Rのつく財団入り口

ITエンジニア関連の様々な話題を書いているはずのブログです。

リサーチのイベントシーン数&時間管理の話

 mixiに書いた記事を転載してみます。シナリオのシーン数の話です。
 1シナリオのシーン数は、これはそのシナリオの性格によるでしょう。オフ会などの時間制限ありイベント向け、学校などのサークルでの時間の余った2本目にも対応、1日2本遊べる2本収録の同人誌に載せる、1人でも多くの人に遊んで欲しい……などの目的を有していれば概ね短めになりますし、気合の入った長編シナリオもあります。

 僕の場合は、もしも手伝いを頼まれたりした場合以外は、今は1年に約1回ぐらいしか作りませんし、Webコンテンツとして公開することはあっても作成記念が主で、誰でも回せる作品を一人でも多くの人に、という目的は持っていません。作成後複数回回しますし、自分にしかできないものを創りたいからです。
 というわけで、自作謹製は長めの濃い長編が多いですね。


 ちょっと訳あって、今までの比較的ちゃんとしている主な自作シナリオでのリサーチフェイズ中の、用意されているイベントシーン数を整理してみました。

  • 『星月夜作戦』 シーン数:9 うちRLシーン:2
  • 『セレスタイトの杯』 シーン数:11 うちRLシーン:2
  • 『13mmの死神 -revival-』 シーン数:7 うちRLシーン:0
  • 『月下残影』 シーン数:8 RLシーン:1

 おおなるほど。セレスタイトのシーン数が多い理由は明白で、元からファンタジー長編、戦闘以外の面での内容充実を図っているからですね。
 元から短めの時間設定での、ワイワイ遊ぶイベントでのプレイを意識している13mmの死神はやはり少なくなっています。書いてる本人が物足りないぐらいにイベントを抑えていますからね。w
 月下残影も最初は短い小品にしようと思ったのですが、結局短くならなかったので普通ぐらいか。いや、クライマックスのイベントの分でシーンが1つ多いから結局は9ぐらいかな。

ちょっと手近で確認できた、最近縁のあった他の方のしなりおやチューン版も見てみます。

  • 『宇宙の華 -ignited-』 シーン数:10 うちRLシーン:2
  • オリジナル無印版『宇宙の華』 シーン数:7 うちRLシーン:1
  • 『プロメテウスは火を運ぶ』 シーン数:6 うちRLシーン:1
  • 『こんなにも青い空の下で』 シーン数:7 うちRLシーン:1 回したチューン版はRLシーン+1

 勇者エムじゃさんの初期の名作“そらはな”は元作品でも十分面白いのですが、基本路線はまったく同じでちょびっと印象を強めたチューン版は描写を加えていてシーン数がちょっと増しています。調べたところ無印版だとRLシーン1含め7でしたね。
 昨年末にほりの皇子にやって頂いた“プロメテウス”は実アクトでいろんなことが起こってもっとシーン数があった感触がするのですが、元シナリオではなんとびっくり、イベントは6シーンどまりでした。僕のプレイレポートで計算しましたが、我々のプレイでリサーチの実シーンは8〜9のはずですね。シーン数を稼ぐ代わりに各シーンが濃密に進んだアクトでした。
 ライドぢからとSONEぢからが詰まっている“こん青”は同人誌という性格上字数の制限もあってシーン描写が短めですが、7シーン。僕が連休に回した時はさる人物と行動理由の印象を強めるためにRLシーンが+1、あとは既存イベントシーンの描写を強化する形でした。

 とすると短めのシナリオではだいたい5〜7シーン、内容の濃い長めの作品だとだいたい9〜10シーン程度ぐらいでしょうか。
 実アクトに掛かる時間の感触を掴んだりするには、オフィシャルシナリオも含めて既存のシナリオをいろいろ見てみるとよいでしょう。イベントシーン数、整備されていれば情報項目数、ゲスト人数、重要キーワード数などからだいたいでも感触が掴めます。



 小品、大物、それぞれ特徴のあるシナリオをいざプレイとなった時、実際のアクトでの時間管理のコツはといえば、まずは時間を意識すること。
 手元に腕時計を置いたり携帯を置いたりノートPCやその他の端末で時計を出したり、部屋の時計の位置を認識したり、「時間管理」と目の前に貼っておいたり脳内の付箋に張っておいたりするとよいでしょう。時間管理局がきっと助けてくれます。時間管理用の大きめの時計を手元に置いておくのもいいかもしれません。


 そしてもうひとつのコツは、時間を記録しておいて後で振り返ること。
 開始と終了をメモして実アクト時間を算出するのもいいし、各フェイズ毎に記録してオープニングに掛かった時間、リサーチに掛かった時間、クライマックス...と算出してゆくのもよし。
 重要なイベントシーン到達や、シナリオを解くのに必要な情報がだいたい出揃った時間をメモしておくのも役立ちます。これを後で振り返って「ああ、これぐらい掛かるんだ」「ここをもうちょっと短くしよう」などと把握し直せばよいわけです。
 継続は力なり。この繰り返しの経験から、いざ本番という時に「この調子ならゆっくりでだいじょぶだ」「ちょい巻いた方がいいな」などの指針が、おぼろげな感覚的にでも、だんだん分かってきます。

 実際のアクトでは、「オープニングは10分*4=40分で13:00〜13:40、リサーチが1.5時間で13:50〜15:30……」などのように分刻みの粒度の細かいタイムスケジュールまできっちり立てている人は稀でしょう。
 多くの人は時間を管理していても「オープニングは大体今から1時間」とか「戦闘を見て16:30前後にはクライマックス突入」などのより粒度の荒い単位になると思います。僕もそうです。
 この粒度では時間管理も感覚的なものになりますが、それでも、上のように普段から意識しておくと役立ちます。時間の意識という点では、学生さんより忙しい社会人の方が強いでしょうね。

 僕もRLするときはキャスト管理シートに各フェイズのだいたいの時間をメモしています。PLの時もなるべく書き留めて、テストプレイを求められている時は必要情報としてアクト後に述べたり、プレイ記録執筆の際でも実セッション時間は時々書くようにしています。
 上のシーン数の話で短めのシナリオだと3〜4時間(人によってはもっと短くなるでしょう)、長めのものは5〜6時間ぐらいですかね。ちなみにイベントで『こんなにも青い空の下で』を回した時は実プレイ時間はきっかり4時間でした。


 なぜこんな話をしているかというと……いま次のシナリオの構想でシーン数の割り振りを考えているからなんですけどね!w
 Over the Stars. イラストレーターも決定して進み始めました。
 こ、これで……勝つる! o(≧▽≦)9゛