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旧友の詩を探して:ノエル・アヴァロン for 『F-L.S』


 久しく連絡を取っていなかったクリスからの便りは静かに事実だけを述べていて、最初僕は何が起こったのか信じられなかった。あれは僕が小さな社長室で、今も飾ってあるシンセキーボードをいじっていた時だった。エド、君の顔がもう見られなくなるのは残念だ。スケジュールは幾つかキャンセルして、すぐ北米へ発とう。秘書のヴィクトリアは渋い顔をするのかと思ったら……どうしても一緒に行くとなだめるのに苦労した。彼女もエドのファンだったからね。


 僕の名はノエル。ノエル・アヴァロン。僕のダイバージェンスはまだ小さな新興企業だ。ノエルで構わないよ。君がもし音楽の歴史に詳しく、浮き沈みの激しいショウビズの世界で時流に流されない真実の目を持っているなら……Dive-in-coal-tor(ダイヴ・イン・コールタール)の4人目のメンバーを覚えているかもしれない。

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