Rのつく財団入り口

元はTRPG系のWebサイトの入り口だったブログです。最近のIT本の感想など。

宇宙でアドレス交換:『アストライアの涙』第7次航海

 嵐の海を越え、瞬かぬ星々の海を、静まり返った虚空を疾走する汎用宇宙船。そして追いすがるように進む駆逐艦
 ふたつの船では、通信を介して二組の冒険者たちが対峙していた。
 片やフロックコートにステッキ、その推理力で星の乙女の探索行を成就させようとしている非の打ち所のない紳士。いささか出遅れた駆逐艦の方で悠然と構えるシルクハットの紳士もまた、非の打ち所のない紳士。皇族の紳士は自分たちがやや遅れをとったことを認めながらも……探索に相応しい敵手の登場をむしろ喜んでいた。
 二人の紳士が火花を散らしていた頃。黒衣の紳士の横から、少女がちょこんと顔をのぞかせた。装飾のついたゴシック調の黒のドレス、銀灰のツインテールの髪を結ぶ赤いリボン。人形のようなその姿は、電脳空間で幻像が目撃された、星の乙女の姿によく似ていた。
 少女は驚き、スクリーンの向こうのダルデレの少女と眼鏡っ子の少女を眺め、そして休日のひとときに出逢った少年と若者の姿を認めると……ポケットロンを取り出し、戸惑ったように言った。

ラファエラ「あ、あの……アドレス交換、ありがとう」


キャストのジョシュア「おい良かったなグリフィン。あの子ちゃんと覚えててくれたぞ (´∀`)b」
ゲストのグリフィンくん「わ! ななな何言ってるんですか! ジョシュアさんが酔っ払って無理やりやらせたんじゃないですか! Σ(´□`;)」
キャストのジョシュア「あの様子なら脈ありだな。大丈夫お前なら行ける。そうだ、ここから電話掛けてみようぜ (´ω`)b」
ゲストのグリフィンくん「ややややめてくださいよ! ていうかあの子向こうの船にいるじゃないですか! 何がどうしてどうなってるんですか?! ・゚・(ノД`)・゚ ・。」


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 ど う し て こ う な っ た


 うーむ普通あの流れはキャストがやるものなんですが。7thに来てまたもや新展開でござる……w
 というわけで連休連戦の最初は、藤崎純也さんたってのお願いでRI財団謹製SFジュヴナイルしなりお『アストライアの涙』第7回が、これ以上ないぐらいの超異色面子で開催の運びとなったのでした。

タタラ枠:“ラプラス”司 丈一郎(つかさ・じょういちろう)

【タタラ◎, チャクラ, フェイト● 38/男性】
 新星帝都大学で数学を教えている准教授。西洋人にはジョー・ツカサと呼ばれる。あらゆる事象を数式で表せるとする天才で、その知性をもって数々の難事件を解決してきた。38歳独身、長身に痩せ型、鋭い視線の光る男性。落ち着きがなく神経質で、いつもスーツにフロックコート、手にはステッキの名探偵スタイル。バリツを祖とする格闘術まで嗜む。科学と冒険を愛する非の打ち所のない紳士である。
 奇人変人の類に十分入る丈一郎には古くからの顔なじみがいた。キャンベラAXYZ工科大学で物理学や量子力学で教鞭を振るっていたジョナサン・アーチャー教授。丈一郎とは違う分野での科学の世界の開拓者。
 その教授が宇宙で消息を絶った。謎めいた手紙を元に、ラプラスの探索行が始まる。2枚のタロットカードに隠された謎掛けは。正義のカードが象徴する数字の8には意味があるのか。ヘカテの威光が絶える時、忘却の河の向こう、最後の理想郷に隠された秘密は如何に。
 そしてもう一組の冒険者たちのリーダーもまた、科学と冒険を愛する非の打ち所のない紳士であった。二組の冒険者たちの探索行の行く末は。目的地は宇宙。いざ往かん、星々の世界へ――!

Player: 藤崎純也 さん

 前はむおんむおーんと『Demon Slayers』で一緒に遊んだ藤崎さんです。かねてから財団製シナリオも遊びたいとのことでしたので、日取りがだいぶ先になりましたが企画してこの日が実行となりました。
 出てきたのは『黒きレ・ヴォルゥ〜仮面の怪盗少女〜』というドラゴンエイジの漫画に出てくるシャーロック・ホームズがイメージモデルという准教授。教授や名探偵系のキャストは今までにもいましたが、教授+名探偵でホームズというのが新しいですね。最近のホームズは映画にもなったしなんか化政時代にもいるので丁度いいでしょう。w 
 ムッシュ・ツカサはアクト中はルール的には<アドバイス>メイン、インテリジェントな奇人変人ぶりを発揮し、相手に相応しい淑女は出てきませんでしたが最後まで紳士なのでした。最後の理想郷は《タイムリー》でモニョモニョを発動させ、冒険行は完結するのです。
 そして……そう、本作はゲスト陣にも紳士が出てきます。しかもイラストのモデルがアルセーヌ・ルパン。まさかの紳士対決、ほとんど同キャラ対決が7回目にして実現しました。実に……エレガント!



■カブト枠:支倉シオリ
【カブト◎●, カブトワリ, ミストレス 16/女性 カブト:ソルジャー3】
 南米の紛争地帯で生まれた日系人の少女。傭兵部隊に拾われて育てられ、射撃の名手となった。スナイパーライフルを用いた狙撃や支援行動に優れる。落ち着いた後、一般生活をさせようということになりN◎VAの公立高校に通っている。戦いが身近な地で過ごし、育ちが悪いため醒めていて気だるげにしているが根は優しい。
 外見は黒髪黒目の日系人、ポニーテールで、21世紀の極東の動画界隈で流行ったという「ダルデレ」の特質を備えている。
 昔、傭兵チームが護衛に当たったことのあるアーチャー教授とグリフィン少年の父子。そのグリフィン少年が2歳上のシオリおねえさんを頼ってN◎VAまでやってきた。宇宙への探索の護衛をお願いしたいというのだ。
 南米の戦場をライフルを友として駆け巡ったシオリの、珍しい冒険が始まる。軌道の楽園での思わぬ休日。硝煙の中でのバトルドロイドたちとの戦い。航海の果て、彼女たちが見たものは……
 目的地は宇宙。いざ往かん、星々の世界へ――!

Player: 鉄鎖(てっさ) さん

 こちらも昨年末の忘年会セッションが最後か、互いに知っていてもなかなか同卓の機会がないテッサたん(ぉ)をようやくお相手仕ることになりました。出てきたのは10代の女の子のカブトです。テッサたんが出てくるミリタリー+学園もののライトノベルなんかに出てきそうな造形ですね。w
 お気に入りのキャストの一人ということなので、他のどこかのセッションで見かけた方もいるかもしれません。
 さあ。悪徳監督ひよこPの計画により、思春期の男の子のゲストを配置して女性キャストを釣る予定だった本作のこの2枠。金剛のアツいカブトに眠らないアツい騎士にアツい童貞、アツい武器破壊少年にアツい中年映画俳優にアツいランサー、毎回毎回熱い漢ばかり集まってきてひよこPが血涙を流していましたが(嘘)、7回目にしてようやく、ようやく女性キャストが入ってきました。しかもひよこ衛星の偵察によるとシオリんは髪型がポニテらしいです。ひよこPのテンションが上がってきました! (`・ω・´) シャキーン
(コホン)データ的にはシオリんは<※自動防御>状態からオプションつきのサンダーボルトライフル使用、<※無敵防御>で達成地を上げた<※インターセプト>の射撃受けで戦う、標準的なリアクショナータイプですね。クライマックスは達成値30まで行きました。外見はキョン子ということでプレプレアクト時にイメージ動画も上がってきました。
D
 これがダルデレ……ひろいんの新しいかたちでござる……w
 というわけでガンアクションあり、ゲストのグリフィンくんから好感度が上がったり上がらなかったりしたシィンもあり、新たな展開を見せるのでした。ちなみに某リゾートではサファリルックで登場、他のキャストの働きによりいやいやながら可愛い格好をさせられるという一幕も。これで……ひよこ文庫リプレイの口絵カラーイラストは確保であります。(`・ω・´) シャキーン

ニューロ枠:“aaa(トリプルA)”香川クドリャフカ

【ニューロ=ニューロ◎, ミストレス● 17/女性】

 聖ミシェル学園と新星帝都大の図書館で司書のバイトをしている少女。貸し出しのシステム全体を管理しており、ほぼどんなことでも調べることができる。情報屋としてはいつもハンドルを適当に名乗っている。
むかし家族を心配させて秘密主義になったが信じられる相手なら実体でも姿を現す。電脳上では事務的だが本人は人懐こい。青い目にプラチナの髪の白人で、小柄な眼鏡っ子。下の名前は、初めて宇宙に上ったソヴィエト連邦ライカ犬と同じ名である。
 電脳空間上のライブラリ構造体の仮想的上方向から聞こえてきた声と、星の女神の幻像。初の通信を喜ぶ少女は自らをアストライアと名乗った。それが探索行の始まりだった。人類史上初めて宇宙に昇り、散ったクドリャフカの何倍もの距離を旅する航海が始まる。目的地は宇宙。いざ往かん、星々の世界へ――!

Player: たんたん さん

 こちらも滅多に同卓しない……というか、調べたら2007年のアルシャード・ガイアのシナリオデュエルで偶然一緒だった以来のはずです。坦々麺のたんたんマンのたんたんさんが遅刻しながらやってきました。
 同一キャストで別バージョンが幾つかあってデータ&設定が微妙に違って混乱したのですが、図書室のわんこが出てきました。データ的には電脳アクションの達成値を上げて情報収集&<※ポルターガイスト>リアクション、ミストレスは<※鼓舞>と標準的な作りのニューロです。物語全体のバックグラウンド、情報はボリュームがあるのでこれぐらい能力があった方がスムーズでしたね。
 名前の出典もライカ犬、まさにSFな本作にぴったり……でありつつ日本人からするとやっぱり発音しにくいのですが(笑)、図書館周りの演出が出てきたのが新しいですね。


アラシ枠:“折れた騎士剣〜Caliburn〜”ジョシュア・ジョイス (JJ)

【カブト◎, カタナ, アラシ 22/男性】

 愛称JJ、ウォーカー技師だった父が残した漆黒のウォーカー、“クラレント”を駆ってコロッサスで戦っていた少年。最年少ヘッドライナーを決める戦いでAIのクラレントの身を挺した犠牲によりJJだけが助かり、機体は破壊された。
 あれから5年。ウォーカー乗りの誇りを失ったJJは各地を彷徨い、今はボディーガード業をしている。搭乗機は中古レイヴンの“スクラッチドール”。旅のお供は柄だけの剣を抱えた健気な少女クラリス。自分を超AIだと主張し、JJをマスターと慕うクラリスの正体に、鈍感な彼はまだ気付いていない。
 “スクラッチドール”に搭乗したJJは宇宙にいた。背後にはアヴァロン計画のコロニー、友軍機はコロニー防衛隊。対するは、スクリーンの中でクラリスが悲鳴をあげるほどの最新技術を満載した実験機部隊。乗っているのは青い隊長機の青年以外、子供ばかりだった……
 辛くも激戦を生き残ったジョシュアは、再び宇宙への航海に同行することになった。再会した銀髪の青年もまた戦士。旅の一行は、ジョー准教授を除けば少年少女ばかり。チャイローンで昼間から酔っ払ったJJは、シオリに似合う衣装探しに勤しむ面々を後に、草食系男子のグリフィン少年を連れて散歩に出かけた。少年をけしかけてナンパしかけた、黒衣のゴスロリ少女の正体は。大いなる探索の果て、冒険者たちが見たものは……
 目的地は宇宙。いざ往かん、星々の世界へ――!

Player: hide(ひで) さん

 産地直送hideイズム、NIRVANAの帽子がトレードマークの音楽を愛するカレー男爵オサレメンのhideさんがやってきました。互いに互いの予定があって最近ずっと同卓がなかったので丁度よい機会になりました。
 さァリプレイ同人誌にもなった『陽炎の月』に出てきたJJが、ロマンという名のカリバーンを手に遂に宇宙に飛び立つのです。「王道しゅごい好み」「鬼かっこいい」とmixi掲載のショートストーリーが話題沸騰(笑)だったJJであります。
 本作はイオリア=シュヘンベルクの遺産……もとい、アチャーとなるツインテールの重大な謎が隠されていますが、お父さんの残したウォーカーも女性型AIつき、今もヒロインを連れて旅している王道設定のJJには何も言えないのであります。w
 Exp372と今回の冒険者の中では最強クラス。護衛相手を守りながらの戦闘、対ウォーカー戦でも十分な能力を備えています。少女クラリスがナビゲートする中古ウォーカー“スクラッチドール”対青い亡霊ファンタズマの一騎打ちでは、1カット目から高アクションランクで両機の一瞬の攻防が激突。<※オーヴァーレヴ>してさらに<※羅刹>するという実にキモ……いやいやいや王道主人公級の動きを見せるのでした。w
 「お前はいつまでも亡霊でいるつもりか」とモニョモニョを失ったゴニョゴニョ君に言う辺りがよかったですね。
 他は、アクト中のまさかの超展開。ウォーカー乗りの誇りを失ったジョシュア22歳、何をするのかと思えば、まだ22なのに飲んだくれです。それどころかゲストのグリフィンくんをけしかけて女の子を引っ掛けようとします。いくらJJにはもうクラリスたんがいて自己完結してるからといって、まさかの人のフラグ立て路線……!
クライマックスの「グリフィンが男に目覚めて(ピー)たちを守るという演出の《難攻不落》」とかもう意味が分かりません。まさかのゲスト無双グリフィン無双。まあJJも他のキャストもみな無双しているのですか、この展開は今までになかった……!w

RL:自分なので(ry

 ということは……ビッグなナンバァを担当してたまたま人のフラグ立てムーブをしているワタクシも外から見るとJJのように見えるのでしょうか。い、いや、そんなはずは……!w
 というわけで第7回の航海開始となりました。今回キャスト決定が普段のペースよりかなり遅いぎりぎりとなり、一部メンバーのmixi記事が数日前の別アクトの話一色で危惧したりもしたのですが、直前のキャスト構成変更後に今回の布陣となりました。結果としてはこのキャスト編成で正解でしたね。
 前回の6thでシナリオ側に加えたチューン分はテキストにも反映して印刷し直し。時間管理はiPhoneのストップウォッチだとバッテリーの減りが速いので、今回も旅用の小型アナログ時計を目の前に置いておくことにしました。
 そして……エイプリルフール記念の続き、こっそり別SNSでやっていた3D化計画を進めて本作のゲスト5人も3D化が実現。集合イメージ写真を印刷しましたがけっこう形になるものですね。
 当日はiphone上のTwitterクライアントから実況中継ツイートしながらの開始となりました。
 聞くところ、hideイズムのお方らは数日前の別アクトでよくないモノを全て吐き出したので、今日はエレガントに行けるそうであります。w
 この旨をツイート、その後Twitter2mixiを通して自動でmixiボイスに転送されると、「松井」というお方と「だご」というお方から「イイネ!」の反応が返ってきました。なんともリアクションに困るイイネ!であります。w


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 アクトは6時間弱、ほぼいつも通りのペースで進みました。上で触れたこと、それ以外でも、今回が初めての展開やまさかの超展開も起こり、このへんは複数回走らせるシナリオならではの楽しみですね。
 アクト中は常に時計をチェックしていましたが、予想以上に時間を消費した為省略した部分も実はあります。(モニョモニョ競争のルール処理とかね)
 特にクドリャフカの演出周りがもう少し簡潔にまとめられたところもあるのですが、この辺はしょうがないですね。同卓頻度低&初マスター相手が3名、このリスクがあるのを把握した上で長編シナリオでチャレンジしていますし、誤差はカバーできる範囲内だったと考えています。


 終わった後は全員オトナ組だったので酒の席へ。裏話をしたり本作とも深い関係にあるSFの話をしたり、あれやこれやの武勇伝を聞いたりしました。
 飲みの席になるとどうしても、やれ誰それのキャストは酷いとか誰それのシナリオは酷いとかあのセッションは酷かったとか、武勇伝系のニャンともなネタ話が主になりがちなのは残念なところですね。現在では事実上拡散消滅しつありますが、誰でも彼でも池袋界隈でひとくくりというのも時には困ったものです。w


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 さて。昨年2.5ヶ月+0.5ヶ月の準備のあとに満を持して夏に航海開始となった本作『アストライアの涙』も都合7回の開催となりました。
 今年も何か新作シナリオは考えていきたいのですが、題材含め要熟考ですね。筆者の回りの昨今の流行だと注目を浴びやすいのはインパクト重視のネタシナリオ、オフ会で絶対失敗せずに回るような短いシナリオですが、果たして迎合すべきか。ミクシィ界隈で一時話題になった他人でも回せるシナリオ……の話はよく理解できなかったのですが、こちらは初心者云々の領域はとっくに脱しているし自分が納得できる良いものを創りたい。やはり要検討ですね……といいつつ、今年7月の『らららオフ』13thの話が出てきたので今回はRLを考えて急ぎ新作を設計中です。
 同一シナリオRLの最高記録は現在16回、アストライアもせっかく創ったので、もう何回か星の海への航海を開きたいですね。(前にお流れとなったサークル「ぐら」方面や、最近マイミクが繋がった方々の方面をチラ見しながらw)