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鏡のシャーロット for 『Kill Me Tender』 作成メモ

元はmixiに上げたこちらの記事の続きです。

 居酒屋セッションの催しで発案となった、“JGCの裏側で夏の新作同人誌シナリオを遊んでモド子とキャッキャウフフする計画”用のキャスト案であります。無論、キャッキャウフフするのはDAIという男であります。w
『サムライ マスト ダイ』に続いて、同一メンバーで今度は……F田さん&林啓太さんのdiceheadさんの新作『Kill Me Tender』をRIKI-O監督の下で遊ばせてもらうことになりました。わーい ヽ(´▽`)ノ

 今回は試験的にmixiの公開範囲限定日記でプレアクトを行うということでした。キャスト案に続いて思考の経緯を辿った自分用めもも書いてみましょう。

今後の成長指針

★もう少しデータ的に強くなったら、はぐらかしているものの本当に円卓の騎士であり、現在はチャンバーに参加&ヴェガス本拠から見たら超重要人物のモードレッドのお目付け役ということでN◎VAに来ている……という設定でもいいかと考えています。マーダーインク枠と円卓騎士枠、両方ニッチですがどちらも対応できますね。
★Exp80制限がなくなったらブランチは<カゲ:グリムリーパー>。いろいろ考えましたがこれが一番イメージとも合うので決定。
★必要ならIAUSスペシャライズで<自我>+2だが達成値上げはほぼ十分。
★体術に優れるとか書いておいて<運動>2Lvしかないので、ここは上げましょう。w
★<自我><隠密>上げメインにして、戦闘用サイバーウェアや武器のオプション類は控えめにしましょう。
★状況に応じた様々な装備は変化で出す演出メインで。
★なんか面白い常備化必須サイバーウェアなどがあったら入れる。
★バサラは火力が必要なら<力学>。<転移>はなくても演出でできるのでまあいいか。<障壁>を取れば鏡のイメージに合うが、AR増加をどうするか要検討。
★カゲは<霞斬り>を取れば跳弾っぽい回避不能攻撃のイメージが増しますね。これはOverで取ろう。
★奥義の<■分身>を入れると鏡のイメージと連想付けられますが、まあそこまでしなくてよいか。
★あとは<変化>使いなので、禁断の強化術式+原質解析の道へ進めばごらんのありさまだよ!状態に。
★そして今後アストラルの流れに乗って秋の新サプリ『ナイトウォッチ』が出れば、時流に乗れるという訳です。いえーいボク頭いいー(うそ) ヽ(´ω`)ノ

デザイナーズ・ノート

★早速シナリオの導入を確認したのですが、なんというニッチ寄りな枠構成……!w
 RI財団がD時代の稼働中キャストとして揃えているのは複数導入に対応できる精鋭約10名。レッガーと医者などのタタラが抜けているのは前から自分でも分かっているのですが、大抵他の枠があるので今までもほとんど困っていない状況でした。そこへ狙い撃ちのように今回のシナリオ……全枠新造が必要となったのは久しぶりであります。w


★みんなのアイドル・モド子姫の対手たりえる好敵手になるチャクラ枠になら手持ちでもチャクラはいることはいるのですが、女の子同士でしかも相手がワーウルフじゃあ全国津々浦々のモド子ファンに申し訳ないと思う次第であります。w
 RIKI-O監督の談話によると、女の子同士がイチャイチャするのは読者の多くの人にとって得になるとのことでしたが、結局チャクラ枠は他のメンバーに任せてマーダーインクのカブトワリ枠を拝命することになりました。
 ということで、時間的に厳しいところもありましたが早めに考えて新造の流れに。


★僕は映画ファンなのでノワール物の映画も好きです。香港ノワールもいいし、アメリカの洋画でも何度見ても素晴しいマフィア物の映画は名作がたくさんあります。
 なのですがゲーム内世界に目を向けると……現在のN◎VAのレッガー回りのオフィシャル設定の変移では、紅蓮もどっか行っちゃって黒歴史化しつつありますし、カーライル及びマーダーインク周りの設定もとにかく火力、戦闘、人殺しの変態超絶殺戮者集団のイメージが強くなっています。一般的な評価とはまた別の個人的な嗜好としては、いまいち食指が動かない部分もあったのは事実でした。(昔から長くN◎VAを遊んでいる人には同様の意見を持つ人も見かけます)


★他にPLレベルで人に不快感を与えずに魅力的な悪を演じるのを難しく感じていることもあり、レッガー関係はあまり手を出さずにいたのですが。作成が必要になってきました。ということでいろいろ考えてみます。


★映画的な連想でいくと、トレンチコートに帽子に懐にトンプソン式のSMGを潜ませたマフィアの殺し屋で階段で乳母車が落ちていく中で銃撃戦をしたりそういうのがつい思い浮かんでしまいますが、昨今のN◎VA情勢を鑑みるにもっとネタを入れた方がよいと思い直します。
 モードレッドのライバルっぽいおんにゃのことかそういうのも1/10秒ぐらい考えましたが、全国のモド子が好きすぎて生きるのが(以下略)なファンの皆様に刺客を送り込まれそうなので速攻でボツに。そういうキャラクターはマスターするときにでもやればいいのでしょう。エンターテイメントのフィクションの世界だからどんなキャラクターでも許されますが、精神が未発達な子供が人殺しをするのもアレですしね。やはり殺し屋なら大人にしましょう。
 それはそれとして、魔弾の射手は男が多そうなので(表紙にも女性が一人いますが)、女性のチャンバーを考えてみます。
 この一発かもしれないアクト用のキャラクターだから女性でいいやという考えが、チハヤランブル『死が二人をわかつまで』の時と同じだ! (ノ∀`)ハハハハ


★まだ幾らか時間があるので背景設定も考えてみたいところ。
 カーライルの円卓の騎士が正確な総数が不明なのと同様、史実(というかアーサー王の話自体が伝説ですが)の円卓騎士も正確な人数は不明になっています。12人+不吉で誰も座らない13番目の椅子があるという話から、円卓騎士団は300人いたという話まであります。
 ケイ卿は一般的には毒舌家だったそうですが、そのケイの名を女性で洗脳屋の聖家族ミレイラが受け継いでしまうあたりも、カーライルの円卓騎士団は名前だけを借りればあまり気にしなくて良いのが分かります。
 最も有名どころでパーシヴァル、ガヴェイン、ギャラハッド、トリスタン当たりはN◎VAファンでも考えるでしょう。資料を探せば他にもいろいろ出てくるので、神話や伝承に詳しい方ならマイナー騎士に光を当てるかもしれません。


アーサー王伝説には女性の登場人物もいることはいます。神話伝承に通じた方でも出てくるのは……魔女モルガン・ル・フェイ、王妃グィネヴィア、湖の乙女ヴィヴィアン(話によってニミュエだったりエレインだったりもする)ぐらいでしょう。オフィシャルではマーリンが女性化(?)されて矛盾八景のマーリンになっていますね。
 ということで、人の考えなさそうなマイナーな伝説に光を当てることにします。


★"The Lady of Shalott"(シャロットの妖姫/シャーロットの乙女/シャーロットの姫君と訳される)は19世紀のイギリスの詩人アルフレッド・テニスンアーサー王関連説話で作った美しい詩です。

 幾つも美しい絵が残っています。

 呪いを掛けられて古城に幽閉された姫君。たまたま通りかかったイケメソのランスロット卿に一目ぼれするも呪いで息絶え、その体を乗せた船だけがキャメロットの城に流れ着く……という哀しい話です。
 ここからイメージとネーミングを拝借してエレガントのちからを増強することにしました。


★フランス語の女性名シャルロット(シャルロッテ)の英語形「シャーロット」の英語での綴りはCharlotte、Sharlotte。だがここは伝説通り Shalott を使います。どうもテニスンの詩に出てくるシャーロットは島の名前で、囚われてるお姫様本人の名前自体は「エレイン」らしいのですが、アーサー王伝説にはエレインという同じ名前の人がたくさん出てくるので、エレインでなくシャーロットのほうを使います。


★口に出して言ったりテキストエディタで書いてみたりしながら、名前の語感から姓は4〜5文字ぐらいがよいかと考えました。
 英語の姓でMc Macが付く姓はアイルランドの古い言葉で息子を表し、イギリスの北のアイルランド地方やケルトに起源を持つ言葉です。移民で新大陸に伝わりアメリカの人名や地名でも見かけます。

 例)ファーストフードのマクドナルド、PCのマッキントッシュ、飛行機のマクドネル、アーチストのポール・マッカートニー、古い俳優のスティーブ・マックイーン、英国人俳優だとイアン・マッケランユアン・マクレガーなどなど

 キャラクター自体は完全な北米人ですが、アーサー王伝説関連のネーミングを使うなら雰囲気が出るでしょう。ということで姓はこの辺からとることにします。
 日本語で一息で言いやすい単語をしばらく考えてマクレーン(MacLaine)にしました。映画『ダイ・ハード』シリーズの主人公もジョン・マクレーン刑事ですね。
 シナリオやキャラクターやストーリー作成でこういう西洋起源の人名を考える際は、ネット上の人名辞典を使うと楽です。


★どうしようもない殺人者、救いようのない悪では感情移入も難しいし、我が分身たりえる資格なしと考えるので内面は人間らしさも併せ持つキャラクターにすることにしました。光の差さない犯罪世界から抜け出せない運命に密かに悩んでいることを、シャーロットの姫君の掛けられた呪いと結び付けることにします。


★導入も限定されているので、コネもシンジケート関係者で揃えることにしました。シナリオの方にもサー・ランスロットたるキースが意外な姿で登場するようなので、ここも狙えます。


★導入枠はカブトワリ。僕もミリタリースキーなので、昔から一発キャラも含めてカブトワリはけっこういます。今までのキャストとはどこか差をつけたいところ。
 カブトワリは単独の人物の持つ拳銃なり狙撃銃なり何なりが持つ絶大な火力のイメージ、また大きい銃から男性的なイメージもあります。大きさでない強さ、火力より正確さ、敏捷さやしなやかさを連想していくとカゲなら女性でも似合いそうです。ということでカゲをメインにすることにしました。
 まああれですよ、サイバーパンク系の女性キャラが小型のフレシェット弾の銃を持つと絵になるのと同じですよ。(´▽`)ハハハハ


★シャーロットの姫君が毎日見ている魔法の鏡のモチーフを取り入れたいところ。いろいろ考えて、<変化>で鏡を作成して演出に使ったりレーザー光を反射させたりして殺しの技に使う光使いにすることにしました。
 ほんとは<跳弾>すればいいのですが、それだけのためにカブトワリを入れるのも辛いので、<死点撃ち>や<霞斬り>の演出の中に入っていることにします。(´▽`;)ハハハハ


★元力使いのバサラなら手に何も持たなくても能力を使えますが、人を撃つときは何か手に持っていた方が絵面的にはかっこいいでしょう。<変化>でも生成できますが、基本武器だけは持つことにしました。GF追加アイテムが沢山出回る今のご時勢に基本ルールブックに返って“月輪”にしました。あとは“セレスチャル”しかないんですね。人間キャラクターが持てる携帯武器で光学武器って意外と少ないのだなあ。


★シナリオ指定の防御系神業枚数が多いのでスタイル最後の1枚はチャクラにしましたが、いろいろ考えました。将来的にリビルドもするなら検討して変更もありか。
 円卓の騎士ならカブトでなければ……!ということなら変えても能力値もほとんど変わらない。コンボの相性が悪すぎるので取るのは<反射防御>ぐらいか。
 ということで、防御神業もシナリオで必要なのに今はチャクラに。<呼吸>や<練気>を取っとくのもよいですね。
 そもそもカーライルなのにレッガー入ってないじゃん! ということでレッガーに変えても……<手妻使い>で手札調整を完璧にするぐらいか。あまりイメージに合う特技がない。ここで<レッガー:アウトロー>と来るとかなりマンチの地平が広がりますね。
 ハイランダーにして光攻撃の理屈を<守護天使>にする手も考えましたが、マフィアのイメージが発散してしまうのでボツ。
 魔法の機織り機や織物のイメージは運命、未来や予知と繋がり、マヤカシにすると非常にそれらしくなります。しかしどんどんアストラル寄りになってカーライルと離れてしまうのでボツに。マーリンとコネを持つことで解決しましょう。


★Myキャストで言うと、カブトのアレックス/フェイトのミア姐さん/朧夜の冬治郎とそれぞれ能力&演出が一部ずつ被ってしまっているのですが、まあいいや! (´▽`;)


★それを言うなら前に作ったブレカナの女性騎士、鏡の盾のローリエとも鏡のイメージが被っているのですが、まあいいや! (´▽`;)


★ハンドルは何か面白いのがないか考えました。原典の"The Lady of Shalott"の Lady は、ヴィヴィアンの湖の貴婦人なんかとはまたニュアンスが微妙に違うそうで、日本語訳も幾つか差があります。
 大人のキャラクターなので乙女はなしとしても、何か面白いハンドルを入れたいところ。「塔」のイメージが入るとタロットカードの"Tower"と繋がって暗殺者らしく、カブトワリらしくなりますね。ワリ入ってませんが。w

 “シャーロットの乙女” “シャーロットの鏡” “鏡のシャーロット” “塔の中の姫君” “古塔のシャーロット” “孤塔のシャーロット” “孤城のシャーロット” “塔の中の暗殺者” “古塔の妖姫”……

 “古塔の妖姫シャーロット”とか名乗るとカーライル十傑衆的なスメルが漂ってきて中二パワーの高まりを感じます。w
 まあこれからも思いついたらなんか考えましょうか。

 という感じで急ぎでしたがなんとか作れたのであります。
世間がJGCで賑わっている間にゆるりと東京でくつろぎ、『Kill Me Tender』アクトは実にテンダーな一日になりました。

 JGCには行かないのでゲーマーズ・フィールド誌も買ったのですが、N◎VAの新サプリ『ナイトウォッチ』の表紙絵が既に載っています。描かれた3人の女の子が気になります。手前の金髪の子は服装が聖母殿っぽいので1行ゲストの中の誰かなのかな……?


おわり