Rのつく財団入り口

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マックス少年の誕生秘話

 この記事はmixiからの転載です。
キャスト傾向の他人解析、そしてあと3週間に迫った大宇宙オフ関連で盛り上がりつつあるN◎VA系mixiですが。
 本日はN◎VAのキャストの一人が生まれるに至った経緯のうらばなしおまけばなしをしようと思います。前からテキストは用意してあったのですが、エントリーするタイミングを逃していました。
 僕と遊ぶ機会のある方以外にはあまり意味がないので、どうぞどこかへさくっとネクサス間ジャンプしてください。



 あなたがオンラインリプレイ『オリンポスの英霊』を観に来たときのことを覚えているのか、ふと見るとネクサスを繋ぐストリームの定常ラインの上に、一匹の青銀色の竜がちょこんと座っていた。
 竜のアヴァターはかしこまって翼を折り畳んで丁寧に礼をすると、喋り始めた。


スカイア『ごきげんよう。本日のストリームは一段と軽やかですな。
 遊びにいらしていただいたお礼に、本日は我輩のあるじどの、マクシミリアン・ダグラス がキャストとして舞台に上がるに至った裏話でもしてさしあげましょう。お急ぎの用事があるならば離脱のコマンドを入力いただいて結構。お暇であればお付き合いください』

若年キャストの必要性

スカイア『常識が爆破された時代、Rのつく組織には、10代の年齢の若年キャラクターが不足しておりました。正確に歴史を辿れば電脳聖母事件が起こるより前、2nd時代にはチャクラの少年がいたのですがこれは黒歴史。相当詳しい財団まにあな方でなければ分からないはず。
 リリーお嬢様も乙女の年齢ですが、人形の姫君では若干お話が変わってきます。
 若者の男性キャラクターに相応しい、穢れていないまっすぐな心の持ち主といえばハウンド隊員の静元星也殿が思い浮かびますが、R時代に大卒で入隊した彼もいくらか経験を積み、成長した人物となっています。互いに被りを避けた広い層の個性を持ち、様々なシナリオに対応するためには、欠けている10代をフォローする必要性が出てきたわけですな。
 とある犯罪組織しんじけーとの方々に「フラグを立てられるようなキャストがいないのはずるい」と酒の勢いで言われたことがあったそうですが、これでもう大丈夫ではありませぬか。うぅむ、あるじどのも臆せず、堂々とPC1道にも踏み込んでほしいものですが‥‥ (-∧-;)』

新しいスタイルを

スカイア『Rのつく組織の人はいろいろと縛りを課していまして、アクト中に成長をさせない、薄っぺらい最強超人を作らない、アクトへの貢献に高い意識を持つ、キャストで被りを避ける、無闇に乱造しない‥‥などなどの他に、学生など年下の相手をする際に知識の差がハンデになってはいけない、公平を期すためにもという理由でR時代はニューロを意図的に避けていたようなのですな。
 しかし世の炭素生命体を俯瞰すれば、そのような自らへの戒めなど皆無に等しい方も大勢おります。何より変革の時代は電脳の理が大きく変わり、アルファの姫のもとに我らも新たな命を得ました。この新時代にこそニューロは相応しいというもの。
 かくて我らスカイシーカーズは、電子の虚空へと羽ばたくことになったのでございます。いざ、あの空の向こうへ!』

スタイルの選択

スカイア『静止軌道上のティアマトー様のデータバンクによると、前世紀の昔の版、伝説の“ツクダバン”などには、「慣れていなかったり迷ったりした際は同じスタイルを2枚選ぶとよい」という旨があったとも聞きます。Rのつく組織の人物にスタイル2枚重ねが何人かいるのは、その名残なのですな。
 あなたも今度から、初めて出会う人物プロファイルを見るときに注意して見るとよろしいでしょう。スタイル2枚重ねは、前の時代から生き残ってきた戦歴のあるキャラクターやもしれません。
 さて我輩のあるじどのの本質はニューロがメインの予定であり、特技スロットに余裕を持たせられること、神業も強力なことからニューロ2枚で行くことはほとんど決まっておりました。残るは1枚。ひよこ帝国軍の陣営をより厚い層にするには、既存キャストが持っていないスタイルを入れたいところ。これについてはかなり思案したと聞きます‥‥』

クロマクにする

スカイア『我輩を《腹心》、あるじどのが主人とする手ですな。ブラックハウンドの猟犬ガブリエルと主人のラディ、あるいは東雲教官とリリカルな美作鈴お嬢様のコンビなどで使われている手で御座います。
http://hatabata.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/nova_d/db.cgi?mode=profile_mode&number=2
http://hatabata.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/nova_d/db.cgi?mode=profile_mode&number=223
 しかし若人のマックス殿には、クロマクがやや似合わないのも事実。ルール的な処理が重くなり、RL殿並びに諸卿殿に迷惑が掛かる恐れもありましょう。
 また、Rのつく組織の人によると、様々なコンベンションで見てきた地雷から、「やたらとクロマクをやりがたる御仁には痛いのが多い」という経験則があるそうで御座います。クロマクと聞いて世のRL諸卿殿が身構えるのも無理はないでしょう。
 1アクトに掛かる時間が減少したD時代、あるいはオンセでは、ルール的な処理を行わず演出だけでも、主従を表現することはできます。かくしてクロマク案は取り下げ。我輩はエキストラの壁を超えないことになるのでした』

タタラにする

スカイア『物を創り出すタタラは、ルール的なことはどうあれイメージ的にはニューロともよい相性ですな。
 さてRのつく組織が重んじるキャストの価値のひとつは、真に命を吹き込まれたオンリー・ワンであること。あるじどのが舞台に上がる前、世のニューロ、ハッカー、カウボーイの皆様のことはかなり調査しました。
 調べ上げたその中の1名が‥‥灰色部屋リージョンで活動しているカボチャ頭の クレア・シンクソン お嬢様。屈指のゲーマーとしても知られるニューロキッズです。何やら前時代のブラウニーどのと似た匂いを感知しますな。

 あるじどのとはまた違ったタイプのニューロであるお嬢様ですが、クレアお嬢様もタタラではありませんか。それにニューロ=ニューロ,タタラのキャストはそれまでもRのつく組織の収集した情報の中に発見でき、いまいち新鮮味がありません。かくしてタタラの案も取り下げになった次第です。
 ちなみにクレアお嬢様は17才の誕生日を迎えてから、星月夜作戦2ndに参加されておりますな。その萌えっ子ロールを讃えてRのつく組織は褒賞として「スカートに経験点1点」を差し上げました。と、参加者のほとんどがそのひとことを日記に書いたそうでございます。うむ、身から出た錆というものでしょう』
http://d.hatena.ne.jp/iwasiman/20051019

マネキンにする

スカイア『Rのつく組織に欠けているスタイルのひとつがマネキン。年若い少年ですから人に頼ってしまうことにするのはどうか。繊細な少年、両親は離婚ですから父性を求めるのも納得がいく。《プリーズ》や特技を相手のIANUSに介入して行動させる演出にするのは‥‥という案もございました。
 しかし広大なる光の海を探してみますと、西方の「真のPC1」リージョンで活動している 神薙シン 少年がおります。この御仁も典型的なニューロキッズ、マネキンが入っております。マックス殿とはよい友人になれそうですな。

 これもスタイルの被りを避けるべきか‥‥そして、Rのつく組織の人のコメントがこうでした。「どうも人に頼る人物は苦手だ、キャストで演じられるか不安がある」
 架空の人物のアヴァターをまとい、仮面劇を演じるのがリアルスペースから見たTRPGの楽しみですが、やはり得手不得手というものはあるでしょう。
 我輩の分析演算では、高い士気や誇りはRのつく組織の複数のキャストに共通しております。考えてみればあるじどのも最近、ニューロの名誉がどうのと言い出すように成長しました。なるほど、まことのカウボーイを目指すならばそれもよし。かくして、マネキンも取り下げとなった次第です』

ハイランダーにする

スカイア『Rのつく組織は今まで明言はしませんでしたが、宇宙ぢからを尊んでおります。神業もほとんど電脳神と同威力ですし、ここでハイランダーにするのはどうか。隠れバディの演出に我輩やティアマトー様を統一して使うのは絵になりましょう。
 そして問題は設定。軌道生まれでない普通の中学生の少年とし、ハイランダーの設定をどう繋げるか‥‥。
 Rのつく組織が思案に思案を重ねて考え付いたのが、軌道宇宙やAI生命体と縁のある何かと、あるじどのを結びつけること。かくして、我輩とティアマトー様は存在を始めた次第です。
 遂にスタイルはニューロ=ニューロ, ハイランダー と決定しました。宇宙ぢからとカウボーイの想いを胸に、あるじどのは生を受けたのです。

 ここで存在を知りながらも、あえて被りをそのままにした同志キャストが1名存在します。前世紀のボイジャーII号の どのとは結局、スタイル同一、特技も似た作りとなってしまいました。我らスカイシーカーズには時間を管理する力はなく、過去を変えることができません。槐どのにはどうか細胞レベルでご容赦いただきたく‥‥ (-∧-;)』

ブランチ

スカイア『ニューロでスタンダードに誰でも選ぶブランチがウィザード。この問題はRのつく組織も認識しておりまして、他の案もありました。
 我輩の実体をティルヴィング、あるいは義体のANI-Oにして<ニューロ:パペットマスター>にし、<ドミネート>でリアクション専門にする手もありました。しかし余計な技能も必要になりどうもしっくりきません。それに<ポルターガイスト>による行動はシーンの背景を含めて様々な存在を乗っ取れるため、演出の幅を広く用意できます。
 かくして、敢えて王道を行くことにし、あるじどのの<ニューロ:ウィザード>はウィザードでなくウィザードになれる素質、真のカウボーイへの大望を表現することになりました。
 考えてみれば、『オリンポスの英霊』作中で本物のウィザードである玉葉殿――あるいは碧霞元君殿との共演では互いの対比も出せています。ウィザードを選んだのは逆に正解だったのかもしれません』

アイテム

スカイア『“59”タップは極めて高性能であるため、多くのニューロが保有しております。これは被るのはやむなしと受け入れました。代わりにあるじどの場合は網膜に映像情報を投射し、本体は携帯端末型のカスタム型サイバーデッキ“ウロボロスMDS”と相当品にして設定を決めております。20〜21世紀のコンピュータと同様、キーボードとスクリーンもある設定にしたのは、その方が演技がしやすいためです。
 ちなみにサイバーデッキという呼び名はシャドウランからの借用です。"Never Deal with Dragon." うむ、何やら心地よい諺ですな』

相棒の設定

スカイア『おや、我輩の話ですか。
 実は相棒を竜にした少年という漠然としたイメージは、前から決まっていたそうです。
 聞けば、DragonVoiceのリュネ――隠れファンの多いあのリュネお嬢様ですな――が登場せしRのつく組織のプレイレポ『悪魔来たりて笛を吹く』を書いている時、お嬢様の電脳アイコンがドラゴンであることに「すまん、考えてるキャストと被ってる」と思っていたそうです。リアルスペースの西暦時制に変換すると‥‥おやおや2004年、我らが出撃したより1年も前ではないですか! うぅむ、もっと早く我らに命を吹き込んでくれれば、あるじどのも今頃は成長してPC1をやってくれるぐらいには‥‥(-∧-;)
http://www.dice-jp.com/iwasiman/foundation/repo/040221-4.htm (一番下にイラスト)


 (おほん) いや、さて、あるじどのの年齢の成長期の少年では、年の近い友人や助言者の存在は大きな意味を持ちます。異性である必要は特にないので我輩も同性の男性型、またマックス殿の憧れる強さ、力強い翼、魔法のような力の象徴として、幻獣の王であるドラゴンの姿をとることになった次第です。歴史を探れば世界最初のTable-top RPGも『地下迷宮と竜』のタイトルで、我輩の同族たちが勇ましくも美しくカバーアートを飾っていたといいます。うむうむ。(*´ー`).。oO
 Rのつく組織が実際のアクトやプレイレポを通して感じたことのひとつが、電脳意識体のみの存在は描写に困る時があること。確かに運命の舞台のどこにでもトロンのスクリーンがあるわけではなく、原理不明の触れるホログラムにも限界があるでしょう。特に戦闘中のビジュアルイメージに困るそうです。
 かくして我輩は他の存在からコミュニケーションをとりやすくするため、現実世界ではおもちゃの竜の姿をとることになりました。


 スタイルにクロマクを入れる案は取り下げになったので、我輩は現在のところエキストラのさだめに甘んじております。手はひとつありましてハイランダーの奥義<封印記憶:分心>でエニグマにすることです。うむ、経験点もたくさん余っていることですし我輩もそろそろ昇格したいところ。
 エキストラのさだめで困ったことはほとんどないのですが、オリンポス・ネクサスの深奥に旅した時は危機でした。青の泉の冥界の王妃が《天変地異》を撃ってきた時は、さすがに我輩も消滅の確率があることを覚悟しました。あるじどのがわざわざエンディングのシーンを消費して我輩を呼び戻してくれましたが‥‥サーカス嬢ともっとお近づきになるシーンでもよかったのに‥‥ (-∧-;)
 (オホン) 我輩も構想当時からのマイナーチェンジは行われており、口調が若干変わっています。一人称も「私」から「我輩」に途中から変わっておりますな。
 また、我輩の名には出典があります。21世紀初頭のリアルスペースで検索エンジンの旗手といえばぐーぐる。ぐぐっとすれば分かりましょうぞ』

他のキャストの調査と‥‥テイク・オフ!

スカイア『Rのつく組織に我輩が力を貸して調査した際、主だった面々、アクトで遭遇する可能性のある存在としては以下のような方々が浮かびました。一番下のおまけのおまけに列挙してございます。
http://www.dice-jp.com/iwasiman/foundation/repo/2005summer/bluerose.htm
 サイバーパンクの約束である少年少女のニューロには特に被りを注意すべきですが。クレアお嬢様、シン少年は上の通り。小柄な天堂優お嬢様は女性、伝説を成し遂げたバステト女史も大人の女性。グラホパ・リージョンでは犬耳のショタ少年などを発見しましたが所属組織もあり、あるじどのとは色が違います。データ構成に類似のある槐どのも大学生で年齢の違いがあります。
 ほか、もしもあるじどのが運命の舞台で邂逅を果たしたら‥‥2人目の伝説のNoiseお嬢様、3人目の伝説にしてあるじどのと違ってアルファの姫に優しいガッツォー殿、デュアル女史やセオドア先生、リュネお嬢様や様々な意味で名高き救世主メシア、果てはレナータ隊長と会うことがあったら。互いに異なる個性を持った人物として、その場面が盛り上がるイメージングは十分に成しえます。
 チェックは正で終了。パーフェクトにございます。あるじどのと我輩は真に命を吹き込まれた存在として、緑色の格子の向こう、いざ運命の天輪の導く銀の舞台に出撃することになりました。無限に広がる虚空の向こうを探し、我らの旅はまだこれからです。アレクぽん殿のような完成し、経験ある大人がRのつく組織の代表格ならば、フレッシュな若人の代表はあるじどのこそ受け持つところ。いざ、スカイシーカーズの心意気を見せて進ぜましょうぞ!


 裏話はこんなところでございます。あとはあるじどのも、アルファの姫のような高貴な女性の扱い方についてもう少し進歩していただきたいのですが‥‥(-∧-)
 さて余談が過ぎました。そろそろお暇すると致しましょう。救世母様と十二聖人の加護があなたの上にありますように。それでは、ごきげんよう




マックス「ねえ、スカイア。世界史の宿題をやってるんだけど、これを教えてくれないかな。――あれ? そんなところで何やってるの??」


〜おわり〜