きのこ本
「~知るべ"き"97"のこ"と」 から通称「きのこ本」とか「97きのこ」とか呼ばれる、世界のスーパープログラマたちによるエッセイ集。こちらも良著としてよくおすすめ本に名が上がりますね。
強い論調で決めつけるのではなく、どのエッセイも柔らかい口調で書いてあるのが読みやすい。人によっては自分の過去の手痛い失敗談を元にした話などもあり、こういうスーパーハイレベルの人でも自分たちと同じようなことをやらかしてきたんだなあとちょっと安心できます。(笑)
まえがきにも書いてありますが、97人意見も様々、コンテキストも様々で中には相反するような意見もあります。
僕も読んでいて「うんうんその通り」「いいこと書いてあるな」もあれば、コード回りなどで幸いにして既に実践していることもあれば、そして「自動化してなくてすみません」「IDEに頼ってすみません」もあり、中には「うーん2010年代にはこの考え方はもう古いのでは?」というような話も勿論ありました。
これはその通りで、ソフトウェア開発に万能の解決武器たる銀の弾丸がないように、その中から読者一人一人が自分にあった答えを探したり、自分なりに考えていくことに意味があるのでしょう。
- 作者: 和田卓人,Kevlin Henney,夏目大
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2010/12/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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