルは戦闘中、ブランチを取得した。あらゆるものを断ち切る大鎌ソウル・ハーヴェストの力は<カタナ:シュラ>。確かに似つかわしい能力である。これにより精神戦攻撃!
クラリス「かくて死の卿の剣がとくと疾った!」
盾の乙女支援でアレックスは目標変更、兄の後ろに控える(ピー)に斬り掛かる。厚い防御に阻まれて一度は弾かれるも、二度目には黒い炎がアズュラーンの威令の刀身に満ちた。
アレックス「闇の公子アズュラーンの名において命ずる。退け、闇の力よ。行くぞ、月光蝶!」
女の青白い影を夜色の炎が蝕み、強力な(ピー)結界相当品を《天変地異》で破壊。夜の娘の体を一撃で魔剣が貫く‥‥
リリック「僕は、運命に抵抗する‥‥!」
<※封印記憶:自動防御>状態から<シャッターチャンス>で達成値を下げるリリック。そして闇の舞姫ラクエルの大鎌が舞い、幾度かの即死系と難攻不落が飛び交い、夜の戦いは終わった。(ピー)の魔剣はばらばらに砕け散る。
★ ★ ★
(ピー)「お前は、なんなんだ‥‥何故‥‥」
ラクエル「さあ。自分の欲のためかしら」
リリック「(善人顔で)ラクエルさんは、いい人ですよ! (にこにこ)」
アレックス「俺ともひとつだけ共通点があったな。紅茶に関してだけは趣味が合いそうだ」
外の人たちが無理やり納得したりしなかったりいろいろあった後。面々はそれぞれの昼の世界、夜の世界に戻っていくこととなった‥‥
★ ★ ★
人間世界が近付く聖夜に沸く頃。大公アルドラは何やら考え込んでいるようであった。やはり永遠の時を生きてきた大公が、戯れに音楽家に(ピー)したというのは真実だったのだろうか?
クラリス「そんな顔をしないで、お姉さま。もうすぐ、あの男の誕生日ですわ」
みんな「あの男? だ、誰だ? (;゚∀゚)=3」
クラリスの外と中の人「馬小屋で生まれたあの男‥‥もうすぐクリスマスでしょ! イエス・キリストのことを言ってるのよ! ヽ(`▽´)ノ」
リリックの中の人「(中の人に)お前頭悪いなそれ!」
★ ★ ★
エンディングでやることが思いつかなかったラクエルの中の人。何もなく終わり‥‥‥‥になりそうだったので、アレクぽんが登場することになった。
ストリートのどこかにあるという不思議な店。デス・ロードが店を訪れると、黒のドレスのラクエル、そして執事が紅茶を振舞ってくれた。血のように赤い色をしたそれは、ブラッディー・メイデンという銘柄だった。
執事「さ、どうぞ」
ラクエル「お味の方はどうかしら」
アレックス「見かけに反していい味だ」
ラクエル「そう。みんな、その外見で不評なの。見かけに反して美味しいのに」
アレックス「見かけに反してか‥‥君たち吸血鬼に関しては、どうだったかな」
そんなこんなでエレガントなひとときを過ごした後。永生者と人間の魔法使いは別れた。
ラクエル「運命の交わる夜に、またお会いしましょう」
アレックス「さらばだ。運命の天輪が巡る時、また会おう」
帰途に着いたデス・ロードが振り返ったとき、そこにはどこにも店の入り口はなかった。
★ ★ ★
そしてアレックスのエンディング。何故か、復讐に燃える(?)一部の面々の目の色が違った。
みんな「(くわっ!)フラグ!フラグ! (;゚∀゚)=3」
みんな「一家団欒のシーンが見れる! (;゚∀゚)=3」
アレックスの中の人「は? Σ(´□`;)」
RLの中の人「涼子さんを演じようと思ったけど資料がなくてわかんなかったんですよー。KO1さんたちにも止められて」
アレックスの中の人「そんなの演じなくていいよ! (´△`;)」
中の人は必死に逃走に入り、ルール的根拠を示した。
どうでもいいが説明しよう。アレクぽんが無条件装備で持っている住居は仕事用のセーフハウス扱いにしており、静元家はルール的には別のキャストの奥さんの持ち物なのだ。なぜかというと外界が(以下略)
勇者どの「(くわっ!) エキストラはルーラーの権限で登場させちゃえばルール関係ありませんよ! ヽ(`▽´)ノ」
‥‥いろいろあったが結局無難に、砕け散った魔剣の欠片の宝玉を電話の先のソフィア枢機卿に示し、任務終了を知らせる終わり方になった。
宝石を手にアレックスはセーフハウスから外に出ると、夜空を眺めていた。
夜の霊気が満ちるその先にいたのは、日光の呪いから解き放たれた、ヌーヴの古き夜の民だった。
クラリス「クリスマスは家族の元へ帰るのかと思っていたのだけど」
アレックス「よしてくれよ。明日帰るさ。今はこの指輪が、俺を護ってくれる」
アレックスは仕事中は外していた身療符相当の指輪を薬指に嵌めると、ドクター・ラウラに示した。
クラリス「残念ね。もしも帰れないのなら、私が代わりに誘おうと思っていたのに」
みんな「なんだってーー! (゜∀゜;≡;゜∀゜)」
みんな「誘いにキターー! ( ´∀`)σ)Д`)」
こ、これが、勇者の血を引く旧きヴァンパイアの為せる技なのである!
クラリス「あの子の演奏会、行ってあげて」
アレックス「ああ。そうするつもりだ」
クラリス「私は医者だから、いつ患者が来るか分からないし‥‥(疲)」
アレックス「(意外そうに)おや。君でもそんな顔をすることがあるんだな」
★ ★ ★
そして、クリスマスの日。清和学園ではコンサートに続いて、音楽特待生として通っているリリックが壇上に立った。最後の《天罰》で《暴露》相当、集まった全ての人に訴えかける。<芸術:歌唱><マエストロ><コネ:エリス>でエース!
リリック「君と過ごした日々の想いを、この歌に乗せて歌うよ、エリス」
無事に普段の生活を取り戻したエリスちゃんを前に、余命短い少年は歌った。集まったギャラリー、妻子と見に来たアレックス、どこかにいるのであろう黒衣の少女と執事、全ての人々に、その歌声は心に響く残滓となって響いていったのである。
「幸せでいらっしゃいます頃に、お訪ねしますわね――」
そう予言した色違いの瞳の少女大公に向けて、リリックは言った。
リリック「僕は今、幸せだよ」
on the refrain of a boy's song ...
◆ ◆ ◆
そして、女大公がその長き不死の生の中で、過去にも人間世界に戯れで介入したことが分かった後――
時にポストアクト。さて、なるべく他のキャストやゲストを否定しない、持ち上げる方向で動くというのは実践している人も多い一般的なテクニックだが。丁度、闇の舞姫ラクエルの素晴らしい活躍を回想しているところだった‥‥
アレックスの中の人「はーい。リサーチ中盤、ラクエルとアレックスが互いの武器を突き付けあうシーンは絵的にも非常にいいシーンだったと思いまーす。リプレイだと挿絵とかつきそうだよね (*´▽`)」
クラリスの中の人「漫画なら見開きだ〜 (っ´▽`)っ」
アレックスの中の人「あと人間を餌としか見ない一歩も退かない物言いも。ラクエルたんの下僕になりたくてタマラナイ方々からすれば、きっとハァハァしながら経験点を1点くれると思いますよんよん (っ´▽`)っ」
ラクエルの中の人「ありがとうございますっ (レコードシートにチェックをつける)」
勇者どの「(ギュッピーン!) 今、『ハァハァに1点』って言った! (;゚∀゚)=3」
アレックスの中の人「は? Σ(´□`;)」
偉大なる大神オーディンよ、誉れ高き雷帝アーグリフよ、あらゆる勇者の神よご照覧あれ。知恵の魔神、賢者ペルモーの無限の書に記しておかねばなるまい。この時、勇者どのは心底嬉しそうな表情をしていたことを‥‥!
2004年末の Gray Roomオフ3rd の運命の出会いより正確に2年。勇者の復讐はここに果たされ、特殊因果律(うそ)は解消したそうである。
‥‥いや、何が復讐だろうか。むしろそれはこっちの台詞だ! イクナイ!ヽ(`▽´)ノ
◆ ◆ ◆
えーさてそんなこんなで。これからも回すであろうできたばかりのシナリオなので、主にキャストのやりとりで笑いを取ったところを主に抜き出しましたが。夜の綺想曲の物語はここに終わるのでした。
省略もしていますが最初からフラグが立った状態から実にPC1らしい主人公台詞をぽんぽん言って全力でがむばったリリック、退廃の闇の舞姫ラクエルと導入はニオファイトでも事実上エルダーのクラリスの吸血姫2人、おまけのアレクぽんと、外も中も面子が豪華で実にセッション納めに相応しいものでした。
長いと聞いて時間内に間に合うよう、全員が努力したり戦闘で本気を出して早期決着を狙ったりしたのですが、途中からはそんなに急がずとも大丈夫になり、エンディングもゆっくりやったりしました。時間にして13:50〜18:20、正確に4.5h、休憩を抜かすと4h程度でしょうか。十分な数字だと思います。
そういえば現在こっそりと新作シナリオを構想中なのですが。アストラールな雰囲気が本作と通ずるものがあって参考になりました。特にアヤカシ導入は、どんな酷いアヤカシを想定すればいいのか本日よく分かりました!www
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アクト中に発覚した点もあったのですが、ブレイヴ月葵さんはこれからもシナリオを改善していきたいとのことでRLからお願いが。僕から上げた点は主に2点でした。
- ヒロインの女の子の名前を変える。エリス(Eris)はギリシャの不和の女神だが、一定以上N◎VAに詳しい人は必ず“狼王”エリスを連想するので避けた方がよい。
- 登場ゲストの人名があ行に集中(不幸なことにアルドラも)しているので、なるべく分散させた方がよい。
ほか、情報が多いなどいろいろ話もあったのですが。それを言うなら僕が作ったりチューンしたシナリオだっていつも情報多いですしねえ。わっはっは。ゲストの演技、言いたいことの伝え方、シーンの切り方などは、様々なシナリオをRLして場数を踏めば経験から得られるものもありますし、最初から完璧を目指して凝らないで少しづつ前進していけばよいと思います。
最近、シナリオ同人誌の盛り上がりなど、シナリオやRLサイドの話題も活発になって非常によいことなのですが。こういうのってけっこう難しいんですよね。ネットでは誰でも批評家になれるのと同じで、人のシナリオやマスタリングにああだこうだ言うのは実に簡単なのですが。じゃあ翻って自分はどうなのよという話にもなりますし。
そういえばいつもの面々を相手に回した時は。本作や摩天楼の某作の初版が、KO1せんせーやゆえせんせーやsiganeせんせーが固まったときは、改善要求が次から次へとぼんぼん出てきて叩かれたそーです。いや〜、恐ろすぃプレイグループもあったものぢゃ‥‥(笑)
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その後は韓国料理の店で二次会となりました。
ミクシィの行く先々のコメントで見かける謎の人(笑)だったSINさんとようやく会ってマイミクが繋がったり。三元の間の三元さんがなんと身内で某『星月夜作戦』を回してくれたそうで(はは〜)結果を聞くと。なんと勇者の所業と同じことが起こったと聞いて驚愕したり。思わぬ縁のあるhideさんと話をしたり。RIKI-Oさんが○○隊の話をしたり。☆からさんが○○銀行の話をしたり。KO1さんが『ハート・オン・エッジ』をやりませんかという話になったり。
超久々に同志Xノフ(氏家さん)と会ったのでTRPG界全体やネットの移り変わりやいろんなゲームや昔と今の話をしたり。こういう濃ゆい話ができる知り合いも減ったなあと思ったりしました。
あと、発表する天色さんの周りからの扱いの酷さとからーい首領との仲の悪さ(良さ?)がワラタwww 会場席の真ん中へんにらららスタッフが陣取って話していたようですが、だんだん口論がヒートアップして大声に金切り声までけっこう聞こえてきました! いや〜、恐ろすぃスタッフ会もあったものぢゃ‥‥(笑)
そんなサバトの夜でした。そういえば『ヴァンパイア:ザ・レクイエム』からはもうサバトがなくなってしまい残念です。と意味不明のことを言いつつ終了!
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