Rのつく財団入り口

元はTRPG系のWebサイトの入り口だったブログです。最近のIT本の感想など。

むおん王、悪魔の涙の物語を紡ぐのこと:夜警やらないか計画1本目『Demon's Tears Folklore』

 やらないか計画は続く。以下オフィシャルシナリオですが未PLAYで見ても大丈夫です。モニョモニョ様と対峙する大作の3本目のあとに、日は変わって面子も変わり、さるお方のttyでセレブな邸宅で1本目2本目です。
 地上5階からiPhoneセカイカメラで周囲を見たらちゃんとエアタグが浮かんでいました。素晴しい。デュアルゴーグルの時代はもうすぐです。
 ごはんを食べてから1本目、『Demon's Tears Folklore』です。

 デーモンズ・ティアー(ズ)・フォークロア。日本語でも使うフォークロアは伝承や民俗学、説話、都市伝説などの意味があります。ここでは「N◎VAのストリートの片隅には、ドラッグで身を持ち崩した男のこんな不思議な話が伝わってるんだよ。アストラルには気をつけよう」的な昔話のニュアンスでしょうか。タイトルを日本語に訳すならやっぱり素直に「物語」かなあ。
 シナリオ側でもTearとTearsで表記が混乱していますね。重要ゲスト1名の涙の象徴と考えればTearだし、複数ゲスト、あるいは共感して悲しんだキャストもいるとすれば複数形でTears。所有形や「〜についての」の意味でsを付けているのなら間違い、それに発音で「ズ」が並ぶので語感にもイマイチ。タイトルロゴを創ったりするなら "Folklore of Demon's Tear" の方が字面がよいですね。

PC1:“狭の娘”工藤 夕維 (くどう・ゆい)

【フェイト◎, カリスマ, アヤカシ● アヤカシ:ペナンス 外見17実年齢23/女性】
 NIK未登録の探偵を営む。銀髪に紫の瞳の娘。アヤカシの夜の公子の父と聖母に仕える姫君の間に生まれた半人半妖のダンピール。退魔の剣の前に父母は散り、難を逃れた後に母親の友の後援で自立を始めた。大公アルドラが戯れで掛けた強力な血の契りの魔力に縛られるがサロンには属さず、昼の世界と夜の世界のどちらにも属することができず、自らの道を求めて狭間の道を歩んでいる。
 彼女の正体を知らない昼の世界の知り合いの一人、うだつの上がらないチンピラの司修一(つかさ・しゅういち)。だが薄汚いストリートで再会した彼は変わり果てていた。変貌の理由を探るため、狭の娘は、月の妖しく輝く東京新星市の夜の世界に踏み出す……

Player: Mey さん

 一心不乱のMeyさんです。だいぶN◎VAが久々ですが復活となりました。さぁ代表キャストの夕維たん。美形の吸血鬼と真教のお姫様の間に生まれた悲劇のダンピールの娘ですよ。少女マンガもかくやの美麗ドリーム設定。そしてブランチはペナンス。これをヒロインと言わずして(以下略)……ゴホゴホゴホそれはさておき、まだR時代の頃ですが、彼女の誕生の頃にも僕も関わっています。
 一心不乱界隈面々がまだ横浜拠点で活動していた頃ですね。彼女がロールアウトした記念すべき最初のアクトで一緒に遊んだり、吸血鬼が作りたいとのことで海外の某吸血鬼RPGの美麗画集をイメージで貸したりなどなど。僕がRLする時のオフィシャルシナリオのフェイト枠や、RI財団製しなりお群でも重要な役どころで出撃したりしています。下のリーゼロッテとも別シナリオで会ってますね。こういう思わぬ再会があるところが戦歴のあるキャストの楽しいところですね。うむ、これもこの夜が導いたのでしょう。
 1枠は恐らくN◎VA初心者も視野に入れたのであろう、非アストラルで構わないフェイトいい人導入。そこへアヤカシ、しかも半妖が入るのはシナリオのデフォルト想定外なのでしょうが、シナリオのテーマとも相まって彼女にぴったりの物語となりました。

PC2:“26の剣”アントン卿

【マヤカシ◎, カブト, バサラ● バサラ:セイント 60代の怪人/男性】
 禿頭、巨漢のロシア系の謎の怪人。サイバーウェアの力を借りて齢60にしてなお盛んな怪紳士にして魔術師。師匠は青の魔道師、剣豪エクスカリバーを宿敵とする。古今東西の様々な魔術に通じ、魔神召喚術“26の剣”により、様々な神や悪魔、魔神を召喚し自在に操る。その力はもはや人ではなく魔人の域に達する傲岸不遜な遍歴騎士。
 魔都ロンドンもかくやの石造りの路地を歩いていた卿は、助けを求める娘に出会った。N◎VAではついぞ見かけぬ異形の鬼たちに襲われかけていた娘。露出の高いワンピース、いかにもストリートで襲われてしまいそうな幸の薄そうなマネキンの娘は自分を司由(つかさ・よい)と名乗った。自分の兄を助けてほしいというのだが……?

Player: tatuya さん

 セレブなtty邸の主のタツヤ☆先生です。さァ、“あの”アントン卿ですよアントン卿。「同卓していないのに名前が知られている」「N◎VA界に知れ渡っているような気がする」「本人がいないところですら名前が上がる」と数々の伝説を残している厨房キャスト代表格。生で見てしまいました。しかもコネ結んでしまいました。tatuyaフォルダがみなぎってきました! (゜∀゜;≡;゜∀゜)
 いろいろリビルドして今は元力:器物使いになった卿は手札調整のためにブランチはセイント、さっそくライフパス:大魔法も取得しています。26の剣の何がttyかというと、膨大な経験点を消費して全て別スタイルのエニグマ26体を所有しているんですね。なんというtty。しかも自分でデータを組んだエニグマのデータを見て、自分で「このデータキモイ」などと呟いておられます。なんという相変わらずのtty。だ が そ こ が い い。
 リーゼロッテ卿の目撃情報によると、今回は湖の妖精モリガン、白の軍神トリグラフ、ヴァルキリーのブリュンヒルデパラケルススの魔剣ホーヘンハイム(だったかな)の召喚を確認することができました。
 僕も同卓していないのに名前を知っている一人だったのですが、ロシア系で禿頭だったんですねえ。意外。そして幸の薄そうなマネキンの女の子を助けることになる導入だったのですが、意外に紳士でした。意外。w
 魔都倫敦もかくやのストリートでキャストが出会うリサーチ最初のシーン、かよわい娘と鬼の群れ、仰々しく台詞を語るアントン卿に馬車から降りてきたリーゼロッテが「まるで永生者のようなことを言うな、アントン卿」とからかうあの一連の流れが良かったですね。アストラルシナリオらしい序盤の掴みでした。というわけで、

 ∩
( ゚∀゚)彡 tty! tty!
 ⊂彡

PC3:“紫の女卿”リーゼロッテ・リリエタール

【アヤカシ◎, カリスマ, マヤカシ● カリスマ:リーダー 外見30前後実年齢200強/女性】
 2世紀あまりを生きてきた欧州の闇の貴族の1人。西洋魔術を自在に操り、永生者たちのいさかいには関わらずに真理を求めて世界の夜を旅している。吸血鬼の捕食者の運命を受け入れつつ、同時に矛盾した慈悲を併せ持つ。魔道書より、偉大なるソロモン王の使役したさまざまな諸霊を召喚する。紫の長衣を翻して毅然と立つ赤い髪の麗人。
 黒曜石のクレアータ・ペガサスの引く馬車に乗ってN◎VAに来ていた彼女は、かつては拝謁にも行かなかった女大公のサロンに招かれていた。今宵のサロンは、最年少ながら魔王の尖兵すら討つという執行者、人形娘リアーヌの姿も見当たらぬ。アルドラの取り巻きたちがざわめく中、女大公は客人である彼女に、狩場を荒らす新参者を断罪してほしいと頼んで来るのだが……

Player: 自分なので(ry

 『プロメテウスは火を運ぶ』の不死者枠でキャストデビゥしたリーゼロッテ卿です。星杯探索9回、拙作『セレスタイトの杯』の重要ゲストの一人です。夜警対応版『セレスタイトの杯 -夜の旅人たち-』としてリメイク作業を開始したのでもう何回か出てくるでしょう。その時Meyさんの夕維とも会っていてここで再会することになりました。
 彼女も72柱の悪魔を始めとする諸霊を召喚するのですが、全体で1体のエニグマとしており、ここが全部個別エニグマのアントン卿と違っています。両者とも魔術師、リーゼロッテは真理の探求者、アントン卿は力の追求と、両者とも非アストラル能力者から見たら大枠の方向性は似ているんだけど違うという面白いコンビになりました。
 アヤカシといえばサロン、サロンといえばアルドラ。『ナイトウォッチ』登場後もN◎VAで一番有名なアヤカシというとやっぱりアルドラ。そのアルドラたまから命を下される超☆いつものありがちな導入です。むおん監督から「いつもどおりの超人枠です好きにしてください」と事前の但し書きまで付いてきました。w
 有名オフィシャルゲストの威光をかさに着たありがちなキャストでテンプレ通りの導入からテンプレ通りの動きをしてテンプレ通りに任務を終えてエンディングなんてだぁれがやるものですかっ。夜の秘密の種族たるアヤカシの代表として、夜の旅人の一騎としてヴァンパイアの何たるかを見せてやりましょうぞっ。
 だぁがしかーし。むおんじゃ先生のプレイレポを見ると「いわしさんの厨プレイキター!」と書いてありまつ。 (ノ∀`)アチャー
 という訳でここはキャストの台詞として「かの魔人アントン卿の厨プレイと同列扱いとは、我が闇の一族に対する侮辱よ」と言っておくことにします。w

PC4:“ジャック・オー・フロスト”氷河 譲治 (ひかわ・じょうじ)

【クグツ◎●, バサラ, カゲ 40代前半/男性】
 千早重工後方処理課のベテラン工作要員。和名だがヌーヴ系で、かつて混乱期に実の家族と生き別れになった悲しい過去を持つ。重工に拾われてからは代償として社のために働き、家族もできた。家ではマイホームパパ。仕事においてはその温和な表情を保ったまま、社命によりダーティワークを淡々と遂行する。3班班員には珍しいバサラ能力の持ち主で氷の元力を操り、暗器術による戦闘を得意とする。
 昼のニューロエイジを睥睨する巨大企業群にも、夜の闇に覆われた秘密がある。その存在を秘匿された後方処理課13班、イワサキICAR。重工の研究部門でも密かにアヤカシを研究している部門があった。実験体が新薬を持ったまま逃げ出したという。明るみに出ては非常にまずい不祥事に、不測の事態に慣れたベテラン要員である彼が当たることになったのだが……

Player: 松本哲也 さん

 ロートル同盟の松本さんです。僕がRLのときもクグツ枠でよく出撃を願っている氷河おぢさまです。ああそうだアヤカシSSSの時もそうでした。GFコンでもよく使っているそうですね。
 さァビッグナンバー好きにぴったりの役どころにぴったりの後方処理課員が出て参りました。序盤でアントン卿とリーゼロッテが超人(?)同盟を結び、逆側で地に足の付いたコンビとして夕維と行動を共にすることになりました。
 ジツはこのシナリオ、千早は失態続きでいいところが全然ないのですが、アストラル成分の濃い中でN◎VAらしさを出しながら、N◎VAの昼の世界を代表する普通の人物の代表として、地味な役どころを引き締めてくれたと思います。

RL: 星読むおん さん

 一心不乱なサロン・リリカルの王、むおんじゃ王ふたたびです。なんとなくむおんじゃの好きそうな題材なので、むおん分がかなり注入されているんだろうなあと思っていたらその通りでした。
 今回もリリカルなBGMリスト用意。ゲストは出番が少ないカワイソスな某狼戦士を含め、背景や出自を考えてかなり掘り下げています。シーンもいろいろ追加していましたね。これが!リリカルの力! ヽ(´▽`)ノ


 しなりおの方はよくある、ドラッグに塗れたストリートの片隅の話、そこからアストラルに話がつながり、最後は夜警時代のアヤカシオフィシャル勢力の分布状況も分かるという按配になっています。初心者もターゲットに入れた夜警1本目としては相応しい話でしょう。


 僕は一般的には他に頼らずに自らの足で大地に立つ、意志や信念を持ったキャラクターが好きです。矜持を持ったキャラクターや孤高を尊ぶキャラクターも好きですね。(リーゼロッテもまさにその一人ですが。) シナリオを創る際も1本の映画のような作品が好きなので、自然と大作志向になります。
 なのでこういうほんとにストリートの掃き溜めで電灯が薄暗い中でプラチナム色に光るドラッグがこぼれ、意志が弱くて血も薄くてもういいとこなしのダメチンピラでムニャムニャな兄とムニャムニャな妹がいてムニャムニャがムニャムニャでムニャムニャ……な話にはなかなか食指が伸びないのですが、そういう意味でも新鮮な基本に立ち返った感がありました。



 アクトに掛かった時間は総計5.5時間。というと、僕が自作の大作めのシナリオを回す時にもこれぐらいですから、想定が大体3〜4時間となっている小品オフィシャルシナリオとしてはちょい長めだったかな……と思いました。
 物語と自らを省みると、リーゼロッテは夜の種族の代表としてやるべきことは概ねやってるはずです。最初のシーンでアントン卿と出会うところで笑いを取り、その後あの二人は十分キャラが立っている。むしろアントン卿は立ちすぎだ。w EDでアルドラ大公への申し開きに緊張する◎◎にリーゼロッテが声を掛けるのはせっかくのいいシーンだったのに、その後アントンの中の人が◎◎を乗っ取って長台詞が続きましたからね。w
 一方、物語の真実を求める夕維メインのルートが、夕維自身が悩みながら進む人物だったこともあり、若干時間が掛かったかなという感じです。BGMが効果を発揮し、しんみりしたシーンがかなり暗い雰囲気をひきずっていました。もうちょっとサクっと進行させても良かったかなという印象です。


 だがしかぁし。このあとにジェットコースターな早回しで3.5時間で走らせた2本目があまりに呆然の超☆展開だったため、1本目に時間をかけた配分は実は正解だったことに、我々は後で気付くのでした。まる。

プレイ記録〜

↑後半、シナリオ内容に踏み込んでRL視点でストーリーとゲストの掘り下げについて書いてありますが、非常に参考になります。