Rのつく財団入り口

ITエンジニア関連の様々な話題を書いているはずのブログです。

Skypeオンセ2連発:『Artificial Romance』

 ネットやWebサービス、ITガジェット全般に通じて一般の人よりは時代を先取りしている僕も密かにやっていないことがありました。そう……Skypeのインスタントメッセージ(IM)によるチャットは一心不乱オフの前夜祭でやりましたが、何を隠そうTRPGSkypeオンセが未経験、それどころかTRPGの活動でSkypeで人と音声チャットしたことがなかったのです。まあ仕事ではアメリカとのSkype会議に出席したりことありますが。
 だってー。「寂しいからボクに誰か話しかけて〜(´・ω・`)」とか恥ずかしすぎて頼めないもーん ('∀`)ノ

 最近ヘッドセットを買って準備しましたが、遂に機会がやってきました。RLは同人シナリオのゲストのひろいん力向上に欠かせない数々の萌えイラストで知られる鶉衣監督。いまやKYOTOにいる絵師ありえすたさん。今までイベントで何度も飲んでもセッション同卓がなかったtomokasaさん。そして最近はシナリオメモリアル記事で知られるmじゃのm&mさんとかなりパワフルな面子が揃いました。
遊ぶのは……そう、みんなオールインワン装備の『アウターエッジ』時代の最先端の到来と電脳の歌姫メロディの誕生を高らかに告げるあのシナリオ、アウターエッジ付属シナリオ2連発じゃ〜!  (*´∀`)=3

PC1クグツ:“SP(サイレント・プレイヤー)”南条 響(なんじょう ひびき)

 同卓を桜に誓って幾星霜(うそ)、tomokasaさんとやっと遊べましたぞ! このアクト専用に若クグツを用意してきました。いつも耳にはヘッドフォン、世界を音で認識し中二的ムーブをする南条君。
ルール的にはカブト:ソルジャーから特技を引っ張ってきて<自動防御>のリアクション態勢から<■突き返し><※二刀流>にマイナーアクションでブースト各種、と、義体装備満載の慣れていないと判定に手間取る組み方。オンセではさすがにこのへんの判定に時間が掛かっていましたがキャラクターの方はこの物語にぴったりの主人でありました。
 前編で一度クグツであることを選びメロディを拒絶、後編から持ち直すあたりが2クールアニメの盛り上がりを意識した万全の構成でしたね。w
 初めて感情を覚えたAIの少女と、挫折し音楽の道を諦めた若者の二人。トーキョー・タワーやアサクサ六区で徐々に育まれるアイの絆……これは、電柱の影からストーキングして逐一RECして応援せざるを得まい! (・ω・)bグッ
 ビジュアルイメージは後編になって、某『とある魔術の禁◎目録』のアクセ◎レーター的なサムシング風だったという設定になったのですが、終わってから思うと確かにそれも似合っているかなと思ってみたり。

PC2フェイト:“ダーティフェイト”三島 平助

 mじゃ氏がかねてから使っているキャストを大改造して持ってきました。確かサイト【/N◎VA】時代の頃からか僕も名前は知っているんですが、見たことはなかったんですね。セットアップから<■灰色の脳細胞>で<狙撃態勢>に入り<■自動反撃>から達成値を万全に高めた必殺の射撃、<レッガー:ギャングスター>も入れて差分2倍の大大ダメージを叩き込むダーティなつくり。達成値上限がなく敵がダーティなシナリオではかなりの火力を発揮できます。
 後編ではかなり敵が強くなったことからメインアームを新型ライフルのXM42eに換装。範囲に大大大ダメージを叩き込んでムニャムニャを連続して斃しました。この火力がなかったら、我々は確実に詰んでいたでしょう……。 (-人-)
 キャラクターの方は同じ20代で南条君といい感じの男衆コンビに。この町で日本軍に敵うわけないじゃないかとスタコラサッサと逃げ出しそうに見えて結局南条を助ける男ツンデレイイ相棒役。瀕死の重傷を負ったアレな人の前でシルバーレスキューをチラつかせるロールをしたり、アレな人たちの前で大見得を切るんだけど次の瞬間アモの装甲の後ろに隠れたりするレッガー的挙動をたくさん披露。
こういう生存第一の地に足の着いた、『サタスペ』や『シャドウラン』にいそうなキャラもチームには欠かせませんね。意外と面白い人であったりとこれはこれで読者に需要があったでせう。
 そんな、ラブを育む主人公たちの横で色恋沙汰の欠片もなくダーティシュートを続け、エンディングも事務所の装備を兵器に変えて火力強化を図って終わる三島さん。しかし希望の光が見えてきました。
愛という感情を知ったキャストヒロインのアモちゃんが彼に興味を示してきたのです。ウォーカー搭載AIと人間の間に、チームメイト以上の感情は生じるのか。アモの電子の心に生じた仄かな恋は実るのか。続きはゼヒ……2クールアニメの後の豪華劇場版でおながいします! +.゚(*´∀`)b゚

PC3トーキー:“元広報部の華(?) 静元涼子

 どミストレスの涼子お母さんです。昨年さる機会のさるセッションでさる兎衆の遠方のさる姫に「ハンドルをラブマジックに変えない詐欺」を糾弾されましたが、ならば今回も……物語の完成に向けてラブマジックの技を振るうほかありますまい! ( ´∀`)
 (オホン)い、いや、アウターエッジ環境に微調整。危険なので<シャッターチャンス>も6Lv版に、ブランチは相手の達成値を下げられる<ミストレス:マドンナ>に変えてみました。キャスト陣のマドンナかっこわらい的なサムシングです。他はマイホームのお掃除シーン用にヴィクトリア相当の英国調メイド服セットを揃えましたよ。
 一人娘はデータ上はエキストラで常備化していますが、他のキャストと会ったりしたことはほとんどなかったんですね。今回はアモ巡査と握手する平和な序盤からアイドルオタのキモさを炸裂させる九条さん&モニョモニョらを経て物語へ。ムニャムニャを後押ししたりゴニョゴニョをブーストしたりRECしたりアモちゃんとコンビを組んでハイタッチしたりしていました。まる。
 ちなみに後編はPSを書き換えるのが推奨と監督から指示があったので『この街にAI(愛)を取り戻す』にしてみました。苦難の果てに奪還に成功し、互いの絆を確かめ合った南条君とメロディの帰還を迎えてキャストの台詞で「そう……あなたたちは、愛を取り戻したのね」と言ってPS達成をいちおう台詞でも表現してみました。
そしたらダーティフェイトの中の人に「いわしさんははしたないなあ」と苛められまちた。エ〜ム〜じゃ〜に〜お〜こ〜ら〜れ〜た〜(´Д`;)

PC4イヌ:アモ

 AIロマンス物シナリオには外野から茶々を入れる重要な役が必要です。絵師のありえすたさんがそのあたりも考慮して作ってきました。<アラシ:アイアンメイデン>で実体をハルジオン相当のウォーカーに宿したAI生命体のアモです。ウォーカーのイラスト付き、アートマンで現れる女の子のホログラムのイラスト付き。直前にmixi記事に上がったのを電車の中でハッケンして超速でiPhoneの中に画像を永久保存しました。 (*´∀`)
 <ワークス:ブラックハウンド>や電子戦装備で情報収集を補強、ダーティフェイトほど突出した火力はないものの鎮圧射撃、充実したサイバーと義体オプションなどなどで補強し、差分がなくても基礎値が高いウォーカー用兵器で十分戦えるタイプ。
 しかしアモの本領は兵器たるところではありませぬ。ハルジオンの花言葉は「追想の愛」。アモの語源はAmmoではなくAmour。おフランスのアモーレ、愛。本来はミトラス戦争のために作られた兵器であった彼女も、ふだんは横断歩道を渡る子供たちの前で平和に交通整理をしています。タチ◎マ的ムーブ+どじっ子婦警の高いヒロイン力を持つ癒し系メカなのです。王道のテンプレ路線。だが、そこがいい。 (´ω`)b
 話し好きということもありアクト中は涼子お母さんとビッグナンバー組の乙女同盟を結成。主人公のフラグ立てに奔走……いや、頭にサイレンを付けて走ったり日本軍から逃げたり、三次元機動をぎゅんぎゅんしたり倉庫に突っ込んできて気になる人の盾になったり。気になる人を乗せてビルの中腹に静止して遠距離ストーキングをしたりしました。アニメにしたらフルCGでダイナミックに動きまくる見せ場シーン満載です。w
 なんというか、涼子ママンの娘のエミリと横断歩道で握手したり、シーンの背景でフラグ成立を手を取り合って喜ぶ様子がありありとイメージできるキャラなんですね。直球のどじっ子ポリスウーマンですが欠かせない役でした。
 そして最後は気になる三島さんへの想いが未完のまま続きを匂わせて終了。そう、この物語は人工のロマンス、人工の電子の歌姫メロディの誕生の物語だけではなく、アモの成長の物語でもあったのです。これはぜひ……Production AriestaがふんだんにCGに予算を掛けた映画版でアモちゃんが主役になるしかありませぬ。
 映画化に先駆けてまずはカラーイラストのpixivへのうpを正座待機するものであります。ついでにぜひ……前後編完結を記念してキャスト4人の集合イラストを……チラッチラッチラッ(*´∀`)

RL:鶉衣 監督

 ご存知、数々の同人シナリオ集をイラストで彩ってきた鶉衣さんです。ヒロインの萌えイラストでひろいん力を高めることに長けています。昨年のエクソダス前日会以来でありました。最近mixiで流行ったシナリオメモリアル記事のムーブメントの合間に見える情報によれば、ZZ製作委員会のシナリオ同人誌収録『華の都より、愛を込めて』で、おフランスのヒロインをフランス人らしくするためにイラストの(以下略)をもってひろいん力を高めたそうであります。(`・ω・´)ゞ
 tomokasaさんと普段からよく遊んでいることが、今回のアクトのやりとりでよ〜く分かりました。w
 トレーラーやハンドアウト、情報などは音声情報以外にもSkypeアプリのIMにも文字情報で表示。Web上に載せたシナリオの付属イラスト画像も随時表示しながらのアクトとなりました。
 終わった後にシナリオ本体もざっと見てみましたが、最重要ゲストのメロディちゃんのひろいん力はデフォルトよりもかなり高くなっていたようであります。これはやはり……監督の手腕とみるほかありますまい! +.゚(*´∀`)b゚+


前編『Artificial Romance』

 遂に登場するカブキ界のブルーベリーに代わる新ヒロインのメロディ。いまだ覚醒前の南条君と徐々に盛り上がるカンジで進んでいきます。
 シナリオ中はほとんどいいところのないCMEの佐村和哉がグッジョブなイイ仕込みをしていたり後方処理課新班長の小上紫乃がやけに秘書っぽかったり。濃いアイドルファンはイタいということになったり。序盤のメロディがえらくポンコツだったり。
 三島さんが病人の頭に花瓶を叩きつけて思い出させるというダーティで新しい《真実》演出を敢行したり。南条君がメロディちゃんとアイを育んだり「てめえらの雑音なんか消してやる!」と中二的見栄ポーズをキめたり。いろいろありながらアクトは順調に進みます。こちらも噂はありましたが敵は強かったですね。

 メロディ以外で登場ゲストで印象に残るというと、名前と台詞、イラストもあって我らがジー◎・◎田がインパクトがありましたね。もはやN◎VAの公式シナリオの常としてツッコミ待ちの流行りネタは常套句なので「イラスト通りの(ピーー)と見せかけてファミレスでワークしている黒髪前ぱっつんのやる気のなさそうな女の子が突然屋根裏部屋から《不可知》してくる」とかそういう系の胸熱な展開に一縷の望みを掛けていたのですが、当然そんなこともなく。最後の最後まで二次元専門のお人でした。アァアァ....(´Д`;)
 我らが主人公の南条君はクグツの道をとり、読者をやきもきさせながら第2クールもとい後編へ続くのでした。
 金曜の夜にプレアクト0.5時間、アクト2.5時間で零時終了。土曜の午後に2.5時間、ポストアクトが10分ほど。アクト時間計5時間、うちクライマックスに1時間。オフラインのアクトとほぼ変わらないですね。

後編『永遠の詩 -The Song Remains The Same-』

 そのままテンションを持続して後編へ。イラストで目が(ピーー)なメロディの横に(ピーーー)風なお人もいるので、「あたしの歌を聞け!」な『マクロスF』風展開とみせかけて『マクロスプラス』でシャロン・アップル的なバーストの広がりになるシナリオ。mじゃ氏がインスタントメッセンジャーに『INFORMATION HIGH』を貼ってきました。
 765プロ的には1373プロに違いないサムシングが出てきたり、三島さんがコーヒーを吹き出したり、アモちゃんのカメラアイは赤くなると攻撃色なのが判明したり、こんなところでルールブック冒頭のフレーバーだけ名詞のムニャムニャが出てきたり、リョーコ性の違う人が出てきたり。w

 こちらも話は聞いていましたが、敵の強さが桁違いでしたね。データがかなりキモい。相当キモい。通常アクションで1手動き出すともう詰む(ピーーー)とかかなりキモすぎる。最初に監督が(ピーー)の使用を宣言したところで大抵のPLはなんだっけとサプリを読み出すところ、我々のティームではアウトフィッツデータに通じたmじゃ氏が即座に神業で打消しを宣言。まったくタイムラグがありませんでした(笑) あれも通っていたらさらにマズかった……キモい! (´゚ω゚`)
 シャッターチャンスとムニャムニャの逆◎が幾重にも飛び交うランブル的展開になったり南条君が<鉄壁>を2Lに増やしたら助かったり肉体戦ダメージチャートから義体ダメージチャートに変えたら助かったり、「あの時あいつを守れなかった。今度は……」のアツい復活の台詞が戦闘中にRECされたり。
 強力なアサルトライフルXM42eに持ち替えて狙撃態勢でウォームアップした三島さんが満を持してヒャハーな後方全力掃射フルオートのダーティシュートで全力でみなぎったり、ラブパワーの<盾の乙女>を受け取ったアモちゃんが<オーヴァーレヴ>で突然AR5に跳ね上がって全力でみなぎったり、南条君の義体の出力演出が130%に上がってジェノサイドモード……いや、アイの力で本気を見せたり。
 広い舞台でフルCGにしたら盛り上がりそうなシーンで、激闘の果てに雲は割れて日が差し込み、N◎VAに愛は取り戻されるのでした……。クライマックスは実アクトで1.5時間掛かっています。

 データの格段のキモさという点では印象はありましたが、登場ゲストも女性が多くさして差別化されておらず、前編の◎ーク・山◎ほどのキャラ立ちはなかったですね。あまり指定がなかったのかイラストも前編ほど目立っていなかった感じがします。

 2nd時代からの長い戦歴を誇る涼子ママンも今まで本当に沢山の様々なシナリオを経験してきましたが、キャラクター性や立場もあってあまり戦闘で傷を負うようなシーンはなかったんですね。Exp10点で救命符という手はあるものの、今回はダメージチャートで危うく死にそうになるところまでいきましたからね。なかなかエキサイティングでした。
 鶉衣監督によると、どうやら間違いと思われるリサーチ中の(ピーーー)トループを除いて全データ記述どおりの全力で容赦なく戦ったとのこと。しかし我々4名は生き延びたのだ……リョーコ性の違い(笑)を乗り越えて!

 後編はプレアクトはほとんどなしで開始して4.5時間うちクライマックスが1.5時間、ポストアクトが10分+感想戦でした。

 公式シナリオなので相変わらずツッコミ所はあちこちにあるというかもう限りないのですが、まあそのへんは例によって笑い飛ばしながら遊ぶ感じでしょうか。
 重要ゲストの電子の歌姫メロディも弘司イラストだと服装がクラシックな感じ、シナリオ用の絵でもそれに習っています。CDな曲が好きというあたりも何か重要な設定があるのかなとアモちゃんの中の人と共に期待していたのですが、さして深いサムシングはありませんでした。(笑)
 「最後は千早かテラウェアの新型ブラウザの宣伝PVに大々的に起用されてヒットする」とか「災厄前の21世紀の日本で誕生した電子の歌姫ムニャムニャファミリー関連の想いの残滓が電脳空間で結集して新たな電子生命体として誕生した」とかそういう系の胸熱な展開に一縷の望みを掛けていたのですが、当然こちらもそんなことはありませんでした。 ヽ(´ー`)ノ


 そんな感じでバトルは超ハードでしたが、それ以外はとても楽しいアクトでした。Skypeオンセ初体験+公式タイムラインの節目の公式シナリオ+鶉衣監督のヒロイン力増強を目撃+電子の歌姫ならぬ鋼花の姫アモちゃんの生誕のきっかけ+tomokasaさんとやっと同卓+ダーティフェイトやっと目撃(笑)と一粒で6回ぐらい美味しいアクトです。
 みんなありがとう! またオンセやろうず!ヽ(´▽`)ノ