Rのつく財団入り口

ITエンジニア関連の様々な話題を書いているはずのブログです。

『月下残影』第二夜:「――まったく、少しは付き合おうよ」


 宮仕えの性ゆえ、本業の方があまりに忙しかったのと体調不良やねっとわぁく障害など諸々により遅れてしまいました。しかぁし。あそこまで盛り上がったあの日のことは例え間が空こうとも、筆をしたためて記録に残しておかねば! という訳でプレイ記録です。


 ぷれい日から時間が経ってしまいましたが、拙作絵巻物語『月下残影』の第二夜。行われた日はまだ夏の前、梅雨の雨の日でした。うむ、この物語が幕を開ける雨月の夜もこんな日だったのでありましょう。
 こたびの舞台に集まった志士は4名。さぁくる“ぐら”と“すら”から勇者が集まりました。思えばきっかり1年前、天青石の杯を巡る冒険 『セレスタイトの杯』5th第六次聖杯戦争 で旅人たちを演じためんばぁが揃いました。勿論きゃすとは違うのですが、いと感慨深きものがありけりでございまする。


役者の一:“苦笑する死神(スマイル・アット・ワークス)”早紀 慎吾 (さき・しんご)

【クグツ◎●, カタナ, チャクラ 枝未取得 二十七/殿方】

 後方処理課3班のカンパニー・マン。黒髪黒目、長身の日系人青年。かつてはワーデン社のBGを目指していたが断念、巡り巡って千早重工の影の深奥に身を置く。課員にしては実直な性格の青年だが、それゆえ厄介事を押し付けられることが多い。ウェットワークにおいては時に容赦なく、死神として単分子ワイヤーを振るうが、その一方で非情になりきれない部分を持つ。
 人には語らないが、かつて企業間抗争で敬愛していた先輩の女性を失った過去があり、その事故で自身の体を義体に換装した。自分1人の行動によっては巨大すぎる企業世界の運命は何も変わらず、世の中はなるようにしかならない。諦観めいた皮肉な笑みを浮かべ、摩天楼の影で見えざる刃を振るっている。
 千早重工本社、巨大ビル最高層の厳重に守られた会議室。来年が定年の老人たちや地位に固執するエグゼクたちは震え上がっていた。都市戦型ウォーカーの市場を大きく変えるであろう開発中の自律制御型AI“SELENE02”が、正確な情報を元に企業軍基地から強奪されたのだ。一向にまとまらぬ会議室。査察部の失点の指摘に堂々と耐え、早川美沙課長は事件対処の専属要員を紹介する。苦笑する死神、早紀慎吾を。
 桜華の東京新星市にて、仕事の時間が始まる。月下に舞うは桜花の陣、残影に踊るはいかなる影か――!

演者:巣(ネスト)さん 【昼の梟、夜の狼

 アイマスは雪歩が好きだというネストどんさんです。うむ、GJ!
……じゃなかった、さぁくる“ぐらほぱ”のねすとの助殿でござる。早紀 慎吾はずーっと前にも同卓、先日のhide監督による「ぐらとマーダーインクさんツアー」でも一緒で偵察は既に及んでいます。
 さあ導入最頻出クラスの千早後方処理課。苦笑する死神は“剣”義体にブラックスーツのウェットワークもこなす後方処理課員。ワイヤード・ハンズで<※無明剣><※鬼の爪><■点穴>でカード2枚、あえて火力の方は抑えているブラックスーツの死神、カンパニー・メン。苦笑とため息、皮肉が多い受難系のイキモノですが、過去に先輩を失っていたりシリアスな背景を持っています。自分の行く道が定まっていない、という個性を表現するためにあえてブランチを取っていないのが面白いですね。
 私的には何となく、女性作家の描く作品によく出てきそうな青年キャラクターを連想しましたね。斜に構えて割合と細身で、スーツが似合うけど襟元をちょっと着崩しているような。
 サムライっぽいクグツやこういう受難系のキャラクターが似合う話なので、こたびは桜花の舞台に登場願うことにしました。
 さあそんな苦笑する死神。ふだんはかなりヘタレているらしいですが、今回はほとんどヘタレませんでした。企業の侍として突きつけられる選択。物語全体の趨勢を定めるのはあくまで傀儡枠。あんだぁかばぁも2回乱れ打ち。月下の物語は彼の選択により優しい結末を迎えることができました。そう、やる時はやるのです!
 アクト中には見所多数でそれほどは目立たなかったのですが、とある場面で彼が「いえ、私は――サムライです」とさむらひ台詞を言うしぃんがありました。実はこのやりとりはシナリオの中でどこかで、誰かに言ってほしかった台詞でもあったので、実現できてよかったです。
 振り返ってみれば上司の美沙おねいさまも女性、他のキャストもみんな女性、ひろいん百花繚乱でもう受難フラグ立ちまくりの両手に花な訳ですが、その中であくまでさむらひとして、黒服の死神として桜下の舞台を導いたと思います。うむ、GJ!


役者の二:“剣林刀森(Blade&Saber)”“テンペスト”刈羽 あやみ (かりう・あやみ)

【カタナ◎, カブキ, チャクラ● カタナ:コレクター 二十五/姫方】

 十歳の頃から剣術の腕を磨き始めた女性剣士。十代の頃に傭兵として従軍し仲間を失いながらも生還、切り込み隊長“テンペスト(嵐)”の名を頂く。仲間たちの遺品の剣を使い始め、いつしか刀剣コレクターとなった。
 現在は東京新星市において何でも屋の剣士を営む。業物の日本刀、双磁刀の二刀流、見えざる刀身の新星剣など、幾本もの剣を携え、剣舞の如く華麗に戦う。
 外見は黒い瞳、茶色の髪を額飾りでまとめた日系人女性。明るく陽気なために思慮の足りない十代の娘の如く扱われているが、何を斬るべきかを考えている求道家である。
 三日月の夜、剣林刀森の女性剣士は桜華道場破りを企むならずものたちを退治していた。月下の夜に出逢った、不思議な青年剣士。月の光を照り返す、紋の入った手裏剣。あやみを見て不思議そうな顔をする和服の少女。そしてあやみは、意外な夜に青年と再会することに……。
 月下に佇む暗夜の孤影、残影に走るはいかなる剣か――!

演者:ホグ山(ホグザン)さん 【昼の梟、夜の狼

 アイマスは千早スキーだというホグホグさんです。なんと!
 じゃなかった、さぁくる“ぐらほぱ”のホグ衛門殿でござる。キャスト決定は最後、リアルで会った時に相談して今回はねねたんイラストも眩しい女流剣士の登場となりました。
 実際の年齢より幼く見えるという剣林刀森のあやみどの、24歳バージョンのシートのイラストだとぺろっと舌を出していて25歳バージョンだと舌なしの大人ばぁじょんになっています。幾つもの剣を携えて<※ハヤブサ>から<※連撃>で連続先制攻撃、<芸術:剣舞>で舞の如く戦う剣士ですね。ちなみにインヴィジブルエッジ付きの新星剣で見えない剣を持っていたりしますが、TRPG界でFateがブレイクする前に創ったそーです。w
 コネを見るとグラホパ内キャストの名が。財団の偵察衛星は捉えておりますぞ。いつぞやに ハイランダーSSSを遊んだ時 に目撃した超人キャストの“インフェルノ”五十嵐 貴斗ですな。
 妙齢の女性キャストなのにもう同居人がいるとはなんと勿体n……あ、いや、そのような戯言を話していた所、なんとホグ衛門殿が「今日は劇場版だからその設定なしでいいんですよ!」と言ってきました。なんという劇場版。これがホグぢから!
 さあそんな劇場版のあやみどの。今宵はやってくれました。<※マエストロ>で次々に変わる衣装に得物、桜花のしぃんでは和服で登場。運命の夜、月下で邂逅した青年剣士とは、実に浪漫溢れる展開に……。
 別に頼んだ訳ではありませんがやってくれたのです。本作に名を記されたある人物があやみにどこか似た面影を宿していたのも、それがしが台本を変えた訳ではなく、いつのまにかひよこ監督が書き換えていただけのこと。それでもやってくれました。あの終幕が、剣林刀森の女流剣士にとっては“自分にとって相応しいと思う結末”だったのだということになりましょう。いやー、ホグぢからは違うなぁ〜 (´▽`)y-~~~
(オホン)いや真面目な話もしましょう。そういえばホグ衛門殿、この絵巻物語に和の風流を示す「花鳥風月」の全てが揃っているのを見抜いてちゃんとあやみどのの台詞で言いました。うむ、やりますな!


役者の三:“Light Wizard”天堂 優 (“ライト・ウィザード”てんどう・ゆう)

【タタラ◎, ミストレス, ニューロ● ニューロ:ウィザード 十九/姫方】

 新星帝都大学に通う女子学生の1年生。その裏では光の魔術師の異名を取るウィザード級ニューロであり、複数のタップと多数のプログラムを自在に操り電脳の空を煌きとなって疾走する。学校でもニューロ仲間のうちでも、面倒見のいい仲間思いの女の子。
 緑の瞳、茶色の髪の日系人だが、困ったことにいまだ身長が中学生にも劣る134cm。身長に多大なコンプレックスを持っており、特定のNGワードに過剰に反応してしまう。ハンドルの "Light" を光でなく軽いのライトと理解してしまった相手には、恐ろしい運命が待っている。
 トロン初心者用のウェブコンプレックスで会った年下の女の子。重力井戸の底のリアルで会ってみれば、雪音は和服のよく似合う可憐な少女だった。二人は友人になり、トロンに絶望的に弱い雪音は小さなトロンを自在に操る優の元をよく訪れるようになった。
 新帝大キャンパスも桜が見ごろの頃。彼女は改まって依頼をしてきた。ある裏街道の口入れ屋を洗ってほしいのだという。現代の用語ではストリートのフィクサーのことだったが、何ゆえに彼女がこんな依頼を……?
 桜花を光の速さで駆け抜けるライト・ウィザードの、友人を救うための冒険が始まる。月下に奏でる横笛の音、残影に響くはいかなる調べか――!

演者:アルさん 【/N◎VA

 さぁくる“すらのば”卒業生、“すらの良心”と呼ばれたアル之進殿でござる。思い起こせば一年前、セレスタイトの杯を巡る冒険にアルの国から推参したのはアヤカシの霜村冬姫お嬢様。無念でござる、彼女がこたびも出陣するならば、和服の女の子が二人揃ってお江戸の視聴率がもう安泰であるのに……!
 じゃなかった、こたび推参したのはあちこちのプレイ日記などでもよく出てくるLight Wizardの優ちゃん。コネを偵察すれば市丸怜二や海影風矢などすらのばキャスト勢の名が見えます。スタイルチェンジあり、経験点も359、多くのアクトを経てきた代表格キャストでありまする。特技もトロンもソフトウェアも多数、もう一通りなんでもできるタイプですね。
 ファンタジー物に比べると平均年齢が高めなサイバーパンクやSF物、古来より少年少女のニューロというは割と約束なのですが。高校生から始まって今は成長して大学生になったライト・ウィザード、身長のほうはいまだ134cmとかなりライトでございまする。
 ヒアリングしたところ、身長が134cmの由来が分かりました。背が低いオフィシャルゲストを探していたところ、何となく目に留まったのが千早M○●N支社の篠原郁。(ちなみに『GX-D』では125cmと書いてある) 「10cmぐらい高いから大丈夫だろう〜」という軽いキモチから134cmにしてしまったそーです。w
 いけません! 相当のろぅとるだけが知る過去のニウロエイジ世界では“美しき獣”と呼ばれ、かっこいいオトナの女エグゼク系だった(はず)の篠原郁も、今や完全ロリ化してござる。ょぅι゙ょ系げすとの代表格を手本にしたのがそもそも間違いでござる! でもアルファ=オメガ(102cm)やアルドラ大公(130cm)を手本にしたところで、どっちにしろ身長は低すぎなんですが!w
 というわけで新生路枠に推参する身長134cmのウィザード級ニウロ。月下の物語のひろいん(?)、重要げすとの雪音も比較的小柄と設定してあるのですが、絵巻物語台本を調べたところ身長は152cmと書いてありました。うむ、さらに小柄なキャストが出てくるとは意外でござった。w
 アクト中は中の人がアクトシートの備考欄にもしっかり「134cm」と書いたこともあり、この明らかな前振りを全員が読み取ってキャストの全員とゲストの一部がNGワードを拾いまくり。笑いの多い幕間となりました。
 物語の方においても人と人の繋がりを大事にするにゅうろ、友達を助ける役として八面六臂の大活躍。女の子同士ということで二人で登場するシーンもだいぶ華やぎましたね。やはり、身長の差は真のひろいんぢからで補強できるのでござる!
 ……という話をアクトの前にもしていた所、「す、すらにひろいんなどいない!」とのこめんとを承りました。おやアル之進殿、これは異なことを承る。どこかの財団の人と同じような台詞でござるぞよ?w


役者の四:レミ

【カブト◎, カブトワリ, アラシ● アラシ:ライオット 十七/姫方】

 N◎VAを離れたゴーストEYEランド、海賊の血筋を引く少女。ウォーカーパイロットとしての才能はあったが、常に相手を戦闘不能にさせるだけで殺さない癖ともいえる特質があったため、その道を断念。父親によってナイト・ワーデン社のCEOブロッカーの養子に出され、大都会の東京新星市で学生をしながら生活することになった。ふだんは新帝大付属高校に通い、比較的大人しく落ち着いた女子高生として暮らしている。しかし海賊の血は争えないのか、賭けや勝負事の類になるとその活発な本性が騒ぎ出す。
 外見は緑の瞳に銀髪の少女で、未成年だが、実は酒に滅法強い。
 “ファルコン”の愛機と共に一時雇用のアルバイトとして、千早重工企業軍部隊と一緒に実験機の護衛に就いたレミ。しかし突然の襲撃で静寂は破られた。秘匿された実験機に搭載された自律型AIシステム“SELENE02”を強奪していったのは、光学迷彩をまとい単身侵入してきた黒いウォーカーと1人の少年だった。まるで古のニンジャのごとく刀を背負った、レミと同じぐらいの年の少年。レミを一方的にライバル認定する少年と海賊の血が騒ぎ出すレミは大立ち回りを演じ、ウォーカー部隊の大人たちは驚愕する。
 そして桜花の東京新星市で、任務失敗を恥じるレミは情報の収集に乗り出した。徐々に明らかになってゆく、月下の物語とは。
 月下を賑わす騒乱の最中、残影に消ゆるは誰が影か――!

演者:Cactus(かくたす)さん 【/N◎VA

 上のアル之進殿の謎台詞が出た折には、このCactus卿から「またまたご冗談を。ひろいんから見たら周りにひろいんが見えないのは当たり前です!」との答えが返って参りました。うむ、なんという名言。これがすらの力!
 あ、いやさて、こちらもさぁくる“すらのば”卒業生組、Cactus卿でござる。かくたすの国は常人と違うところに拘ったり創りこんだりしたユニークなキャストが多いのですが、その中にも探すといました。アラシだけど普段は高校生の女の子。しかも海賊の国出身。こ、これは……こたびの役者の四にぴったりでござる!
 という訳で推参することになった学生ひろいんのレミっち。なんとゴーストEYEランド出身ですよ。Revolution後期に広がったニューロエイジ世界で名が付いた地名のひとつですが、かなりまいなぁで御座る。僕が今まで見てきた中でも、EYEランド出身キャストは1-2人しか思い当たりません。w
 そんなレミっちはファルコンに搭乗して<※ジャックナイフ>可能、武器持込は<※戦術>で突破、カブトワリで射撃戦に長けたタイプのウォーカー乗り。ブランチがライオットで相手を無力化するのに長けているというのが面白いですね。嵐導入はあるけど大量殺戮をするわけでもない本作、まさにぴったりでありましょう。しかも年齢もモニョモニョと同じ! これはまさに運命でござる!(シュタッ)
 役者の四は序盤からホットスタート、南蛮渡来の言葉に似せればAKYな御仁も出てきまするゆえ賑やかしの役どころになるのですが。序盤から任務失敗を恥じて頑張るレミっち、仕事ぶりは大人顔負けです。年の近い学生組の優とのコンビなど絵になる場面も多く、そしてクライマックスのモニョモニョ周りの盛り上がりや、最後の最後の終わり方など見所は多かったと思います。剣客ひろいんのあやみ、ちびっこひろいんの優、学生ひろいんのレミっちと3人いたけれども三者三様に立っていたのがよかったですね。やはり、すらは勇者の国でござった!w
 あまりに盛り上がったのでここガイアやダロではなくN◎VAなのに、定番の転校生えんでぃんぐをやってしまいました……おっとこれも、悪いのは ひよこ監督 です! (*゚▽゚)ノ


管理者:自分なので(ry

 基本的に西洋萌えなそれがし、今回は珍しく和の雰囲気を出そうとあれこれ苦心して方策を重ねた本作絵巻物語も第二夜。
 こたびは月下の舞台に相応しい役者を選んでいったところ、殿方は苦笑する死神を囲んで全員が姫方。役者の一のさむらひにしてみればこれ一層受難フラg……いやもとい、剣客ひろいんにちびっこひろいんに学生ひろいん、和服ひろいんもお二方、まさに百花繚乱の巻でござる。
これでお江戸の視聴率の確保は必定。黒船来航ペルリと会談、開国の足音にたとえ将軍様がみまかられようとも、これで江戸城下は安泰でござる!(まったく意味が分かりません)


『月下残影』第二夜 開演前情報

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〜月下の夜の一幕〜

(未ぷれいで見ても大丈夫でござる)


 るろうに剣心のOPの曲を人間でない歌手が歌うとある場面。月下の夜に推参する女性剣士が携えるは剣林刀森。刈羽あやみが剣舞の如く舞う中で、あやみ以外の各位が中の人を担当したならずものたちは、次々と斬り伏せられていく!
 刀剣これくしょんの中で今宵振るわれたのは、完全に透明な刀身を持つ変わった刀であった。


ならずもの「女は身包み剥いで好きにしちまおうぜグヘヘ……だ、誰だ!」

ならずもの「馬鹿な。見えない剣だと……!(ズサッ)」
ならずもの「ど、どこかで見たような……!(バシュッ)」
コアなならずもの「うぅ……セイバーたんは俺の嫁なのに……(ばたっ)」


 そして、主不在の桜華道場。朧に月が輝く夜に、女性剣士は、ひとりの青年と出会った……


○     ○     ○     ○     ○


 ◎◎ー◎防衛に失敗。責任を感じたウォーカー隊のレミは独自に調査を開始する。どれくらい真面目かといえば、一番リサーチが進んだぐらいなのだ。


みんな「レミ! 若いのに一番仕事してるよ!」


 なぜならばAKYな◎◎◎君がちゃんと情報を落としていったからなのだ。頑張るレミっち。大人だ!


○     ○     ○     ○     ○


 白い和服の上に重なる桜の花、優ちゃんの言葉に安心する◎◎。ひろいん2人登場で高い視聴率を達成したこの浅草寺(せんそうじ)の花祭りのしぃん。
 考えてみると前回もそうだったが、今回は問題があった。その後もキャストが集合場所にたびたび使ったせいで、背景が花祭りのしぃんがアクトを通してその後何回もあったのだ。


みんな「どんだけやってるんだよ!( ´∀`)σ)Д`)」


 きっとこのお祭りは1週間ぐらいやっていたに違いない。w


○     ○     ○     ○     ○


マイケル・グローリー「ああ、私に言わせれば、彼はかなりイケてないですね。同じ名前で迷惑しているんですよ〜」
あやみの中の人「あんたは今でもイケてないよ! ヽ(`▽´)ノ」


○     ○     ○     ○     ○


 今回もどうでもいいところに散りばめてある小ねた。銀幕の中で地球の危機に立つ結城あや。変形しながらえいりあんに立ち向かう地球軍の最新鋭機動戦車。大ヒット映画『デ◎・サー◎ィーン』のでぃれくたぁずかっと発売の予告の下で、少女は少年と再会する……


子供たち「うわーい、かっこいい〜」
◎◎◎「おい見ろよ。あのウォーカー、いま変形したぞ!」
レミ「…………」


◎◎◎「あーっ! お前、レミっち! なんでこんなとこに!」
レミ「レミっちと呼ばれるほど、あんたとは親しくないはずだけどね」
◎◎◎「う、うるさい! あいつは雪っちだからお前はレミっちだ!」


 なんという超理屈。あわや一触即発大騒ぎ。だが、少年は愛機◎◎◎を召喚するわけでもなく、学生ひろいんのレミたんに置き土産を残して去っていった。


◎◎◎「いいかレミっち。お前との決着は必ずつけてやるからな。ほら、これお前にやるよ(ぽい)」
レミ「な、何よ?!」


 意外そうな顔をするレミの手の中に残されたのは……


ひよこ「ぴよぴよなのだ」


 チアエンジェル相当のひよこであった。ひよこ監督、カメオ出演成功!


○     ○     ○     ○     ○


◎◎「優さま、この射的用の銃は、ここを押すと玉が出るのですね。(どかーん) きゃっ! ど、どうしましょう。はて、こんな面妖な……」
店のおじさん「おうお嬢ちゃん、大丈夫かい」
優「やっぱり、電脳を使わない射的を探しましょうか……(;´▽`)」


 重度の機械音痴の和服の少女を連れて花祭りを散策する天堂優。彼女の方が背が低かったがもう大学生、れっきとした年上である。


店のおじさん「じゃあ景品はこいつだな。ほら(やっぱりひよこ)」



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 裏街道(すとりぃと)とは別種の鬼がひしめき合う百鬼夜行、権謀術数の企業世界。諦観の苦笑を浮かべその中に立つ死神が一人。ダークスーツで決めた早紀 慎吾は、重工本社で、事件の関係人物と出会う……


◎◎◎◎部長「おお、もうこんな時間か。この立場になるとどうも会議が多くてかなわん。すまんが失礼するよ」
早紀慎吾「これは、お手数をお掛けしました」
◎◎◎◎部長「いや、私こそ君の貴重な時間を使わせてしまったね。早川君の所にも期待している。頑張ってくれたまえ」


 そして、すれ違った後の2人は互いに後ろを振り返りつつ……


早紀慎吾「狸というかなんというか、食えないお方だな……」


◎◎◎◎部長「苦笑する死神、早紀慎吾か。面白い人材だ。後方処理課に埋もれているには惜しい男だな。
(セクレタリを取り出して) ああ、私だが――」


 デスノートチックなこのしぃんは、見守るぎゃらりぃに好評だった。


みんな「(デスノートリュークの声で)企業世界ってオモシロ〜 (*゚▽゚)」


○     ○     ○     ○     ○


 月下での邂逅、裏街道の危険な夜、まぁだぁいんくのならずものを通しての再会。そして三度。
 剣林刀森の女剣士は、闇夜を渡る月下の孤鷹と出会った。桜花は絢爛、月は朧に掛かる誰もいない公園で逢瀬する男女。
 視聴者が見ていたのはホグホグ動画か、あるいは四月一日におーぷんしたRのつく財団のぴよぴよ動画か。いずれにせよ弾幕が盛大に走ったことはいうまでもない。


弾幕「ついに、デートキター!」
弾幕「逢瀬いべんとキター!」
刈羽 あやみの中の人「ヽ(`▽´)ノ」


 剣でのみしか語り合えぬ男女。夜風が桜の木を揺らす中でやがて二人は別れる。あやみの言葉に、眼鏡の奥に憂いを秘めた青年は首を振った。

あやみ「こんなにいい夜だ。ここであんたともう少し、月を見ているわけにはいかないの?」
◎◎◎◎「――あやみどの。これが違う夜ならば、私と貴殿は刃を向け合う仲かもしれません。これにて……御免」


 桜花の夜に独り残された女は、ふと呟いた。


あやみ「――まったく、少しは付き合おうよ」



 オトナで浪漫なこのやりとりの後、弾幕が盛大に走ったことは言うまでもない。


あやみの中の人「恥ずかしくて氏にたくなった  _| ̄|○


○     ○     ○     ○     ○


 暗夜に邂逅する月下の影。灯篭の光に照らされる夜桜。真実と虚構、虚像と現実の中で迫られる選択。
 常に苦笑の苦笑を浮かべ、世を流されて生きてきた死神は、だが言った。

早紀慎吾「いえ、私は――サムライです」


一同「キタ━━(*´▽`)━━!!」


 海賊の血筋の本領発揮、海と陸の戦場を駆けてきた愛用のファルコンに搭乗すると、レミは完全武装で◎◎◎◎◎の前に現れる。そして、その手からひょいと降りる人影があった。小柄なのでウォーカーの手に乗れるのだ!


天堂優「よいしょ」


◎◎「まあ、優さま……」
◎◎◎「おい◎っち、お前の知り合いか? ふぅん、ずいぶんちびっこいな」
天堂優「(カチン)」


一同「NGワードキタ━━━(>ω<)━━━!!」


 このしぃん以外も、優ちゃん以外のキャスト/ゲストはみなNGワード大活用であった。みんなGJ!w


 そして、月下に対峙する男と女……


◎◎◎◎「(苦しそうに)だが……これが定めというなら、我が剣は、貴殿を……!」
刈羽あやみ「あんたとは、こうしないと語り合えなかったんだね。だったらあたしは、この剣で答える!」

 なんと劇場版、和服で登場していた嵐の剣士あやみは愛刀を抜き放ち、本気もぉど! しかもアクションのたびに<※早変わり>で衣装が変わるという、ごぉじゃすな絵姿である。


弾幕「和服キタ━━━(>ω<)━━━!!」


 ちなみに最初の早変わりで和服→軍服に変わったのだが、弾幕で多数訴えられた「軍服イクナイ」の声により次のアクションでまた和服に戻ったのだ。なんという劇場版!w


 そしてどどんと登場するAKYランチャー、最後の超奥義◎◎◎◎剣。だがこれを、優がポルターガイストで見事に防ぎきる。そう、Light Wizardの名は伊達ではない。新帝大に通う光の魔術師は、ウィザード級のにゅうろなのだ!


◎◎◎「ちぃっ、これを防ぎやがったか」
◎◎「まあ優さま、お見事です!(きらきら〜ん)」
◎◎◎「おい◎っち! お前はいったいどっちの味方なんだ!ヽ(`▽´)ノ」
◎◎「す、すいません……」
一同「ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ」


 そして相手の無力化に長けたライオットであるレミは本気を出す。人のシルエットの形に撃ち出されるレミ特製パイルランチャー。◎◎する最新鋭の◎◎◎の群れ!
 そもそも彼女を月下の物語に誘ったひとつの手裏剣を手に、日本刀“月下”を手に、あやみの影が疾走し、月下残影の名はいま形を取る……


 そして、月下の物語の顛末は……


○     ○     ○     ○     ○


 大冒険で遠出する時以外は、普段は真面目に高校に通っているレミ。彼女が校庭の桜を眺めていると朝のホームルームが始まった。


先生「さ〜て今日はみんなに、新しい仲間を紹介しよう。よーし、じゃあ黒板に名前を書いてもらおうか」
転校生「(カキカキ) みんな、よろしくな」


クラスの男の子「いまどき珍しい名前だな……最後に◎とかありえなくね?」
クラスの女の子「ねえねえあの子、ちょっと可愛くない?」


先生「席はそうだなあ、ああ、レミの横の席がずっと空いてたな。そこに座りなさい」
◎◎◎「うん? あーっ、レミっち! お前、このクラスだったのか!」
レミ「なんであんたがここにいるのよ!?」


クラスの男の子「おい今あいつ、レミっちって呼んだぞ!」
クラスの男の子(中の人:ホグ)「オレでも怖くて呼んだことないのに!」
クラスの女の子「気になる2人の関係は? (ざわ ざわ ざわ」


 かくして波乱含みの新学期が幕を開けた。しかしレミはそっぽを向いて校庭を眺める。学生ひろいんレミっち、エンディングでツンデレ化である。


レミ「ここが戦場だったら、こうは行かないわよ」


 そして1時間目の古典の授業が始まった。嵐の転校生は、回避不能の最後のAKYレールガンを放った。


◎◎◎「(じーっ)」
レミ「何よ。わたしの顔に何かついてる?」
◎◎◎「レミっち。お前、こうやって見ると、けっこう美人だな」


クラスの女の子「(ざわ ざわ ざわ」
弾幕「キタ━━━(>ω<)━━━!!」


○     ○     ○     ○     ○


あやみの中の人「◎はもう、過去の女なんですよ…… (´ー`)y-~~~」
一同「過去の女発言キタ━━━(*゚▽゚)━━━!!」


 ……雰囲気はぐっと大人に、シリアスに。場所は横浜特別行政区、横浜LU$T。とある墓に線香を供え、生者たちは手を合わせた。それは、戻らぬ過去への追憶か、失われし命へのたむけか。


◎◎◎◎「実は、◎はあなたによく――」


 そしてしばらく続く、しりあすな雰囲気。静謐の中に佇む男女。
剣林刀森の女剣士は、居心地悪げに体を動かした。


刈羽あやみ「あたし、こういうの苦手なんだ」
◎◎◎◎「(おほん) 実を言うと、私もです」


どたっ!


◎◎◎◎「……む?」
刈羽あやみ「……え?」


 二人が振り返ると、そこにいたのは学生組&もう二人の子供組であった。


◎◎「も、申し訳ありません! たまたま通りかかったもので……」
◎◎◎「べ、別に俺は関係ねーけど◎っちとレミっちが行こうって言うから……」
天堂優「やっぱり気になるから、来てみたの」
レミ「(何気に混じっている)」


刈羽あやみ「ちょっと、どうして優とレミまでいるのよ! ヽ(`▽´)ノ」


 こうして、中の人が恥ずかしがっていたしりあすなしぃんは終わるのであった……


○     ○     ○     ○     ○


RLの人「じゃあ優ちゃんのエンディングはどこにしようか?」
天堂優の中の人「じゃあさっきのシーンの続きで!」
一同「☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエーイ」


あやみの中のホグの人「 _| ̄|○ 」


◎◎「こたびは、ほんにありがとうございました。優さまがいなかったら、一体どうなっていたことやら……」
天堂優「いいのよ。私たち、友達でしょう?」


 光の魔術師、Light Wizardの天堂優はウィザード級のにうろだが、人と人との繋がりも大事にするのだ。GJ、正道ひろいん!
 二人の娘は、離れたところを歩く大人二人を見やった。


◎◎「(そわそわしながら) ところで……優さま。あやみさまと、◎◎さまは、その、どういうご関係なのでしょう……」
天堂優「そうね、きっと……」


○     ○     ○     ○     ○


 一方。しりあすにおとな道を行く早紀 慎吾。彼がしりあすに任務の結末を報告していると、予想外の事態が起こった。後方処理課課長、早川美沙が◎◎で登場したのである。

早紀 慎吾「(真顔で)……課長。その格好は?」
早川課長「あらどうしたの? まるでテラウェア・ナンバーズとでも遭遇したような顔ね」


一同の中の人「ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ」」
早紀 慎吾の中の人「俺はいったいどんな顔をしていたんだ! _| ̄|○
みんな「きっとナンバーズの中の孔明とかその辺だよ!」


 ちなみにこれはアドリブではなくて、最初から台本に書いてあったので仕方ないのだ。悪いのは ひよこ 監督 です! (*゚▽゚)ノ


 聞けば課長はどこかのエグゼクのご令嬢の演奏会にお呼ばれしているのだという。


早川課長「さあ、がんばるわよ!(三回練気して) 早紀くん、あなたも来る?」
早紀 慎吾「(真顔で)……いえ、急に用事を思い出しました」


 アーコロジーの眼下に広がる桜を見やり、苦笑する死神。そして最後の舞台は……


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 散り始めた桜の下で、花見に興じる人々に混じり、集った一団があった。
 海賊の血は争えず、ほんとは未成年ながら強い酒を一気に飲み干し、平然としているレミ。その横で同じことをして目を回している◎◎◎。
 その横でジュースで乾杯する天堂優と◎◎。少女はようやく、ポケットロンでメールが打てるようになったことを話した。
 ◎◎◎◎は申し出を受ける方向で考えていることを話し、早紀 慎吾は頷く。
 そして、刈羽あやみと◎◎◎◎が話し出すと途端に、一同は押し黙り、二人の様子を見守るのだった。


あやみ「どうしてあたしたちが話し始めると静かになるのよ!」


 桜花は絢爛、月は朧に、ここは東京新星市。かくして、月下残影の第二夜の物語は幕を閉じゆくのだった……。


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おまけ

 軽やかに音楽が流れる絵巻終了後ふぇいず。絵巻の思い出を語り合う中で、約一名だけ、突っ伏している中の人がいた。

ひよこ監督の中の人「そうかー。あれが相応しいと思う結末だったんですねー。さっすがホグ先生。わかっていなさる〜 (っ´▽`)っ」
一同「☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノ いえーい」

ホグの人「恥ずかしい台詞をあんなに言っちゃった……もう氏のう…… _| ̄|○ 」


〜完〜



 という訳で月下の物語の第二夜はめでたく完結。軽快な曲を掛けながらアクトの思い出を振り返り、楽しく終了することができました。第一夜に続いて大成功。悲運の開始となった第零夜の百倍は上を行く出来です。うむこれでこそ、我があくとに相応しい!
 微細な点を振り返ると、細やかな機微が今回うまく伝わったのが嬉しかったですね。N◎VAに限らずTRPGのシナリオは構造を単純化する必要から、時に安直な善や悪を描かなければならないときもあります。千早重工が安直な善になるシナリオもありますし、いわゆるビッグナンバーのクグツ導入には行ってこいやってこい的な導入もある訳ですが。
 本作はそうした話とちと趣を変えて企業世界の内幕を描くべく、工夫を凝らしています。とあるデスノートチックなシーンが非常に受けたり、細やかなところが共感を得たのが嬉しかったですね。
 というわけで間が空いてしまいましたが、第二夜の記録はこれにて完結でござる。参加者の皆さんには価値ある物語の共同創造に感謝します。やはり、“ぐら”と“すら”は勇者なもののふの寄り合いでござった!w


 この次の第三夜は宮仕えの都合により無念のお流れとなってしまったのですが、改めての第三夜は現実世界の夏に。
 本作絵巻のげすと陣を彩ってくれた【飛び筒屋だんでらいおん】の浮世絵師ほりの太夫御自ら、“みこなぎの中の人”なる方など豪華客人を迎えてお送りいたしまする。次なる夜に、いざ推参!


〜月下第二夜のりんく集〜