Rのつく財団入り口

元はTRPG系のWebサイトの入り口だったブログです。最近のIT本の感想など。

『ドッグランド』@Tokyo


 さあ大阪で行われた第1回オーサカM○●Nで配布された共通シナリオ『ドッグランド』。
 あんじーさんが開いたアクトでも某ゲヒるんです。が猛威を振るったようです。僕のほうでも調整の後に執り行う約定の日がやって参りました。

猟犬の楽園に現れた者たち

フェイト枠:“羅刹鬼”志道 仁

【フェイト◎, チャクラ, ヒルコ● ヒルコ:ニューロマンサー 22/男性】
 かつてはアサクサ界隈で暴れていた不良少年出身のフェイト。当時の人脈を活かし、現在も腕っ節寄りの探偵として活動している。弱きを助ける熱血漢。長身の日系人
 ある時遭遇したヒルコに噛まれてヒルコ化。有事はバッグの中に隠したマスクを被り、ミュータントヒーロー“ザ・オーガ”(「ジ」ではなく「ザ」)として夜の街を駆け、悪漢たちと転げまわっている。
 治安の悪いヒルコ街で馴染みにしていたBAR《アルペジオ》。ようやく自分の店を持てた店主はルリィ・アイユという儚げなアジア系の少女だった。
 そのルリィが姿を消した。塵の積もる店内に佇む志藤に、隣のお爺さんが悲しげに語る。彼女の行方は、無法の街に秘められた秘密は。
 ここはドッグランド。ゴッサムシティもかくやの無法の街、ヴィランはモヒカンズにノアール黒服にユニバースなノーメイクのジョーカー。無法の荒野に、オーガの咆哮が響き渡る……

Player: マネキネコ さん

 人が集まらず3人でやろうかと思っていたところ、松吉さんたちの普段のメンバーから参戦がありました。
 感想としては、コンベンションなど多数のプレイ機会を渡り歩いている人に典型的の特有の特質がよく見られる方だなという感じです。
 キャストはアメコミヒーロー系でヒルコなので何か凄いことをするのだろうと勝手に思っていたら、データはめっちゃ普通でした。ユニバース!w

チャクラ枠:羽塔隆明 (はとう・たかあき)

【カブトワリ◎, カブト, カタナ● カタナ:剣客2Lv 19/男性】
 フリーランスの若い戦闘屋。世界に数挺しかない伝説のSCREAMER銃を槍のように自在に操り、接近戦と射撃戦を自在に戦う。
 他人に対してはぶっきらぼう、金次第でどんな仕事も引き受けるが、ほんの少しだけ他人を気にすることもある。
 羽塔はある集団の用心棒に雇われていた。実質が無法者集団であるヒルコ街の“義勇軍”。チンピラたちに先生と慕われる羽塔は事実上の最精鋭である。リーダーはブラジオンという戦闘用フルボーグの巨漢。
 その義勇軍の悪逆非道ぶりが目立つ最近、羽塔は街の外から来た男女と出会った。あくまで大きな漢の覇道を語るブラジオン。彼の真意は、そして羽塔とどちらが強いのか。
 ここはドッグランド。無法の荒野に、撃鉄の音が響き渡る……

Player: Cactus さん

 すらのば卒業生のカクタスさんです。かくたす・ギミックなキャストが多いCactus陣営。羽塔も戦闘系スタイル全部乗せ、特技は<※ガンフー>のみ、ダメージが殴32点を叩き出せるという面白い作りです。今回は強化して<※インターセプト>に<※自動防御>にと、火力は変わらないものの攻防が充実しました。
 周囲がダメデレにお嬢様にミュータントに重度のヤンデレに漢がつにスケールの大きい狂人にと普通でない人が多い中、能力が高いけど(いちおう)普通の人というところが対比が出て面白かったですね。
 金と雇い主に従う分かりやすい戦闘系フリーランスなのですが、期せずしてコンビとなったブラックハウンドのスイーツ(笑)な女性隊員に「少しは期待している」と徐々にデレフラグが立つあたりも……ユニバース!

エグゼク枠:“姉さん”大道寺 蓮華 (だいどうじ・れんか)

【エグゼク◎, ミストレス, カリスマ● エグゼク:コンダクター 10代後半/女性】
 各地に影響力を持つ巨大ザイバツ、大道寺グループのご令嬢。高校生の若さでグループ傘下の玩具企業、ダイドー・トイズN◎VA支社の社長を務め、時として親善大使として各地を回っている。玩具が売れるには平和な町が一番と治安意識は高いが、一線を越えると平和のための武力も辞さない一面を持つ。
 豊富な資金を背景に企業要員を使って采配を振るい、本人には特殊能力はないものの人を動かす資質を持つ。金髪ロングのいかにもお嬢様然とした外見をした少女。
 ヒルコ街の貧困層の子供たちにもダイドー・トイズの玩具が売れ始め、ヒーロー路線で新企画を考えようとしていた頃。蓮華の計画に思わぬ邪魔が入った。
 スクリーンの中で堂々と最後通告を告げてきたのは、裏の三合会の資金力を武器に街の経済を乗っ取ったエグゼク、エフィメラ・黄。流れる銀髪に深い湖のような青い瞳をした、蓮華と同い年ぐらいの少女。燃え上がる解放への戦火。ダイドー・トイズは街を救えるのか。少女の青い瞳の奥の光の秘密は。
 ここはドッグランド。無法の荒野に、大道寺の紋章が翻る……

Player: 星読むおん さん

 『DEMON SLAYERS』でRLをしてくれたサロン・リリカルのむおんじゃさんがやってきました。むおんむおーん。
 エグゼク枠はシナリオ全体の展開に一番差がつく役どころですが、出てきたのはかつて『アストライアの涙』に出撃させようかと思っていたというエグゼクっ娘案からの再考。うーんこの蓮華というネーミングがもういかにもアニメやラノベや漫画のお嬢様キャラですねー。外見イメージはあまり麻雀しない麻雀アニメの『咲』の龍門渕透華だそうであります。ユニバース!

 シナリオの行間に書いてある通り、ゲストの◎フィはごにょごにょぢからがうpしていたのですが、同年代の少女でしかもおもちゃの会社の社長というところが、殺伐としない展開になり、このアクトに相応しい結末になったと思います。
 そして。むおん王は一心不乱ヨコハマ勢の出身。本作のデータ作成者を警戒、「PSなら絶対これぐらいのことはする」と予想して(笑)万全の体制で来ました。コンダクターの先制攻撃に<※声援>、配下のトループを<※直属部署><※精鋭部隊>で率いる強力なトループ使い。
 マネキントループは<※アドレナライズ>、カゲムシャトループが<※パントマイム>、タタラトループが<※アドバイス>ともう大変なことに。
「今日はランブルの日ですか」と言いたくなるぐらいの陣容でしたが……彼女のこのデータがあったから今回のキャスト側が戦闘で勝てたというのも事実。なんともはや恐るべしはmade by PS謹製データであります。パーフェクトソルジャーも……ユニバース!

イヌ枠:“ラッキーチェリー”京極さくら

【イヌ◎, マネキン, カブキ● 21/女性】
 ブラックハウンド機動捜査課の女性隊員。身長148cmの小柄にブラウンの髪のポニーテールという外見。千早冴子警部だけしか知らない理由でSSSからスカウトされてきた引抜き隊員だが、肝心の能力の方は優秀とは言いがたい。プライベート優先、定時即退社を繰り返すスイーツ(笑)。コイバナが大好きで惚れっぽいが男運は非常に悪く、悪運の強さだけで難事件の数々を渡り歩いている。
 機動捜査課の会議室に集った面々は戦々恐々としていた。千早警部が映像を見せた危険度AAクラスの知能犯罪者は、淡々と異常行動を取る宇宙的狂人。全員がドン引きして京極さくらの周りからさりげなく離れていく中、彼女は精神汚染に耐えられる専属の潜入捜査官として任命される。
 ラッキーチェリーの頭の中では、早くもスイーツ(笑)な脳内妄想が繰り広げられていた。手配者ゲヒルンは年齢不詳の爽やかな青年。きっと彼には語るも涙聞くも涙の悲しい過去があり、衝撃的な出逢いとドラマチックな展開の後に運命の恋、戦いあわねばならぬ二人の宿命、そして射撃が下手なはずのさくらの拳銃で胸を撃ち抜かれ、それでもなお愛する彼女の名を呼び続けるスイーツ(笑)なイケメソとして悲劇の最期を――
 妄想の一部がほぼ現実になるとは露知らず、さくらはレッドエリアのヒルコ街に足を踏み入れた。襲い来るミュータント、彼女をしばき倒すモヒカンズ、そしてラッキーチェリーをそこはかとなく護ってくれるSCREAMER使いの若者の微スイーツ(笑)
 ここはドッグランド。無法の荒野に、脳髄から漂うラッキーチェリーの香りが満ちる……

Player: 松吉 さん

 4月にPerfumeの新曲が出ると聞いて喜んでいる松吉さんです。
イヌは2案あったのですが、前に同席したプレイヤーがみなスイーツ(笑)だと評したという、中の人曰くヤンデレならぬダメデレな方に出陣を願うことになりました。データ的には<※カース>や<※誘惑><※フリーズ>使い、今回は一部変更。<イヌ:レンタコップ>のようなLvの2倍効果があるブランチは今回のような達成値操作が猛威を振るうアクトで強いですね。
 ゲ◎ルン様のヒロイン力を初めとするさまざまなちからがうpしていたのは、もちろんシナリオの行間に書いてある通りですが、相対する役にスイーツ(笑)は正解でした。きっと真面目なハウンド隊員ではユニバースのもたらす精神汚染に耐えられないのでしょう。対比、というか両人とも駄目な感じもしますが二人の対決が面白いことになりました。
 アクト中に次々と明かされていく秘密も、スイーツ(笑)補正を掛ければさくらの脳内では最初の脳内妄想通りなのです。ああ、そして物語は一部妄想通りのスイーツ(笑)なドラマチックな展開へ……ユニバース!


監督:ひよこP

 じゃなかった

RL:自分なので(ry

 ♪こ〜こは〜 永遠の ドッグラ〜ンド〜 (北斗の拳の『TOUGH BOY』の2番風に)
 さあやってきましたドッグランドの日。エレガントとエレがつトの風を無法の荒野に吹かしてみせましょう。


アクトの一幕

 とゆことで一部だけ抜粋してみましょう。


     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆


 ブレた低解像度の映像。かつて人間だったものの残骸と散らばる血痕。当事者は優雅な朝食を味わった後であるかのように、彼らの脳髄の宇宙はあまりに小さかったと残念そうに語る。
 淡々と異常行動を取る本物の異常者。しかしその外見はあくまで爽やかな笑みを浮かべた、年齢不詳の青年。
 かつてない宇宙規模の狂人の出現に、会議室に集まったハウンド隊員たちはドン引きしていた。


機捜課の愉快な仲間たち「ヤバイ……こいつは本当にヤバイ……(コソーリ散っていく)」
京極さくら「違うわ。きっとこのゲ◎◎ンさんには何か事情があるのよ。きっとその過去には悲しい秘密があって、あんなことやこんなことが……(*´▽`).。oO」


 早くも始まるトレンディドラマも真っ青のスイーツ(笑)妄想。潜入捜査官を任命されたさくらの脳内では、めくるめく壮大なディスティニーが展開された。
 スイーツ(笑)の甘い香りが満ちる脳内クライマックスをよそに、画面の中の狂人は読者に別れを告げた。


「私はこれから宇宙の探索に旅立ちます。それでは皆さん……ユニバース!」


     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆


 徐々に明らかになるモニョモニョの秘密……
蓮華の中のむおんP「ほりのさん……別のアニメ観ちゃったのかな…… (((Д;;)))」


 そして運命のモニョモニョがモニョモニョへモニョモニョを掛けるシーン……!
監督のひよこP「このへんからやっとほりのコズムが始まるのだ。ここから◎◎◎がガ◎ス◎ン◎ーガールっぽい挙動を始めるのだ」
蓮華の中のむおんP「しかもメイド服……! これは……餅◎さんあたりの差し金か?」
監督のひよこP「そうなのだ。シナリオ通りなのだ」


     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆


 がつモヒカンズが集うコロッセオの如き集合場所。そこに地響きを立てて現れたのは……謎の覆面ヒーローだった。


ザ・オーガ「……悪い子はいねェかァ……?」


チンピラ「(ざわ ざわ)」
チンピラ「ニュースでやってたヤツだ……実在したのか?」


 そして、ヒルコ街の虐げられた民たちの中に……フードの陰で、訳知り顔で静かに頷く老人が一人いた。


おじいさん「(こくり)……やはり来たか、オーガ」


 バー《アルペジオ》の隣に住んでいるおじいさんである。リサーチ1シーン目に初登場、予想外に出番が多くキャラが立ったおじいさんは、図らずも脇役助演男優賞MVPであった!


     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆


 コマで状況も完全配置、敵陣はパーフェクトソルジャー。達成値操作系も万全に備えた一同はあれこれ考えを巡らす。

みんな「チャクラがいる……」
みんな「やはり<呼吸>してくるか?」


むおんP「いや、 P S な ら 絶 対 に や る 」


     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆


 いろいろあって短い激闘が終わった後。
 少女は光の中で、ある人物と出会っていた。
「まさか……◎◎ちゃん……◎◎ちゃんなの?」
「やっと会えたな、◎◎◎。お前には話さなければならないことがあるんだ……」
「私、◎◎ちゃんのことをずっと待ってたのに……」


 (ピーー)が気付くと、そこは大道寺蓮華の膝枕の上だった。
「私は……夢を見ていたのね……。◎◎ちゃんはもう……」


 和解した二人は今後について語り合った。


蓮華「そうよ。でも、あなたには私と一緒に働いてほしいの」


     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆


 ブラックハウンドの廊下。語り合っているのはお馴染み冴子警部とレイ巡査である。

レイ「ねえ課長。さくらさんって、あれでほんとに仕事してるんですか〜」
冴子警部「仕方ないのよ。彼女のような人材はこの街に必要なの」


 二人が振り返ると……廊下の奥の奥には厳重に封じられた取調室。小さな窓からは厳重に拘束された男性の顔が見える。


「フガフガー!(訳:ユニバース!)」


 ほとんどハン◎バル・レ◎ター博士のような格好をしているのは、激戦の末に確保されたAA級知能犯罪者ゲ◎◎◎であった。
 京極さくら隊員の脳髄から香るラッキーチェリーの芳香に魅せられ、互いに引き寄せられる二人。スイーツ(笑)妄想もかくやの運命の再会の後の大激戦のあと生きたまま確保されたゲ◎◎◎は、その後ハウンドの捜査に協力することになったのだ。
 脳内に多数の秘密を蓄え、極めて高い宇宙的な知能指数を有するゲ◎◎◎は、その後迷宮入りの事件が発生するたび、捜査官たちに適切なアドバイスをしたという……


     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆


 老相談役や精鋭の部下を引き連れ、大道寺 蓮華は犯罪世界の超大物と対面していた。相手も老人や多数の取り巻きに護られた、ブラックスーツにワルぶったサングラスのまだ幼い少年。
 本編ではチョイ役なのにまさかのポップアップ。N◎VAファン女性層に大人気(と思われる)三合会の生き残り陣営の最有力候補、ハーヴェイ・王である。


ハーヴェイ「ふん。で、オレに自分の命を狙った奴を許せというのか」
大道寺蓮華「彼女には彼女の事情があった。それを考えてほしいの」
ハーヴェイ「どいつもこいつも、甘ちゃんばっかりだ。
 いいだろう。ヒルコ街が元通りになったのはお前の功績だからな。
 だけど勘違いするな。爺やがああ言ってるから、今回は特別に聞いてやっただけだからなっ!」


 ヒルコ街の貧しい子供たちにも、今後は少しだけ笑顔が戻ってくるだろう。そして蓮華社長はダイドー・トイズの次なる計画を練る。


大道寺蓮華「(*´▽`).。oO(アクションフィギュアだけじゃ足りないわ。次はアニメ化よ!)」


     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆


 運命の戦場で獅子奮迅の戦いぶりを見せ、重武装した(ピーー)をSCREAMERで仕留めつつ同時に(ピーー)を手刀で気絶させる離れ業を演じた羽塔隆明は困っていた。
 義勇軍は解散、リーダー不在。義勇軍でもほぼ最強だった彼の腕に、金をくれる雇い主はもういないのである。
 そして出てきたのは……またまたN◎VAファン女性層に(以下略)のハーヴェイだった。なんでやねん。


ハーヴェイきゅん「ほう、お前が奴の片腕か。義勇軍ではお前が一番だったそうだな」
羽塔隆明「ものは相談だ。今度は俺の腕を雇わないか」
ハーヴェイきゅん「ふん。コロコロ飼い主を変えるつもりか。
(じいやと相談して) まあいい。腕の立つ護衛を探していたところだ。
 だけど勘違いするな。一週間様子を見るだけだからなっ!」


 世界に数挺しかない伝説の銃の使い手は、内心安堵した。


羽塔隆明「(´-`).。oO(これで、今月の家賃が払える……)」


     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆


 大道寺蓮華のプッシュもあり、仮面のスーパーヒーロー“ザ・オーガ”はストリートの片隅で遊ぶ子供たちの玩具の中で、テレビの中で、悪を倒しヒルコ街を護る謎のヒーローとして大活躍することになった。
 ヴィランと仮面のヒーローが駆け巡るのは常に夜。今宵も、ザ・オーガはビルの谷間を駆け巡る……


こども「あ、ザ・オーガだ!」
こども「いま、ザ・オーガが飛んでった!」
こども「ありがとう、ザ・オーガ!」


 そしてウォッチメンもかくやのガラスバリーンでザ・オーガが派手に飛び込んだのは、三合会の本拠地……またまたハーヴェイ・王の私室だった。なんでやねん。


ハーヴェイきゅん「(読んでいたコミックを後ろに隠して)お前は……!?」
ザ・オーガ「あの子はお前たちともう縁を切った。これが証拠だ」
ハーヴェイきゅん「そうか、あいつか……」


 謎のヒーローは一挺の拳銃を差し出した。凶手たちが自らのアートをトレードマークとして刻む拳銃。そこには、ある凶手の印が刻まれていた。

ザ・オーガ「ただとは言わない。取引だ。これをやる」


 ヒーローは懐からさっとブツを取り出した。


ザ・オーガ「……限定版アクションフィギュアだ。これのブリスターパックをキミにあげよう!(サムズアップ!)」


 そこへドアをがちゃりと開けて入ってきたのは、弱冠10歳の少年の護衛が板についてきた羽塔隆明(19歳)である。
 近所のコンビニから帰って来たかのような気軽な口調で、SCREAMER使いは手に持ったビニール袋を示した。


羽塔隆明「お〜いハーヴェイ、ザ・オーガの最新刊買って来てやったぞ〜」
ハーヴェイきゅん「わ! おい羽塔、それをいま出すな! ・゚・(ノД`)・゚ ・。」


 慌てふためくN◎VA三合会の次期香主候補を尻目に、スーパーヒーローは大都会の闇に消えていった。
 周囲に爺やがいないことを確認しつつ、ハーヴェイ少年はその影に呼びかけた。


ハーヴェイきゅん「(10歳の少年の笑顔になって) ありがとう、ザ・オーガ!」


     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆


 悪漢たちが潜む大都会の闇。コートをはためかせながら、高い所から眼下を見やるザ・オーガ。
 仮面のヒーローは、並んで眼下を見つめる少女に言った。

ザ・オーガ「◎◎ィ。これからお前はどうするつもりだ」
◎◎ィ「そうね……ヒルコ街には嫌な思い出もあるから、しばらく離れようと思うの。でも、自分の店を持つのは私の夢だった。街の外で、またいつかBARを開こうと思うの。そうしたら――仁、また来てくれる?」
ザ・オーガ「もちろんだ。昔からスーパーヒーローの帰る場所は、BARと相場が決まっている(サムズアップ!)」

 かくして今夜も、ヒーローは街の夜を見張るのだった。
 ここはドッグランド。無法の荒野に、これから新しい風が吹こうとしている……


おわり


RLサイドの準備

★本作の情報項目は15前後、それほどでもないですが、論理的な理解のために情報関連図を作りました。
 Excel等でも作れます。使ったのはITの世界で使われている定番の設計ツール astah* community です。スクリーンショットPNG画像にしてWordに貼り付けて印刷。こうして図に出すと、一部の情報だけ突出して先の流れがあることが分かります。
 僕も自作シナリオをきちんと作る際は関連図を作ることもあります。
 これに限らず、互いに相関関係のある物事を論理的に理解するには、文章ではなく図に書くと格段に分かりやすくなります。TRPGだとシナリオのフローチャートNPCの関係図などですかね。これからスキルを上げたい人にはオススメです。


★BGMリスト作成。自作シナリオだとiPod上のプレイリストでいつも揃えていますが、今回も記念に作りました。なんとなく集めた系統は以下の通り。

☆最初のRLシーン:なんとなくSF映画の不朽の名作『ブレードランナー』のテーマ。byヴァンゲリス
 背景に酸性雨が降っているし、西日が差す高層建築からサマードレスの◎◎ィたんが物憂げに眼下の街を見下ろすイメージが、なんとなく合いそうだから。

ブレードランナー

ブレードランナー

☆アクトトレーラー&ブラ◎オン回り:なんとなく『北斗の拳』より『愛をとりもどせ』『TOUGH BOY』。
 ニコ動からMP3で抜いてきたよ。なんと80年代の曲ですよ。たっぽいたっぽいのTOUGH BOYを僕が聴いたのは確かリアル中坊の頃です。
 TV版の歌詞では「living in the nineties...」(オレたちは90年代の世紀末に生きている)と歌っていますが、オリジナルだとeighties(80年代)なんですねー。そして今はもう世紀末は終わって新世紀。いやはや時が経ったものです。

北斗の拳 プレミアムベスト

北斗の拳 プレミアムベスト

☆ル◎ィ・ア◎ユ回り:なんとなく漫画/アニメ『ガンスリンガーガール』のBGMや主題歌やイメージアルバムから。

GUNSLINGER GIRL-IL TEATRINO-オリジナル・サウンドトラック

GUNSLINGER GIRL-IL TEATRINO-オリジナル・サウンドトラック

☆エ◎ェメラ・◎回り:ゲーム『エースコンバット6 解放への戦火』『エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー』の人気曲から。
 対決の予兆シーンのシーンタイトルが『解放の戦火』だったため。パーティで蓮華が相対する場面はサラ・ブライトマンのエレガントな曲から。

エースコンバット6 オリジナルサウンドトラック

エースコンバット6 オリジナルサウンドトラック

☆ゲ◎ルン様回り:映像に最初に登場してハウンド隊員ズがドン引きするシーンの不安な曲は、映画『イノセンスOSTから。バトーたちが洋館を回って額がEMETHなあの場面。
 またまた登場するシーンはアンビエントEnigmaの曲でした。

イノセンス オリジナル・サウンドトラック

イノセンス オリジナル・サウンドトラック

エニグマ・グレイテスト・ヒッツ / Love Sensuality Devotion

エニグマ・グレイテスト・ヒッツ / Love Sensuality Devotion

☆ほか、最近iPodに入ってた曲とか他のBGMリストに入ってた曲とか最近のアニメ作品の曲(レールガンとか東のエデンとか)などなどなど。

light prayer

light prayer

★内容の精読。当たり前ですがシナリオはきちんと読んで理解します。どんなものでも、他人から見ると間違いが見つかりやすいものです。本作もよ〜く読むと誤りや抜けはあります。(調査可能初期情報項目の数や◎◎◎トループとか◎◎◎トループの制御値とかね!w) この辺りも全て対応しました。
 また、物語のバックグラウンドやゲストプロファイルが書いていないので、背景やゲスト間の関係、思惑などを、本文中の記述から理解/あるいは推測して自分なりの結論から「自分がRLするアクトの中での事実」を決定する必要があります。この辺も全て対応しました。


★短めのシナリオであれば、ほぼ確実に盛り上がる戦闘のウェイトを増やすのは手です。
 戦闘用ゲストデータはPSぢるしお墨付きなので、今回は不明だったモニョモニョトループの種類を変えた以外、このパーフェクトソルジャーな凶悪さに敬意を表してまったく変えない方針で行いました。w
 1人の頭脳で複数ユニットを操る必要があるRLサイドは、こうなると強さはデータをどれだけ事前に把握しているかに掛かってきます。初期プロット、得意スートを含め、なるべく理解しておくようにしました。ユニット数が多いので『迷宮キングダム』用ボードとコマも用意しています。


★シナリオのチューンに関しては2009年夏に以下の記事で述べ、はてなダイアリーの方でも反響を頂きました。

 ここに書いたのと似たような処置を行っています。シーンやゲストの描写・演出・ロールプレイの強化などですね。


★といっても今回はそれほどは行っていません。w

  • (ピー)周りに暗躍する黒服がみんな香港ノワールぽい
  • ブラ◎オンが持っているトゲトゲウォーハンマーを拡大してよく見ると「made by PS」の刻印がある
  • バー《アルペジオ》の隣のお爺さんが助演男優賞MVP
  • ル◎◎の儚げな日陰の花のほりのヒロインぢから
  • エ◎◎の重度のヤンデレヒロインぢから
  • ゲ◎◎ン様の宇宙ヒロインぢから
  • (ピー)が(ピー)急襲シーンでちゃんとメイド服を着ている。(ピー)注射から(ピー)吊るしまでこの服装。

 このへんは全てシナリオ通りですよ〜読めばぜーんぶ行間にちゃんと書いてありますよ〜(っ´▽`)っ


RLサイドからの感想

★アクト総計時間は4〜5時間と見積もり、実際は『北斗の拳』のテーマソングと共にトレーラーが始まってから休憩込みで4時間45分でした。想定の範囲内、M○●Nオフでshowさん卓で遊んだ時も4時間40分なので大体同じですね。
 今回はメンバーが都合で遅れてきたので開始時間が遅めの14時、ポストアクトが時間ぎりぎりになってしまいました。もう少し短めにもできたかなと思います。戦闘のカット進行はセットアップフェイズが始まってから40分間でした。


★やはり面白いのはTRPGの常として、予想外のこと、自分が遊んだ時とはまた別の展開が起こることですね。今回も驚愕展開がたくさん起こりました。
 特に1つ上げると、ダイドー・トイズの蓮華おぜうさまが(ピーー)を膝枕で抱いて彼女を救う場面ですね。偶然この場面のBGMが『エースコンバット6』のエンディングの感動的な曲だったので似合いすぎ。神展開です。


★本作のあちこちのアクトの展開を偵察すると、(ピーー)が途中でシナリオから脱落したり利用されて終わったり一番差が出るのですが、今回は上のようにかなり美しい終わり方になりました。エレガントになったのぜ……(´▽`)y-~~~
 他にも本作最大のヒロインたる(ピーー)様も生き残ったり、生還率高し。なんというヒロインが多いシナリオなんだ……
 だがしかぁし、賢明なるPL&読者諸氏にはあえて申し上げるまでもない通り、全てシナリオに書いてある通りにRLしただけであります。ぜーんぶ行間に書いてありますよ〜 (っ´▽`)っ


★イベント向けのボリュームも抑えられた作品なので、今まで短い作品を遊んだ時と同様、自分としては、RLサイドとして多少物足りない部分も若干はあります。RLが初めての人ならいざ知らず、自分が指揮するに当たってはもう失敗する要素もないし、困難に挑戦してより高みを目指すチャレンジングな要素はないですからね。そこは、上で述べたように、今回なりに様々な工夫をすることで味付けしました。


★RLサイドのチューン/アレンジとしては、mixiでシナリオ既知メンバー限定公開記事になっていますが、闇司さんのこの記事が興味深いですね。


 ははあなるほど、と思いました。僕も似たような施策は幾つか行ったのですが、データを変えるまでは及ばなかったので描写や演出、ロールプレイで済ませた感じですね。
 こういう、ひとつの材料マテリアルを元に加工する料理人によって差が出てくるというのは、TRPGのクリエイティブなところであり、面白いところです。


★パーフェクトソルジャーなPS謹製ゲストデータとの戦いは、『ナイトウォッチ』以降の高経験点環境での最近のN◎VA戦闘にありがちな、ランブル戦闘もかくやの色が濃いものとなりました。
 即ち、(今回のカギはエグゼク:コンダクターでしたが)とにかく相手より先に動いて強力な一撃を撃ち込む。1行動は当たれば即死の致死の一撃。そこへキャスト側/ゲスト側が寄ってたかって全員で達成値操作、妨害、最後は神業、全てのリソースを注ぎ込んで敵の本陣まで突き通す。あるいは遮断する。
 この丁々発止があり、最初の1回が通ったところからぼろぼろと敗戦側は陣容が崩れ、戦いの趨勢が決まる……といういつもの流れです。
 RLサイドは複数ユニットを同時に操る必要があるので頭脳に負担も掛かり、演出に気を回す余裕もなくなりがちです。
 プレイスタイルにもよりますが、『トーキョーN◎VA』シリーズの戦闘は「魅せる戦い」の要素があります。キャストもゲストもみんな大抵すごい特殊能力があり、それを互いに撃ち合って見せ場がめぐり巡って盛り上がって終わる……といういつもの流れです。
 ランブル風戦闘は突き詰めると最初の数手で詰め将棋の如く決まってしまうので、RLサイドとしてもやっててなんだか楽しくない部分があるんですね。
 これは『トーキョーN◎VA』を日本で遊んでいる人全てではなく、コアなユーザー層に当てはまることですが、2009年〜2010年3月現在の最近は、オフィシャルシナリオもユーザサイドのシナリオも、ど〜も敵がえらく強いパターンが多くなってきました。w
 果てしない軍拡競争の先には不毛な核の荒野が残るばかりなので、「強いことはいいことだ」「速いことはいいことだ」の流れは風潮としては一概に良いとは言えないんじゃないかなあと思いました。強さのインフレは、D時代が始まるまでの『トーキョーN◎VA The Revolution Revised』最後期(2002年後半〜2003年)にも似たような現象が起こっていますからね。


★じゃあ翻って自分がプレイヤーだったらどうするかといえば、そりゃ必要な時は戦うのですが。まあゲーマーというのはそういうものです。w


★今回は参加PL陣からも「敵が強かった!」「おのれPSめ!(byむおん)」「もうちょっと弱くてもよかったのでは……?」という声も上がりました。データはそのままで行う方針で執り行ったのですが、変えてもよかったかなと後で思いました。
 考えてみると僕は今までシナリオの敵データを調整したことは何回もありますが、強くしたことはあるけど弱くしたことはあんまりないんですよね。わははは。


★データを見ていると「これ行動するときは具体的にはどういうビジュアルになるんだろう?」と思った所や「自分がシナリオメーカーだったらこれは入れないな」と思った所もあります。本文読解から浮かび上がるゲストイメージと、データから浮かぶゲストイメージに若干の差異があるところもあります。
 やっぱりシナリオ作成者とデータ作成者が違うコラボレーションだと、こういう違いは出てきますね。深読みしてこのあたりを探るのも面白い。


★データといえば本作で興味深いのは記述方法。
 僕自身がシナリオを書く際、また僕が今まで見てきた記述が整備されているシナリオでは、すーぱーコンボは並列特技や装備の効果でのプラスの数値も横に付記。基本の能力値+プラスの数値+カードで計算……という流れがほとんどでした。
 本作は面白くて、基本の能力値+プラスの数値分が合計された「判定値」4スート分として、主要コンボに併記してあるんですね。
 慣れるまで若干戸惑うのですが、これは思考が1ステップ減るので面白い書き方だなと思いました。


猟犬の楽園を解放した後

★一部メンバーが抜けてポストポストアクトに。PL陣の予想が当たったところや外れたところを話したりユニバースの力に浸ったり、裏話をしたり、なんとヒロインが多いシナリオだと感慨に耽ったりしました。


ガンメタル・ブレイズ (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

ガンメタル・ブレイズ (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

★そして松吉さんやマネキネコさんの普段のゲーム仲間だという、ニューロエイジのチバテクニカの中の人、某スタイリッシュTRPGのデザイナーの千葉さんが偶然スタイリッシュにご来訪。
 記念に『ナイトウォッチ』の黒木十字のスタイリッシュイラストのページにスタイリッシュサインしてもらったよ。


 ということで、トーキョーの中心で愛もといユニバースを叫ぶ計画は終了。素晴しいアクトとなった『ドッグランド』は十分な成功を収めたのであります。うむ、シナリオ通りかつシナリオの行間に書いてある通り。皆さんお疲れ様でした。
 それでは皆さん……ユニバース! ('∀`)ノ