Rのつく財団入り口

ITエンジニア関連の様々な話題を書いているはずのブログです。

ゲーマーズ・フィールド12th-3

 既に出回っていますがGF誌12-3が発売されています。
情報は例によって、今回はロザリアたんに萌え殺されている三元さんのところが速いです。

Neuro Beat! REMIX 第5回

 ニューロエイジでよく出てくる謎のアストラル。一応世界設定では一般人は知らないことになっているのですが、N◎VAのキャストにはなんちゃってアストラル含めアストラル率が高いので、実際のアクトではキャストもゲストもエキストラもみなあまり驚かない、ここも謎の異能力についての特集です。
 今までの大まかな公式設定の流れの通り、一般人はいちおう知らないが世界人口の何%かは異能力を持っており、学校や企業で密かに研究が進んでいるという位置づけのようですね。世界レベルでの認知度は『シャドウラン』の第六世界よりも低いようです。
 迫害されたり差別されたり悪の企業に実験体としてさらわれないためには、異能力者はアストラル系組織に属した方がよいというのは納得の行く流れですが、実際のアクトやキャスト構築ではこの辺はかなり無視されることが多いです。「攻撃力強化に1枚バサラを入れた」などの補助系や、なんちゃってアストラルなキャラクターも多いせいでしょうか。
 アストラル系組織にちゃんと属しているキャストというのも企業系などに比べるとかなり少ない気がします。大抵のシナリオでは導入が「アストラル系ゲストが依頼に来る」だけで、キャストとしてはフリーランスでもどこに属していても同じだ、というせいもあるでしょう。
 ここで紹介されている主立った組織や思いつくところを挙げてみます。

  • 白き狼:Revolution時代から、公式シナリオでは「バサラ:聖母殿のエージェント マヤカシ:白き狼」という図式が一応あるのですが、影が薄いです。
  • 聖母殿:Detonation時代でアストラル系導入というとやはり聖母殿系に集約しつつあります。聖母殿キャストというのも増えてきました。氷の静謐派やアヤカシの討伐、聖遺物の探索など、これからも定番でしょう。
  • 中華最高陰陽議会:アヤカシSSSの記事では「中華陰陽最高議会」と実は順序が違っています。これも昔からあるのですが割と謎。キャストでもあまり見かけません。どちらかいうと夏(シア)が舞台のシナリオ、あるいはチャイナテイストなシナリオでの依頼主や敵の黒幕というパターンでしょうか。
  • 汎元殿:2nd Editionのサプリの頃から、最も強い元力使いのトップはこことなっているのですが、ユーザーサイドでもオフィシャルサイドでもほとんどの人が忘れかけています。
  • 黄泉千五百軍(ヨモツイクサ):周防大佐をはじめとする日本軍最強の呪術機関。日本軍関係は第二次世界大戦前の日本軍や「帝都物語」などがイメージになっていますが、一部に根強いファンがたまにいます。超強いという設定になっていますが、事実上シナリオの敵役か、世界レベルの危機でいやいやながらキャストに協力するなどの立場でしょうか。
  • 世界魔術協会:今回の記事にも出てきませんでした。ストレイライト時代の頃から、アウトフィッツ系で時々名前が出てくるようになった団体。いちおう世界的に勢力があるとされていますが、しかし出てきたのがあまりに遅く取ってつけたような組織で、また有名ゲストなども見当たらないことから今さら感名前だけ感が漂っています。ユーザーの反応も「何それ?」がほとんどでした。世界に分布する各勢力のバランスから言っても、映画の『ハリー・ポッター』みたいな錬金術から発展した伝統的な西洋魔術などを主に扱う組織なのでしょう。
  • カムイST☆Rのナイトブレイド、KRK:これらもカムイST☆Rの設定に即した組織ですが、キャストの所属元としてはマイナーですね。冴子課長が「機捜課から応援を出すことになりました」、ブロッカー社長が「KRKの来栖君が、アストラルに強いカブトを探していてね」などとすれば、N◎VA在住のキャストでも行けるためです。
  • 千早重工後方処理課13班:アヤカシSSSで突如登場したこの部署も、ユーザーの反応は「退魔局にもう13課あるよ! 何でも13にすりゃいいってもんじゃないだろ!」という冗談交じりのものが多かったです。確かにもろに日本系の千早重工、日本の文化では数字の13は別に不吉でも何でもないですからね。ここも力の源はばらばらだが、能力だけは高い集団ということが明かされました。とはいえ、キャストで13班所属というのはあまりいないでしょう。クグツのオープニングで「今回は3班で特に腕の立つ貴方に、13班に行ってもらうことになりました」と千早社長や美沙おねいさまに言わせればそれで済むからです。
  • イワサキ:扉絵ゲストのストーリーに出てくる異能力研究所のように、イワサキはアストラルを頑張ってるようです。ミリタリーや忍者のイメージがあっただけに、意外といえば意外か。
  • なおDetonation時代の企業勢力敵役筆頭のテラウェアは、専門はトロン関係のこともあり、アストラルはそれほどでもないようですね。北米連合は大統領が激しくアストラルなのでこちらで十分でしょうか。
  • ちなみにアヤカシSSSでは岩崎御庭番衆、北米連合政府MIDもアストラル系組織であると記述があるのですが、この特集には出てきませんでしたね。
  • さらに余談ですが、青い人で間に合っていて非常に影の薄いDルールブックの陳元義老師、オフィシャル記事に出てきたのはこれが初めてのような。w

 追加アウトフィッツも3種掲載されています。

  • サイキックブースタ:イメージ重視の人はキャストによっては似合わない場合もありそうですが、企業の実験体などにはぴったりですし、次シーンがもうない敵ゲストに持たせるのも行けるでしょう。
  • プシュケー:奥義にも使えるのが何気に強いですね。Over特技1Lvや奥の手の奥義1Lvを増やすのが強そうです。
  • 魔術回路:ニューロエイジの世界中のバサラとマヤカシ全員がこれで達成値+1でき、しかも安いです。当然ですが1stツクダ版の頃にはFateもありませんでしたし、同名の装備もありませんでしたから、「(1st)」の記述は「1st時代から使えます」なのでしょう。


 ほか、他システムの記事はいつもどおり各種取り揃え。発売前の話題の新作というと、GF誌にも広告がありますが『ソード・ワールド2.0』でしょうか。イラストの雰囲気もがらりと変わり、種族にもメカっ子がいてどこのFEARゲーかと思うような様変わり。果たして日本で最も遊ばれたSWはどう進化し、どこへ向かうのか? などと思っている間にもう春に発売ですが、日本中のTRPGユーザーが注目しています。

N◎VAサプリメント『マーダーインク』

 ∩
( ゚∀゚)彡 マーダーインク!マーダーインク!
 ⊂彡


 SSSの定期シナリオ提供が途絶え、GF誌で小ネタで細々と繋いできたN◎VA。居並ぶ他のSRS系システムに押されてる感もかなりありましたが、全国N◎VAフリーク待望の新サプリの情報がこのGF誌に載りました。
 実は前から「シナリオ集(仮)」という名前でエンターブレインの近刊リストにはずっと名前が載っていたのですが、悪の組織マーダーインク設定に新タロットに追加ルールにギミックつきシナリオに追加装備リストまとめと、キャッチーで至れり尽くせりの内容。これでしばらく盛り上がれることでしょう。発売は「春」となっていて4月末〜5月には出るようです。
 ちなみに比較的最近N◎VAを始めた人には意外と知らない人も多いようですが、カーライル・シンジケートの侵略の尖兵、殺人企業マーダーインクには出典があるのでぐぐってみませう。WWII前の20世紀前半のアメリカ暗黒街で活動したマフィア直下の同名の暗殺部隊の名をもらっています。史実のマーダーインクは、このネーミングは本人たちではなく暗殺事件記事を煽るマスコミがつけたみたいですね。


 しのとうこイラストの表紙絵は意外と細面のクーゲルたんを囲み、なんか「マーダーインク10人衆」的テイストな人々が描かれています。隅っこで地味だったのでなので人に言われるまで気付かなかったのですが、右上の男性はキース・シュナイダーなんですね。
 そして、全国のN◎VAフリークのハートをずきゅ〜んとクーデグラしていくのは何と言ってもイラスト手前の赤。背中が開いたゴシック風の赤いドレスを着て流し目で読者をずきゅ〜んとしているカブトワリのおにゃのこでしょう。
 丁寧に黒いリボンが銃床に巻かれた彼女のアサルトライフル、イラストのモデルは現実世界のH&K G36ですね。『カウンターグロウ』のアスカたん絵は引き金に手を掛けてしまっていますが、こちらだと正しく人差し指は銃身に添えています。
 彼女の正体は如何に? 一部ではコードネーム「赤ゴス」がつけられ様々な憶測がなされてきました。
「追加顔つきパーソナリティ」が期待できる答えですが、これで「表紙と本文は関係ありませんでした」「付属シナリオの敵の中ボスでした」「カーライル枠のレッガーのモチベーションを上げるためにオープニングで死ぬチョイ役ヒロインです」だと泣きますね。w