Rのつく財団入り口

元はTRPG系のWebサイトの入り口だったブログです。最近のIT本の感想など。

『ワールドオーダー』収録新企業のロゴ


 ここはロゴ話のコーナーです。
 商業TRPG出版物に出てくる組織ロゴ系はうまいこと作ったのもあり、明らかに締め切り前にやっつけで作ったのが分かるようなものもあり、千差万別です。
 N◎VAではN◎VA-Rから、組織説明のページが整理されて1ページや半ページごとに載るようになり、ここにロゴが添えられるようになりました。
 〜2000年代前半、まだDTPが今ほど普及していなかった頃から、その超絶クォリティでN◎VA同人界でも有名だったサークル『LogicSYSTEM』の同人誌のロゴ集があまりに出来がよかったため、そのままオフィシャルに採用されて今でもずっと再利用されているのは当時有名な話です。(千早のロゴとかね)
 とはいえこれも今、Detonationから遊んでる人は知らないだろうなあと思います。

ヘイロン・ケミカル

 龍の絵がないので竜のダンテくんに代理ドラゴンになってもらいました。
使われているフォントは「OCR A Std」。特に捻りもなくそのまま使っているのでここは確実です。フリーでそこらへんでダウンロードできますしPCによっては最初からよく入ってます。
 縦長六角形が基調、一昔前のサイバーパンクっぽい構図や企業の研究、軍の秘密兵器、警察の極秘文書なんかに使うとそれっぽいフォントですね。このフォントではないですが、アメリカの警察ものTVドラマ『CSI:科学捜査班』のロゴが似たようなものを使っています。
 上部分の龍をかたどったロゴはまあ探すとこういう系統はけっこうあるので、どこか素材などから取ってきたんじゃないでしょうか。中国に行くと絶対どこかの大都市の新興企業の看板にありそうな企業ロゴですね。
 西洋でもドラゴンはD&Dを始め有名モンスターですが、東洋でも中国を始め、皇帝のシンボルや神獣のシンボルとして、西洋よりも神に近いイメージで敬われています。現実でもフィクションでも、中華系で龍をモチーフにしたロゴなり組織名なり人名なり固有名詞はよく見かけます。ワールドオーダー時代に突如現れたお騒がせニューカマーには丁度いいんじゃないでしょうか。
 N◎VAファンの間でも良いてこ入れだという感想が多いですが、筆者も同意見です。悪そうなドラッグはみんなヘイロン製だしかなりアグレッシブに活動し、三合会とも繋がっていますからね。毎回毎回敵がテラウェアの厨房ナンバーズというのも食傷気味ですし、悪ゲストやシナリオの敵勢力としてもかなりキャラが立てやすいのではと思います。
 ちなみに heilong は現実世界だと中国の河の名前、Heilongjiang だと黒竜江省のことですね。中国に行った経験のある人に聞くともっと情報が出てくるかもしれません。(チラッチラッ


 ヘイロンはアジア系企業というのが面白いですね。N◎VAの偉大な兄貴分である『シャドウラン』のユニバースは「現実世界の歪んだ鏡像」をテーマにしている部分があるのですが、こちらの企業設定が面白い。
 SNE翻訳の2ndの時代、かつて世界を支配した8大企業(Big Eight)のうち5つまでが我らが悪の新日本帝国ブランドですが、3rd、現在入手できる4thになると世界変動の結果、幾つかが入れ替わって10大企業(Big Ten)が世界トップになります。
 このうちひとつがグレート・ドラゴンの遺産によってメジャーリーグに躍り出た香港本拠の新興企業、五行公司(Wuxing、ウーシン)。これがやっぱり21世紀の現実世界の中国の台頭、東南アジアの発展を象徴しているんですね。
 ではN◎VAは現実の鏡像を描いた格調高いゲームか……というと「毎回その時々の流行りのエンタメ作品をパクってるだけやねん」とでも言った方がぶっちゃけ近いのですが(笑)、ジョリ姉様、じゃなかったアンジェリーナ・ショー姉様の率いるヘイロンの武運を祈りましょう。ところでこの人はこのビジュアルの義体でどうオトコを誘惑するのかが気になります。w

シャドウラン 4th Edition (Role&Roll RPGシリーズ)

シャドウラン 4th Edition (Role&Roll RPGシリーズ)

ルテチア

これでバッチリ!と見せかけて微妙に違います。メインのLの字はとりあえずマシンに入っていたフォントで探した中から、一番似ていた Amaze を使いました。これも一般的なフォントなのでマシンに最初から入ってるかもしれません。うーん上の最初の書き出しの字をループの中にちょこっと入れて右に倒せばよりそっくりになるんだけどなあ……
 この Amaze は、【RI財団】N◎VAセクションで前に展開していた読者参加企画のなりきりBBS、遊園地 twiLite (トワイライト)のロゴのLの字にも使っているフォントです。まあこういう流麗な筆記体フリーフォントは探すと沢山あるので、探せばルテチアロゴ本物そっくりさんも見つかるかもしれません。
 下に添えた LUTETIA の字はこれはもう定番、Windowsなら普通に入ってる Geogia です。似たようなセリフ体フォントをトラッキングで文字間隔を広げ、メインのL字と同じぐらいの幅にすればそっくりさんにできます。


 こういう筆記体、Calligraphy 系のフォントを使ったロゴは、現実世界では上品さ、エレガントさのイメージを与えるのでむしろブランドや化粧品などでよく見かけますね。ヨーロッパ産でも家電や移動体通信、ハードウェア系ではあまり見かけず、もっと力強い太いフォントがほとんどです。まあN◎VAユニバースではラック入りの高性能サーバーなんかを買うと本体にこのロゴがばばーんと張ってあるのでしょう。


 調べると出てきますが、現実の Lutetia はフランスの首都パリの古名です。ローマやケルト文化の時代の頃の名ですね。ホテル・ルテチアというホテルもセーヌ川沿いにあるそーです。パリの歴史は古く、紀元前からもう人が住んでいたというのだから恐れ入ります。
 N◎VAユニバースのルテチアも歴史は古く、1st〜2ndから名前だけは存在、星詠みのアスタロテも2ndから出てきます。初期、おそらく第一世代のDAKを作ったあたりの設定は後付けですが、歴史の古い欧州発企業には似合いの設定でしょう。
 Revolution時代の千早の敵役海外産企業筆頭だったG.C.I.が公式展開であっさり消滅、ついでにルテチアまでテラウェアに吸収されてしまったのは少々性急過ぎる展開でした。企業世界のパワープレイヤーは多い方が盛り上がりますから、ここでの復活は歓迎すべきでしょう。いったんは完全に寺軍門に下ったように書いてありながらブリテン支社は独立資本云々があったりして、お前はテラウェアの傘下なのか独立勢力なのか一体どっちなんじゃぁ〜(笑)という感じもします。
 ワークス装備を見ると、ルテチアはキャスト/ゲスト両サイドを想定しているのが分かります。元ルテチアのニューロや研究者というヌーヴ出身の白人キャラのキャラ立てできるでしょうし、大ボスがルテチアというニューロ物シナリオもできるでしょう。
 テラウェアは表はトロンの会社ですが、裏のナンバーズは大規模破壊や肉体戦もしこたまやってあんまりニューロっぽくないイメージもあります。
 ルテチアのエージェントなんかはまた違ったキャラ立てができるのではないでしょうか。限界性能を出すと壊れる『ロワソレイユ』や『ソロモンズキー』は夢があっていいですね。CEOアスタロテ様お気に入りの3機以外のソロモン72柱AI全機一斉起動とかやってみたいものです。


 Detonation開始時のテラウェアの設定は、現実世界の2003年ごろ当時、日本ではXboxが失敗した頃のMicrosoftそのまんまがけっこう出てきます。これを良質のパロディというか丸パクリというかは微妙ですが、そして『ワールドオーダー』では意外なことに再録されなかったセフィロト・ソフトウェアが現実のLinux勢相当。GoogleAppleに相当する大物プレイヤーはN◎VAユニバースにはなし、あるいは無理やりセフィロトに入れられるかも。
 というと、無理やり当てはめるとルテチアはヨーロッパ系から何か……となります。現実世界では台湾が強いので、実はヨーロッパ産でハードから売っているパソコンメーカーというのはほとんどありません。(携帯キャリアならNOKIAなどが有名ですが)
 アメリカ産も入れて無理やりイメージを当てはめると……DELLヒューレット・パッカード、ハードもやっているIBMOracleに買収されたSunなどの企業向け製品を売っている会社でしょうか。
 ルテチア系列の「ありし日の栄光を再び求める」系の考えは、N◎VAユニバースの悪役思想テンプレートでは北米連合、ロシア系列の人物によく見られます。現実でもアメリカに奪われた栄光を欧州に取り戻す……系の考えは映画や小説にも時々出てきますね。
 ヘイロンほどストレートな悪役度が高くないですが、ルテチアも敵としても味方としても、いろいろ使えるのではないでしょうか。



 そんなところでした。フォント道も奥が深いので探すと色々楽しいですよ。